昨年の暮れ、以前ゆきみの時にも書いたように、私は働きながら野良猫たちの不妊手術や里親探しに追われていて、精神的に追い詰められた状態の毎日を過ごしていました。愛者と出会ったのもその頃で、自分の時間が全く持てない状態でした。
猫の里親探しを終えたのは、ちょうどクリスマスイヴの夜。
その地域で保護した最後の子は、鈍器か何かで? 歯をメチャクチャに折られた生後半年過ぎの男の子でした。歯がない状態では、野良猫として生きるのは難し い。体も小さめだったので保護したのですが、いくら探しても貰い手がない。だから叔父に頼み込んで引き取ってもらいました。(ピースといいます。叔父との 幸せライフを送っているので今度紹介します)
ピースを届けたイヴ。体の中から疲れがマグマのように噴き出て、もう立っているのがやっとの状態でした。帰りの車内で「ビデオでも観ますか?」そうチチに言われ、「そうだね、ビデオなんて久しぶりね!」と二人でレンタルビデオショップへ寄ることに。
店内へ入ろうとしてまず、悪臭に気がつきました。
ふと見ると、入り口に大きな汚い犬が座っています。
「何? お前」
チチが犬に話しかけました。犬はノーリードでした。犬はとても穏やかな顔で、チチを見上げ、互いに見つめ合っています。
「やめて。話しかけないで。もういいじゃない。きっと飼い犬だよ。店に入ろう。もう、疲れているの。お願い……」
たまらずそう言いました。
「おい、どこから来たの? なんでこんなに汚いの? お前……」
とまらないチチ。
チチと犬を無視して、店内に入って行きました。ビデオを選んで店を出ると、チチは犬と仲よさそうに並んで座っていたのです。
「いい加減にしてよ! いったいどういうつもり? 連れて帰るの? クリスマスくらい休ませてよ。せめて3日でいいから休みたいの。お願い!」
気がつくとイライラがとまらず、大泣きしながら店先でチチと大喧嘩になっていました。
「これが飼い犬に見えるか? お前の経験を聞かせてくれよ。放置するの? このままここに置いて帰るの?」
私はもう一度、犬を見ました。
とても汚くて、何かが腐ったような臭いがします。手足についた葉っぱや枝やチロルチョコの包装紙が長い放浪を物語っているようでした。けれど、どこか気高く上品な犬でした。
あああ、また忙しい毎日が始まるわ、と、心の中でめいいっぱい嘆いて、ジープの扉を開けました。
「そこの汚い子、乗りますか?」
そう聞くと、犬は迷わず自分から後部座席に乗り込んだのです。満面の笑顔で運転席につくチチ。助手席で泣き笑いの私。犬が乗り込んだとたん、車内はものすごい悪臭に包まれました。窓を全開にして震えながらのドライブ。
「とんだクリスマスプレゼントだわね……」
「俺、頑張って世話するから」
無論犬には、その日はバルコニーに泊まって貰いました。
次の日病院にて撮影した写真
これ、分かります? 凄いんですよ。本当に。
コリーと間違うような、大きなシェットランドシープドック
仮に「クーちゃん」と名づけ、703で里親を募集することに。
これがまた、嫌なくらい可愛い犬でして……。
卒業まで長いので今日はこの辺で。続きは明日にします。中途半端でごめんなさい。
長文、読んでくださってありがとうございます。さぞ、目が疲れちゃったことでしょう。どうかゆっくり休んでください。そして良かったらまた続きを読みに遊びに来てくださいね^^ 明日は可愛い写真満載でいこうと思っています! いつも応援ありがとうございます。
<予告>
凄いものを体に乗せて、このお方、ぐうぐう寝ちゃってます。さて、何でしょう^^
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