お家にお邪魔する前に、デパートへ寄りました。
贈り物をいくつか選ぶ。
こんなおいしそうなケーキがあったので、これもGET!
1秒も早く会いたいのに、会うのが怖い。
私の中では、まるまるに太ったイメージしかない。
お家に着くと、ウィルママさんが、2Fでまどろんでいたウィリアムを連れておりてきてくれました。ウィルママさんと私の間にウィリアムをやさしく寝かせ、ウィリアムをなではじめました。
たくさん話しかけながら……
その姿を言葉で表現するには、私の語彙力はあまりにも拙く、書き表すことができません。ただただ頭を垂れ、涙が流れるばかりでした。
私もなでさせてもらいました。ウィリアム、首にシュシュをつけてもらって、オシャレして待ってくれたんだね。ハンサムなウィリアムはシュシュがよく似合うよ。
ウィリアムは保護猫時代から、原因不明の多尿多飲の症状があり、私もよく病院へ連れて行きました。エコーで腎臓に少しもやがかかっていると言われ、さんざん調べました。
けれど、基本とても元気で、よくごはんをおねだりする子でした。
もともと4~5年私や私の家族が面倒を見てきた外猫だったので深い情が乗り移っていた私は、ウィリアムを自分の子にしてしまおうかと本気で考えたこともありました。
そう考えたのは、1度や2度じゃありませんでした。
そんな中、ウィリアムのご家族が、里親に名乗りをあげてくださったのです。
お渡しするまでにご家族と計3回のお見合いをしました。
本当にウィリアムでいいのか、ウィリアムと暮らしてくださるのか……。
私はウィルママさんにこう言いました。
「ウィリアムの病名がわからない以上、楽観はできません。長生きするかもしれないですし、あと1カ月の命かもしれません。それでもウィリアムでいいのですか?」
ウィルママさんは顔色一つ変えずに「はい」と頷きました。
あれから3年以上です。
この3年を短いと思う人もいるでしょう。
だけど私は、決して短くはないと思います。
昨年の秋より少しずつ体調を崩しはじめる前は、家の中を飛び回っていたウィリアム。妹猫にあたる「メイ」をお届けした2年前には、我が家にいた頃より一回り肉付きがよくなり、ゴールドヘアーの毛艶がまぶしいほどでした。
同じく703号室卒業生のメイにも会えました。
メイは元気いっぱい! 相変わらずの美少女、おてんばぶりです。
メイ、メイが手のかからない子でよかった。ウィルが大変なのを、一番よくわかっているのは、メイなんだってね。えらいね。
今ウィリアムは、ある医療センターで高度医療を受けています。輸血や抗がん剤治療も行われています。この上ないほどご家族に大切にされ、愛の中で生きています。
ウィリアムは、愛の中で生きています。
だから私は、ご家族がなにを選択しても、なにを選択しなくても、ウィルママさんの選択は、常に正しいと思います。この世界の中でウィリアムを一番に考えてくださる方ですから。
ウィルママさんとお話ししていたら、いつの間に大学生になったお兄さんが帰ってきました。お兄さんは私たちの後ろに座り、普段通りウィリアムにマッサージを施しはじめました。
すると、寝ていたウィルが起き出し、激しく甘えるではありませんか。
お兄さんとウィリアムが、あまりにも自然で驚きました。
ウィリアムは、ここ最近では一番調子がよさそうとのことで、ジャンプしてトイレに入って見せたり、隠れておまたを毛繕いしたり、私を笑わせてくれました。
やっぱり王子さまだ……。
寒い冬、お兄さんが自室で勉強していると、ウィリアムはよくお兄さんの膝に飛び乗ったそうです。
そんなウィリアムの存在をお兄さんはこうたとえました。
「家族兼、湯たんぽ?」
私はその一言が耳から離れず、帰りの電車の中で泣きました。
家族兼、湯たんぽ……。
家族兼、湯たんぽ……。
あああ!!
まんまだ!!
ウィリアムは幸せだねえ。
健やかなる時も、病める時も、この子たちは生きています。
(↑写真は703号室時代のウィリアム)
ウィリアムとウィリアムのご家族に感謝して。
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