美しいままで


午前中あまPの通院。熱が下がり、体重が150g増えました。

 

しばらくは1日置きに通院し、インターフェロンの注射をつづけていきます。

 

あまP、キャリー内で洗濯ネットを破りスカートを履いているようなスタイルで出てきました。

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中でそれだけ暴れるなんて、よほど外出が怖いんですね。

 

 

さあ、姫を乗せて天国へ向かいますよ。

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とは書いてみたものの、私は「火葬」が苦手です。

 

ぜんぶ燃やしてしまう。どんなに熱かろうねえ。

 

台湾のお葬式は日本とはちがいます。火葬時に身内が故人に泣きながらこう叫ぶのです。

 

「熱い! 熱いよ! 逃げて! 逃げて! あああああ」

 

うちの台湾のおじが52歳の若さでガンで他界したときも、親族一同は「逃げて逃げて!!」と絶叫しながら火葬しました。火葬は必要不可欠ですが、不本意なんだと思います。

 

 

SALAの美しい姿をおさめたくて写真は数枚撮りましたが、基本私はゆっくりいろんな話をしながら静かに見送りたいほうです。今どきのお涙ちょうだい的なペット霊園よりも、しっとりと放置してくれるお寺にお願いしています。長年お世話になっているお寺です。

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どんなに忙しくても、絶対にじぶんが一緒に行けるときじゃないと気が済みません。

 

なのでSALAが旅立ってから5日近く経ってしまいました。

 

命日を聞かれ答えると、お寺の方は驚いた表情を浮かべながら言いました。

 

 

「ええ? この季節ですから、だいぶ経ちましたね……なのにこんなに状態がいいとは」

 

 

伺うとやはり相当傷む場合が多いそう。夏は遺体にウジがわいていることもあるんだとか。

 

 

当たり前です! 私は「SALAのままの姿」にこだわってお世話してきたのですから。

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だって女の子だもんね。かわいくしないと。私が行儀悪くてごめんなさい。添い寝中です。

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お寺の愛猫がSALAの供養に来てくれました。

 

 

いえ。あるいはSALAが抱えている「チーズの束」につられたのかもしれません。

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そろそろ出発だ。いよいよチチともお別れです。

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焼香の際、涙を堪えきれませんでした。まあ堪える必要もないですけどね。

 

 

前の飼い主さんには亡骸を見せたので、今日はお呼びしませんでした。

 

「一任する」

 

そう言われていたのです。

 

前の飼い主さんが14年以上SALAを飼っていたのに、最後だけ私のわがままでこんなに愛らしい犬を独占することに罪悪感をおぼえましたが、私は元来わがままな女ですので仕方ありません。SALAの骨壷は「田辺サラ」と書いていただくことにしました。贅沢ですね。

 

 

SALA行ってらっしゃい。冷たい思いをさせたり熱い思いをさせたりいろいろごめん。

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やさしそうな仏さまのご尊顔

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SALAを待つ間、おてんばの頃のSALAを思い出していました。

 

 

帰る私を鎖が伸びきる距離まで見送り、振り返ると笑顔でしっぽを振りつづけていたシーン

 

 

SALAの笑った顔が忘れられません。

 

 

「SALA!」

 

「わおーーーん」

 

 

 

散歩途中のどの道で出会っても、朝でも夜でも、私たちは抱き合いました。

 

 

ほんとうに会話をしていたのです。

 

 

先ほどiPhoneを見ていたら、私の家族になる数日前の動画が出てきました。

 

 

暑い日だったね。底意地の悪い病魔のせいですごく痛くて体がだるかったよね。

 

 

何回も再生していたらSALAが横目で私になにかを訴えている気もしてきました。

 

 

なにを言おうとしていたのでしょうね。

 

 

最後にもう一度だけSALAのお話をしたら、通常のブログに戻します。

 

くどくてごめんなさい。嫌な方はスルーしてくださいね。

 

 

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6件のコメント

  • anny703

    コメントをくださった皆さまへ

    りえさま
    はい。火葬は辛いですね。そうしなければと思うのですがなかなか心が追いつきません。涙が止まりませんでした。

    しまさま
    あの、しまさま? 先日ご一緒したしまさま? もしちがっていたらごめんなさい。あたたかいコメント何度も読みました。どうもありがとうございました。
    もう見送らなくていいというところで、思わずこみ上げてくるものが……

    パルママさま
    どうもありがとうございました。うちのお子として過ごした時間の短さにため息が出ます。でもほんとうに痛そうで、自ら寝返りを打つときも悲鳴をあげたりしていたので、痛みから解放されたことだけは素直にホッとしています。ちがう形で家族になれたらよかったのに、と思いますが、すべては縁ですよね。

    まどっぺさま
    台湾のお葬式、地方や宗教によってもちがうかもしれませんが、基本土葬なので火葬に抵抗があってはじまった「絶叫」なのかなあと想像します。
    SALAを家族として迎えられてほんとうに幸せでした。SALAにありがとうの気持ちでいっぱいです。

    マイ太郎さん
    いろいろありがとうございました。ドライアイスの件もほんとうに助かりました。あとでネットで調べたら冷やしていたとしても限界48時間と書かれていて驚きました。私は110時間以上SALAの遺体とともにいたので、よく傷まなかったなあと。あまP、明日も通院がんばります。

  • マイ太郎

    SALAちゃんの姿が美しいままだったのはアンちゃんのケアもだけど、きっとSALAちゃんの魂がそうさせたのかも。
    元気で美しい姿のままを覚えていてほしいからだよね、きっと^^
    姿が見えなくなるのは本当に辛く悲しいけれど、沢山の素敵な思い出があり、SALAちゃんの魂はいつでもアンちゃんのそばにいると思う。

    あまぱん、体重も少し増えて良かったです。
    また食いしん坊に戻っていつもの定位置でゴハン催促するあまぱんを見たいから病院大変だけど頑張ってしっかり治そうね。お大事ね、あまぱん。

  • まどっぺ

    アンニィさんこんにちは。お疲れさまでした。
    アンニィさんは友達って言ってたけど、SALAちゃんとアンニィさんは家族になる運命だったのですね。病気がきっかけになったけど、案外SALAちゃんはわかってたかもしれないね。2人の魂?が呼び合ってるの。
    SALAちゃんが望んでいたと想像する、本来の居場所から旅立てて幸せな最後だったと思います。
    それにしても…台湾の火葬…衝撃的やな…。

  • パルママ

    ハハさん、この度はご愁傷様でした。
    どんなに寂しいかお察しします。
    SALAちゃん、仔犬の頃から可愛がってくれたハハさんにありがとう、そして、もっとここに居て、って言ってるように見えました。
    でも、その願いは叶いましたね。
    ハハさん、チチさん、仲良しだったベベちゃんの側で最後の日々を過ごせました。
    安心して旅立てたのではないでしょうか?
    SALAちゃん、痛みで苦しかったでしょうに、良く頑張りましたね。
    あなたの可愛いお顔、忘れません。
    虹のたもとに行ったら家族が迎えに来てくれますね。
    お空で幸せにね。
    合掌

  • しま

    SALAちゃんのお話聞かせて下さい。
    大好きなわんちゃんです。
    SALAちゃんに愛は届いて、大好きなハハ様の家族に同じお家にいれた事、チチ様とのお風呂での時間も、SALAちゃんらしく旅だてだ事も喜んでいると思います。
    SALAちゃん良かったね。
    大好きなハハ様とチチ様のお子だね。
    もう見送らなくて良いね。ずっとそばに居れるね。
    痛いの我慢したね。
    SALAちゃん、大切な事を教えてくれたよ。ありがとう。

  • りえ

    SALAちゃん、お疲れ様でした。
    ハハ様もお疲れ様でした。

    SALAちゃんの旅立ちのブログを
    拝見していたら。。。
    一昨年の3月に愛猫を見送った日を
    思い出しました。
    「命あるものはいつか。。。」と
    解ってはいるけれど。。。
    愛する子を火葬して送るのは辛いです。
    私もあの日は涙が止まりませんでした。

    SALAちゃん、安らかに。。。
    もう痛いも苦しいもない身体で
    美味しいモノたくさん食べて、
    元気に走り回ってね。

    SALAちゃんのご冥福を心より
    お祈り申し上げます。

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