メッセンジャー


今日も雨の中、昨日みかけた子猫の保護に力を尽くしたのですが、人間が入れない場所に潜り込ん で、何時間でも出てこないため、どうすることもできませんでした。ごはんで釣ってもダメ。会社帰りのチチ、ハハ妹、たかちゃんが棒やら懐中電灯やらを持っ てきて、一緒にがんばってくれたけど、あの状況じゃあ完全に無理。駅付近なので、いろんな人に怪しまれました。もう少ししたら、捕獲箱を使ってみるか ――。

そういえば、数日前に、片目の悪い猫のことをここに書きましたね。

今日はその猫のお話を。

まーもと入れ違うように、ババ(母)のお店にやってくるようになった猫ですが、はじめは、両目がぐちゃぐちゃだったらしいです。ババは私に尻拭いをさせようと、やたらその猫の話をしてくるので、親子喧嘩に発展し、お店にしばらく行くのをやめていたんです。

どうしてあげることもできない。

なのに辛い話ばかり……。

胸が苦しくて苦しくて仕方がないので、ババに「次、私にその猫の話をしたら、親子の縁を切るからね」と脅しをかけました。最低な娘ですね。

困ったババが、今度はハハ妹に相談。ハハ妹は、行きつけのMOMOペットクリニックの大巻院長に事情を説明し、病院で抗生物質を処方してもらい、その猫のごはんに混ぜていたようです。そこまで聞いても、私はなにもしませんでした。いえ、できませんでした。

もう、本当に、ここに書く以上に、日々の生活がいっぱいいっぱいで。

だけど、その猫のことを考えないようにしている時間は、私にとって、地獄でした。

保護活動に尽力する方は、いつもこんな気持ちを抱えていらっしゃるのではないでしょうか?

どんなに蓋をきつく締めても、中から溢れてくる。

どうしようもないですね。

自分のお子たちや、生活を守ることは、大切だけど、最重要は、自分の心に従うこと。

関西の方で、地域猫の惨殺死体のニュースが話題になっているように、外猫には、危険がたくさんつきまといます。彼らが住んでいるのは、楽園ではありませ ん。惨殺されなくても、目を怪我しただけで、あるいは爪がはがれてしまっただけで、彼らは身を守る術を失い、命を落としかねない状況です。すべての猫に関 わることはできないけれど、せめて、自分の身のまわりにいる子には、手を差し伸べたい。世間が束になって、彼らを見捨てたとしても、私は、世間に抗うひと りでいたい。小さなメッセンジャーでいたい。はじめからそうだったんだから、終わりまでずっと、そうじゃなくては。

自分の中で結論が出てからは、とても楽になりました。

日曜、捕獲に成功。
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夜遅かったにも関わらず、emi-goが、勤務する病院に猫を受け入れてくれました。emi-goは私の女神です。彼女を見ていると、救われた気持ちになれるから。

捕獲箱の中で暴れまわったものの、目は治りつつある気がしました。

ババの抗生物質入りごはんが効いたのかな?

捕獲後、店に居合わせたハハ妹と台湾の従妹と一緒に、猫を病院に運んだのですが、帰り際、台湾の従妹から意外な一言をかけてもらえました。

「お姉ちゃんのやっていることは、無駄だとは思わない。家族として、誇りに思う」

私がなにをやっているか、ひと言も説明もしないまま、従妹を車に乗せちゃったもんだから、怪しまれなかっただけでヨシとしていたのに。ありがとうねシェンシェン。せっかく台湾から来てくれたから、給料が入ったら、ユニクロでジーンズを買ってあげようと思います(笑)。

肝心の猫は今、入院させています。

私のキャパが狭すぎのため、猫の今後については、まだ決めていませんが、去勢手術、目の治療、5種ワクチン、レボリューションなど、今できる治療はすべて 終えました。歯が1本腐っていたそうなので、抜歯もしてもらいました。どうするかはまだわかりませんが、後悔の少ない道を、選んで慎重に歩いていこうと思 います。見守っていてくださいね。

とりいそぎご報告まで。

ナルイタエコさまより、ご寄付をいただきました。ナルイさん、お電話ありがとうございました。ナルイさんがずっとブログを読んでくださっているのがとても 嬉しいです。いろんなところに支援の手を広げられているナルイさん。ナルイさんに救われた命は、数知れません。ご寄付は全額、保護猫まーもの医療費や、新 しい猫の医療費に充てさせていただきます。ありがとうございました。ペコリ。

かつくん「ひさびさにぼくの登場です。ぐちぐち悩んでいるハハにつき合ってられないから、ぼくはここに出てきませんでした。emi-goちゃん、ありがとう。この件でお礼を言いたい人がもうひとりいますが、それはおいおい。

すべての命が平等に扱われる社会は、きっとどこにもないと思います。特に、人権を持たないぼくたち犬猫の権利は、人間とは天と地ほどの差があるでしょう。

だけど、ぼくたちにあたたかい目を向けてくださる方が、ぼくたちをいろんな方法で支えてくれると信じています。犬猫と暮らしたい方は、ぜひ“里親制度”を考えてくださいね。

ぼくがわざわざ宣伝しなくても、703号室の読者の皆さまは、きっとそうするでしょうけど。

ハハの本、それでも人を愛する犬をよろしく!」

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