昨日のお昼、実葉の手術がはじまりました。病院からは連絡がないので私から行くことに。
じゃないとソワソワして落ち着かないのです。みいさんからラインが来て、実葉のいる病院はみいさんの知っている病院だと聞き少し安心。
5時半すぎに到着。実葉を見た私は唖然としました。
頭を下げる実葉。まるで「ごめんなさい」のポーズです。
うなだれている姿があまりにも痛々しく弱々しく、今まで会った中でいちばん小さく見えました。
みいさんもしばし絶句。正直この日ばかりは写真を撮るのをためらいました。
でもこれも実葉です。しっかり記録しておかないと。よくがんばった。実葉はすごいね。
20分後、いっしょうけんめい体勢を変えながらやっと横になった実葉
よかった、と喜ぶのも束の間、すぐにまた体勢を変えようとします。
激痛が体を貫き、身の置きどころがないといった様子
参った。当事者がいちばん苦しんでいるのは当然ですが、見ている方も相当辛いです。
「わたし スリスリできない」
みいさんが帰ったあと、Fさんが病院へ見舞いに来ました。先生の説明を聞いています。
骨の手術は術後たいへんな痛みが残るらしい。実葉の体内にはプレートやネジなどの異物が入り、実葉と共存することとなりました。生涯、ずっと。そして組織がかなり傷んでいたこともあり、手を尽くしたけれど歩行はもとに戻るかわからないそうです。
日付がかわって本日、Fさんは警察(生活環境課)へ行きました。担当の方に丁寧に応対してもらえました。スクールサポーターを介して今後は未成年を指導をしていく方針になりました。両親にはもちろん言いますし、町内会にも目を光らせてもらうことにします。さまざまな意見があろうかと存じますが、実葉の次に悔しい思いをしているのは私どもです。できる限り精いっぱい動いています。ブログやツイッターに書けない事情もあるので皆さまどうかお察しくださいね。
昨夜寝る前、私はふと実葉にちゅーるを舐めさせているシーンを想像してみました。
実葉、ちゅーるとか舐めたことあるのかな? もし舐めたら目を輝かせるんだろうな。
そんな風に考え、術後のキツそうな実葉をかき消そうとしたのかもしれません。
さて、実葉の手術から丸一日経過。午前中から卒業犬コロンくんとのデートでべべ、ナナ、リルと横浜方面へお出かけしていた私は、帰宅後ひとり実葉の病院へ。毛布を持っていきました♪
羽のように軽いのにふっわふわの自慢の1枚です。気に入ってくれるかな?
「あ タナベさん 昨日はごめんなさい じょうずにスリスリできなくて 毛布ありがとう」
実葉ごはん完食! もう10年以上このフレーズばかり言っていますが「食べることは生きること」。実葉の食欲に生への執着心を見て取れました。やるね。
術後より調子もよさげな雰囲気。よし! もっともっと回復してね。
「わたし ちと 楽になりました」
病院には実葉を保護したFさんがいました。Fさんは不妊手術を終えた猫を連れていました。実は実葉のほかにFさんから相談されていたことがもうひとつあったのです。「事情を抱えた野良猫2匹(メス)の不妊手術代を都合してほしい。病院には自分が連れて行く」という内容でした。
私がお受けできるのはここまで。この先は無理です。
線を引いて話し合いました。Fさんも納得しています。経済事情を抱えてはいるものの、Fさんは(10年以上私と支え合いながら保護活動をしてきた)小宮さんの友人でもあります。
実葉のこと(医療費負担、ケアおよび里親探し)と、2匹のメスの野良猫のこと(不妊手術代および医療ケア代を私のほうで持つ)はすでに大人同士で折り合いがついています。
そのうちの1匹をさっそくFさんが保護。実葉のいる病院で手術、ワクチン、駆虫を済ませていました。私は一連にかかったお金を病院に支払うため、Fさんと待ち合わせしていたのです。
お金だけ払えばいいものの、好奇心旺盛の私はついキャリーの中を覗いてしまいました。
洗濯ネットになんか書いてあるし(笑)。
そうしたら急にわからなくなってしまったのです。
実葉はひどい目に遭ったからだいじだいじで、この子は不妊手術だけの約束だからもといた場所に返す。あなたは実葉じゃないからバイバイね。
そもそもいったい、実葉と洗濯ネットの子の間にはどんなちがいがあるというのでしょう?
この子も人慣れしている風だし、外暮らしが厳しいのは本来どの猫もいっしょのはず。
・・・・・・・・・・・・なにが正しいのか間違いなのかどこにウエイトを置くべきなのか際限なく手をつけるべきなのかやめるべきなのかお子たちのことを考えなくていいのかどうすればいいのか。
しばらく待合室で悩んだのですが、私は自分の心に従うしかありません。
自分の目で見てしまったからね。次は見ない。
あなたには家猫になってもらいます。てかなんて書いてあるのそれ? 気になるんですけど。
へへ。ベールに包まれていますね。
明日には保護子猫ココア&ミルクがやってきます。満天もいます。
レギュラーメンバー、べべ、ナナ、リル、ほほ、あまた、さぶのケアもあります。
実葉もいます。
だけど14年半譲渡活動をつづけてきた自分の底力を信じ、難局を乗りこえていく所存です。
皆さま、応援お願いします。ペコリ。気になる保護猫がいる方は気楽にお問い合わせください。
Smile!
ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました
お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。
足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、
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