「みなさんこんばんは わたしの名は【なつこ】 ほんとうの名です なつこという名にたどり着くまで わたしは出世魚のように名前がコロコロかわりました
最初は【さくら】
野良猫時代にごはんをくれた人がつけてくれたのです わたしは姉妹の花枝(かえ)とともに外でこっそり暮らしていました 未来は考えたことがありませんでした その日その日を生きることに わたしもかえも精いっぱいだったのです
保護時は【洗濯ネットの子】または【ベールに包まれたきみ】
これはわたしの保護を決めたハハさんからの呼び名です たくさんの猫と関わっていたハハさんは わたしを区別するときに横着にそう呼んだのです ブログでもツイッターでも わたしは【洗濯ネットの子】 ちょっといやだったけれど 保護されたのがうれしかったので文句はいいませんでした わたしはかえとともにFさんちにお世話になり ゆっくりと体をやすめました
そしてわたしは咲き誇る瞬間をいまかいまかと待ちわびる【つぼみ】になりました
つぼみ・・・・・・保護猫にぴったりの仮名です つぼみんと呼ばれていました わたしを慈しんでくれたマイ太郎さんとにーたんからもらった仮名 気に入っています
わたしは マイにいとはっちゃんといっしょに毎日あそびました 家でどうすごしたらいいのかよくわからないから マイにいやはっちゃんのまねをしました マイにいは気むずかしいと聞いていたのに わたしにはとてもやさしくしてくれました はっちゃんはいつも わたしを受け入れてくれました 季節は冬だけれども わたしはあたたかい日々をすごしました
にーたんはわたしに キスを迫りました わたしにキスの嵐を浴びせました 1回キスされるたびに わたしは1回愛を知り 1回声をかけられるたびに わたしは1回ぬくもりを知りました
マイ太郎さんはどこへ出かけても わたしの自慢ばかりしていたそうです ハハさんは耳ダコのようすでした でもハハさんがおねがいした保護猫だからこそ ハハさんはうれしかったらしいです マイ太郎さんの“つぼみん自慢話”を聞くたび ひとり感慨に耽るハハさん
『あのとき ベストの選択をした』
ふふ そう思っていただけて光栄です
マイ太郎さんのおうちで クリスマスイブを過ごしました もはや わたしもかえもマッチ売りの少女ではありません 家の中にいて たいせつな人たちと体温をわけあっていたのです
わたしはどこででも やさしい手を信じ どこででも にこりと生きていこうと思いました
だれとでも仲よくなって
わたしがだれかのサンタクロースになれるかもしれないし もしかすると わたしのもとに サンタクロースがくるかもしれないのです あきらめずに生きていて よかったなあ♪
・・・・・・マイ太郎さん ハハさん わたしはどこへ向かうのですか?
どこへ来たとしても 必ずうまくやっていきます
《ねえねえ きみはだれ? きみがぼくのサンタクロース?》
はいっ どうやらそのようですね なつこと申します のんきくん どうぞよろしく」
つづく
ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました
お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。
足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、
⇒足立区のペットシッター にくきゅうのおせわ屋をご覧ください!