のこされた動物たち、を知る


太田康介さん(もうーすさん)の「のこされた動物たち」(飛鳥新社)が届きました。
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自分で注文したはずなのに、手元に届いて思わずため息。

今からこの本を読まなければならない自分が、気の毒でした。

精神を落ち着かせるために、紅茶を淹れ、バルコニーに出て、立ったままページをぱらぱらっとめくってみました。

後ろ足を異様に変形させた牛の写真が、私の目に入り、脳ミソに飛び込んできて、息をのみました。

84ページの文章と写真もきつかったです。もうーすさん、勘弁してー。

結局立ったままの姿勢で、読み終えました。
紅茶には手をつけられませんでした。

飢えや乾きを克服できる生命体は少ない。
みんな、食べて、飲んで、出して、眠って、を繰り返しながら生きていくのです。

私も同じ。

食べて、飲んで、出して、眠って、食べて、飲んで、出して、眠って、食べて、飲んで、出して、眠って、食べて、飲んで、出して、眠って……………………

鎖に繋がれたままじゃ、柵に入れられたままじゃ、それができないよ。

それに、あの子たちの孤独を考えたら……。

私が数時間の外出から家に戻ってくるだけで、うちの犬猫たちは、本当に嬉しそうです。

「淋しかった」
「会いたかった」
「そばにいて」
「もうお出かけしないよね?」

全身で訴えかけてくるんですよ。

「(私と)一緒にいたい」と。

だから、本に出てくる動物たちの目は、いろんな意味で、正視に堪えないものでした。

だけど、誤解しないでください。
著者のもうーすさんはもちろんのこと、一読者の私も、被災地や現地の方々に対する否定的な気持ちは微塵もありません。いろんな事情があることを察しています。被災者の皆さまは、心が潰されそうな日々を送っていらっしゃることでしょう。早く元の穏やかな生活が送れるよう祈るばかりです。

原発問題うんぬんを語るつもりもありません。

でも私は、あの動物たちの姿を受容できないのです。

仕方がないって、思えないのです。

動物たちは、人間と違って、基本的人権もなければ、生活保護を受けることもできない。最低限の生活すら保証されていません。有事になれば、真っ先に置いていかれる、あるいは排除されるシステムです。平和な時分にだって、センターでの殺処分があるくらいですから。

犬や猫を嫌う方も多い。
言葉を持たぬ彼らは、苦痛や不遇を訴えることもままならない。
人間社会に連れてきておいて、この扱いじゃ、あまりにも……。

責任は、国だけが取るべきものではなく、ましては福島県の方々が請け負うことでもないと思います。
(まあ、国に対しては、個人的にかなり憤りを感じていますが)

少なくても、私は、「現状を嘆くだけのひとり」でいるつもりはありません。
そんなみみっちい人間に生れてきたんじゃない。

どうせなら、私は、「現状を変えるひとり」でありたい。

福島県の問題に限らず、今の日本は、私たちの社会は、犬猫をはじめとする多くの動物の問題や矛盾を抱えています。私個人の中にも、自己矛盾があるので、それに苛まれることがしばしばです。でも、本気で変えようと思えば、いくらだってチャンスがある。

捨て犬の保護も、野良猫の保護も、里親探しも、基本的には自分の好きなようにやれるじゃないですか。やろうと思えば、いくらだってできるじゃないですか。

犬や猫を家族に迎えることも個人の裁量に任されている。
言論の自由だってある程度保証されているし。

緘口令や検閲もない、こんな恵まれた世の中で、何もしないなんて、もったいないですよ。

自分の理想が叶うかどうか、志が通るかどうかは、自分の行動にかかっているんですもの。

誰かが代わりにやってくれるのを、待っているだけよりも、動いちゃった方が早いですよね、絶対。

皆さまと一緒に、日本を変えていくひとりとして存在している私は、幸せ者だと思います。

日本は必ず変わります!

ひとりひとりの力は、一滴にすぎないとしても、それぞれができることをやれば、それがやがては、大河になる。

もうーすさんの「のこされた動物たち」は、一見絶望にみえる世界の、希望をうつしだしている一冊だと思いました。著者の意図がこれだけ明白な本も珍しい。太田さんは、こう言ってるんですね。

「できることをしませんか?」

ね、もうーすさん!

素晴らしい本を、Thank you very much!
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私は今週中に、この本を環境大臣に送りつけますプレゼントします。

かつくん「ぜひみなさまにも“買って”読んでいただきたいです。こういう本が売れているってことが重要なのです。反響がある、みんなが求めている、それが世論に繋がり、国を変えるきっかけになるからです。まわし読みじゃなくて、一家に1冊、ですね。

やばいやばい。ライラが大きくなってきた。ハハは来週写真を撮り直すそうです。みなさま、黒猫ライラ、かわいく成長していますよ! それからハハは今日、ルルさんと一緒に、卒業生のお家に遊びに行きました。また今度載せますね。大吉のことも書かないと~!

ハハの本、それでも人を愛する犬をよろしく!」

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