最初の日と最期の日


昨日、7匹のうち、最後の子猫ちゃんをお届けしようと夕方動物病院へ迎えに行きました。ケージの中から凄い鳴き声

「早く出せ!」

今日から新しいお家での生活がスタートします! お届けする場所はフィンガー家のすぐ傍。わたしにとって、嬉しい偶然でした。

子猫をケージから出そうとしたら、ガラス越しに車の中から雑種の大型犬を抱きかかえ急ぎ足で病院へ向かってくる女性と目が合いました。女性の父親と思える 男性も運転席からおり、病院の中へ。一見するとその犬はかなりの高齢です。黒くて長い毛足ですが、お顔の周りはもう、真っ白。

女性「昨日も食べなかった 薬を飲んでくれなかった」
先生「違う注射を一本してみようか」
父親風の男性「もう、辛いから安楽死させてやってよ」
嫌だと首を振り続ける女性。

私はすぐ隣で、犬の顔を見ていました。
どうしてか、苦しそうには見えません。今まで沢山苦しんできたかもしれないけれど、不思議と穏やかな表情をしています。笑っているようにさえ見えます。手足を泳ぐように動かし、女性に体を預け、安心しきっているようでした。

1分後、先生が注射器を持って、犬の元へやってきました。

「もういいよ。先生、この子もう、動いてない……」

絞り出すような声でそう呟きながら先生を見上げる女性の瞳には、涙がいっぱい。

先生が脈や心臓の音を聞いて言いました。

「だめだね」

私は犬から目を離さなかったつもりでしたが、犬がいつ亡くなったか分からないほど自然な最期でした。犬は亡くなる直前に大きなあくびを一つしました。

きっとそれは「ありがとう」のあくびでしょう。
女性は犬を抱いて「帰ろ」と席を立ち、父親らしき男性と共に病院を出ました。

遺体は見慣れていますが、「最期の瞬間」に立ち会ったのは、初めてのことです。初めて立ち会った最期が、こういう最期で良かった。

ねえ、べべ。べべも

ナナも ←虎刈りを隠すポーズ?

かつくんも

そして愛者も

いい最期を迎えようね。それまではとにかく、1秒でも永く、そして健やかに生きてくれ。飼い主の腕に抱かれ、静かにいのちの幕を閉じることこそ、本当の安楽死なのかもしれませんね。

子猫はその後も元気に鳴き続け、私と最初で最後のドライブをしました。最近、涙もろくなってしまい、視界が悪い中のドライブでしたが、とっても心に残る一日となりました。

子猫完了です! 幸せになった様子を載せますので楽しみにしていてください^^

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