第7話“準備”
「先週、わたしは病院へ行ったのよ。旅立ちの前に、いろいろ診てもらおうと思って。わたしのママもお仕事を早々に切り上げ、わたしの病院へついてきてくれたの。リアンドクシネからは、おねい、tenねい、パピコ代理、ハハが来てくれた」
「ごめんなさい……みんなわたしのために。こんなに大勢をひきつれて病院に行く猫も、珍しいよね」
「ハハの車の中でも、病院でも、いつもわたしが話題の中心で、照れるけど、みんながわたしの名を呼ぶたびに、なんだか、うれしかった」
「病院へ行く前は、こんな感じで、ちょっと緊張したけど、平気だもん」
「ママも含め、みんなで黒木先生にいろいろ聞いたのよ。ハハが黒木先生に、わたしの血液再検査を依頼したもんだから、チクッと針をさされたけど、先生がやさしいから、わたしもがんばれたの」
「ワクチンを終え」
「耳掃除を終え」
「触診も完了!」
「怖くてちょっとだけ泣いたけど、おりこうにできたもん」
「血液検査の結果、5月の頃と比べると、わたしの白血球が下がってきたのがわかったの。他はなんともなかったけど、黒木先生が、“白血球の項目が少し気になる”って。
わたしはいっぱい食べるし、いっぱい遊ぶのよ。毛艶だってどんどんキラキラして……。みんな信じて、わたしは元気よ! ママにかっこいいところ、みせるんだもん。ママと暮らすんだもん!」
大丈夫よ、リア子。
リア子の検査結果を、ママは一緒に聞いてくれたよね。私ね、あの後、リア子のママとよーくお話したの。辞退してくれても構いませんって、心から伝えたの。 白血球が少し下がったことで、ママが不安を感じ、リア子のご縁が流れるのは、残念だけど……なんて言えばいいか、仕方がないもの。ご縁は強制してできるも のでもないし、懇願してどうにかなるものじゃないでしょ?
うまく言えないけど、“ご縁”って、やさしくて、自由なの。そしてかたーいものなのよ。
私は、リア子の生命力を信じてる。
私たちは、リア子のことを、これからも、全力でサポートする。
でも、リア子は他の猫さんよりも、ケアに気づかわなければならないし、リア子の病気を完全にやっつけることができない以上、ママの気持ちを無視することはできないと思った。
そうしたらね、ママ、なんて言ったか知ってる?
リア子のママは、リア子が入った輿(キャリー)を愛おしそうに撫でながら、リア子と暮らしていきたいって言ってくれたんだよ。リア子、本当は輿の中で聞いてたでしょ?
なおもいろんな可能性について、心配事をあえて口にして、掘り下げてみたんだけど、リア子のママの気持ちは、全然変わらなかったよね。
『不安はありますが、リアンドクシネの皆さまのサポートもありますし、友人たちのサポートもあるので、心強いです。リア子ちゃんに対する気持ちは、変わりません』
こうすっぱり断言してくれただけじゃなく、病院に貼られていたリア子の家族募集のポスターをみて
『そのポスター、捨てるなら記念にください』
と言って、2枚持って帰ったし(笑)。
すごいママだよ……。
リア子にピッタリお似合いね。顔もそっくりで。
だからリア子、自分をよくみせようと思わなくていいよ。ママはどんな時も、リア子と向かい合ってくれるから。
リア子のお嫁入り準備は、着々と進んでいます。
リア子物語は、リア子のお届けまでつづきます。
かつくん「emi-goちゃん、リア子にD-フラクションプレミアムのプレゼントをどうもありがとう。病院でもお世話になったよね。emi-goちゃん、黒木先生、どうもありがとうございました。リア子のお嫁入り記事が、リア子物語の最終話です。お楽しみに。
ハハはまた、大師に行って、リア子の健康祈願をしてくるって。ハハ、大師、好きだよね……。
ハハの本、それでも人を愛する犬をよろしく!」
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