家族のこと


皆さま

大変長くご心配をおかけしました。本当にごめんなさい。そして沢山の励まし、心より嬉しく思います。ありがとうございます。

私は、ものをうまく書くことが出来なくなってしまいました。何を書いたら良いか、分からなくなってしまいました。深海の底に沈んでしまい、水面を夢見て何 度も這い上がろうとするけれど、深い海に引きずり込まれてしまう、暗黒の世界では、ただただ呼吸困難に陥るだけ。そういう状態が続きました。

今も煌びやかな水面は、私にとってまだ少し遠い世界のように思います。

ご心配頂いているべべですが、手術は成功しました。

1月25日に軽い気持ちで行った健康診断で引っかかり、翌日再検査。
その結果、胃に腫瘍が2つ見つかり、29日には絶食させ、内視鏡検査も行いました。
29日はべべの7歳の誕生日。病院にべべを預けた帰り道は、何だか辛かったです。

今から思い返しても、その頃が一番苦しくて、私は誰とも口を利くことが出来ず、昼間からお酒を飲んだり、精神安定剤に頼る毎日でした。

内視鏡検査のビデオを見て唖然としました。
直径3cmの腫瘍が2つ、小さな胃の中を支配していました。
犬の場合、胃に出来る腫瘍の殆どがせん癌。せん癌の場合、手術をしても予後が悪く、余命半年程度だと言われています。

私はこの事実をどう受け止めればいいのか、分からず、ひたすら底へ沈んでいきました。

かつが亡くなるまでの間、何度かかつの前で泣いてしまったので、今回は絶対に泣かないと決め、心に厚く蓋をしました。それでも、病院で取り乱してしまった り、涙が自然に流れたり、べべに少し心配をかけてしまいました。だからその分、気持ちに余裕を持つよう努力して、べべの前では笑い、べべを連れて何処まで も遊び歩き、欲しがるものを与え、家族で居る時間を何よりも大切にしました。

3時間の散歩、一緒にべべが大好きなババ(母)の店へも毎日出かけ、出来るだけべべが喜ぶことをしました。家に居る時は、チチと仲良くして、べべ・ナナ・リリやほほやあまたと一緒に遊びました。起きるタイミングも一緒。寝るタイミングも一緒。仲良しファミリーです。

家の状況も変わりました。
マットレスをリビングに運んで、皆が一体化出来る環境を作りました。
ご飯は殆ど自炊で済ませ、生活を少しでも切り詰める事に頭を使いました。

精神状態はこの上ないくらい悪いけれど、子供のように足をバタつかせ、現実を嫌っても何も解決しない。2週目くらいからはお酒をやめ、規則正しい生活に溺れるよう努めました。

先生が迅速に対応してくださり、手術は大学の一流の先生方とチームを組んで行うことになり、少し大きめの病院を借りました。日本で、いや世界で見ても最高 のスタッフだと思います。何としてもべべには生きてもらいたい、その為に出来る事なら何も惜しまないつもりでした。べべの胃にある腫瘍は、組織検査をして も良性か悪性か判断が付かず、手術で取り除いてそれを検査する他はありませんでした。

手術を受ける以外、助かる見込みはありません。
あと1ヶ月遅かったら、その手術さえ出来なかったかもしれない。
仮に良性だったとしても、腫瘍が大きくなっていたので、そう言われました。

2月8日、べべは胃の大手術を受けました。
胃を3分の1以上取って、腸とつなぎ合わせる手術。
私とチチは、モニタールームでその様子を一部始終見ていました。
正直ちょっとホラーで、内臓や血が鮮やかに映るので気分が悪くなったけれど、べべが闘っている姿はどうしても見なければならないと思いました。

沢山の先生や関係スタッフが関ってくださって、手術は無事終わりました。
本当に沢山の方が見守ってくださって、感謝の気持ちでいっぱいです。
あとは取り除いた部分を病理検査に出して、その結果を待つだけ。そして、べべが合併症を起こさず無事に退院できることを祈るだけ。

今まとめて書いていますが、ここに至るまで、私たちの苦悩は並大抵なものではありませんでした。手術までいけるのか、術中、術後に亡くなるケースも考えな ければならない、べべの体力が何処まで持つのか、私たちはいちいち立ち止まり、考えて、覚悟して、一つ一つ噛み締めるように進むほかありませんでした。

べべは本当に良く頑張りました。
その存在の全てを誇りに思います。
小さな体で手術に耐え、どれだけ私に光を与えてくれたことか。
どれだけ私に人生を与えてくれたことか。
手術が終わってモルヒネを打って貰ったべべを抱きしめたい気持ちでいっぱいでした。

「頑張ったね、早く帰れるようになるといいね。」

そう言って大巻先生に預け、家路に着いた頃にはもう夜中でした。
私もチチもクタクタでした。
でもようやくここまで来たねと、肩を抱き合って泣きました。

術後、常に合併症の危険をはらむべべはMOMOペットクリニックに入院しました。
3日は完全に絶食。腹膜炎を起こさないよう慎重に検査してからのご飯になります。
食いしん坊のべべにはきっと辛い措置だったと思います。でも全てはべべの為。そう私たちは自分をなだめて、術後のべべを見守りました。

べべに気づかれないよう毎日お見舞いへ行き、その様子に目を細め元気を貰い、べべが私たちにとってどれだけ大きな存在か思い知る日々が続きました。

少し食べれるようになったと聞くと、天にも昇る気持ちになりました。

手術から5日後、予定より少し早くべべが帰れることになって迎えに行った時は、手が震えてなかなかハンドルが握れませんでした。

久々にこの手に抱いたべべは、二周りくらい痩せてしまいましたが、元気いっぱいで私の姿を見ると嬉しくて泣いてしまいました。

今これを書いている横には勿論、べべが居ます。
ナナもリリもほほもあまたんも、チチも皆居ます。かつのお骨だってすぐ傍にある。

手術で取り除いた腫瘍を病理検査に出した結果、べべのは、元は良性の線腫だったようですが、それが悪性、つまり癌化してきたところだったそうです。気づく のがもう少しだけ遅かったら、手術は不可能でした。そう思うと、定期健診を受けさせて本当に良かったと心から思います。けれど線腫は良性の腫瘍の中でもタ チが悪いし、多発性の性質を持つことから再発する可能性が否めません。次再発してそれが癌化したら・・・。何度も手術することも出来ないし・・・。そう思 うと怖くてたまらないのが今の心境です。それから血液の方も一つ異常が見つかり、それが良性か悪いものかまだ判別がつかないそうです。それが分かるのは来 週の水曜日。問題を幾つか抱えたままの更新になってしまいましたが、今日は何となく書く勇気が沸いたのでご報告させていただきました。

コメントなど沢山頂き、全て目を通して嬉しく拝見していますがお返しが出来ないかもしれません。皆さまのところにもしばらく遊びに行っていない状況です。 だから申し訳ない気持ちでいっぱいですが、手術を終えて一生懸命頑張っているべべのことを書かせていただきました。読んで下さって本当にありがとうござい ます。

最後に、術後、丸5日、病院に連泊してべべと一緒に過ごし、ケアし続けてくださった大巻先生といつもべべに優しく接してくださった奥様に感謝の気持ちでいっぱいです。
病気を見つけてくれたのも先生。一緒に闘って下さって本当に心強いです。

いい動物病院に巡りあえるって幸せなことですよね。

いい家族が居るって幸せなことですよね。

1月25日、軽い気持ちで卒業生タロと一緒に健康診断を受けた時の一枚。


この日、病院で見つけていなければと思うと、本当に不幸中の幸いだったんだと思います。


術前のべべとべべの恋人のチチ。


二人はいつも一緒です。


苦しい中祝った7歳の誕生日。ケーキは華ママちゃんとハハ妹がプレゼントしてくれました。


ナナは本当にいい子で、私たちに手を焼かせることなくいつも傍に居てくれました。


リリはほほの面倒を見て、可愛い仕草で私たちを癒してくれました。


ほほはそのキャラで私たちをひやひやさせたり笑わせてくれたり。


あまたんともこんなに仲良しになりました。


新家族のあまたは徐々に犬達に慣れ、今は一緒にお昼寝できるようになりました。

家族は本当にいいものですね。
永遠に壊れなきゃいいのに。

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