迎えに行くまで

もう明けてしましましたが、8月10日はかつの命日でした。

かつがいないのに、かつを求めてばかりの2年間。
あの夏がひどく暑かったせいで、私は夏が嫌いになってしまいました。

私からかつを奪い去った病魔が憎い。
今でもかつのあの闘病が生々しく脳裏にこびりついて離れません。

「かつくんのお陰で猫が好きになりました」

こういうメッセージを頂く度に思います。

私だって同じ。

かつくんに惚れ込んでしまったからこそこうして猫漬けの日々を送るようになったのです。

小さな頃「無口」だったかつは、徐々に心を開いてくれて、可愛い仕草や、今から思い起こせば、なんとまあ、愛しいいたずらの数々を繰り広げてくれました。 元気な頃のかつは、そりゃもう、表現しがたいほど自慢の子でした。けれど、私がかつの本質を知ったのは、皮肉にもかつが病に倒れてからだったのです。

病魔と闘うかつは、私にあらゆることを教えてくれました。

痛くても苦しくても、かつは絶対に諦めませんでした。

愚痴もこぼさない。

かつくんは最期まで、淡々と振舞いました。

脆いくせに、強かった……。

かつくん、これが生きるってことなのね。
かつくんの生き様は、切ないよ……。

かつの動作の全てをはっきりと覚えている私は、今になってもよく、“あの頃”にタイムスリップしてしまいます。

自宅に設置した酸素室内のかつ。
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かつが生きた最後の夜。
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小さな亡骸。
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誰か教えて。
どうして私はこんなにも、かつを愛してしまったのでしょうか?
2年も前にかつを失ったのに、ただの一日も、かつを考えない日がないのが辛いのです。

亡くなる3日前のかつ。
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この写真は、思い出作りの為に撮りました。
もうすぐこの世から居なくなってしまうことが分かっていたからです。
目の前のかつを失ってしまうかもしれないと思うだけで震えが止まりませんでした。
全てのものが憎らしかった。
消えてしまいそうな、かつすらも。

かつくん、会いたいよ。

お母さんかつくんをギューしたい。

かつくん「ハハ、完全にストーカーだね。でもぼくは思うんだよね。
ぼくが駆け抜けた時間の全てが、誰かの心の中に残っていることこそ、ぼくの証だから、元気なぼくの姿を見て和んだように、病と闘うぼくの姿も、それはぼくの一生のうちの大切な一部だと受け止めてほしい。

ハハは受け止めようと努力をしているけれど、それでもぼくを思う気持ちの大きさに負けて、折れそうになることがある。そんなときぼくはこう囁くの。

『ぼくが先に場所を取っておくから、ハハは精一杯自分に残された時間を生きて、ぼくのように全てのことに対して真摯に向かい合って、自分が正しいと思うことを貫いて、こっちへおいで。ぼくが必ず迎えに行くから』と。

ハハの本、それでも人を愛する犬をよろしく!

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かつくん なな

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親子喧嘩

かつのこと、少しだけいい方向へ向かうようになりました。

去年の8月に失ってからは毎日が地獄で、いや、実際6月の闘病の時点から、終わらない地獄が始まっていました。毎日毎日狂う程考えてしまう。首からかつの 骨をぶら下げ、会社へは毎日写真を持って行ってしまう。休憩時間になると写真をカバンにしまいこんで、一緒にお昼を食べに行く日が続いています。

ブログには正直な気持ちを書いているけど、写真を見た会社の方が「可愛い猫ですね。癒されます」と誉めてくれると、死んだ事実を言えずに、会釈してごまかしてしまいます。

かつは亡くなりましたが、私の中では何も終わっていない、それだけが事実です。

いい思い出を思い出そうとしても、必ず悪魔のような病がかつを蝕み、私から奪った事に辿り着いてしまう。かつの、それなりに幸せであったはずのあの3年間は、最後の2ヶ月に及ぶ闘病によって、黒く塗り替えられてしまいました。

あの2ヶ月のせいで、生まれてきてからずっと苦しんでいたようにさえ思える。
今思い出すだけで、涙が止まりません。
そして偉かったね、と抱きしめてやりたくてたまらなくなる。
会いたくてたまらなくなる。
失ったものの大きさに何度も何度も気がついてしまう。何度も。

それでもこの前、ふと楽しかった頃を思い出しました。

かつがまだ1歳半位の時に、実は1度だけ喧嘩した事があるんです(笑)。

犬のべべはやんちゃですが、私が本気で怒ると空気を読んですぐにおとなしくなります。ナナはまず私を怒らせたりしません。仮に怒られたとしても、絶対服従 でお腹を出して許しを乞います。リリは、布製品を食べてしまったり、物を良く壊すので怒りますが、あまりきつく叱るとご飯を食べなくなります。食が細い上 に繊細だから、むやみに怒れません。勿論、歯向かってくる事など有り得ません。

ほほのことは、怒ったことがないから分かりませんが、きっと怒られてることすらよく分からないと思います。なんせKY猫ですから(笑)。

かつの事だって、めったに怒りませんでした。
チチは、私はかつに甘すぎると良く笑っていた位で、あのまんまるのお顔を見てると何でも許せちゃうんですよね^^;

でも、その日ばかりはダメでした。

客間として使っていたお部屋のクローゼットにお気に入りの洋服をかけていたのですが、かつはドアノブを自由にあける名人で、買い物から戻って来た私は、自分の洋服がメチャクチャに引き裂かれてる現場を目撃。

犯人は勿論、猫のかつくんです。

「コラー!!なにすんの!かつくん!これお母さんのお気に入りでしょ!どうやって入ったの!!」と怒鳴りました。

犬たちは一目散に逃げて行き、かつも寝室のベッドの下に隠れてしまいました。

いつもならそれでおしまい。無視してるとのこのこやって来て、何もなかったように私の膝に乗ってきたり、スリスリして来て、その姿にメロメロになってしまい、何で怒っていたのか、それすら忘れてしまうのですが、その日は我慢できませんでした。

かつが隠れてるベッドの下に顔を突っ込み、キッと睨んで叫びました。

「かつくんなんて大嫌い!お母さんの大事な洋服を壊して許せない!悪い子!」

そしたらかつが、私に向かって、お目目をまんまるにして一歩近づいて

シャーッ!!!

と怒ったんです。

逆ギレされて、唖然状態で、口をぽっかり空けてかつを見返しました。

怒ったんだ・・・。嫌いって言ったから怒ったわ・・・。
むかつくのと可愛いので頭が軽く混乱して、つい笑ってしまいました。

「怒ってごめんね、おいで」と言うと、ベットの下から1秒で私の膝に飛んできました。

うちの子になってからかつは、私にシャーなんてしませんでした。
たった一度だけ、お母さんに反抗したんです。
私も、それからはかつのことをますます怒れなくなってしまいました。

たった一度の親子喧嘩。

その事を思い出して目を閉じたら、毛づくろいしているかつや、お風呂場を覗き込んだかつ、お出迎えに走ってくる姿、猫草を荒らす姿、天使のように眠るかつが次から次へと浮かんできました。走馬灯のように……。

そして、それらのかつくんは、しばらくすると一つ一つ、心の中に帰っていきました。

べべやナナリリほほとの思い出は増えるでしょう。


よい思い出を沢山与えたい、時間を共有し、健やかな姿に目を細め、一緒に紡いでいきたいです。一秒でも永く。出来るだけ一緒に。

けれどかつとの思い出はもう増えません。
たった3年分。それだけです。
だからこそ、それを黒色に塗り潰してはいけない、お母さんかつが大好きで、思い出すと苦しくなるけど、かつの全部が、かつの生きた証で、お母さんとかつが一緒に生きた証だから。かつが居た頃も、かつが居なくなっても本質は変わりません。

かつは私の心の中で、ちゃんと存在してるのですから。

☆☆☆おまけ☆☆☆

クイズ、正解者が出ません(笑)。
まだ締め切らないので、もう一度トライしてみてください^^

ヒントの追加です(笑)
●3枚全部の合計金額は、5,000円以下です。

やっと週末ですね!
皆さま、良い週末を~♪

「そう言えばそんなこともあったな。ぼく、いつもは優しい猫さんだけど怒ると怖いんです。クイズのヒント、ぼくからも一つ!“イロイロ考えてみてね!”
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亡きかつへのラブレター

今日はさっきまで、ハハ妹と一緒にDVD鑑賞していました。チチも一緒に観ていたのですが、酔っていた為、途中で爆睡。女二人で盛り上がっていたつもりですが、最後の方になってハハ妹も寝てしまい、結局一人で観ていました・・・。淋しい。。。

かつが亡くなってもうすぐ4ヶ月。

私にとってこの4ヶ月はとても長くて苦しいものでした。

似合う言葉が無い位辛い日々で、自分が生きているのか、そうではないのか分からなくなるほどでした。実際、今も考えるとキツイからなるべく考えないように過ごしています。

去年の今頃は寒いからか、毎朝起きると私の枕元にかつくんが居て、まんまるで暖かくて、私は寝ぼけながらかつくんの大きなお腹に顔を埋めて、このまま永遠 に眠っていたいと思っていました。あの時もとても幸せを感じたけれど、あの時がどれだけ幸せであったかを本当の意味で知ったのは今年の冬です。

かつくんが居ない703号室は、どんなに賑やかになっても、それは何処か、何処か空虚に思えます。

べべもナナもリリもほほも好きです。誰かと誰かを比べることはしません。比べても意味が無いし、みんな大好き。かつくんとべべどちらが好きか、そんな事は一度も考えたことが無い。けれどかつのことはよく自分と比較して考えました。

私は私自身が好きです。
外見でも、内面でも、欠点はそれ相応にあるけれど、自分のことが大切です。でも、自分の事より、間違いなく私はかつくんが大好きです。多分100倍くらい。

かつに未練を残してばかりだと成仏できないと言われ、なるべく考えないように過ごしてきました。考えない日など一日も無いけれど、深く悲しんではいけな い、そんな気がしていました。でも、毎日、毎日どうしてもかつが好きで、かつのことばかり考えてしまいます。考えて考えて考えて考えて、心はまるで、私自 身の望むところへ向かわない。

もういないと分かっていても、もう会えないと分かっていても、本当はまんまる星なんて、そんなもの何処にも無いって知っていても、かつへの思いを断ち切れません。

これはまるで呪縛です。

かつが私を縛っているんじゃない、私を縛っている者の正体は私自身です。

少し前、ハハ妹からデジカメを借りたので写真の整理をしていたら、かつの写真が出てきました。


ハハ妹のカメラに入っていたこの写真を見つけてしまった時、心臓に矢が刺さった思いでした。どきん。すごい勢いで私の中に入ってきて、私は受け止めること も出来ず、拒絶することも出来ず、しばらくの間、ずっとずっとこの写真のかつを呆然と見つめていました。これが撮影されたのは今年の7月。かつがもう永く ないと知って、家でパーティを開いた時の一枚。かつはもう、物を食べることが困難になっていて、ジャンプすることも、動き回ることも苦手になっていまし た。

かつくん、
かつくんもっと生きたかったよね。
もっともっと生きていたかったのにね。

写真に向かって話しかけると、慢性かつ病の発作に襲われました。
苦しくて切なくて、何処にも居ないかつを抱きしめたい衝動に駆られて困りました。

かつくんの毛触りは、ベルベットのようね、と保護活動仲間のKさんが言ってくれたことを思い出しました。病魔に蝕まれたかつを抱いて、病院でKさんに会っ た時、優しくそう言ってくれました。その時、私はそれを確かめるように、何度も何度もかつを撫で、本当ですね、とても柔らかくてつやつやで気持ちがいいで す。と泣き崩れました。

お母さん、かつの感触を忘れないよ。
あの柔らかくて可愛くて暖かい感触。
ずっと忘れないよ。

私から猫を貰ってくれた里親さんが「人間が亡くなると、飼っていた猫ちゃんが迎えに来るそうですよ。」と言ってくださいました。

かつを焼いて骨にしてしまったから、どんな姿で迎えに来るんだろうと、最近ずっと考えています。

かつくん、かつはお母さんを迎えに来てくれるの?
まんまるの黒白の姿で?
それとも別の姿になって?
もしかつが、いつかお母さんを迎えに来てくれるなら、その時は、かつくんがどんな姿であっても、お母さんにはそれがかつくんだと分かる。絶対に分かる。

ずっとずっとかつくんが大好きで、かつくんをこれ以上愛せない位愛しています。

又会おうね。
次はもっと永く一緒に暮らそう。

「ハハがぼくに未練タラタラでごめんなさいね。ぼくのこと、すごい好きなんだって。好きだからまだ苦しい時があるみたい。ぼくって罪な猫さんだね。コメン ト返し遅れてるけど今日も皆さんの愛のぽっちをお願いします。そしてぼくの写真、病気で苦しかったけどなかなかハンサムでしょ?」

703号室かつくん

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いきさつ1

明日は、肝臓が癌化しているか調べる為に、有明の癌研病院へ行きます。実はこの前、行く予定で したが、大量に抗うつ剤を飲んでいて、その副作用で運転が出来ず、又気分も優れなかったのでばっくれちゃいました(爆)。しかもパキシルという抗うつ剤 は、肝臓に悪い為、数値を調べるのに悪い数値を出しては家族が心配するだろうという配慮もしたつもり(笑)。今パキシルを飲んでいないので明日は少し数 値が良かったりするかも。それに期待して、チチ運転手で行ってきます~。

703号室かつくん

さてさて、重大というほどの発表でもないのでお恥ずかしいのですが、実はほほを引き取ることにしました。ああ、ほほちゃん、良縁に恵まれなかったのね!と 思う方も居るかもしれませんが、違います。とても良い方から是非!というお声がかかっていたんですよ!ほほのハンデも勿論承知してくださっていました。 ちょっと我が家からは遠い場所でしたが、新幹線で行けばお届けも可能でした。けれど、チチと何度も話し合った末、ほほを残すことに決めたんです。苦渋の選 択でした。

もらってくださる方が居るのに、自分達の勝手でほほを手元に残すなんてとんでもないことですよね。もっと重い障害を持った子に出会ったときに、迷いなく手 を差し伸べるためにほほを手放すと以前書いたし・・・。でも、どうしてもどうしても、ほほを手放すことが出来なくなりました。

私たちの環境と気持ちとを簡単に書きたいと思っています。
長くなりますので、お時間がある方が読んでくだされば幸いです。

ほほは、かつが亡くなる3日前にやってきました。
私から数年前に、2頭の猫(ブログではまだ未紹介の猫です)の里親さんになってくださった方が保護したのですが、その方は今、癌と闘っています。だからほほを飼うことが出来ない、今居る子たちだけで精一杯という事で、私が引き受けました。

当時の私は、もう言葉に表せないくらい苦しくて、かつと二人、終点のない列車に飛び乗った気持ちでした。運命を呪い、看病にも少し疲れていましたが、それ よりもかつを失ってしまう事を何よりも恐れていました。失った今も、かつをこれ以上「過去」にしてしまうことが怖いです。過去には置いて来ない、亡くなっ てもずっと連れまわすつもりです。

とにかく疲れていて、とにかく怖かったです。
そんな時にほほがやってきましたが、来た瞬間から何か大きな病気を抱えていると、すぐ分かりました。いや、来た瞬間に「水頭症」だとはっきり分かりました。
とりあえず、誰も使っていない「客間」にゲージを置き、かつと隔離して世話をする事にしたのですが、ほほは死にかけのセミのように、仰向けになったま ま手足をバタバタと動かすのが精一杯でした。トイレも置いてみましたが、中に入って用を足すことはせず、その辺でシャーとオシッコやウンチをします。 垂れ流し、という表現が最も近い状態でした。

「とんでもない子が来たわ・・・。」とため息をついて、部屋を出て、かつかつとかつを呼び続け、かつを抱きしめ続けました。かつとの時間はもうすぐ終わ る、かつは終焉に向かって猛スピードで駆け抜ける、かつがもうすぐこの世から居なくなる、かつが、こんなに愛しているかつが、かつかつ・・・。

ほほの世話はチチが主に担当してくれました。
正直言いますと、今まで子猫がやってきてもチチはあまりタッチしてくれませんでした。世話も募集も全部私。お届けも一人で行くことが多かったです。そのチ チがほほの部屋に入って世話を続け、話しかけたり遊んだりしてくれていたのは、大変助かることでした。本当なら私が率先してやらなければならないことだか ら。

けれど、醜態を晒したギリギリの私は、チチを責めたりもしました。

「あなたはずっと子猫の部屋に入りっぱなし。かつのこと、見てもくれない。3年以上一緒に暮らして、もうすぐこの世から居なくなる息子同然のかつよりも、 昨日今日来たばかりの子猫がそんなに可愛い?かつを見て。かつがこんなに頑張っているのにあなたはどうしてかつを見ないの?ねえ、ねえ。」

チチはそれでも黙って子猫の世話を続けました。

私はもう、自分の心までが醜く堕ちていくことを知りました。

かつが亡くなる前日、既に水頭症と診断されたほほの部屋に、かつに会いに来てくれたユキちゃん(保護活動友達)を案内しました。経緯を話し、ほほをゲージから取り出し、私と一緒に、かつのことを泣いたり笑ったりしてくれたユキちゃんに見せました。

ユキちゃんは黙って抱きしめ、溢れる涙をおさえようともせずに少しずつ言いました。

来た日のほほ。


「お前だって生きたいの。そう。お前も頑張ってるのね。こんな姿に生まれたくて生まれてきたわけじゃないよね。可愛いね。可愛い子ね。」
うまい言葉が思いつかず、その場をやり過ごしてユキちゃんを玄関先まで送り、かつと最後の夜を過ごしました。

かつの葬儀が終わって、家に戻って家中エタノールで消毒しました。かつは感染症を抱えて亡くなったのでほほにうつしてしまわないよう取った手段ですが、かつの痕跡を消すことは、あまりに苦しい作業でした。

消毒を終えて、リビングの大きなゲージにほほを移すと、リルが保母キャラ全快でほほに近づき、無邪気に吠え、遊ぼうとしてききませんでした。

「そう、リル、子猫と遊びたいの。いいわよ。」とゲージを開けようとした瞬間、
「頼む。やめてくれ。リルが興奮しているし、この子はまだ小さすぎる。今、この子に何か起きたら俺、もう本当に壊れちゃうよ。」と奥から元気のないチチの声が聞こえてきました。

その時、はじめて分かりました。
かつを失って辛いのは、私だけではない。
この人も、アプローチは違うけれど、かつを失って、私と同じように苦しんで、同じように辛い思いをしているんだと。

言葉を返す代わりに、リルを違う部屋に連れて行きました。

「子猫がもうすぐ大きくなるから、その時はリル、遊んであげてね。それまでは我慢ね。」
そう言い聞かせ、終点に辿り着いてしまった列車を降りました。

今日のほほ。

 

ほほはほほ。


気持ちや思い出の整理には時間がかかります。整理した気持ちに言葉をのせるのは、もっと難しい。どうしても長くなってしまうので、今日はこの辺で!

続きは又次回。
ほほを残すことになった理由をうまく説明できませんが、読んで頂ければ少しご理解いただけるかしら、と思っています。リンクしてくださっている皆さま、募 集を手伝ってくださっている皆さま、本当にお世話になりました。ありがとうございます。次回、又正式に書きますが、リンクを外していただければ幸いです。 よろしくお願いいたします。

「写真が変わったよ。この写真の名前は大魔神。ハハがずっと前に撮ってそうつけたの。まんまるいでしょ?昼間の目だからクリクリではないけど、ぼくってなかなか凛々しいでしょ?今日も愛のポチ、よろしくね!まんまる星人より。」

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生きた証があるとすれば

かつが亡くなって、今日でちょうど3週間。死の前後の事は、何だかまだ書けない状況ですが、かつを思わない日は1日もありません。愛しくて半狂乱になりそう。

薬の影響で、車の運転が危ない私ですが、色々家の用事もあるので乗らない訳には行かず、今日、信号待ちで危ない目に遭いました(笑)。ボーとしすぎていた ためです。とても反省しているし、これからは気を付けて運転しないと・・・。明日は池袋まで友人を迎えに行く予定ですが、電車にします(笑)。

夜は、ババ(母親)と叔父にレストランでご馳走しました。
チチの提案です。二人ともとても喜んでくれたので、ちょっと孝行が出来て良かったです。そして、帰り道、泥酔したチチを乗せて動物病院へ行って、フィラリアのお薬をまとめ買いしました。40錠。もうちょっとで破産しちゃいそうです(笑)。

かつが生きている時から、かつくんが大好き!と言って毎日のように訪れてくれた方々に感謝しています。かつは人見知りの猫でしたが、オヤバカの私はかつ くんが大好き!と言ってもらえることが嬉しかったです。ナナちゃん可愛い!とか、ベベちゃん可愛いとか、リルちゃん美人とか、卒業生の子が可愛いと か・・・。凄く嬉しかったです。

自分の愛する子を可愛いと言ってもらえるのは幸せなことですね。

ありがとうございます。

そして、もう一つ、私が無二の幸せを感じるのは、このブログを見て、かつを見て、苦手だった猫が好きになった方が居るということ。かつに伝える手段が あったら、きっと満面の笑みで「ぼく、ぼくを見て、猫さんを好きになってくれたのがとてもうれしい。」と言ったでしょう。猫は本当に可愛い生き物で、好き 嫌いがあってもそれは悪いことではないと思いますが、かつを見て、一人でも多くの方が、猫もいいな、と思ってくれることが何よりでした。

それから、かつの頑張りをきっかけに、ご自身で保護活動を開始した方が何名かいらっしゃることをとても誇りに思います。これこそが、かつが生きた証だし、短いいのちを燃やして全うした、かつへの何よりのプレゼントだと思います。

中には、かつを見て、大好きになってくれて、ご主人を説得して、妊娠した猫ちゃんを保護して、ご自宅で産ませ、母猫を引き取り、子猫たちの里親さんを募集 している方も居るし、野良猫の不妊手術に着手した方もいらっしゃる。かつが居るから、頑張る決意がついたとコメントやメールを読みながら、私はこれ以上な い喜びを噛み締めました。

私は個人で細々と保護活動を続けています。

でも、限界だらけです。

例えば、私は都民ですが、四国の猫を救うことは出来ません。
北海道の犬に出会い、里親さんを探すことも難しいでしょう。
私は私の狭い行動範囲の中でしか、不遇な犬猫と遭遇しづらいし、仮に遭遇したとしても、703号室はただの分譲マンションです。数十の子をいっぺんに引き取ることも出来ないし、ご存知の通り、大金持ちの令嬢でもない(笑)。

私の力は有限で、微力で、いつも限界を知りながら少しずつやっているだけです。

だから、703号室を読んでくれた方が、それぞれの地域で、色々な活動を始められるという事は、私にとってとても幸せなことです。

かつのことを知って、あるいは703号室や他の方のブログを読んで、現状を知って、何が出来るか考えて行動することは、それだけで私の「更新する力」になります。活動する力、生きる力になります。

又、実際の活動は難しいけれど、もう1頭恵まれない子を引き取り、その子を生涯家族として一緒に生きて行こうとご決断された方々も同じ。恵まれない子の里 親さんになることも大切な大切な力だし、どうしても飼えない状況だから、少し位のお金なら、愛護団体に寄付しよう、そしてブログなどを使って、啓蒙活 動しよう、あるいは署名活動に力を入れてみよう、それだって「無」ではありません。それらが集まれば、日本を動かす大きな力になり得ること。

まずは知ること。

でも、知って一時の感情で悲しんで心を痛めるのは、誰だって出来る事だから、出来る事でしたらもう一歩、もう一歩先に踏み込んでみようと考えてくださる方がお一人でも多く現れることを心より望みます。

よく、「ハハさんは偉い。私には出来ない。もっともっと頑張ってください。」とお褒め頂くことがあります。実際は偉くもないので(笑)恐縮してしまいますが、私の真意はお褒め頂くことではありません。

私は普通の主婦です。主婦になる前は、普通に働き、その前は普通の学生でした。

特別な財産もなければ才能もない、20代の前半までは、ファッションと異性と、美味しいレストランの話を、一晩中友人と長電話していた女です(笑)。

普通の主婦に出来る事は、誰にだって出来る事。
ちょっとした根気が必要で、作戦も色々ありますが(笑)、これは誰にでも出来る事だと私は考えています。私が特別だからできるわけではない。本当の事です。

だから「私には真似できない。頑張ってください。」とお褒め頂くより、
正直言いますが「普通の主婦のあんたに出来る事は、私にも出来る。お互い頑張ろう。」と言われることを望んでいたりします(笑)。

勿論、いのちと向かい合い、扱うことだから、途中で投げ出したり、適当に済ませたりすることは許されないけれど、深い愛と、少しの時間があれば、色々な事が出来る。

良く話に出て来るKさんは、私と同じ主婦ですが、ご主人は保護活動に大反対し、犬猫を一歩も敷地内に入れることを許されていません。でも、Kさんはご主人の目を何とかごまかし(笑)、年間、私とは別口で、数十、数百のいのちを救っています。

家族の反対・仕事の忙しさ、それぞれの生活環境はあるでしょう。
でも、どんな生活環境の方でも、必ず出来る事があります。
そして、ご自身がしているご活動や、これから考えていることを、コメント欄に書いて下されば、私はお褒め頂くよりももっともっと幸せです。

かつもきっと幸せです。

今日も、又長くなってしまいましたが、皆さま良い週末を~♪

「ぼくは知ってるよ。」(6月25日撮影・既にFIP濃厚とされていた頃です)


「人はなんだって出来る大きな力を持つ生き物だよね。」


「ちゃんと分かっていますよ。」(でもこの頃は、まだまだ元気そうですよね。)

「ぼくもちってるよ。ぼくにもちゃんとあたらしいかぞくができる日が、かならず来ることを。」


走り回って元気に遊び、普通の猫と殆ど変わらない、良い子のほほくん、優しいご家族、大募集しています。

「かつくんが好きだから何かを始めたと言ってくれた皆さま、かつくんを忘れないと言ってくれた皆さま、かつくんが大好きと言ってくれた皆さま、ぼくも皆さまが大好きです。皆さまの未来が、明るく輝きますように。まんまる星より祈っています。あ、ほほもよろしくね。」

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