保護猫信くんのことで、とても悩んでいます。
考えすぎて、胸が苦しくなってきました。
だから今日は、図々しいながらも皆さまからのアドバイスをいただきたく、ブログを書いています。
私は今まで、自分の中で明確な線引きをしながら微々たる保護譲渡活動をしてきました。
私には原則と例外があります。
原則は、回転を意識しています。一頭(里子に)出せば、一頭(新たに家に)入れられる。よって、「人になれそうな見込みがあり、かつ、深刻な病気ではない犬猫は譲渡をする」をつづけてきました。なれていない子はならす努力をし、ケガや病気に対しては適切な治療をしてきました。
個体によっては、深く思い入れてしまい、未練タラタラで譲渡するのがつらいこともあるのですが、そこはグッと堪えて原則を守ってきたつもりです。
そして、例外とは、「余命宣告をされているような重い病状の子や、明らかな老齢の子は手元に残す」です。客観的に見ても、(2年以内程度の寿命しか残っていなさそうな)長く生きられない犬猫については、703号室でのんびりと余生を過ごしてもらうに切り替えています。
若い七色は「原則」に、20歳を超えているであろうみーちゃんは、「例外」に該当します。
もちろん、「すぐにお別れが来るんだろうな」と覚悟していた子に、いい意味で予想を裏切られ、私の想像の倍以上生きてくれたことも……。命の長短は、獣医師でも、日々のケアをする私でも、完全には計れません。私も必死で世話をするので、投げたボールがちゃんと返ってくる喜びを感じたりします。私は、あくまで自分のベクトルを示すために線を引いて動いているにすぎないのです。
しかし上記の線引きは、多頭飼育崩壊を起こさないためにも、私にとっては必要なもの。
では、信くんは?
「原則」と「例外」のどちらに属しているのでしょうか?
私にはわからなくなってしまいました。どなたか助けてください。教えてください。
信くんは現在、慢性腎不全のステージ2~3。1月に保護してから、毎月のように病院で腎臓の数値をモニタリングしてきました。値を維持できている月もあれば、悪化する月も……。
最新の通院では、残念ながら少し悪くなってしまったのです。
中島先生は、信くんの慢性的な脱水が気になるといいます。自宅で1日おきに150mlの皮下補液を欠かさずにしても、皮膚の状態にハリやみずみずしさがなく、見た目にもなんだかよくないのです。
「中島先生 へへ ぼく 採血痛くなかったよ」
童顔の信くんですが、病院で「実は10歳以上かもしれないですね」とも言われました。
信くん、通院お疲れさま。がんばったね。
毎回、補液グッズを買い足して、いっしょに帰ります。
信くんには、皮下補液のほか、サプリメントを混ぜたシリンジごはんも食べさせています。
自力でも食べますが、食べている量が足りず、体重が減ってきているのです。
腎臓専用の食事、1日おきの皮下補液、シリンジごはん(サプリや薬入り)で栄養の不足分を補給、月1の通院、多尿のため大量のオシッコの猫砂の交換など……ふつうに考えて、コストやケアの時間も含めて、「譲渡先」にこれだけのことをお願いできるものなのでしょうか?
皆さまはどう思いますか? 本当にご意見をお聞きしたいのです。
(里子に)出せるなら出したい、でもそれは、信くんが邪魔だからじゃない。
次の保護動物の席を用意したいし、信くんを多頭の我が家ではなく、もっと手をかけてもらえるお家に送り出したい。信くんをニコニコと待ってくださるご家族がどこかにいるかもしれないので、信くんの将来を私が勝手に悲観して諦めていいとも思えません。
信くんは独特のオーラでキラキラと輝いています。
傷だらけで外にいた頃とはちがう表情を見せてくれるようになりました。
控えめさは変わりませんが、信くんなりに安心と自信を持って生きてくれるようになったのです。
身体は治療をしなければならないレベルですが、心はどんどん発育しています。
表情が豊かになり、甘えたりはしゃいだりすることも増えました。
さぶやみーちゃん、七色といったお友だちもできました。
お友だちの前でも争わずジェントルに振舞っています。
信くんの未来はどんな方向性がいいでしょうか?
迷いの中で、頭がパンパンになっているので、皆さまに相談に乗っていただければ幸いです。
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初めまして。
Twitterからこちらの記事へたどり着きました、ネコ助と申します。
コチラの記事と、少しのツイートを読んだだけなのですが、
どうしても感謝を伝えたくて、コメントさせて頂きました。
ですがその前に…。
信くんはとても不思議な魅力がある、素敵な猫ですね!
Twitterに上げられていたシイタケの画像、思わず笑ってしまいました。
とてもとても大切にされていて、信くんは衣食住愛で満たされているのだろうなぁと、写真からも文章からも伝わってきて、胸が温かい気持ちでいっぱいになりました。
記事の内容とそぐわないかもしれませんが、お礼を言わせてください。
譲渡するか引き取るかで苦しまれるほど、信くんを愛してくださってありがとうございます。赤の他人である私が感謝を述べるの可笑しな事なのは重々承知しています。ですが他の子たちも含めて、そこまで誰かのために献身的になれるのはとても誇らしいことだと思うのです。
だから、どうしても感謝を伝えたくて、コメントしました。
私は老猫や天命が尽きようとしている猫たちを看取りたくて、そのために必要な経験や知識、環境、私自身の生活習慣の改善に取り組んでいます。
法人か企業かの2択で、動物愛護への違和感でずっとモヤモヤしている中、『個人』や『動物福祉』という考えは、正に目からうろこでした。
アンニイさんが抱えている葛藤を言葉にして発信してくれなければ、そのことに気が付くまで、もっと長い時間がかかっていたかもしれません。
だから、打ち明けてくださって本当にありがとうございます!
そして改めて、私は信くんのような子のお世話がしたいのだなぁと確信を得ることが出来ました。
私はどうしても、命の長さに関わらず、生を全うする彼らに心惹かれて止みません。
その手伝いがしたくて…いえ、させて頂きたくてたまらないのです。
(私論で申し訳ないのですが)
猫は自分の死に場所を自分で選んでいるような気がします。
もちろん選択することすらできない子も多くいますが、衣食住愛の心配がない信くんは、今後のことは本人の意思にお任せしてよいのではないのかと思います。
世の中には、私のような人も存在しています。
信くんがアンニイさんの為に縁を寄せて席を空けてくれるかもしれませんし、逆に譲渡となっても破談になったり出戻ったりするような事があれば、アンニイさんと一緒に居たいという信くんの意志かもしれません。
だからきっと、今、無理に決めてしまう必要はないと思います。
コメントを短くまとめられず、すみません。
何やら胡散臭い文章になってしまいましたが、感謝と記事に対する個人の意見と『信くんは魅力的で可愛い猫である』という感想をお伝えしたつもりです。
お付き合い下り、ありがとうございました。
PS.Twitter、フォローさせて頂きましたm(__)m
ネコ助さま
あたたかいお言葉をありがとうございます。しみじみと読ませていただきました。
信くんにもやさしいお言葉をかけてくださり、信くん共々感謝の気持ちでいっぱいです。
いつか老猫さんたちを引き取ることをしたいのですね。それはすばらしいですね。正直なところ、そういう方は少ないと思うので本当に貴重な存在です。どうか早くそうなるといいですね。
信くんは心の脱皮を果たしました。本当に今楽しそうに暮らしています。ですが、個人で細々とですが、継続的に保護譲渡活動をする我が家はいつも子だくさん(苦笑)。
きっと信くんにはもっといい環境があると思ってきたのです。
けれど、持病もあるため、なかなか踏ん切りがつかず、ブログやツイッターで悩みを打ち明けて皆さまに相談に乗っていただきました。
いろいろなアドバイスを受けて、一度里親募集サイトへの掲載をしてみたのです。
もしよかったら読んでみてくださいね。ペットのおうちに載っています。
健常な子も多少のハンデがある子もみんなが幸せになれる社会があるといいなと思います。
きっと日本のどこかに信くんを見てくれる方がいるのを信じています。
同じ病院にお世話になっているものです。
この道の先輩方がたくさんいらっしゃる中で恐縮ですが…どちらかにきっかり決めないのもひとつの選択肢になりませんでしょうか。
今の信くんを見て、応援したい、うちの子として丸ごと引き受けたいと思ってくださる方が現れればトントンと決まると思いますし、まだそのお話がないなら今じゃないかなと思います。
そのご縁が引き寄せられたら原則に、不安残る方とのお話やお話自体がなかなかなら例外、と状況によって変わる特別枠でも…思います。
先日、ある個人ボラさんのところで体調が整ったらリターン予定のコにお見合いのお話がきたそうです。そのコもリターン=原則から、ご縁で譲渡=例外になりました。
ただでさえ苦しいことも多い保護です、どうかお心に沿った道が見つかりますように…。
りんさま
コメントをありがとうございます。仰る通りです。そうしようと思いました。状況に応じて考えるべきですよね。
リターン予定の子がご縁に恵まれた経験は私にもあります。とっても嬉しいですよね。
リターン予定の子だと「誰かが引き取らなければお外にリリースの予定」となるので、希望する側もいい意味で「私が手を挙げなければ!」となりやすく、ご縁に繋がることもあると思います。
でも信くんの場合はどなたも引き受けてくれなくても、外にリターンするわけではないので、見る側も「じゃあ、そこにいれば?」となるのでご縁探しは大変難易度が高いと思います。
それでも万にひとつの可能性もなくはないと思うので、一度掲載してみようと思い、家族募集サイトへ掲載しました。
問い合わせはありませんが、今は気持ちがスッキリしていますし、お問い合わせがほしいです(笑)。
こんにちは。
私にとって神のような存在のアンニイさんに、経験も知識も知名度もない私がアドバイスなんてできません。
私は4年前に保護活動をスタートしましたが、その際どこにも属さない”個人ボランティア”を選択したきっかけとなったおひとりがアンニイさんでした。
そのアンニイさんがとっても悩んでらっしゃるのを知って、自信はないけど何か伝えたくなりコメントを書かせていただこうと思いました。
なので、もし私だったら…で思いを書かせていただきます。
結論から言うと、私だったら9割”例外”と考えると思います。
基本は2択の例外とするけど、将来的に里親を探す可能性も残す、といった感じです。
信くんにとって、ずっと傍にいてくれる家族ができたらそれはとても喜ばしいことだと思います。
かわいいかわいい信くんを生涯大事にしてくれる家族をいつか見つけてあげられたら…という思いを胸にケアを続けて、病気の症状が軽くなり安定するようであれば里親を探してみる、といった感じです。
宙ぶらりんですが、私だったらそうするのではないかと思います。
原則と例外のどちらかに決めたらそれを貫き通す、ということであれば、私なら”例外”をとると思いますが、アンニイさんなら必ず信くんを全身全霊で愛してくれる里親さんを見つけることができると思っているので”原則”のイメージです。
あまりお役に立てるお話でなくて申し訳ないです><
悩んで苦しんで、最終的にアンニイさんが出した結論は必ず良い方向へ進むと思います。^^
中村さま
何度もいただいたコメントを読みました。本当にありがたいお言葉の数々、身に余ります。
いろいろ考えて、私も「例外」に属するかなと思っています。だから自分では決められず、宙ぶらりんの状態でずっと何か月も悩んできました。苦しかったです。余命宣告をされているわけではないのですが、ケアが必要になります。だから家族募集は簡単ではないし、どこまでも前向きな言葉だけを発することもできません。嘘になってしまいますものね。
でも信くんには可能性もあり、キラキラしている部分もあり、性格の軟化もちゃんとしています。信くんなりに明るく楽しく暮らしてくれているのがよくわかります。
だから一度募集をしてみて、もしやっぱりどなたも信くんを迎えられないという残念な結果になったらどこかでピリオドを打って、例外にしようと思いました。
信くんを美しいと思う方、信くんに希望を感じてくれる方に出会えたら本当に奇跡のようにうれしいです。
もし譲渡をするとしても、私にできることはなんでもしようと思っています。
長年保護讓渡に携わっているハハ様や保護主様が沢山いるのに、私などが言うべきではないと思いますが信くんは例外だと思います。讓渡した場合の里親さんやハハ様の日頃のケアの大変さを全部すっ飛ばして思ったのですが、信くんの心の負担を考えると体調が良くない若しくはいつ急転するか分からないなかで、新たな家にお引越するのは信くんの為にならないと思います。ハハ様が信くんにどれほど心を砕きケアしているかは勿論分かっています。例外的に703号室の子になった場合、ハハ様の現状のご負担を考えると安易に言ってはいけないと思いましたが、信くんだけの事を考えると心的負担・肉体的負担が大きい環境の変化は避けた方が良いと思います。
豆さま
ありがとうございます。仰る通りですね。環境の変化について、私も本当に考えてしまいます。
信くんは余命宣告をされているような状況ではないのですが、体調面を含め、やっぱり注意すべきだと思います。
いろいろ悩んで悩み抜き、もうひとりでは抱えられない状況でブログで相談をしてみました。
皆さまのご意見を読んで、私はまず一回だけでも募集をして信くんを前向きに迎え入れてくれる方がいるかどうかを知りたいと思いました。
その方が真剣な気持ちなら私はどんなバックアップもするつもりですし、もし移動を伴うときは細心の注意で信くんに悪いようにはしない形にしようと思います。とはいってもきっとお問い合わせは簡単には来ませんので、来ないことも覚悟しています。
豆さんいつも応援してくださり遊んでくださりとても感謝しています。