ウマの合う獣医師

皆さまこんにちは。2日連続で遠出し体調がいまいちです。

 

 

前回の冒頭に書いた卒業生のことをきちんとお話します。そのために昨夜里親さんに再度安全対策を目に見える形でお願いし、画像が届くのを私は待っている状況です。お世話になった太田康介さんが先にUPしています

 

 

里親の皆さまへ、脱走だけはさせないでください。一生のお願いです。

 

 

 

さて、ゴロゴロしてばかりも辛いので、本日は獣医師ネタを。

 

 

バンビちゃんことナナの膵臓の数値の件で大巻先生より電話があり、ナナは「膵炎」を患っていると判明。腎臓病と膵炎。食事療法が異なります。

 

 

 

どちらを優先すべきか迷うところ。

 

 

けれど、大巻先生と話し合い、膵炎の食事療法を優先することに決めました。

 

 

理由は簡単。①腎臓病のコントロールがされている点、②カツオバーをごはんに混ぜている時点で、腎臓用の食事の効果が減っている点。

 

 

つまり当面食事は膵炎対策でいくということです。

 

 

早速ナナ用の新しいご飯をポチ

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ナナは近々東大病院へ行きます。腎臓病の治療に関わる「ある治験」を開始するのです。長生きだけがすべてだとは思いませんが、私はできることをしたい。もし、私に人間の子どもがいたら、まちがいなく私はそうするから。

 

 

人間と犬猫の混同はしていません。

 

 

人間は人間であり、犬は犬であり、猫は猫です。

 

 

ただ、私の家族は私にとって異種を超えた存在ゆえ、好きでそうしています。

 

 

そんな私にとって、大巻先生はデカい。

 

 

大巻先生は手柄を横取りしません。どういうことか説明しますね。

 

 

不治の病を患った大型の老犬がいました。大巻先生の患者でした。飼い主さんは東洋医学やサプリメントを一切せず、大巻先生の治療のみをその犬に受けさせていたのです。その犬は宣告された余命をはるかに超え、元気に生きました。

 

 

私が大巻先生を褒めます。

 

 

「その子が生きているのは大巻先生のおかげですね」

 

 

大巻先生は否定します。

 

 

「いえ。正直、ぼくのおかげではありません。その子がどうして生きていられるのか、実はぼくも科学的にわからないのです。その子の力じゃないですかね?」

 

 

私は多くの人間を見てきました。だから驚きました。

 

 

大巻先生は私にとって欠くことのできない人だと思ったのです。

 

 

そして実際、大巻先生はべべの延命を助けてくれました。

 

 

くどいようですが、大巻先生による胃がん発覚後、べべは9年半生きたのです。16歳半でこの世を去るまで、べべはQOLを維持しながら生き抜きました。

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6月30日の写真。(みいさん撮影)

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私の武勇伝をぜひぜひ読んでほしいです。べべの死後、私はこれを読んでちょっとだけ楽になりました。どういうホームドクターが、私に必要なのか。

 

 

※断っておきますがあくまで私の体験と考えです。

 

 

1 ホームドクターと愛犬の生/幸せの703号室

 

2 神の手/幸せの703号室

 

3 共に生きてる/幸せの703号室

 

 

誤解のないよう捕捉します。

 

 

犬猫の医療、人間の医療、どこまでやるのかは各家庭それぞれ。やることやらないこと、選択は自由です。やらなければならないとは微塵も思いません。

 

 

私はそのように里親さん方にもお伝えし、卒業生が病気になった場合、求められたときのみアドバイスをしています。ほかはいっさい口を出しません。

 

 

仕事や家計の事情もあるでしょう。ぜんぶわかります。想像できます。

 

 

だから私のしてきたことについても、しなかったことについても、正解とか不正解ではなく、フラットな気持ちでブログを読んでいただけたらうれしいです。

 

 

ここは私の持ち場です。誰かを傷つけたくないし、傷つけられたくもない。

 

 

皆さまが「愛する子を思って」した選択は最善で正しいに決まっています。

 

 

私のウマの合う獣医師は、数値で根拠を示す科学的な発言をする方。私が諦めていないときに、諦める方向に諭さない方。治療が見える透明性。失敗を隠蔽しない方。万能でなくて全然構いません。オンとオフのスイッチを持っている方。

経験に基づく勘の鋭い方、多角的で視野の広い方。知識が豊富な方。

うちの子を愛してくれなくてOK。プロとして仕事に取り組む方。ベストを尽くす方。精神的な慰めや導きは要りません。ありのままを伝えてくれる方。

いっしょに模索できる方。ときには喧嘩ができる方。喧嘩ができるというのは無駄なエネルギーを放出するためではなく、お互いが大人として建設的な提案をし合える方という意味です。

 

 

べべは大巻先生に出会い、老衰の状態まで粘れました。人はみんなちがうから、皆さまが大巻先生とウマが合うとは限りません。皆さまは皆さまにとって「ウマの合う先生」に会えることを心から祈っています。

 

 

ちなみに当のべべは大巻先生が大嫌いでしたけど(苦笑)。

 

 

最後についでといってはなんですが、あとふたり。

 

 

大巻先生の後輩であり、emi-goのご主人でもある「だいしまえ動物病院」の中島先生東大病院の前田先生。中島先生は穏やかかつ真摯な人柄で大巻先生も信頼している先生です。前田先生はやさしく理知的で肯定的な意見をくれます。

 

 

ほかにも多方面にわたって数名お世話になっている先生がいますが、今回はこの辺までにしておきますね。読む方が疲れちゃうといけないので。

 

 

ビジネスの世界で耳ダコのセリフがあるじゃないですか?

 

 

「顧客のニーズにこたえる」

 

 

単純に括るのもあれですが、結局私は、そういうことだと思うんです。

 

 

皆さまが顧客だとしたら、そのニーズにこたえるのが獣医師です。

 

 

自分のニーズと向き合うのはたいせつですよね。

 

 

私は具体的になにを望んでいるの?

 

 

数時間前の703号室

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ナナが飛びまわっていました。歩けるっていいね!

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ほほはスヤスヤ

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保護猫ポテチ。保護部屋の中を探索する回数が増えています。

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「メシ くれないのぉ?」

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保護猫十香(とか)は食い意地が張って仕方ありません。さぶのお皿に顔をつっこんでは食料を強奪。魅力的な女性です。

 

 

長くなってごめんなさい。

 

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 

 

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リリへ

頭の中を整理できず、だいぶ遅くなってしまいました。

 

 

今日はリリ(エリーゼ)へお手紙を書いてみます。それならできる。

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ほほの誕生日でもある7月7日七夕の夜、あなたたちは突如私の前に現れましたね。あなたが母猫十香、きょうだいたちとゴミ置き場デビューを果たしたその日、なんと鰻の弁当が2つも手つかずの状態で捨てられていたのです。唖然。もったいない。いったい誰があんなことをしたのでしょう。

 

 

まあ誰でもいいです。考えても意味がないことは考えてもしょうがない。

 

 

とにかく私は、あなたたちが鰻の弁当に群がるのを恐れ、捨ててあった鰻の弁当を速攻で隠してしまいました。ごめんね。

 

 

なぜそうしたかというと、あなたたちが満腹になってしまうと、私の捕獲箱に入ってくれないからです。あなたたちを保護しないと、困る。私が困る。

 

 

次々と子猫たちを捕まえる私を、母猫十香は傍観していました。

 

 

十香は静かな佇まいだったけど、心中はどうだったのでしょう?

 

 

自分が産み、育み、血や熱をわけ合った子どもです。

 

 

私は十香の様子を見て、十香を絶対に連れて帰ろうと決めたのです。全員逃さない。十香の「これまで」を無駄にしない。しない。

 

 

リリ、あなたには多くの守護神がいてくれましたね。

 

 

その守護神たちを、私に紹介させてください。

 

 

「わたしは十香 リリ わたしの乳首はまだ腫れているの いっぱい吸って成長して わたしそっくりの美しい娘になったわね 行ってらっしゃい 未来へ」

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「ぼくポテチ ハハが “茶白捕まえる!!” って躍起で ぼくが囮になったんだよ だってハハが捕まえようとしたのは十香で 十香がハハに捕まるとリリたちがひっそりと死んでしまうもん

リリ ぼくたち703号室で同じ部屋にいたね ハハはぼくとリリのケージをわけていたのに リリが自分のケージをすり抜け ぼくのケージに入ってきたよね

ぼくにスリスリしてくれた ぼくは黙ってじっとしてた リリ ありがとう」

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「リリ ぼくだよぼく おぼえてる? きょうだいのチャイ ぼくはラテとマイ太郎さんちにいてね ぼくたちも 家族ができて 間もなくおひっこし」

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「リリ ラテでーす ごらんのとおり元気にしてます チャイに聞いた? ぼくシャイなチャイを引率してふたりごと受け止めてくれるおうちにいくんだ」

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リリは703号室混乱期にやってきた子。ちゃんとお構いができなかったのを反省しています。でも明るいリリは、ほほやあまぱんやさぶ、それに保護猫サク(楽)を発見すると “遊んで遊んで~♪” のおねだりが上手で感心。

 

 

ヨタヨタのべべにもあいさつしてくれて、リリはおりこうさん。

 

 

サークルから脱走するのもうまい。どこどこ? 探したら、椅子の上から私をドヤ顔で見下ろしていたね。ホッとしてかわいくて、抱いたらあたたかかった。

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動画もはりつけておきますね。

 

 

リリたちを保護したはいいんだけど、あの頃私、たいへんだったのです。

 

 

苦しくて苦しくて、助けが必要な状態。

 

 

具体的には、保護猫を減らす助けが必要な状態。

 

 

マイ太郎さんがチャイとラテを担当すると言ってくれたときは嬉しかったな。

 

 

それでもなお、私は保護猫を減らさなければならず、リリ、誤解してほしくないんだけど、あなたが邪魔なのではなく、べべの具合が悪すぎたのと、もともとの私のキャパシティが小さいのです。

 

 

しかし誰でもいいわけではありません。

 

 

「どっかに適当にやってしまおう」などできません。

 

 

リリ、それは信じてくれますよね?

 

 

ぼんやりと私は6月10日のできごとを思い出しましたちゃた幸がうちを巣立った夜、私は晩御飯を作るのが億劫で母の店へふらっと寄ったのです。

 

 

そのとき店で突然声をかけていただいたchikakoさんご夫妻

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私のブログを読んでくださっている方で、記念写真も撮ったんです。

 

 

愛猫レオくんとランボーくんとの暮らし。ランボーくんが天へ旅立ったお話。ランボーくんがいなくなってからレオくんが淋しげに過ごしている風に感じると。だから2匹目を考えていることも……。

 

 

chikakoさんは女の子の成猫を希望していたのを知っていたのですが、母猫十香は気が立っている頃で紹介できない。ならリリは? リリはどうかな?

 

 

子猫だけど、あっという間に成猫になるし、リリは? リリはどうかな?

 

 

シニア組のほほ、あまぱん、さぶと問題なくやっているし、リリはレオくんと仲よくなれる気がしたの。リリ、あなたは私の自慢の保護猫ですもの。

 

 

ダメもとで聞いてみたところ、翌日、なんと前向きなお返事が。

 

 

最高の気持ち。リリ、リリ、リリお茶会決まったよ!!

 

 

いきさつのすべてを里親chikakoさんが自身のブログにつづっています。

 

 

私とは違う視点から→「仔猫が家族に加わりました」(ぜひ読んでください)

 

 

chikakoさんのツイッターのアカウント→ chikako  @pekoparis

 

 

 

「ねえねえ どしてわたしを箱にいれるの?」

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輸血を受けさせるためべべを病院に預けた私は、いったん帰宅しリリを連れて出発。お茶会だけのつもりですが、念のためお嫁入り道具も車に積みました。

 

 

もし双方がご縁を感じたら、リリを置いて行ってもいいかも。

 

 

私にしては大胆な発想。けれどリリ、リリを軽んじたわけじゃない。リリをよりいい環境へ早く送り出したいと願っていたんです。

 

 

「こわい~~~」

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「やだやだやだ」

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「わたしどこいくの?」

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大渋滞を抜け、リリを終の棲家へ案内。(遅刻してごめんなさい)

 

 

ちんまり不安げなリリでいいそうです。リリがいいそうです。リリと家族になりたいそうです。よかったねリリ。おめでとう。

 

 

バトンタッチ

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chikakoさんがリリの里親になってくれたこと、忘れません。

 

 

助けてくれた恩人です。

 

 

リリ、守り神たちの紹介はどうでしたか?

 

 

私も一応メンバーに入っていますが、私のことは即忘れていいからね(笑)。

 

 

次回は皆さまをリリのお城へ案内します。

 

 

親愛なるリリへ

 

 

Good luck

 

 

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有限の中の最大値

2010年にうちを巣立ったメロンが8歳になりました(卒業記事はこちら)。毎年プレゼントとメロンの写真を送ってくださいます。ありがとう。

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中年FIVキャリア元シャー猫2匹「じゅん&めい」を家族に迎えてくださった里親さんからは十香が使っているケージとお菓子のプレゼントが。

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ありがとうございます。こちらが素敵な703卒業生じゅん&めいです。

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森絵都さんからはあったかいお手紙と体にいいプレゼントが届きました。森さんの手紙の一文を読んでほんとうに救われた。ありがとうございました。

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ほかにもべべへのお手紙や美しいお花などが届いたのですが、またの機会に自慢させてください。実は今もべべの話はちょっと無理で、現実逃避中です。

 

 

昨日は最悪。体調も気分も。保護活動のたいせつな約束が入っていたのですが、起き上がることすらできず、キャンセル。最低ですね。

 

 

私は行けなかったのですが、マイ太郎さんが十香の息子チャイ&ラテのご縁を決めました。詳しくはマイ太郎さんがUPします。チャイ&ラテおめでとう! 行けなくてごめんなさい。

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その前の日(土曜日)はがんばったんですよ。サク改め楽のお届けでした。

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楽はすごいスピードで新居に溶け込んでいます。里親さんからの動画を見て仰天。まずは里親さんのツイッターだけ書いておきますね。@Tyrannosiamese

 

 

サク(楽)が、よくべべに甘えて体当たりでスリスリしていたのです。痩せて体力のないべべはサクの体を受け止めきれず、よろけたり転んだり。

 

 

およ? の顔をするサクと、のっそり起き上がるべべ。

 

 

ふたりともかわいくて何度も笑わせてもらいました。

 

 

べべがこの世から消えて、サクは輝く未来へのお引越し。

 

 

さすがにサク不在のリビングはキツかった。あのシーンの主役たちが丸ごといなくなってしまったのですから。私の大好きな一コマだったので。

 

 

「だからわたしを保護部屋からリビングへ連れてきたのね?」

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うーん。それもあるかもしれない。まあでも十香がリビングへ移動すれば、遠慮がちのポテチがもっと保護部屋を謳歌できる気がしたの。ポテチと十香がつかうにはやっぱりあそこは狭いから。

 

 

「ふーん じゃあそういうことにしてあげよう」

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ということで、十香がリビングに加わり、恥ずかしがり屋のポテチは保護部屋でのんびり過ごすことに。私に気力が出次第、十香の家族掲載をはじめます。

 

 

その際はどうぞお力添えください。よろしくお願いします。

 

 

最後にうちのお子たちの写真を

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起き上がれずチチが借りてきたDVDをぼんやり眺めているとき

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あまぱんはそっと寄り添ってくれました。

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冷たいほほ。私が抱っこしてほほに甘えさせてもらっています。

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チチの本妻リルもたまに横へ来てくれたりします。愛おしい。

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いちばん心配なのはナナ

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15歳のナナは現在3つの問題を抱えています。どれも深刻です。

 

①命にかかわる慢性腎不全(食欲が減少)

②吠えたり忘れたり噛んだりする症状が顕著の認知症

③後ろ足が弱く立ったり歩いたりできないことが多い

 

 

私はこの世でナナと一秒でも長く生きていたいです。

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昨夜、投函すべきものがあり、ナナとリルを連れて200m先のポストをめざしたのですが、ナナの「歩けなさ」に正直、私の心は完全に折れそうになりました。

 

 

ナナも私も、うまく歩けない。

 

 

けれど、私たちは一歩一歩ポストへ向かい、そして無事に戻れました。

 

 

帰り、ナナがマンションのエレベーターに乗った後ろ姿を見て、安堵とともに、なぜだか涙が止まりませんでした。

 

 

ナナが生きています。私はすべきことをやり遂げるお母さんでいたい。

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有限の中の最大値を常に考え、求めていきたいです。

 

 

皆さまにとっていい一日でありますように。

 

 

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カモフラージュ

2~3日の間にメールを送ってくださった方へ

プロバイダーのサーバーの容量が限界に達したそうで? 数日送受信ができませんでした。もし再送していただければ現在は読めるようになっています。

 

自分の中の片側はまだ時間がかかるので不義理、無礼をお許しください。

 

今日の記事は皆さまにぜひ読んでいただきたいです。よろしくお願いします。

 

 

 

あの日私はようやくケリがついたことに安堵していたんです。

 

 

近所には「夜中にゴミを出す住民が多数」のアパートがあり、何年も前から野良猫たちが生ゴミ(食料)目当てに集まってくるのです。

 

徒歩圏内で1軒だけ無責任な餌やりじじいが住んでいますが、じじいの撒く餌にありつけない子たちは、ゴミ置き場に流れてきます。

 

昔からいたちごっこで私はそこいらじゅうの野良猫たちを保護してきました。私は特に猫がゴミを漁る姿が生理的に嫌いです。猫がゴミ袋を割き一心不乱に腐りかけたものを口にするのが不憫すぎるのです。

 

だから近所には野良猫がほとんどいません。見つけ次第、私が連れて帰るから。私は狙った犬猫に関しては執念深く、用意周到でもあります。

 

 

 

で、きみ!!

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ポテチには見事に騙されました。

 

 

すごいよなあ。振り返って考えると全身の鳥肌が総立ちします。

 

 

何か月前かよく覚えていないのですが、私はふとゴミを漁る茶白を遠目に見かけました。マジかよ? べべがたいへんな時なので、できれば会いたくなかった。保護も譲渡もエネルギーを要します。時間も。

 

 

しかし現実、私は見かけてしまったのです。

 

 

急いで捕獲箱を取りに帰り、ゴミ置き場へ。

 

 

茶白はパッと姿を消し、その後何時間粘っても再び現れませんでした。

 

 

追いかけっこを約1か月の間に、数十回。

 

 

茶白をゴミ置き場で発見。捕獲箱を取り戻るといなくなっている。

 

 

ああうんざり。辟易。

 

 

しかも妙です。

 

 

そこいらじゅうの野良猫なら半日もすればまたあたりをうろつくのに。

 

 

待っても待っても茶白は来ない。

 

 

誰にも言えませんでしたが、私の精神はいよいよ極限に達し、アマーの葬儀を終え帰国した日にゴミ置き場でサッと茶白を見かけたので、ゴミ置き場付近に住んでいる方に泣きついて捕獲箱を庭に置かせてもらうことに。なぜか近隣はみんな捕獲箱を置くことに首を振るので、懇願です。そこは保護犬と暮らしている家ゆえ、いけるかなと。両手を合わせ何度も何度も頭を下げOKをもらったのです。

 

 

「バイクの邪魔にならない場所で」の条件つき

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↑ 深夜に茶白が入った後の画像なので捕獲箱をずらしています。思いっきりバイクの邪魔をしていますが、実際は邪魔にならないところに置いていました。

 

 

中には茶白が入っています。

 

 

念願の茶白が!!

 

 

やった終わった。解放された。

 

 

けれど一つだけ疑問が……。チチにも言っていたんです。

 

 

「茶白さあ、捕まえてみたら、大きいんだよね……外にいたときは、サク位のサイズに思えたんだけど、気のせいかな? なんか腑に落ちない」

 

「外にいるときは儚い感じがあるから(小さく見えたの)かもね」

 

「だといいんだけど」

 

 

茶白ポテチを家に入れてから、ゴミ置き場が荒らされなくなったんです。

 

 

臭いも、通りすぎるときの不快さも目減り。

 

 

やっぱりまちがっていなかった。ただの気のせいか。

 

 

 

しばらく経ち、私がべべと妹家に泊まる計画を実行しようとした夜、衝撃が走りました。とんでもない大事件。ゴミ置き場にいないはずの茶白がいる!!

 

 

しかも3匹の子猫を連れて……

 

 

瞬時にすべての合点がいきました。

 

 

いつも私が見た直後に姿を完璧に消した茶白は、我が家にいるポテチじゃありません。うろつかずに一直線に消えた理由は、どこかの巣穴に隠した子猫のもとに戻るためだったのです。私が捕獲箱を取りに帰るまさにその時、彼女は私に捕まってなるものかと必死に走り子猫のもとへ。強烈な母性で。そして本能で。

 

 

もう、私の完敗。完敗してよかった。よかったよかったよかった。

 

 

もし完敗せずに私が子育て中の彼女を捕まえていたら、彼女は子猫のもとに戻れず、乳飲み子たちは静かに死んでいたでしょう。

 

 

子猫たちがヨチヨチと歩けるようになった頃合いを見計らい、十香(とか)と名づけた彼女は子猫たちをゴミ置き場に連れてきたんです。

 

 

子猫たちがひとり立ちできるよう、立派に育つよう、子猫たちにゴミ置き場という狩りの場を教えに来たんです。都会ですけど、ジャングルと同じ。

 

 

おそらく私に保護された日が、子猫たちと連なって餌場に出たデビューの日。

 

 

一家で派手にゴミを漁り、私の目に留まりました。

 

 

再度勝負。今度は私、十香に負けない。負けるわけにはいかない。

 

 

言葉で例えることなどできぬほど、私は本気でした。全力でした。

 

 

結果、私は十香と十香の育んだ3匹の子猫全員を703号室に案内できたのです。

 

 

その時の記事はこちら

 

 

これはもう、人知を超えたレベルの話だと私は括っています。

 

 

皆さまはどうお感じになりますか?

 

 

 

ポテチ、ポテチが囮になったんだよね。

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私わかる。そう思う。

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私の性格なら、「茶白」を捕まえなければ気が済まないから、ポテチがカモフラージュしたんだよね。時間稼ぎをしたんだよね。わかる。ぜんぶわかる。

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母猫十香、私から逃げ切ってくれてありがとう。あなた若いのに、ほんとうに素晴らしい母親です。あなたを尊敬しています。心から。

 

 

「あら トイレ掃除のおばさん どうしたの? 感極まった顔をして」

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顔はポテチにそっくりで仕草は十香と瓜二つ。きっとふたりの娘でまちがいないです。703号室のたいせつな卒業生エリーゼ改めリリ

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うちでのショートステイを経て、里親さん宅で楽しく暮らしています。

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エリーゼ改めリリの卒業記事は必ず書きますのでお待ちください。

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十香の息子たちはマイ太郎さん宅にて家族募集中です。撮影はみいさん。ちょっぴりシャイだけどハンサム要素の高いチャイと

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薄い色合いが美しい甘えん坊のラテ

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私は5匹ともそれぞれに合った赤い糸を結び、幸せにすることを誓います。

 

 

※子猫チャイとラテについてはマイ太郎さんが募集しています。

 

 

最後に、一家を保護したとき、私はべべが長くないとわかっていたんです。

 

 

べべとの1分1秒が貴重でした。私はべべが宇宙でいちばん好きです。でも、一家を保護したことを後悔していません。微塵も。0.1%も。

 

 

長くなり申し訳ありませんでした。やっと書けたほっとした。

 

 

お読みくださりありがとうございました。

 

 

皆さまにとっていい一日になりますように。

 

 

 

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1 ぼくと出会うまで

「みなさん こんにちは ちゃたろです このたびぼくに家族ができました 話せば長りますが お時間のある方は ハハの話を聞いてください」

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まず実葉までさかのぼります。

 

 

 

何度も書いているとおり、卒業猫実葉には数多くのお問い合わせが来ました。

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その中で私の3月22日のブログに登場した方が、保護猫ちゃたろの里親になります。

 

 

 

いちばん早くにお問い合わせをくださったおひとり暮らしの女性・・・・・・私はツイッターで「肉球きらりさん」と勝手に呼んでいます(笑)。由来はお会いしたときに肉球がキラッと光る小物を持っていたのがステキで印象的だったから。

 

 

 

肉球きらりさんはお引っ越しをはさむ関係で、実葉をすぐに引き取ることができませんでした。泣く泣くお断りしたあとも、実葉をずっと気にかけてくださり、実葉のご縁が決まったときはいっしょに喜んでくれました。そしてひと目、卒業前の実葉に会いたい、と。

 

 

 

実葉を預かってくださっていたマイママさんに相談すると、マイママさんは快諾。「実葉ちゃんを思ってくださる方ならぜひ会いましょう」そんな風に仰ってくれました。

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「あら タナベさんたち わたしに会いに来たの?」

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3月末、車がなかった私は電車でマイママさんちへ。最寄り駅で肉球きらりさんと待ち合わせ。

 

 

 

改札口で会った肉球きらりさんはにこにこ顔で私に会釈。その顔を見て私もにこにこ返し♪

 

 

 

実葉~! 肉球きらりさんは実葉へのプレゼントを手に遠路はるばる来てくれたのよ^^

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「スリスリのサービスしなきゃ」

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「わ! おやつだ」

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実葉、お接待ありがとう。

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悶絶の後頭部パチ

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肉球きらりさんとお話をして、私は肉球きらりさんは保護猫と暮らすべき方だと思いました。くわえて、できることなら、今後もずっとご縁を持ちたいと欲が出るという・・・・・・。

 

 

 

そこで、マイ太郎さんの保護猫「結ちゃん」をオススメしてみることに。マイママさんもパソコンを持ち出していっしょうけんめい結ちゃんのよさ、かわいさをアピール。すばらしい営業力です。

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肉球きらりさんはもともと実葉へのお問い合わせの段階で、骨折の件もFIVキャリアも腎臓の問題も成猫であることも気にならないと言っていました。そして、2~3匹と暮らせる物理的なキャパシティのある方です。ならばぜひ結ちゃんと結ちゃんのお友だちになる猫を、とお願いしてみたのです。この時点でその「お友だち」がだれになるのかは決まっていませんでした。私はまだちゃたろの存在すら知らなかったのです。

 

 

 

 

結ちゃんを推した理由はいくつかありますが、実は結ちゃんはうちに来るかもしれない子だったのです。結ちゃんを保護したのはゆきちゃんの里親になってくれたまりおさん。結ちゃんはまりおさんの近所に現れた猫でした。まだ若く、遠目には人慣れしていそうな雰囲気だし、近隣住民が猫嫌いで結ちゃんが生きづらそうだから連れ帰ることに。

 

 

 

しかしキャパオーバーとのことで私が相談を受けていたのです。けれど相談を受けた私もキャパオーバー。だからマイ太郎さんが預かることになったのです。

 

 

 

保護直後の結ちゃん

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はじめまして。結ちゃん、あなた個性的な顔してるわね^^

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1月9日、私が指定した病院へまりおさんが結ちゃんを連れてきました。

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結ちゃんを病院に預けたあと、まりおさんとランチ

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ただだべっているわけではありません。たくさんの保護猫を抱え困っているまりおさんに「譲渡」について真剣に話をしています。まりおさんはメモを取りながら聞いてくれました。

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まりおさんと私が帰ったあと、マイ太郎さんが病院へ不妊手術を終えた結ちゃんを迎えに行き、結ちゃんはマイ太郎さんちにステイする運びとなりました。

 

 

 

繊細でシャイな結ちゃん

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だけど結ちゃんは結ちゃんなりに結ちゃんの速度で環境や人間に慣れようとしています。今もその途中かもしれませんが、マイ太郎さんたちとほんとうに努力しています。愛おしいです。

 

 

 

リビングへ出て、クネクネするようになりました。

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ありったけの勇気を振り絞って結ちゃんはちょっとずつ前に進んでいます。

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結ちゃんを支えるやさしいはっちゃん(マイくんも)

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このはっちゃん役を「ちゃたろ」にお願いしようと私は考えました。そして先日、結ちゃんとちゃたろが「お茶会」を開いたのです。どうでしょうか。皆さまいきさつが見えてきました?

 

 

 

お茶会の様子はまたの機会にUPします。

 

 

 

なのに数日前にうちのさぶとちゃたろが大喧嘩しちゃって(号泣)。仲裁に入った私はさぶに左肩を強烈に噛まれてしまいました。ちゃたろも意外と強いことが判明(汗)。大丈夫かな?

 

 

 

ああ。

 

 

 

肉球きらりさんにはもろもろ報告&提案済みです。

 

 

 

お届けまで時間があるので、この件はまた改めて書きますが、肉球きらりさんは、結ちゃんとちゃたろを家族として迎えたいと言ってくださっています。こうして、不遇だった2匹の猫たちは日の目を見ることができました。水面下で私もそれなりにがんばっていたのです。へへ。

 

 

 

肉球きらりさんが実葉に会いに来た日、プレゼントをいただきました。

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手紙は肉球きらりさんじゃなくて、犬や猫が書いたものだそうです(笑)。

 

 

 

譲渡は人と人の縁でもありますよね。ていねいにていねいにやっていきたいです。

 

 

 

もちろん「人」あっての保護譲渡ですが、私は常に保護猫たちに心を寄せていく所存です。

 

 

 

LOVE!

 

 

 

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