「海子 もうすぐ嫁入りらしいな ほほ兄にわからないよう そっと行ってな」
「さぶありがとう。わたし“ここの先”へ旅立つの。はじめは生活習慣のちがいや環境の変化にうろたえると思う。わたしもそんなに強くないの。いろいろと不安もあるし」
「おれはここしか知らないけど 海子の言いたいこと わかるよ」
「かわいいと思ってもらえるかしら?」
「まあ実際かわいいからな」
「わたしの態度や言動で せっかくの“家族”を困らせてしまったり 疲れさせたりしないかしら」
「いいところばかりを見せようとしなくていいんじゃいかな 海子の今の形に多少の凹凸があったとしても そもそも歪じゃない完全形なんか つまらないしな 世界にひとつの“海子型”を 海子の全身で伝えていけば お互いわかちあえると思うんだよね。
おれからはひと言だけ。
海子の半生は消耗戦だったよな。勇気を出してみたり 隠れてみたり。野良猫だと蔑まれ軽んじられながらの毎日で 苦労しただろ? 身を挺してかばってくれた人もいなかったよな。
だけど心も顔も美しいままで 気高いままで 海子よくがんばった。
これからは体に気をつけてな。おれらがいちばん心配しているのはそこだから」
「あら さぶはやさしいのね。わたしの体を心配してくれるの? わたしは生きられるだけ生きようと思う。わたしのいのちの分を めいいっぱい」
「みなさん 703号室でわたしを見てくれて どうもありがとう わたしのねがいはもうすぐ叶いそうです。みなさんのねがいも必ず叶いますように」
海子よりみなさんに愛と感謝を込めて
ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました
お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。
足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、
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