窓辺に置いたソファの上で、ほのがウトウトしはじめました。
ぽかぽか太陽の恩恵を受け、気持ちよさそうにしています。
保護部屋で、長いお昼寝を終えたのに、まだ眠いの?
かつて、とある公園を住処にしていたこの猫の、当時の名は“薄茶”。
名があるだけマシだけど、薄茶って、ただの身体的特徴じゃん……。
今は「ほの」っていうかわいい仮名をもらったけど、ほののこれまでの道のりは、「ほのぼの」ではなかったよね。
私の勘だけど、あなたはたぶん、同じ公園の出身の卒業猫ミルクの夫でしょう。ミルクが産んだ、子猫のハニーとみかんは、顔つきも毛色も、ほのにそっくりだもの。(左:みかん 右:ハニー)
あの男の子たちは、ハンサムなパパに似たのね。
ミルクたちが保護された後も、実に1年以上もの間、ほのは外で生きていたのよね。確か、あれは春だったから、夏、秋、冬、春、夏……。広すぎる公園で、いくつもの季節を必死に越えながら、あなたはずっと、待っていたんでしょう。
抱きしめてくれる、あたたかい手を。
野良の成猫は、なかなかなつかないとか、心を開かないとか、未だにそう考える人もいるようだけど、それはほのに失礼だと思う。
ほのはうちに来た瞬間から、もうここで何年も暮らしてきた我が家のお子たちと、なんら変わらなかった。いいえ、むしろほのの方が、ずっとおりこうで手がかからない。
外でほのがじっと自分の順番が来るのを待って、今か今かと胸を躍らせて、人との暮らしを切望していたのを、私はちゃんと知っているから、ほのの代弁者になって、良縁を繋ぐことを、ほのに約束しないと。
私はよく、あなたたちの言葉が聞きたくなる。
そして、ときどき聞こえる(ような気がする)。
ほの、気のせいじゃないよね。私には聞こえているのよね。
「だから何度も言ってるじゃない。ぼくの目をみてわからない? ぼくはぼくの家族がほしい」
ほのは極寒の日も、酷暑の日も、公園の片隅で生きてきました。最低限のごはんにはありつけても、あの公園は、生きるにはひどい場所でした。実際に公園でレスキューをつづけていたルルさんは、公園で猫を虐待していたじじいと口論になったことも。ケンカの最中に、現場から怒り爆発モードで電話をかけてきたこともあったっけ。安酒に酔ったクソじ じいは、自転車で猫を轢きながらわめいていたらしいのですが、おそらく、変態は、ひとりやふたりじゃなかったでしょうね。その公園では、昨日まで元気だっ た猫が、突然亡くなるのも珍しい話ではありませんでしたから。逆境に耐え、生き延びてくれたほのは、本当に幸運で、立派な子です。
ほのは超がんばった!
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かつくん「“野良だった猫はなつかない”って、死語じゃないの?
ぼくはそう思っていたけど。
ハハは今日、深夜までバイトだったのですが、帰りに間違えて一つ手前の駅で電車を降りてしまい、泣きながら徒歩で帰ってきました。
って、間違える……? フツウ。
ハハの本、それでも人を愛する犬をよろしく!」
ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました
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