私は、本音をなかなか口にできないときがあります。
素直になれなくて言えないのではなく、なにかを隠そうとしているわけでもないです。
私の気持ちを書くことでだれかを傷つけたり、気を遣わせたり・・・・・・単に自分の立場を考え発言を控える機会が増えただけのこと。
最近の中で大きな悩みだったことを今夜はここにカミングアウトします。
話したい。聞いてくれます?
保護猫ジョイのご縁探し
実は皆さまに見せている以上にプレッシャーを感じていました。強烈に腰が重かった。
ジョイは春頃一度トライアル先から出戻ってきています。だれかのせいでもなにかのせいでもなく、すべては私の不徳のいたすところ。私の見極めの甘さが原因でした。
ですが出戻ってきたばかりの頃の正直な胸中は、「あと1~2週間時間がほしかったなあ」と、「ジョイに申し訳ないことをした。どう皆さまに伝えればジョイが誤解されないのか」のふたつ。
皆さまに「保護動物の譲渡についての講義」をえらそうにしている場合ではありません。
私自身がもっと学ばなければと思いました。自分が恥ずかしかったです。
幸い、我が家にはほかの保護猫たちがいたので、その子たちのご縁をさがすことでジョイの家族募集の「延期」「未着手」があたかも自然の成り行きになっていましたが、どこかの時点で真剣にはじめなければならないのも自覚していたのです。
とうとう全員が出っぱらって(笑)、703号室にはジョイだけが残りました。
私は萎えそうになる自分を叱咤激励しまくり。とにかく鼓舞したのです。
ジョイと暮らすことは選択肢にありませんでした。自分が決めたキャパシティを私は守りたいです。冷たく感じる方もいるかもしれません。しかし私には持論があります。ジョイと暮らす理由が「里親を見つける自信がない」ではジョイに失礼だと思いました。見つからないわけがない。
カメラの腕前がプロ級のみいさんが撮影にきてくれてもジョイは怒ってばかりでやわらかい表情をしません。お見合いの練習をしようにも、だれがきてもジョイはいやがります。(何回もきてくれたMIHOさんと先日会いに来てくれた龍キャッチママおねえちゃん以外)
自分が撮った写真をみいさんにレタッチしてもらいやっと家族募集サイトに掲載
ジョイは屈強の攻撃タイプではありません。けれど壊れてしまいそうなほど繊細な一面があります。 そこをうまく伝える自信がないまま、数件のお問い合わせに対応する日々。
そんな中、一通のメールを開き、私はじゃっかん希望を体感しました。メールを何度も反芻し、細部まで自分なりに分析。この方なら大丈夫かも。断言に近い状態で心に落ちたのです。
それがジョイあらため、「のんき」の里親さんとの出会いでした。
はじめて猫と暮らす里親さんですが、ご実家には犬がいたそうでうさぎの飼育経験もあります。メールは簡潔。なのにこちらが聞きたいことがさりげなく文章にちりばめられていて理知的なお人柄を想像できました。私も包み隠さず、ジョイの詳細を添えてお返事しました。
お見合いまでにいったい何通メールを交わしたかわかりません。
まだお会いしていないながらも、里親さんと私の間にはすでに信頼関係ができていたように思います。せっかく会いに来てくださるのに、触れないんだろうな、ジョイは威嚇するんだろうな、でもきっと理解してくださる、不思議と前向きにお迎えすることができたのです。
お見合いは保護動物たちが主宰する「お茶会」
来賓の方をもてなす黒子として私は汚い家を掃除し、花を飾り、ささやかですがお茶菓子を用意します。譲渡に必要かと問われれば不必要でしょう。けれど私はそうしたいのです。
ジョイの毛色をイメージしオレンジのバラをチョイス
3時間みっちりお話をしました。話せば話すほど安心し、気づくと私より緊張しているはずのジョイまでもがリラックスモードで遊んだりおやつをねだったり・・・・・・。ほんとうに、「ご縁」ですね。
里親さんにゆっくり考えてから正式にお返事をしてほしい旨を伝え、お茶会は終了!
お茶会の日に里親さんからいただいたおみやげ。ありがとうございました。
ジョイはえらかった。私も出し切った。だから結果がどうであれ、晴れ晴れしい心です。
気が重くて仕方なかった「ジョイの家族募集」の最中に、たいへんな充実感をおぼえるなんて、譲渡活動は私にとって、どれほど贅沢なことか。まあできれば休みたいけどね。
間を置いて、里親さんから「YES」の返答。
ハートがこもった一字一字を舐めるように読み、ジョイにも大声で聞かせてやりました。
里親さんはさっそくジョイあらため「のんき」の巣作りを開始。お願いしていた掃き出し窓の脱走防止柵を組み立て写真を送ってくれました。
換気で開ける窓も。こちらは上の隙間をアミアミで埋めるよう再度お願いしました。
お届け時に伺うと、隙間なく組み立てられていてにっこり♪
ジョイ、新しい名前は「のんき」だよ。おまい、里親さんがこの名に込めた真意がわかるか?
さあ、新境地へ行こう!
のんきを保護したピチコさん。おそらく絶えず心配してくれたにちがいありません。いい報告ができて、肩の荷が降りました。里親さんはすでにのんきをふつうに触れるそうです。やるぅ!!
次回はのんきのお宅を写真つきで紹介します。皆さまも喜んでくれるとうれしいです。
ぜーんぶ、里親さんの深い懐とのんきの努力の結晶。ついでに私もちょいがんばった。へへ。
のんちゃんおめでとう!
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