慢性腎不全の猫と走る道のり


今日は朝から幸せでした^^

 

最近、チチ不在の日はチチの部屋の寝具をすべて洗い、チチの部屋で寝ることにしています。

 

理由はベッドが大きいから。体のコリがほぐれる気がするのです。

 

お子たちを無理やり誘わず、私だけそ~っとチチの部屋へ移動。

 

 

今朝、目を覚ました私は右腕あたりにあまぱんとさぶのぬくもりを感じました。

 

左側を見るとリルがデーンと伸びています。

 

ベッドの足元にはナナが控えめに横になっていました。

 

ひとりで寝ていたはずなのに、ナナ、リル、あまぱん、さぶが同じベッドにいる。

 

 

「いつの間に・・・・・・」

 

 

ベッドから降りると、ベッドのすぐ下に犬ベッドをくわえ運んできたべべが寝ていました。べべの横のラグにはほほが。私が夢見ている間に、寝室にレギュラーメンバー全員集合。

 

 

不思議。あなたたちお母さんのそばがよかったの?

 

 

うちは総じてなかよしですが、それぞれの相性が特別にいいというわけでもありません。なのにメンバー同士所狭しと転がる姿を見て「家族の絆」を感じました。みんながみんなを無意識に求めているんだと思いました。私を中心に円を描いたような形になっていたのがうれしかった。

 

たいへんなこともありますが、いえ、むしろ正直なところ、たいへんなことの方が多いこの頃ですが、全部吹っ飛びました。お子たちをもっとたいせつにしていきたいです。

 

 

振り返れば私はつい義務的な発言が口癖になっていたかもしれません。

 

「~~(投薬など)しなくっちゃ!」

 

「あああもう~~(散歩など)をする時間だ」

 

「次は~~(ごはんなど)だ」

 

 

お世話が習慣化し、重い腰をあげる真意をいちいち深く考えなくなってしまったのです。

 

 

「~~しなくっちゃ」の先にある言葉を想像してみる。

 

 

「べべと生きていきたいから薬あげなくっちゃ」

 

「ごはんを食べさせないとほほがお腹をすかせちゃう」

 

 

結局、お子たちとともに生きていきたい私が好きでやっていることにすぎないんですよね。

 

 

ところでジョイ、ジョイは来てくれなかったね? さびしかったよ。

 

 

「ぼくも行ってよかったんですか? なら今度勇気を出してみますね」

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うん。いつでもそばにおいで。大歓迎です。

 

 

午後、湿った空気をべべと味わいに出かけました。

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べべの歩幅に合わせてお母さんもてくてく

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べべ、雨降るのかね? 降らないのかね?

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帰宅後、メンバーをかえて車でお出かけ。向かった先は動物病院ですけど^^;

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トップバッターはあまぱん。口は痛そうですが、呼吸音は安定。平熱。体重100g増!

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慢性腎不全のあまぱんは腎臓の検査をしてもらいました。

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つづいてさぶ。平熱。体重横ばい。さぶは腎臓を含むスクリーニング検査を依頼!

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「先生 おれそろそろ帰るよ」

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だーめ(笑)。

 

 

 

20分後、検査結果が出ました。あまぱんは腎臓の数値が下がっていました♪

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さぶも微減です。大巻先生に誉められすっかり笑顔の私

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自宅での点滴(補液)とセミントラのおかげです。100%そうです。

 

 

信じてつづけてよかった。大きな希望となりました。

 

 

慢性腎不全は猫の死因の第一位。たくさんの猫たちがこの病気と闘っていることでしょう。

 

 

私は昔、まーもを慢性腎不全で亡くしました。保護したときにはすでに最終ステージだったのです。だからさぶは早い段階で補液を開始しました。慢性腎不全は侮れない病気ですから。

 

 

保護から2年半経ちますが、さぶは数値が悪化していません。キープしています。

 

 

すごいでしょ?

 

 

私が積極的にやっているのは以下の3つのみ

 

点滴(補液)→貧血の値に気をつけながらとにかく水分を体内に入れています。

セミントラなどの血管拡張剤→投薬はこれだけですが、1日も欠かさずにつづけてきました。

計画的なモニターリング→経過観察(血液検査)を怠らずにやってきました。

 

 

ネフガードや食事管理はしていません。知らないわけではなく、しない理由があるのです。

 

ネフガードなどの「炭」は大学病院では近年特に重要視されていない傾向にあると伺いました。むろん、それぞれの病院の方針があるので私の書いていることは「絶対」ではありません。

 

うちはなぜか炭を混ぜると吐く確率が上がるので、いったんやめて様子を見ています。

 

それから食事には気を遣っていますが、完璧な「食事療法」がむずかしい状況です。

 

なんでもおいしそうに食べてくれるタイプの子なら迷わず腎臓サポート食だけを与えますが、口の痛みが深刻なあまぱんも、元来食の細いさぶも、私が食事療法にこだわればこだわるほど痩せ細ってしまいます。大巻先生と相談の上、シニアフードやおやつをじょうずに使いながら、食べたいものを気持ちよく食べさせて体重を維持する方法に切り替えたのです。

 

それがうちの場合に限ってはとってもよく合っているようで、数値の安定に繋がっています。

 

 

あまぱんとさぶの診察および検査、セミントラ2本、べべの2週間分の薬を出してもらって33,660円。このほかに駐車場が600円。いつもだとついでに病院で点滴をお願いするのですが、節約したいのでやめました。病院だと2匹で約5,000円弱ですが、自宅でやれば2匹合計で1,000円程度で済むのです。闘病は長い旅路ゆえ、切り詰められるところは切り詰めないとね。

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お子たちはがんばっています。でも、死闘という雰囲気ではありません。

 

 

ゆったり穏やかに、それぞれの病気を受けいれ、向き合ってくれています。

 

 

支えているつもりが、こちらが大きな勇気ばかりをもらって・・・・・・日に何度も思うのですが、ほんとうに私にもったいないほどすばらしい子たちです。皆さまのお子もきっとそうですよね。

 

 

ああ。世界中の万物に感謝の気持ちです。

 

ドキドキしていたから、なおさら。

 

 

これからもしぶとくお母さんのそばにいてほしい。不死鳥のごとく。

 

 

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7件のコメント

  • ぶうこ

    ハハ様
    東村山に住む4月にポストカードを購入した者です。
    最近うちの猫(13歳♂雑種)が腎不全と診断されました…。BUN47.1、クレアチニン2.5でした。食欲不振から始まり、多飲多尿と元気もなくなり、現在2日おきに自宅で輸液を150mlしております。食が細くなってしまい、シーバさえも食べない時があり、私はショックで毎日混乱しています。(でも体重はまだ6キロあります)
    さぶ君、あまた君は食欲はどうですか?もし、こうしたらどう?とか、お勧めのものがあれば何でもいいので教えて下さい。投薬はもう少し食が落ち着いたらと先生に言われました。突然ですがよろしくお願いします。

    • anny703

      ぶうこさま
      その節はありがとうございました。そうですか。慢性腎不全ですか。猫は腎臓が本当に弱いんですよね。
      でも変な言い方ですが、猫は慢性腎不全には強いというか、闘う耐性があるというか、もちろん個体差にもよりますが
      今のステージでしたらずっとがんばっていけると思います。ご自宅で点滴をしているわけですし。
      投薬はどうして食が落ち着いてからですか?
      薬をごはんに混ぜるお考えゆえのご判断でしょうか?
      投薬とはどういったお薬を飲ませる予定ですか?

      私はとにかく、補液(うちは週5~6/120ml)、セミントラ、モニターリングのみをしています。
      セミントラは毎日欠かさず与えています。うちのさぶとあまぱんには効果覿面です。
      セミントラはお考えですか? 個体によって状況がちがうのでなんとも言えませんがもし合うようでしたらぜひ試してみてください。
      私はごはんに混ぜずにそのままスポイトで与えています。

      • ぶうこ

        ハハ様、お忙しい中早速の返信をありがとうございます!感謝感謝です。それに励ましのお言葉まで(涙)。
        とにかく食べなく、エコーで胃の運動の低下も見られたので、今胃薬を飲んでいます。その結果で次に進みます。しかし、今日は黒缶のにおいをかいだだけで、プイと行ってしまいました…。悲しい。チュールも駄目です。
        先日先生に聞くとセミントラは病院で扱っているようです。とにかく食べて欲しいのが一番なんですが、なかなか難しい状態です。
        まんてん君、良き出会いがありますように!うちも茶白なので気になってしまいます(^^♪

  • チャトミ

    ハハさん、こんばんは!

    ハハさんの文章(目)を通して、こちらまで、ハハさんの子供たちが愛おしいですよ。なんて愛情をこめた文章や視線を持っておられるのだろうと思います。
    とっても嬉しくて優しい時間ですね♪

    それと、腎臓ケア載せて下さり、ありがとうございます!すごく聞いてみたかったのです。
    うちは療法食やらサプリやらもやってますが、セミントラと輸液と好きなご飯でこんなに調子が良いとは!もちろん一番の療法はハハさんチチさんの愛情とケアでしょうが(^_^)

    うちの先生は新薬のセミントラより、フォルテコールとアムロジピン推しなんですが、セミントラやっぱり惹かれます…。ハハさんの所はフォルテコールの選択肢は無かったですか?

    数日前、かなりのおばあちゃん猫を保護してしまいました。。多頭なので心配されるでしょうが、貧血と脱水が酷く、歯もなくて、ギリギリまで悩みましたが、避妊手術だけして離す事ができませんでした。
    おかしなほど人慣れしているので、飼われてた事がある子だと思います。だとしたらこんなに良い子を捨てるなんて…こんなにボロボロになって。って余計離せませんでした。。
    元気になったら里親探しもしてみますが、エイズキャリアで、余生を見送る覚悟も半分、どうなる事やら分かりませんが…(°_°)まあ何とかできる範囲で頑張りますね…

    • anny703

      チャトミさま
      お返事が遅くなりごめんなさいね。だいぶ経ってしまいましたね。
      老猫さんの保護お疲れさまでした。人に慣れている子なら外は心配なので保護してよかったと思います。
      ほんとうにお疲れさまでした。いろいろたいへんでしょうが、チャトミさんの勇気が実を結ぶことを切に祈っています。
      さて腎臓ケアですが、私ははじめからセミントラをすすめられました。
      強くすすめられたと言うより「新薬がありますが」という形でさりげなく先生から言われたセミントラを私も信じてみたくなり早い段階からさぶに投与しはじめました。我が家は効果覿面で、セミントラのおかげで生きながらえていると言っても過言ではないと思います。
      ですが、末期の腎不全の子にはじめても、限界はあるかもしれません。我が家は中期だったのでセミントラが数値の維持を助けてくれていると思っています。
      療法食は食べるならぜったいにあげた方がいいと思います。
      私は食の細い子たちが療法食をいやがりやせ衰えるのが心配で先生と相談の上、ストイックな食事療法をしていないだけで、食事療法を支持していないわけではありません。フォルテコールをすすめられた先生にはそれなりの根拠があるのでしょう。治験数にベースを置いているのかもしれませんし、いい意味で比較的保守的な方なのかもしれません。私がセミントラをはじめた当初はほんとうに「新薬」で効能は未知数の部分もありました。
      数値などの科学的な部分から見てもセミントラは我が家のさぶに合っていると思うのでつづけています^^
      お互いがんばりましょうね

  • Lucy

    初めましてです。最近とある場所で自分の理想とする女性を聞かれました。しばらく悩んで心から尊敬していて生き方やセンスなどすべてに憧れる女性はアンニィさんだと気が付きました。神様から自分以外の自分に関係のない人に幸せを与えてあげますといわれたら迷わずアンニィさんに!とお願いするとおもいます(笑)
    もう長いこと(いつか覚えてないぐらい)ブログを見ているだけですが
    いつもドキドキしながら読んでいる自分がいます。何かアンニイさんが悲しんでいるのではないか?という不安で読む前に「何があっても驚かない。自分がそれに影響されない」みたいな確認を自分自身にしてから読み進めるくせがついています。「今日は朝から幸せでした」、の文字がすぐ目に入り安心して読むことができました(笑)小さな幸せに気づいて感謝しているアンニイさんに私も幸せのおすそ分けをいただけました!
    アンニイさんに楽しいこと幸せがいっぱいきますように!

    • anny703

      Lucyさま
      はじめまして。なんていう嬉しいコメントを。ありがとうございました。得した気分になりました。Lucyさまは犬猫と暮らしているのでしょうか? このブログを読んでくださっているんですから犬猫はお好きなんですよね。私のブログで私の感情が外に出ることによって、ご心配をおかけすることもあるんだと知り、責任重大さを感じています(笑)。でも同じ思いを共有してくださる方がいてくれたのが本当に本当にうれしいです。身勝手かもしれませんが^^;
      Lucyさまがたっくさんの幸せに包まれますように。本当に素敵なコメントをありがとうございました。LOVE

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