わたしがすももになるまで


GWの「にゃっ展お話会」に参加してくれたパルママさんからプレゼントをもらいました。

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パルママさんとは10年単位のおつき合い。長年応援してくださり、ご自身でも保護犬猫との暮らしを試行錯誤しているパルママさん。記事にしてくださりありがとうございました。

 

 

 

こちらもお話会に参加の里親まりおさん。ワタナベオイスターのプレゼントをありがとう!

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うれしい。私の体質に効くのです。まりおさんも実力のある女性で、ゆきちゃんの里親になってくださっただけでなく、家のまわりの猫たちの保護に力を注いでいます。

 

 

 

「よかったな」

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「おかーさー よかたでちね」

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はい。みなさんのお心に力をもらっています。ありがたいです。

 

 

 

さて、そんな中、最近いちばん「よかった」のは、これまたお話会に参加してくれたあっティさんと先日再びお会いした件。あっティさんも保護猫実葉の希望者さんだったのです。

 

 

 

実葉大人気でビビります。でも実葉は、FIVキャリア、推定3歳以上、片側の腎臓にじゃっかん問題を抱え、腕や骨盤の骨折を乗りこえたいわゆる「譲渡に於いてハードルの高い猫」

 

 

 

人気の高い健康的な愛くるしい子猫とはわけがちがうのです。ハンデを抱えた実葉にたくさんのお問い合わせが来たことに私は深い善意と大きな希望を感じます。

 

 

 

実葉とのご縁は繋がらなかったのですが、あっティさんは折に触れメッセージをくださいました。

 

 

 

凛としてやさしいあっティさんのお人柄を知るたび、私は近い将来この方に猫を譲渡したいと考えるようになり、つい、「さび猫はお好きですか?」と聞いてみることにしたのです(笑)。

 

 

 

あっティさんがさび猫を気に入ってくれたら幸いです。

 

 

 

しかしたとえご縁にならないとしても、もう私の中で、さび猫のリリースはあり得ませんでした。

 

 

 

「リリースがあり得ない」とは、この状況に対する漠然とした批判や異論では済まされず、私自身が責任を持ち、譲渡に関わるしか選択肢がないという意味。重いことですね。

 

 

 

「で タナベさん あっティさんはどんな反応でしたか?」

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「会いたい」

 

 

 

そう仰ったよ。次いっしょに暮らす猫の名前も決めていたようで、男の子だったら「ももた」女の子だったら「すもも」ですって。あなたは女の子だから「すもも」になるかもね。

 

 

 

都心の分譲マンションでおひとり暮らしのあっティさん。これまでに3匹の愛猫を見送ってきました。どの子もあっティさんを求め自らやってきた外猫たち。FIVキャリアの猫、白血病の猫、そして晩年ガンと闘った猫。あっティさんは愛猫たちを手厚くケアした実績があるのです。

 

 

 

先週、あっティさんを途中の駅でピックアップし、emi-goの病院へ向かいました。

 

 

 

子育て中の母猫や子猫たちを刺激しないよう、触らずにそっと見守ります。

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院内には5匹の保護子猫がいるので、emi-goは私との事前の電話であっティさんが子猫を気に入ってしまうのではないかと少し不安だった模様ですが、「まあそうしたらそれはそれで子猫をお譲りする方向で調整すればいいじゃない」と伝えると、「そうですね」と返ってきました。

 

 

 

すべては「ご縁」ですから、無理強いなどできないです。どっちみち、私は母猫をリリースしません。自分の決意こそが重要で、あとは流れに身を任せるのがいちばんだと思います。

 

 

 

けれど私は、あっティさんは母猫の労をねぎらい、まずは母猫をちゃんと見てくださる方だと確信していました。母猫の内外から滲み出る美しさに必ず気づいてくださる、と。

 

 

 

「あっティさん わたしを見て なんて?」

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「すもも」という名がピッタリだって。

 

 

 

あなたを「すもも」にしたいって。おめでとう。

 

 

 

emi-goの「子猫とセットでどうですか?」とのほんのりした提案にあっティさんが答えました。

 

 

 

「過去には2匹の猫が同時にうちにいたこともあるので、2匹は不可能ではありませんが、元気なときばかりではなく、いずれ猫たちが病気になったら・・・・・・などを想像すると、ひとり暮らしの私がじゅうぶんに力を注げるのは1匹だと思うんです。できる限りのことをしたいので。

 

それに・・・・・・子猫とともにすももちゃんを引き取ったら、すももちゃんはずっとわが子の“母猫”でいようとするはずです。“母猫”をがんばってしまうので、私はできれば、すももちゃんに母役ではなく、ひとりのんびり私に甘えてもらいたいな、と」

 

 

 

あっティさんの話を聞き、emi-goはそれ以上なにも言いませんでした。母子セットで幸せにしようと思うのも、母猫を子猫のように甘やかせて育てようと思うのも、どちらも正解だからです。

 

 

 

あっティさんはご自身の明確な将来設計とそれに基づいたキャパシティを持っています。

 

 

 

すばらしいですね。女性陣で記念写真^^

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“お茶会”はオペ室にて行いました。長年お茶会をしていますが、初体験でございます^^;

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譲渡に関する私のポリシー、目に見える脱走防止対策をお願いしました。あっティさんは快諾。すももを迎え入れる前に環境を整えてくださるそうです♪

 

 

すももの性格をいちだんと見極めるため、703号室への移動も悩みましたが、あっティさん、emi-goと相談し、このまま病院で静かに子育てしてもらう運びとなりました。あっティさんはすももがどんな性格だとしても、いいんだそうです。

 

 

 

お届けまでの間、すももに会いに何度か病院へ通う予定のあっティさん。私もできる限りお伴します。すももは子育てが落ちつき、不妊手術(抜糸まで)を終えてからの卒業になりますので、それまでブログに登場します。どうぞごひいきに。

 

 

 

幸せになれる子が1頭でも多く増えますように!

 

 

 

LOVE!

 

 

 

 

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4件のコメント

  • GTO

    ありがとうございます。

    恩返しではなく、恩送りという言葉が好きです。

    木よりも高くは登れないから、木が大きく育つように。木の成長は、時間がかかるけど、高く伸びた木の上からは、きっと素敵な景色が見えると、ワクワクしながら。です。

    • anny703

      GTOさま
      ありがとうございます~!!!

  • GTO

    すももさん、おめでとうございます。

    いつも思うんです。annyさんは、猫さん1匹の里親さんを見つけているのではなく、幸せ猫さんの種まきをしているのではないかと。
    1匹の猫さんが確かな幸せをつかむのはもちろん、里親さんは次にやって来た猫さんが幸せをつかむようバトンを次の里親さんに渡します。
    空腹の人を助けるために、貴女の手の中にある魚を一匹あげるなら、その人は一食の空腹を満たすことができるでしょう。けれども、貴女の知っている魚の釣り方を教えてあげたなら、その人は、もうずっと空腹に苦しむことはないのです。
    そんな昔の人の話が思い浮かびます。
    そうそう、pay forwardという素敵な映画もありました。(結末は違って欲しいですが)
    annyさんの蒔いたタネが、美しい花を咲かせ、お花畑になるのももうすぐな気がしています。
    ニンゲンの健康にもお気遣いくださいね〜

    • anny703

      GTOさま
      感動。嬉しいコメントありがとうございました。何度もくり返し読ませていただきました。
      そうかもしれませんね。多くの方の善意の連鎖に私自身が助けられている気もします。

      >空腹の人を助けるために、貴女の手の中にある魚を一匹あげるなら、その人は一食の空腹を満たすことができるでしょう。けれども、貴女の知っている魚の釣り方を教えてあげたなら、その人は、もうずっと空腹に苦しむことはないのです。

      私、ほんとうに↑同感ですし、そうあれるよう、絶えず心がけてきました。
      自分の中で強く強く意識しています。だからこのコメントとっても嬉しいです。

      私、無力な方はいないと思っています。
      そして私はまったく特別な人間ではないと思っています。
      ていねいにていねいにご縁を繋ぐこと。
      人の話を聞いて、共感し、肯定し、いっしょに考え、ときにはご判断をお任せし、譲れない部分は毅然とお話しし
      絶えず真剣に向かいあうことで多くの方の潜在的な能力に私が多くを気づかされ、学ばされ、生かされてきたと思います。

      私は種まきをしています。
      ほんとうに細々とですが、種まきをしています。
      私がしたいのは、ひとりで多くの不幸を抱え込むこと、たくさんの保護数を抱えることではなく
      多くの方が自身にできることを、私自身が等身大のひとりの人間として、証明したいことのみです。

      じわじわと広がっているのを感じています。
      ほかの人には成果がわからなかったとしてもぜんぜんいいのです。
      私自身が自己満足しています。
      力のある方は多いですね。
      善意、という言葉の真意を知る方々と出会えて幸せです。

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