フォルダーを整理していたら、リルの懐かしい写真が出てきました。
スヤスヤ寝ている平安なお顔が愛おしいです。
昨日は「ごはん団子」に絡めてリルのわがままぶりをご紹介したのですが、実は生まれてから土手を出るまで、リルはそれなりに苦労の多かった犬なのです。
リルが703号室に来る前の雄姿をぜひ見てやってくださいね。
会いに行くと満面の笑みで迎えてくれたよね。
「来たの? ねえねえ長く居る? すぐ帰ったりしない?」
乳飲み子だったリルがホームレスさんに引き取られ、リルはホームレスさんが飼っていたダックスのゴロとホームレスさんと一緒に暮らすことになりました。
正直、犬たちにとって、お世辞にもいい環境とはいえなかったので、私は数年単位でホームレスさんへの説得をつづけ、ダックスのゴロ、つづいてリルを保護したのです。
ホームレスさんが体調を崩して川崎市の施設へ入るまで3年半近く粘りました。
最低でも週に2度はリルのもとへ通っていたと思います。
荒川の国有地に勝手にテントを張っていたホームレスさん。ホームレスさんがお酒を飲み歩いているとき、ゴロとリルは犬だけのふたりぼっちになってしまいます。
ゴロもリルも心ない人間にずいぶんひどい目に遭わされていたのですよ。
ここに書ききれないくらい、いろんなことがあったよね。生きているのが不思議なくらいイヤなことも、危ないこともあったね。お母さんは全部覚えているよ。
ホームレスさんのテントの中は夏は暑く、冬は寒かったです。
蚊の大群やあらゆる種類の虫……ネズミはもちろんのこと、ムカデや(信じられないことに)マムシが出たこともありました。皮膚のアレルギー体質のリル。精神的にも繊細な犬だったので、本当に大変だったと思います。私はごはんやフィラリアの薬を持って行ったり病院へ連れていく役目でした。
不妊手術も私が受けさせて、術後にホームレスさんにリルを返したのです。
あのときは辛かったな。できれば戻したくなかった。さらって逃げちゃいたかった。
リルは私が迎えに行くまでいっぱいいっぱいがんばって、ようやくうちに来てくれたのです。
ゴロとリル。ゴロの里親さん宅にて。再会を果たした日の一枚です。
私たちひとりひとりに過去があるように、保護した犬たち猫たちにもそれぞれの歴史があるのですね。今はおしめ姿のリルをこれからもたいせつにしていきます。生きていてくれてありがとう。
皆さまもおつき合いくださりありがとうございました。次回はミケ玉改めはなの卒業記事をUPします。幸せになった猫にも目を向けてくださるとうれしいです。
LOVE
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