幸せの703号室のブログをはじめてから、べべはずっと脇役です。
あるときは届いた物資のはじにちょこんと写り
あるときはスポットライトを当てた保護猫の横にちょこんと写り
あるときは体の一部だけがぼやっと写真に写っています。
私がパソコンやiPhoneの小さな画面を凝視している間も
他の子を撫で抱きしめている間も
べべは私を見つめています。
べべの視線に気づきながらも、私はなにも返してやらないことが多いです。
私の注目を引くために猫砂を食べたり
吠えたり
他の子を追い回したり
いい歳をしていたずらに興ずるべべの姿をたびたび目撃します。
べべ、注目されたいんだね。
たとえ怒られるとしても、自分を見てほしいのでしょう?
私が留守にしている間も、べべはドアの前でじっと私を待っています。
私の声を聞き洩らさぬよう耳を立て、今か今かと。
玄関を開ければ、べべが真っ先に飛んできます。
まるで100年ぶりの再会のように大はしゃぎで喜びます。
保護動物のお見合いで来客の日は、べべがはりきります。
べべは主役じゃないのに、しつこくお客さまにじゃれます。
どこからともなく、ボールを口にくわえ運んできます。
てくてくてくてく
べべは知っているのです。
お客さまが自分に会いに来たわけじゃないのを。
だけど必死にアピールします。構ってほしくて。
べべは主人に従順ではなく、保護動物をたてる名脇役でもなく、ただのわがままな犬です。こういうわがままな犬は、注目してやらなければならないし、構い、抱きしめなければなりません。もっと向き合わなければべべの輝きがもったいない。惜しいのです。
べべは7歳頃に胃がんの大病を乗り越えたので、生きているのが当たり前だとは思っていませんが、ときどき、私は当時胸に誓ったことを忘れてしまいそうになります。
「べべの余生を共に堪能しよう」
あんなに強く誓ったのに。
たくさんの病気を乗り越えながら、べべは13歳になりました。
度重なる手術で体にはいくつもの傷跡があり、がんで胃と腸としっぽを半分失いました。1日2回、5種類の薬と決められたフードを食べなければ生命を維持できません。
食いしん坊には辛い措置ですが、我慢させられるべべも我慢させる私も、怒ったり笑ったりしながら日々やりくりしています。
べべが今生きていることが、自分にとってどれだけ貴く、贅沢なごほうびか。
べべ、そばに居てくれてありがとう。
どうか来年の同じ日もべべの誕生日記事を書けますように。
プレゼントはべべが唯一食べれるおやつにしました。
保護猫の駆虫薬ドロンタールを買うついでに買ってあげただけですけど(笑)。
夜が明けたら、べべにくっついているつもりです。
誕生日は特別の散歩コースに招待する予定。
バースディソングも歌います。
ごはんは缶詰をあげようかな。
どんなことで喜んでくれるのか、考えるだけでワクワクします。
ジャンピング抱っこはできませんが、べべは抱っこが大好きなので、1日中抱きつづけたいです。
べべが与えてくれる愛の10分の1にも満たないけれど、私はべべの愛に報いたい。
本日主役は703号室のべべ、でお送りしました。
パチパチ。
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