ミミ玉の未来の家族へ


2020年2月11日、保護された日に撮られたミミ玉

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病院のケージにてキョトンとした表情のミミ玉。内心は怖かったんだろうなあ。

 

 

本日はミミ玉を家族に迎えることを検討してくださる方に、ミミ玉の過去と私の気持ちを伝えたいです。よかったらぜひ読んでください。

 

 

今回の内容はすべて外でミミ玉の面倒を見ていた方に細かく聞いたものです。

 

 

(信頼できる方で、ちょくちょくお電話をしていますし、何度か直接お会いしています)

 

 

ミミ玉は捨て猫です。

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昔、団地に住んでいた人が引っ越しのときに置き去りにして行ったとのこと

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捨てられてからのミミ玉は戦友のココ玉(現まるここ)と長い年月を団地の駐車場の片隅で生き延びました。※まるここの新しいお宅はこちらをお読みください。

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「生き延びた」と簡単に書いていますが、彼女たちはものすごく努力をしました。

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団地にはいろんな価値観の人が住んでいるので、彼女たちには会う人会う人の心を読む必要があったのです。非力な彼女たちは、人からもらうごはんで命を繋げなければなりません。

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けれど、彼女たちが「存在している」ことを快く思わない人も大勢います。

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特にミミ玉が恐れていたのは鬼の形相で彼女たちを追い回す暴力的な年配のおじいさん。粘着質なおじいさんが現れると、ミミ玉はごはんを放棄して一目散に逃げました。

 

 

おじいさんの気配が完全に消えるまで、隠れ場でじっと待つ。

 

 

根気よく、長い時間じっと待つ。

 

 

3キロ台の小さなミミ玉にとって、どれだけ勇気の要ることだったでしょう。

 

 

無口で裸のミミ玉には「逃げ足」以外、対抗する手段がないのです。

 

 

2019年の5月から外猫ミミ玉たちの世話をはじめた女性(彼女たちのお友だち)は、団地の駐車場でごはんをあげることを周りの住民に禁止されました。頭を悩ませた末に、自宅(ちょっと離れた戸建て)の私有地のほうへ、ミミ玉たちを誘導することにしたのです。

 

 

団地の駐車場でごはんをもらっていたときの写真

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(このあとごはんが禁止され、2匹はごはんを食べる場所を失ってしまいました)

 

 

「警戒心の薄いココ玉はすぐに私について、うちの前に設けた新しい餌場に来たのですが、ミミ玉は2回来たあと、なぜか急に姿を消したのです。

 

心配で毎日あちこち探したのですが、見つかりませんでした。

 

でも、諦めかけた10日後に、突如うちの前に現れて、“お腹が空いた”と、か細い声で鳴いて訴えたんですよ。どこでどうしていたのか……辛かったんでしょうね。ごはんをあげたら丸飲み状態で……」

 

 

5か月ミミ玉といっしょに暮らしている私には当時の情景が目に浮かぶようで、女性と電話を切ったあと、保護部屋にすっ飛んで行って、ミミ玉を抱きしめずにはいられませんでした。

 

 

ミミ玉、一生けんめいがんばったね。テリトリーが変わるだけでドキドキするよね。新しいものはなんでも緊張するもんね。よくやった。ミミ玉の大きな勇気に拍手。

 

 

季節は極寒の真冬。お友だちはココ玉、ミミ玉を外に置いておくことがいよいよふびんになり、また、近隣トラブルやミミ玉たちが車通りの激しい道路を渡る姿にも胸を痛め、あちこちへ相談。

 

 

その後、病院を介して個人で保護譲渡活動をしている私へと話が繋がり、状況を知った私が地元の2匹を保護することになったのが一連のいきさつです。

 

 

保護の際も、ミミ玉はココ玉に1週間の遅れを取りました。

 

 

前に出るタイプのココ玉が先にキャリーに入り、どうしたらいいのかわからなかったミミ玉は、いったん熟考。1週間かけて問題を自分の中に落とし込んでから、意を決してお友だちの前に現れる、のパターンで保護されたのです。ふふ。人間にも同じような思慮深いタイプの方がいますよね。

 

 

戦友ココ玉が完全にいなくなった世界を1週間過ごしたミミ玉の心細さを想像するだけで、私はたまらない気持ちになります。不安だっただろうなあ。

 

 

まっすぐな子、はかわいい。

 

 

でも、奥で様子を窺いながら、もじもじ迷っている子もかわいい。

 

 

かわいさの種類は微妙にちがうけれど、甲乙つけがたい。

 

 

雰囲気に流されずに、なにをするにも一拍考えて、なにをするにも慎重で、しかし一度決めたら後ろを振り向かない清々しいミミ玉が、私はとても好きです。

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本当はミミ玉も甘えたかったよね。

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ミミ玉は控えめでやさしい子。もちろんふつうに人に馴れています。家猫としてパーフェクト! 抱っこでキャリーに入って保護されたのでその辺はご安心ください。

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ミミ玉は推定5歳位のオトナです。

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外猫時代に耳の後ろをケガして血を流していたことから「ミミ」と名づけられました。そこに私が「玉」をプラスして高貴な仮名にしたのです(笑)。

 

 

健康状態はすこぶる良好で、血液検査(問題なし)、ウイルス検査(FIV、FeLV共にマイナス)、3種混合ワクチン、ブロードライン済、耳の治療も終えています。

 

 

703号室にて未来の家族を待っています。当初より家猫として問題なく過ごしていますが、私の愛猫あまぱんの闘病でバタバタしていたため、家族募集が遅れました。

 

 

前に先にご縁を掴んだココ玉目線で書いた2匹の外時代の記事があります↓↓↓

 

「だってわたしは甘えん坊ですよ/幸せの703号室」

 

 

ミミ玉は半日程度のお留守番ができ、どんな家族構成の方にもおススメできるタイプです。

 

 

善き方の目に留まりますように。

 

 

LOVE

 

 

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