最終話“リア子の終点”
「先週金曜の夜、わたしはたくさんのお嫁入り道具をもって、おねいんちを巣立ったのよ。今日から新しいお家で、ママと暮らすの」
「フード類は、リアンドクシネから。わたしがたくさん食べるように、大きな袋のカリカリと、わたしのお気に入りの、イタリア製ウエットもいっぱい入ってた。
D-フラクションは大きいのが3本。リアンドクシネから1本、私を保護してくれたemi-goから1本、美容と健康にうるさいルルねい個人から1本。
MIPORINのパタパタトンボ、マイ太郎さん手づくりの首輪……こんなにもらって……みんな、わたしのためにどうもありがとう」
「tenねいが、描いてくれた、わたしの肖像画。ハハが夜の蝶のような艶やかな雰囲気だね、ってほめてくれた。夜の蝶って言葉が微妙だけど、憂いがあって、艶っぽいわたしがうまく表現されてて、すごく気に入ってる」
「記念に額にいれて、ママにプレゼントしたのよ」
「新しいお家は、嬉しいけど、まだ少し、ドキドキする」
「わたしのお城はね、すごく広いけど、壁やドアが取り払われている間取りで、ひと言であらわすなら、おっきなワンルームなの。他のお家とは少しちがうか ら、わたしが脱走して迷子にならないように、近所に住んでいるキャラメルさんが、ママと一緒に、玄関に立派な柵をつけてくれた」
「どうせやるなら、全部の窓を、ってことで、tenねいがママと相談してアミアミを作ってくれたよ」
「風通しがいいお家だから、ママはよく窓をあけるけど、これで安心だもん」
『こんなお家に住みたいねー』
『ねー!』
「げ。ダメダメ! ここはママとわたしのお城だもん。ハハとパピコ代理、まさかここに住みつく気ぃ?」
『大丈夫よ。あの人たちは、冗談を言ってるだけ。すぐ帰るから安心して♪』
「なんだぁ。びっくりしたなぁ」
「ママはわたしのために、エアコンと掃除機などを買い直し、ケージをそろえてくれたのよ。小さなわたしだけど、のびのびできるよう、3段ケージを選んでくれたの。おねいが持たせてくれた砂やクッション、おもちゃにわたしのにおいがついているから、ちょっぴり安心」
「人間たちの集合写真。普通のサイズで顔出しすると、怒る人がいるかもしれないから、ハハ、ちっちゃく載せるって」
「tenねいとハハが変わり番こに撮ったから、2枚あるね。この日は、ママのお友だちも来てくれていたの。わたしをママに紹介してくれた、大切な人。ご自 身もねこさんの里親になった女性なの。ネットで、わたしのことをみつけて、ママにお話したんだって。ママとお友だちは、同じ会社に勤めているから、これか らも、ずっと相談に乗ってくれる。ママの会社自体も、動物に深い理解があるから、ママは働きながらでも、わたしと暮らせるのよ。
辛いことも多かったけど、いろんな人がわたしを応援してくれたおかげで、わたしは幸せになれそうです。病気に負けないよう、今までの分を取り返すよう、大好きな人と一緒に、静かに暮らしていきます。どうもありがとうございました。
プリンセスリア子」
★★★おまけ★★★
「ママと黒木先生とわたし」
かつくん「リアンドクシネの卒業生、そしてハハの卒業生Ⅹ173リア子、 卒業おめでとう。きっと本当はまだいろいろ不安だよね。早く新しい生活になれることを、みんなで祈っています。まずはしっかり食べて、しっかり出してね。 お届けは、ルルさん以外のメンバーで行ったから、大人数でちょっとびっくりしちゃったかもしれないけど、これからは静かな生活が送れると思う。里親さんか らは、かわいいおみやげをいただきました。どうもありがとうございました。ペコリ。
ハハの本、それでも人を愛する犬をよろしく!」
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