枯葉太郎と呼ばれた猫


もっと早く更新するつもりだったのですが、頭痛で死んでました(涙)。夕方は、ナナを連れて、狂犬病予防接種を受けに、MOMOペットクリニックへ。病院で偶然、姉ちゃん&けめこちゃんに会って、しばしおしゃべり♪ 姉ちゃんは、emi-goちゃんと一緒に、福島へ犬猫のレスキューに行ってきたばかり。リア子のお世話もあるのに、体、大丈夫? 愛猫ナッツの通院もお疲れさま。少しはゆっくり休んでね。

さあ、今日は我が家に新しくやってきた、枯葉太郎……じゃなかった、いっきゅうの経緯を。

枯葉太郎っていうのは、実はお外時代の名だったのです。

「ハハ、枯葉太郎言うな!!」
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ごめんごめん^^; 今はいっきゅうになったのよね。呼びなれないけど、新しい仮名の方で呼ばないとね。私は密かに、枯葉の“枯”をとって、「葉太郎」にしようとしてたんだけど(笑)。

いっきゅうとはじめて出会ったのはいつだったか?

もう覚えていないんだけど、多分、1年近く前だった気がします。うちのマンションの横のアパートのゴミ置き場で、ゴミを漁っていました。なんじゃ? と思うほど汚れた体で、そりゃもう、言葉にしがたいほど、すごい形相で。

前にも書いたかもしれませんが、私はゴミを漁る猫の姿をみるのが、辛くてたまらないんです。ゴミを漁る猫をみつけると、なにがなんでも連れ帰りたくなる。 ゴミを漁っていた歴代の卒業猫たちの中でも、いっきゅうのゴミ漁りシーンは、超、強烈で、なんて言えばいいのか……本当に、食べることに、困っている様子 でした。

飢えた猫。
痩せた猫。
汚れた猫。

なのにその目は輝き、いや、違うな……目の中に宿る生命力の強さが、印象的でした。いっきゅうの目ヂカラは、いっきゅうの名刺だったのよね。きれいなお目目をみせて♪

「やだ!」
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いっきゅうとは、たまにしか会えませんでした。週1~2週間に1度の割合で、会えればいい方で、ウィリアムや、チロ同様、どこをテリトリーにしているのか、わかりませんでした。あとを追ったこともありますが、うまくまかれ、姿をくらまされ、ため息の日々。

「縁があればまた会える。いつか必ず、保護できる」

その一語を心の支えに、チャンスをうかがっていた私は、ある日、チチから、極端に飢えた猫がうちの近所に生息していると聞いたのです。

なんでも、チチが会社帰りにうちの近所でみかけた野良猫は、柿の木にのぼって柿を落とし、実を食べていたそうで、猫が柿を食べている姿をみて、驚きを禁じ得なかったと話していました。

近所には、野良猫がほとんどいないし、なんとなく直感で、その猫がいっきゅうだとわかりました。

数日後、外出先から戻ってきた私とチチは、駐車場で猫をみかけたのです。

「あ、枯葉太郎だ!」

「なに? この子のこと知ってんの? これだよ、俺が言ってた……柿食ってた猫」

「でしょ? だと思った。つかまると思う?」

「うん……すばしっこそうだから、無理っぽいな」

「だよね……」

それから、月日が流れ、いっきゅうは凍える冬をガリガリの体でどうにか乗り越えました。私は、いつ外で会うかわからないいっきゅうのために、かばんに必ず、猫用のウエットパウチをしのばせ、偶然会えたらフードを与える、を繰り返し、虎視眈々と保護を狙っていました。

あれは、忘れもしない3月11日。

大地震の直後、マンションの駐車場で久々にいっきゅうの姿をみかけたにも関わらず、ベベナナリルを連れていた私は、パニックのせいもあってか、いっきゅう に近づくことができなかったのです。いっきゅうの方も、犬たちを連れていると、半径3m以内には絶対に寄ってこない猫だったので、地震直後の混乱した世界 で、いっきゅうを保護できるはずもありませんでしたが、あの時の、いっきゅうの怯えた目を、私は忘れることができません。

いっきゅうが、どんな思いで揺れる地面を這っていたのか。

考えれば考えるほど、あの時こそ、どうにか手を差し伸べるべきだったのではないか、なにか術があったのではないかと、自責の念で、いっぱいでした。

地震後、数度いっきゅうの姿をみましたが、前よりずっと、出会う回数が減ってしまいました。

もしかして、もうこの世にはいないかもしれない。

車道に飛び出して行ったいっきゅうを、ひやひやする思いでみていたこともあるので、交通事故死を考えたこともありました。

フードの入ったパウチ袋を開けようとする私に、猫パンチを浴びせ、袋ごとかっさらっていった枯葉太郎(持って行ったはいいが、いったいどうやって袋から出 して食べたのか?)。低い姿勢で遠くから私をみつめ、近寄ろうとすると、逃げるか威嚇してくるかだった枯葉太郎。ボロボロの枯葉太郎。甘えることも、楽に 生きることも知らない、枯葉太郎。いつも極限に飢えていた枯葉太郎。柿をむさぼっていた枯葉太郎。

どうか私に、チャンスをください。

お前のお世話をするチャンスがほしい。

「はい! ハハにチャンス到来! ぼく、もう疲れた」
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そうだね。いっきゅうは落ち着ける場所がほしかったのね。ずっとずっと、まわりを警戒するだけの毎日だったものね。あの姿を知っている私には、今のいっきゅうが信じられないよ。

お腹出して寝るなんて^^;
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家族がほしかったんだね。
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いっきゅう自身が、望んだことだものね。
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私にお前の未来を託してくれてありがとう。
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家族団欒写真は、我が家にきてすぐ撮ったものです。びっくりしません?

「もう疲れたっていっとるじゃん」
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だとしてもおったまげるよ。

外でのキャラと、まったく違うんですけど?

かつくん「いっきゅうを保護した日、たまたま外でみかけたいっきゅうに、持っていたフードを与えたところ、チチハハのあとを追って、鳴きながらマンション のエントランスまで着いてきたらしい。今なら保護できるかも、とっさにそう考え、7階まで上がってキャリーバックを取って、また下へ降りたら、いっきゅう がいなくなっていたんだって。

やっぱ無理か……。

諦めかけたチチハハでしたが、名を呼びながら、近所を探したら、一台の車の下から大声で鳴きながら出てきて、自分からキャリーの中に入ってきたんだって。

キャリーに入る前、しっぽをたて、ご機嫌顔でチチハハの足にスリスリしながら、チチハハの体に自分の頭をごちごちぶつけ、ごあいさつしてくれたいっきゅう。

それまで、一度もさわれなかったから、チチもハハも、本当に、本当に、唖然でした。

どうしたんだろう?

いっきゅうの中で、なにが起きたのか。

703号室はじまって以来、1、2番を争う謎になっています。

あんなに警戒心が強くて、凶暴だった猫が、いったいなぜですかね?

ぼくも知りたい。

ハハの本、それでも人を愛する犬をよろしく!」

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