かつくんの動画を載せられて、良かったです。皆さまに見て頂いたのは19日の午前中の出来事ですが、実はあれからかつくんは全く食べませんでした。食べようともせず、見る見る衰弱し、23日の血液検査では、その結果を見てチチと心底落胆しました。
黄疸がマックスに出ています。
腹水は相変わらず、蛇口をひねって水を出すように徐々に溜まり
貧血が始まりました。
栄養失調も進んでいます。
あらゆる数値が悪くて、どうしようもありません。
もう誰か、誰か助けて。
FIPを治す薬が無いのなら、せめて涙を止める薬が欲しい、そう思いました。
昨日出来ていた事が、今日はもう出来ない。
ジャンプや歩行は鈍り、今もほぼ1日寝ている事が多くなりました。あんなに好きだったバルコニーヘの小さな旅も出来なくなって、猫草や猫じゃらしに も興味を示さない。優しくマッサージすると喜ぶ時もありますが、嫌がることも増えました。これからますます腹水が溜まるそうで、胸水も溜まる危険性が高 い。胸水は今より数段苦しくなるから、せめて胸水が溜まらない事を祈るしかありません。
無力な夫婦は、ただ祈るだけ。それだけしかしてやれません。
「このまま食べないと数日しか持たない」と言われました。
病院でそれを聞いて、チチは今までで一番厳しい表情を浮かべました。
強制給餌しかない。そう思いました。
無理矢理食べさせるのは可哀相という声が大きく聞こえてきそうですが、吐かなければ体が受け付けているということですから、食べやすいAD缶等を強制的に与える作戦に出ることにしました。
その帰りの車の中で、いつものように明るくおしゃべりをしました。
「イチローはすごいよね。」とそんな話題になり、「でもかつくん、イチローより、チチロー(チチ)の方がずっといいよね。好きだよね。」と話しかけると無 視(笑)。「ええ?じゃあかつくん、イチローの方がすごいの?イチローの方が好き?」と聞くと「ニャー」と元気良いお返事が返って来て、私たちは思わず 笑ってしまいました。
「そうか。かつくんはイチローの方が好きなのか!お父さん残念だな。」とチチが言うと又「ニャー」。私たちは苦しいのに、又笑いました。
夜、強制給餌はチチが殆どやってくれました。
今までとっても優しいかつくんだったのに、あまりに苦痛で、チチに向かって「ウー」と威嚇して激しく抵抗します。それでも数口入れることが出来ましたが、私たちはこういうやり方が正しいのか、自分達を責めずには居られませんでした。
24日、つまり昨日ですが、院長先生に強制給餌の際、かつが激しく抵抗して嫌がったと話すと、かつのQOLを尊重して、そこまで嫌がるならやめた方が良い と言われました。私たちも同感でした。どんな形であれ、かつを苦しめるのは一番避けたい。やめようね。と話し、一旦中断していたステロイドを又投与して もらうことにしました。
そしたら昨夜、お風呂から上がると、いつも寝っぱなしのかつが起き上がって、キッチンで私に「ニャー」と話しかけてきたので「ん?どした?少し食べてみ る?」と台に乗せると、なんとカリカリを数粒食べてくれました。量はずっと少なくて5gしか食べれませんでしたが、動画の時と同じように何度も私の顔を見 て、少し、又少しと食べてくれました。
奇跡ではなく、ステロイドが一時効いて少し食欲が出てきただけと知っています。そしてこの食欲は多分、明日には消滅してしまうことも知っています。だから無性に愛しくて、だから余計に愛しくて、チチと二人、スコッチで乾杯しました。
私はかつを放置してきました。留守番もさせてきました。
その罪を今償おうとしているけれど、なかなか自分が思うようには償ってやれません。
でも、この3年間、かつを適正に飼育してきたつもりではいました。
足りないことも多いでしょう。
それでも、他の伝染病などを警戒して、又かつのエイズが他の子にうつってしまわない様、家に他の子を入れるときは、最大限隔離しました。そして当たり前ですが、1歩も外へは出さず、バルコニーですらかつくんが自由に歩くことはありませんでした。
猫としての楽しみを随分奪ってきた気がします。
自由や大らかさを与えてやることが出来なかった。
適正に飼育して、長生きしてもらいたかったから。
なのに、なぜ?
なぜ今の医学界ではどうしようもない病気を2つも持ってしまったの?
なぜ?なぜ?なぜ伝染病ばかりにかかるの?
きっと保護した頃から、エイズもコロナウイルスも持っていたのでしょう。けれどあまりの理不尽さにため息が止まりません。どうしてこんなに大切に育ててきたのに、ちゃんとやってきたつもりでいたのに・・・。ついそんなことを考えてしまいます。。。
こうやっていつも傍に居て欲しい。
いつまでもここに居て欲しい。
ベベも
ナナも
リルも皆一緒に、このメンバーで暮らしたいです。
かつくんの体調次第になりますが、次回は、皆さまの記憶に新しい、小学生に虐待され、奇跡的に助かったかつくんそっくりの子猫「ミニかつ」とその新しいご家族を紹介したいと思っています!
お楽しみに~。
そしてコメント返しも遅いし、個別にお返しできない時もあるし、いつもかつくんのことばかり書いているのに、飽きずに遊びに来てくださる皆さまに深く感謝しています。ありがとうございます。
かつはまだまだ生きています。
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「毎日応援ありがと。病気さんはなかなかぼくから去らないよ。ぼくとっても苦しいけど、でも、まだまだちゃんと生きてます。だから安心してね。」
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