※ブログを連続更新中。遡ってお読みください。
早朝6時
トイレに目ざめた私はハイテンションの保護猫ミミ玉を見て思わずカメラを向けた。
お? 黒目がちでかわいいやないの♡
表情も自然だし~♡
リラックスしている感じがする♡
寝ぼけ眼で数枚シャッターを切った。我ながら「保護主の鑑」よのう。
いいねいいねえ。
でも、ミミ玉はダークな毛色のキジトラだから、なんとなく首元がさびしい。
しかもチラッと写っている保護部屋が段ボールだらけ。
おまけにミミ玉の足元には猫砂が散らばっている。うっ。
こまめに掃除機をかけてもあっという間に汚れてしまう。これじゃ悪い意味の生活感が出すぎて家族希望者さんに引かれるかもしれない。うーん。全体的になにかが足りない。
キャー! 香箱組んだ!
これはもしや……
「わたしを好きに撮っていいよ?」のサインにちがいない。
うんうん。私、がんばるね。みいさんにもミミ玉のアピール写真を頼んであるんだけど自分でも撮ってみる。写真は多いほうがいいもんね。よし。ミミ玉、私やるよ?
ということで、午前中玄関ホールを大掃除。
積みあがった段ボールを別室に移動させ、(掃除機音で撮影前のミミ玉を怖がらせてしまわないよう)落ちている猫砂を一粒ずつ手で拾ってゴミ袋に入れた。床をバイオウィルで丁寧に拭いて、小物を配置してスタジオを作った。色とりどりの首飾りもたくさん用意して……
さあ、モデルさん、よろしくお願いします。
ではさっそく、人に甘えられる性格だということを表現してみようか?
えっと、あの……
まずは「抱っこ写真(わたし抱っこできるよ~)」のほうをお願いしたいんだけれども……
あのね、大事なカットなの。
(何時間も思い通りにならないミミ玉)
ふう……
どうしようね?
ああ……
この「頭隠して尻隠さずポーズ」のあとも、独特の格好を仰山披露してカメラマンの私を徹底的に困らせ追い詰めたミミ玉。アピール写真の難題をいっしょにこなしていけるか心配になりました。
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