みんなで紡いだご縁(てりたま)

都心のマクドナルドの前でごはんのおねだりを日課にしていた外猫てりたま

33 (15)

 

 

てりたまの日中の保護劇は多くの方の注目を引きました。

33 (10)

 

 

私の素手スカウトが成功したことを書いたこちらの記事をぜひお読みください。

33 (8)

 

 

その際、てりたまを心配したいろんな方に声をかけられたのです。

 

「どこかの動物愛護団体の方ですか?」

 

「この猫をどこへ連れて行くのですか?」

 

「保護猫活動をされているなら(身分を証明できる)HPなどを持っていますか?」

 

改めて、首都圏での保護猫活動の関心の高さを知り、驚いたほどです。

 

 

もちろん、私は聞かれたことに答え、名乗ったのですが、その後その方たちからの連絡はありません。このブログを読んでいないと思いますが、本日の記事はてりたまの保護シーンを間近で見ていた方にもお届けしたいです。今、こんなに幸せだよ、と。

 

 

さて、まずは「てりたま相関図」を拙い言葉で説明してみます。

 

①かおりんの長男さん

→外でてりたまを見かけ、お母さんのかおりんにその存在を伝えました。

②かおりん

→自分の息子さんから相談されて、てりたまを保護しようと動いた私の友人

③フラゴビさん

私のSNSを経由してかおりんのSNSを見て、「(かおりんの撮ったてりたまの写真は)まさに自分たちが気にかけている猫だ!」と気づいてかおりんに連絡した方

④フラゴビさんのご主人

→フラゴビさんとともに外猫てりたまのお世話をしていました。

⑤私

→てりたまが外にいるときから、かおりんにてりたまの保護や譲渡に関する相談を受け、「どうにもならなかったらお願い~」と言われ、実際にてりたまを保護

 

 

どうでしょうか? わかりましたかね^^;

 

 

無事に保護したあと、てりたまはかおりんちにステイ。かおりんと相談して、てりたまを一般募集(広く家族募集)する前に、いちばん気にかけ動いていたフラゴビさんご夫妻に打診するのはどうだろう? という流れになったのです。

 

 

フラゴビさんはすでに2匹の愛猫と暮らしているので、不安もあったようですが、ご夫婦で話し合った末、てりたまとの長期トライアルを希望してくれました。

 

 

余談ですが、かおりんと私の関係を少し掘り下げると、私の勉強会や講演会に昔からかおりんはいつも参加してくださって、それが縁で友だちになったのです。

 

 

トライアル先のフラゴビさんのお宅で集合

IMG_3324

 

 

このメンバーで会うのは2度目

IMG_3323

 

 

かおりんの長男さんも参加(ご結婚おめでとうございます)

IMG_3326

 

 

「顔見知りの身内でのなあなあの譲渡」とならないよう、譲渡誓約書(トライアル用)もきちんと交わします。フラゴビさんが細部にまで気を配ってくださったのです。

IMG_3344

 

 

おいしい和菓子をごちそうさまでした。

IMG_3343

 

 

「ドームベッドはおちつくわね」

IMG_3330

 

 

ケージに布をかけてもらって

IMG_3346

 

 

外猫時代からのつき合いの、てりたまとフラゴビさん

IMG_3352

 

 

「てりたま」という名もフラゴビさんがつけたのですよ♪

 

 

別室にいたフラッフィーくんと

IMG_3368

 

 

ゴビくん

IMG_3367

 

 

トライアルはふたりの王子が決め手となるので、どうか徐々に受け入れてね。

 

 

玄関の脱走防止柵のにゃんがーど

IMG_3337

 

 

木のぬくもりがいいですね。

IMG_3340

 

 

猫部屋もありました。

IMG_3339

 

 

猫部屋の腰高窓にはルーバーがついているので猫は脱走不可能

IMG_3338

 

 

うっすら透けて見えますか? リビングの掃き出し窓にも脱走防止柵が……

IMG_3329

 

 

その横の「てりたまルーム」の掃き出し窓にも柵がつけられていました。

IMG_3331

 

 

いうことなしの安全性ですよね。

 

 

猫ドア(ドアノブにも注意!)

IMG_3335

 

 

テント

IMG_3327

 

 

オモチャ各種

IMG_3355

 

 

ベッド各種

IMG_3332

 

 

巨大なキャットタワー

IMG_3336

 

 

うちのさぶあたりが見たら「おれもそっち行く」と引っ越しを決意されそうで怖いです(苦笑)。

 

 

フラゴビさんはノラ猫あがりのスターたち(ノラスタ)を読んでくださっている方

IMG_3345

 

 

本当にうれしい。とても光栄です。

 

 

人に甘える健気な性格がかわいくて通り行く人の心をくすぐったてりたま

IMG_3342

 

 

けれど、果たしてそれが猫にとって望ましい生活環境でしょうか?

 

 

私は人間の庇護のもとに生きられる猫のほうが断然「自然な姿」だと思います。

 

 

フラゴビさん、お菓子やあまぱんへのお見舞いをありがとうございました。

IMG_3385

 

 

かおりん、超絶大好きなマンゴーとシャインマスカットをありがとうございました。即ペロリですよ! 補液パックもうちで遠慮なく使わせてもらいますね。

IMG_3387

 

 

てりたまという宝を見つけたかおりんの長男さんと

IMG_3359

 

 

私もちゃっかり記念写真を♥

IMG_3362

 

 

まずはトライアルだけど、時間をかければきっと共生できると信じています。

IMG_3334

 

 

「わたし がんばる~」

IMG_3333

 

 

よっしゃー!

 

 

かつくん「x300てりたまおめでとう。トライアルが無事に終わりますように。てりたまは703号室卒業生というより、ハハがあたためてきた人と人の縁がじんわりと広がって、みんなで結んだ赤い糸だと思います。広義的な波及ですね。かおりんからブログ配信を依頼されたハハ。ぼくがしゃしゃり出てきたけど、5人でコラボした感じだよね。かおりん、お疲れさまでした」

1-3483

 

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

にくきゅうのおせわ屋

足立区・荒川区・文京区を中心に活動するペットシッターです。

足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、

足立区のペットシッター にくきゅうのおせわ屋をご覧ください!

 

スポンサーリンク


ローズ

皆さまこんばんは。ツイッターですでにバレバレですが、ブログでもチチと私が新たに保護した猫のことを書かせてくださいね。ちょっとだけ整理しました。

 

 

まずは「死地からさらったお姫さま/幸せの703号室」を再度ご覧ください。

 

 

↑の記事は新たに703号室スターに加わった茶白猫「百香(ももか)」が主役ですが、一連をわかりやすくまとめてあります。読むと3匹の猫が登場します。

 

①(私たちの大本命)桜耳カットを施された「いじめられ猫」

②桜耳猫を「いじめる猫」(おそらく未去勢のオス)

③最近姿を見せはじめた新顔(百香)

 

 

百香の保護前、①と②の2匹をめぐりチチと私は口論に。

 

 

チチは①の「いじめられている猫」だけを不憫がり、②の「いじめている猫」が捕獲箱に入ろうとした折に、邪魔をして入らせないように阻止したのです。

 

 

私「なんで今(箱に入ろうとした猫の)邪魔をしたの?」

 

チチ「(キレ気味で)だってこの猫じゃねーし」

 

私「え? じゃこの猫はどうなるの?」

 

チチ「知るかよ」

 

 

みたいな会話(苦笑)。到底納得がいかないので、チチと何度も言い争い、チチも最終的には「入った子から703号室に入れる」という流れに落ち着きました。

 

 

どうしても感情が先になってしまうのはわかるのです。

 

 

いじめているほうより、いじめられているほうがかわいそうに映るし。

 

 

でも近所は生きづらい。なら全部まとめて連れて帰りたいじゃないですか。

 

 

それにいじめているほうを先に保護すれば、いじめられている猫は敵が減り、外暮らしのQOLがじゃっかん上がるとも考えたのです。だから順番は関係ない。

 

 

そこに新顔百香が現れ、捕獲箱に入ったので、百香を最初に保護した次第です。

 

 

百香の保護後も、連日餌やり&捕獲箱の設置を繰り返してきました。猫たちが来る時間帯やおおよその居場所もなんとなく把握できるようになり、残りの2匹の保護が順調にいくかのような期待感が持てるまでになったのです。

 

 

なのに近所の人々がまたしても私たちにクレーム? を口汚く浴びせてきて、心底ほんとうにうんざりでした。なんで執拗に猫を嫌うのでしょう? 嫌いだとして、嫌いでいいとしても、私たちが「猫を保護するために行っていること」を阻止する意味はなんですか? 正常な思考の持ち主たちだとは到底思えません。

 

 

おいそこのバカ。猫嫌いのおめえの視界から猫を消し去ってやろうとしてんだよ。文句じゃなくてありがとうございますじゃねーの? が私の胸の声。

 

 

しかし実際はヘラヘラペコペコ。コソコソヒソヒソ。これしか手立てがない。近所とケンカすると猫が余計に嫌われてしまうから、人質を取られたような心境です。気が狂うかと思うほどのストレスの中、時間がむなしく過ぎていくばかり。

 

 

そして数日前、捕獲箱に桜耳の「いじめられているほう」が入ろうか迷っていたときのこと。20m程度離れた場所で猫を静かに見守っていた私たちごとを見張っていたある人が突然捕獲箱と箱の周りをうろちょろしていた桜耳猫めがけ、ホースで冷水を水圧いっぱいに浴びせやがりました。私は怒りで気がふれんばかり。

 

 

チチはそれ以上だったかもしれません。

 

 

リルの散歩中に猫たちにおやつをあげていたのはチチですから。

 

 

 

だれにも迷惑をかけないようにひっそりと暮らしているだけなんです。

IMG_9044

 

 

 

いつもビクビクして、物陰に隠れて……

IMG_9045

 

 

 

生きているから排泄したり、飢えているからゴミを漁ったりしたかもしれません。

IMG_9048

 

 

 

だけどそれがいったいなんの罪になるというのでしょう?

 

 

極寒の日がつづいています。

 

 

冷水事件が起きてから、桜耳猫は2日間姿を消してしまいました。

 

 

いじめているほうも見かけなくなりました。

 

 

2匹はどこでなにしているんだろう?

 

 

猫が風邪をこじらせ小さく丸まっている様子、震えている姿がリアルにまぶたに浮かび、ますます私は眠れませんでした。想像力って恐ろしい。

 

 

で、昨日は24時間体制で捜索と張り込みをすることに決め、チチと行動。といっても、ふたり揃っては家を出れません。ナナたちのケアをする人がこの家には必要です。チチががんばってくれるというので、捕獲箱をアレンジし、チチが車に捕獲箱を積み、車の中から設置した捕獲箱を見張ることに。

 

 

どっかの変態に猫の入った捕獲箱を持ち去られてはたいへんですから。

 

 

チチは車内にてノートパソコンで仕事をしながら8時間以上粘りました。

 

 

そろそろチチも限界で、私と交代かな?

 

 

チチに電話してみよう。

 

 

iPhoneを手に取った直後、奇遇にもチチから着信が……。

 

 

「今箱に猫が入った! 黒白のほう!」

 

 

あああああああああああああああああああああ

 

 

あああああ

 

 

生きていてくれてありがとう。チチお疲れさま。

 

 

いらっしゃいお姫さま!! 703号室にようこそ!!

IMG_9035

 

 

 

レボリューションをつけるために箱からネットに移しかえるところ

IMG_9042

 

 

 

百香をリビングのケージへ移動。百香が使っていた3段ケージへ案内しました。

IMG_9037

 

 

 

今夜病院へ

IMG_9073

 

 

 

※ 病院での様子は後日お送りします。

 

 

病院から戻ったあとの姫

IMG_9263

 

 

 

彼女の肉球は冷たい雪の上じゃなく、チチのセーターに包まれています。

 

 

仮名をローズと申します。

 

 

どうぞお見知りおきください。

 

 

最後に、残る1匹のいじめっ子(笑)についても、全力を尽くしていきます。

 

 

でっかいLOVE!

 

 

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

にくきゅうのおせわ屋

足立区・荒川区・文京区を中心に活動するペットシッターです。

足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、

足立区のペットシッター にくきゅうのおせわ屋をご覧ください!

 

スポンサーリンク


心願が成就しました

今夜、心願成就しました。

 

こうなることをどんなに夢見たか。

 

 

ひさびさに精神を蝕まれた気がします。

 

「苦しい」の一語では片づけられないほどの気持ちを味わいました。

 

たかが猫1匹のことで大げさだと笑われるでしょうか?

 

でも本当なのです。

 

セットがいたと知ってからは、取りこぼした方が気になって仕方ありませんでした。常に心臓がバクバクして。私がひとりぼっちにしたのなら、私が迎えに行くほか選択肢はありません。

指をくわえて祈っているだけなんて私の性格では絶対に無理です。

なのに、人も絡むむずかしい案件でなかなかうまくいかなくて。

焦燥感と並行して絶望感に似た感覚すらおぼえました。

 

ちなみに最近の我が家の状況は相変わらず。

ほほは不調のままですし、犬たちは年を取っていますし、べべもさぶも闘病中です。

でも、どんなにじぶんに言い訳をしても、私はちっとも楽になれませんでした。

そこへ萌乃のご縁が決まるという転機を授かったので「保護できない理由」を、私は完全に失ってしまったのです。

 

「やらない」ができないなら「やる」しかない。

所詮二択しかないですから。

 

私は心願を成就させるために全力を注ぎました。足りない頭を回転させ手足を動かしました。夜な夜な駆けずり回り頭も下げまくりました。

しかし私の本心を正直に書くなら、それらは猫ではなくじぶんのためだったと思います。

 

 

私のせいで幸と不幸の境界線を分かち合う2匹の想像すら、私には耐えられませんでした。

IMG_3850

 

 

だから保護したのです。

 

今こうして皆さまに概要を報告でき感極まっています。

 

ご飯はおいしいし、安眠できそうです。体調も幾分よくなったような?

 

心に余裕がうまれたから、松浦美奈さん訳の映画でも観ようかな?(笑)

 

あとはこの保護がまちがっていなかったと思えるような良縁を探します!!

 

くわしいことは改めて書かせてください。

 

 

明日は仕事で朝早いのでとりあえずパソコンを閉じます。

 

 

私は今夜DEEPなLOVEに包まれています。

IMG_3862

 

 

やった!!

 

皆さまにもいいことがたくさんありますように^^

 

 

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

にくきゅうのおせわ屋

足立区・荒川区・文京区を中心に活動するペットシッターです。

足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、

足立区のペットシッター にくきゅうのおせわ屋をご覧ください!

 

スポンサーリンク


ウエルカムニューフェイス

猫を保護しました。

ほほがいるからすごく迷いました。

里親募集中の萌乃についてはひとつ下の記事をご覧ください。

昨日萌乃が言ったことはぜんぶ本当です。

ほほのためにも萌乃のためにもとにかく今は萌乃を卒業させたいです。

やることが多すぎると萌乃のアピールに力を入れられないからいろいろセーブしたかったです。

でもできませんでした。ほほ、萌乃、ごめんなさい。

保護してからemi-goに泣きついて病院を開けてもらい猫を預けてきました。

保護の際、猫に関わった人のすべての言動が「?」で、その人の最後に言い放ったひと言が人間としてどうしても許せなくなりました。

よくよく考えてみましたところ、その人に対して我慢する筋合いもないのでひさびさにキツーい顔で感情的な言い方をしました。人としてさあ、ズルすぎだよおたく。

私は必要とあれば床に頭をこすってでも人の機嫌を伺うタイプですが、今回じぶんを抑えられなかったことはぜんぜん後悔していません。

その人の方が私よりずっと保護の環境が整っています。

私には環境的キャパシティが足りません。けれど私のほうが人間的キャパシティがあると思うことにして悔しさを葬り去りました。だからもうスッキリ。

いい勉強をさせてもらいました。どうもありがとう。

 

保護したのはこちらの猫。詳細は一切わかりません。土曜病院に迎えに行きます。

jfa

 

 

古いタキシードに仮面をかぶったようなきみ、目がピカッと光っていますね。

保護を迷ってごめんね。でも会えてよかった。よく来たね。

 

 

で、あの~!

 

萌乃の家族を募集しているんですようち(笑)。

残念ながら、「だれでもいいからもらってくれ」とは言えません。

でも少しでも迷っている方がいたらまずは気楽にお問い合わせください。

ご縁になっても、ご縁にならなくても、結局「ご縁」ですから^^

よろしくお願いします。

 

萌乃の記事は↓にスクロールプリーズ!

 

 

萌乃LOVE!

 

萌乃の未来のご家族超LOVE!

 

 

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

にくきゅうのおせわ屋

足立区・荒川区・文京区を中心に活動するペットシッターです。

足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、

足立区のペットシッター にくきゅうのおせわ屋をご覧ください!

 

スポンサーリンク


Live in hope

今日は少し長くなりますが、どうぞおつきあいください。

 

どうやら、話は月曜日からはじまったようです。

あの日左足がどうしようもないほど痛まなければ、私は茶トラと出会わなかったでしょう。

火曜日、母に紹介された整形外科へ行くことに。実は当初他の病院へ行こうとしてギリギリまで迷っていたのです。交通手段も電車にするか車にするか?

結局なんとなく車に乗り母紹介の病院へ行くことにしたのが午後3時過ぎ。

我が家から病院までは車で25分。

4時前に病院の向かいのコンビニに着いて車を停めました。

車を降りようとした次の瞬間、私の目の前に茶色の物体が飛び込んできたのです。

 

 

あっ猫だ! 危ない!!

 

交通量の著しい大きな道路目がけ猫は疾走し、車の海のわずか手前の植え込みで止まりしゃがみこみました。

 

(ジャー……)

 

あ、おしっこしてる。植え込みが茶トラのトイレか……

道路と歩道の間が植え込みで仕切られているものの、交差点になっているその場所はだれが見ても極めて危険地帯だと思います。

1m……いや50cm先は「墓場」。

気づくと私の体は勝手に動き出しました。

コンビニで猫フードを数種類調達し、茶トラに近づき一口分投げて与えてみました。

少々間を置いてからフードを食べ始める茶トラ。

うん。食欲はある。

つづいて車に戻り捕獲に使えそうなものを探してみることに。

トランクからケージと犬用の後部座席用シートと犬のリードを取り出し、急いでセットしました。

茶トラを食べ物で釣りケージ内に誘導。

ケージに入ったらリードを引っ掛けたケージの扉を一気に閉める作戦。

IMG_0388

 

でも、怖がってなかなか入らないのです。

またたく間にケージの中はからあげやシーバやかつおバーであふれ返りました。

折を見てはこれでもかというほどのごちそうをコンビニで買ってきたのです。

興味と食欲はあるものの、ケージの扉をまたぐ勇気が茶トラにはありませんでした。

そばにいた私の気迫も感じ取ったのかもしれません。離れたいけれど、離れたらケージの扉を閉められない。手動の捕獲箱だから近くにいるしかないのです。

交通量も人通りも非常に多い場所なので「通行人」「見物客」もネックでした。

ふだんは若干の社交性がある私でも、こういうときは極度の「人嫌い」になります。

頼むからそっとあっちに行って。見ないで。話しかけないで。

何名かはアイコンタクトで通じました。

何名かは軽い舌打ち(本当にごめんなさい・汗)で通じました。

そして何名かはリードを持たない方の手のシッシポーズ(超ごめんなさい責めないでお願い必死だったの)で通じました。

でも、中には大声で

 

「なにやってるんですかー?」

「あ猫ちゃんだ! かっわいいーー!」

「捕まえるんですか? 捕まえてどうするんですか? 飼うんですか?」

 

などの詰問攻めをしてくる方がいて、警察官の尋問にあっているようで心苦しかったです。

逆に舌打ちしてくる方も^^;

可能な限り説明させてもらいましたが、正直、この場所で保護するのは至難だと感じました。

 

茶トラは近寄ったり離れたり

IMG_0386

 

 

黄色い葉っぱの向こう側は死の大道路です。追い詰めて車道に飛び出されたら一生後悔してもしきれません。極度の緊張と足の痛みと寒さで疲れを感じました。

時刻は夜6時半に。

不適切な表現ですが、猫の保護は私にとってギャンブルに似ています。あと30分、あと1時間、あと30分……そうして終わりが見えなくなるのです。

2時間半粘ったのですが、この作戦では厳しいと悟った私はいったん家に戻ることに。

病院は6時までだったので、足の診察は諦めました。

車を飛ばして自宅に帰り、厚着し捕獲箱片手に再度現場へ

消えているか心配でしたが、茶トラはまだ植え込みの中に佇んでいました。

ぽつん。

忘れ物のように。

ケージでの派手な捕獲劇は周囲の注目を集めましたが、独りになった小さな猫は誰にも見てもらえませんでした。

人々が足早に歩き去る中、茶トラだけがじっと変わらぬ場所にいたのです。

その姿が切なくてたまらず、私は小声で言いました。

 

「迎えに来たよ。一緒に帰ろう」

 

捕獲箱をセットし、今度は車内から見守ります。

私が近くにいると警戒しちゃうから。

そのうちコンビニ前には若者がたまりだし、地面に座って奇声を発し出しました。

人のこと言えないけど、邪魔だし、うざかったです。

帰らなければならない夜8時半をまわっても、茶トラは箱には入りませんでした。

諦められなかった私は、コンビニに入って正社員を捕まえ、協力を仰ぐことにしたのです。

お願いしつくしたら、事情のわかる方が捕獲箱の設置を許してくれました。

なんでも、茶トラはお店の裏側にもよく行ったりするそうでお店も困惑していたようです。

正社員数名が常にいるとのことでしたので、捕獲箱の設置方法を伝えました。

寒い中、真剣に聞いてくれてうれしかったです。美しく聡明そうな方でした。

私が帰ったあとも、お店の裏側に設置してくれることを約束してくれたのです。

犬猫のことでは自分以外の誰かを信じることがむずかしい私でも、信用できそうな方でした。

「箱に入ったらすぐ連絡します。深夜でも構いませんか?」

「もちろんです。お願いします」

そう約束を交わしやっとコンビニを出て帰宅したら、リルが布団をめちゃくちゃに^^;

そしてその晩から風邪をひいてしまい、踏んだり蹴ったりです。

次の日もその次の日も体調が悪い上、会社を休めず現場に行けませんでしたが、コンビニには何度か電話を入れ店長さんにもごあいさつさせてもらいました。正社員の女性同様、店長さんも責任感のあるやさしい方で安心しました。

木曜日深夜2時半、風邪薬と安定剤を飲みウトウトしていたら、ついにかかってきたのです。

 

「猫が捕まりました」

 

あああ。

どうもありがとう。

 

母の力を借りて迎えに行き、703号室の洗面所に入れました。

IMG_0410

 

 

いらっしゃい。ずっとこうなればいいなあと願っていたよ。

IMG_0417

 

 

あなたを捕まえようと躍起だったあの日の夜、私はマンションの下で五円玉を拾ったんだよ。

一度通り過ぎたけど、落ちているのが五円玉だと気づいて踵を返したの。

なんかすべて偶然かもしれないけれど、そうとも言い切れない気がする。

 

今はまだドキドキするね。

IMG_0422

 

でもすぐにわかるよ。

あなたがいた場所は、あなたには似合わない。

過酷なサバイバルの中を生きるのではなく、私のおせっかいだけどあなたにはただ緩やかな家猫になってもらいたい。

 

「希望に生きる」

その手伝いを私がさせてもらうね。

 

ようこそ我が家へ♪

IMG_0421

 

 

書きながら幸せを噛み締めています。

皆さま長い文章読んでくださってありがとう。

 

LOVE!

 

 

 

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

にくきゅうのおせわ屋

足立区・荒川区・文京区を中心に活動するペットシッターです。

足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、

足立区のペットシッター にくきゅうのおせわ屋をご覧ください!

 

スポンサーリンク