我が家がいちばん

明日いよいよみいさんが保護猫満天の写真を撮りに来てくれます。

 

 

とっとと台湾ネタを出し切ってしまい、703号室を満天一色にしないと。

 

 

ゴロゴロ甘えん坊の満天

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犬とも共存できます。

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自分よりKYがいなければ自分がいちばんKYですが、自分よりKYがいると場の空気を読もうとするのが満天のいいところ。こんな説明でアピールになるかどうかは自信ないけど。

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老犬ナナがときどき執拗に満天に絡みますが、満天はじょうずに避けています。

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スッといなくなる感じ(笑)。

 

 

 

さて、今日でいよいよTHE ENDでございます。台湾旅行記。興味のない方はスルーしてね。

 

 

 

最終日8時に起床。寝坊できて幸せでした。

 

 

朝食はいつも通りホテルのパックに組まれたバイキング・・・・・・を眺めるだけでした。

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色とりどりの食材を前に、とても切ない。

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でもだいじょうぶ。母と妹夫婦が私の分までしっかりと平らげてくれたので。

 

 

 

チェックアウトを前に荷物の整理と最終確認。デカいバッグ増えた^^;

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歩いて伯母の家へ。最後のあいさつをしに伺いました。

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新郎新婦はなんと式の翌日から出勤。モードを切り替え、バリバリ働いているんだとか。

 

 

すごいなあ。見習いたいけど私にはむずかしいですね。

 

 

伯母の家には式から引き上げた生花がたくさんありました。ひとつひとつが驚きの大きさです。

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伯母家を出た私たちは市場を求めて歩きました。母が店で使う食材を買って帰りたいそう。

 

 

フルーツ屋さん発見!

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朝ごはん専門店も見つけました。

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饅頭、チマキ、どれも惹かれる。

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しかし私は見るだけです。

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私はお腹を下しているものの、食欲がないわけではありません。すごい酷です。

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母のお目当ての市場が数軒休みだったので仕方なくスーパーへ

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おおおう。なつかしいものが仰山。私も買って帰ろ!

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途中、昔母と私が住んでいたマンションの前を通りました。

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ここ・・・・・・父と手を繋ぎながらよく通った公園だ!

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隣にいた母が私の耳元で囁きました。

 

 

「アンちゃんはえいちゃんとはちがう」

 

 

「ん?」

 

 

母が言いたいことは瞬時にわかったのですが、とぼけて聞き直します。

 

 

「アンちゃんはえいちゃんとはちがう」

 

 

もう一度同じ言葉が返ってきました。

 

 

「ここ(台湾)の血が、流れている。ママと同じ」

 

 

国籍は日本でも、私には日本の血が一滴も流れていないことを母は言いたかったのです。故郷を忘れてほしくないと。私はなぜか母に認められたような気持ちになりました。ホッとしました。実はずっとそうやって生きたかったのです。私は心から日本を愛しています。日本で生きられてうれしいし幸運です。日本人として物事を考えるのが好きです。日本語が好きです。親切な日本の方に支えられながら日々暮らしています。けれど私は、父を含めた自分のルーツを否定したくありません。もうオトナだから、根っこをも晒して陽に当てたい。

 

 

私はぶっきらぼうに頷き、妹夫婦の背中を追いました。

 

 

 

チェックアウト。次はいつ来れるかわかりませんが、今はとにかく、早く703号室に帰りたい。

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空港でチチへのおみやげと食料品を追加で買いました。これは本気でオススメですよ。

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ごはんとの相性よし、麵との相性よし、炒め物との相性よし、万能の一瓶です。帰宅後、チャーハンを作るのに使いました。おいしすぎて自分が作ったものとは思えませんでした。

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当然、チャーハンがつづきます(笑)。

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飛行機はみんなバラバラの席。空港で母と妹夫妻はランチを食べていましたが、私は数口もらうだけでほとんどガマン。トイレ地獄が怖くて機内食もパス。マスク姿で寝まくりました。

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台湾はごはんがおいしいのに、私は「おあずけ」が多かったなあ。残念です。

 

 

 

けれど、いろいろ買ったりいただいたりしたので、703号室内で台湾を楽しもうと思っています。

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家の中がメチャクチャになっているかとビビっていたのですが、意外ときれいでホッ!

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カレーをたいらげた模様です。

 

 

 

ただいま!

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やっぱり我が家がいちばん

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まあ行く前からわかりきっていたことですけどね。

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皆さまおつき合いくださいましてありがとうございました。

 

 

 

LOVE!

 

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

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足立区・荒川区・文京区を中心に活動するペットシッターです。

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地上の熱気

保護猫満天が巣の中でなにかを下敷きにくつろいでいました。

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声をかけると枕の正体が判明。あま兄です。下克上とはこのことでしょうか?

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なにはともあれ、703号室が平和で幸いです。

 

 

 

さて、台湾旅行。本日はいちばん長く(そして苦しかった一日)をダイジェストでお送りします。

 

 

楽しみにしてくださっている方が数名いると知り、萎えていた心が少しあがってきました。この次がいよいよ最終回です。興味のない方はここでお別れしましょう。再見!

 

 

3日目、7時すぎに起床。

 

 

前夜結婚式から戻ってきた私は深夜までトイレに足繁く通っていました。近年胃腸がめっきり弱くなったのを実感。情けないです。伯母にもらった薬を飲み、朝のバイキングはおかゆ数口にしておきました。予定がいっぱい。これ以上の体調の悪化は困ります。

 

 

 

【伯父、叔父、祖父の墓参り】

 

 

私の愛する謙敏伯父さん。母の兄。教師をしていました。映画スターのごとく華があり、いい男。52歳のとき咽頭ガンにて他界。葬儀に行けなかったことが心残りで仕方なかったです。

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伯父の墓参りがこのたびの私の訪台の最重要目的といっても過言ではありません。

 

 

 

ホテルからタクシーで20分も走れば、緑豊かな納骨場に着きます。山の上です。

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台北は雨で、私たちはホテルから借りた傘を手に向かいました。

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いわゆる“お墓”ではなく、集団納骨場のような場所に伯父たちは眠っています。

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格好はラフでだいじょうぶ。体調不良ゆえユニクロのヒートテックを2枚中に着込んでいます。

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昨日に比べ、肌寒いね。

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妹がホテルにあった無料のフルーツ(りんご&バナナ)を持ってきていました。ほかにもお供えものを売店で調達。日本の弔いのイメージカラーが「黒」なら、台湾はここでもやっぱり「紅」。

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エレベーターを降りました。靴を脱いで入ります。

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紙でできた「金塊」、紙でできた「蓮の花」、紙でできた「紙幣」など、フルーツ以外はすべて燃やします。フルーツは納骨堂で働く方々があとで食べます。

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永眠中の伯父たちが生活に困りませんように。

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納骨場を訪れ、伯父と叔父(母の妹の前夫)の名の前でしばし手を合わせ、あいさつ。終わると外へ移動し、先ほどのお供えものを火の中に入れていきます。

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全体はこんな感じ

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母はあの世で使える紙幣を折っていました。燃やす前に折るのは風習です。

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伯父の元に届いてください。ほんとうに会いたいです。

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つづいて別棟へ。キリスト教だった祖父の納骨堂も訪れました。

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祖父とアマー(祖母)は別れています。幼少期、私は祖父が祖母と会うたびに祖母を怒鳴り殴る風景が耐えられませんでした。祖父は私生児だった私を蔑み、孫の中で優劣をつけ露骨に嫌っていました。ろくに働かず、妻や子どもたちにひどく当たり、暴力を振るい、なのに威厳だけは保っていた祖父。けれど祖父がいなければ自分も存在していないのですから、大人になってからはなるべくフラットな気持ちで考えるようにしました。まあ、ずいぶん昔の話です^^

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祖父に話しかける母

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足がしびれちゃったみたいです。笑っちゃいけないんですけど、母の姿に一同噴き出す。

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納骨場に寿のシールを発見。日本と台湾はそもそも死生観が異なるのかもしれません。

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【タクシーで移動】

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地下鉄、バスにそれぞれ1回乗ったものの台北での移動はもっぱらタクシーが多かったです。台湾はタクシーの数が世界一と言われています。加えて、超安い。日本の3分の1以下の値段で利用できるのです。狭い台北市、目的地が遠すぎてメーターがあがりまくる心配もなく、4人で乗るから余計に割安さを実感します。

 

 

タクシーの運転手さんたちはやさしく、おしゃべり。みーんないい味を出しています。こちらはマイカップ持参の運転手さん。信号待ちの合間に鉄観音茶をゴクリ。

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【アマー(祖母)とのランチ】

 

 

アマーの妹、アマー妹の息子夫婦(公務員ですって)とその子どもたちとランチを!

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おこづかいをにぎりしめ、美容室で毛染めとカットを終えたアマー。若くなったね。似合うよ!

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お料理がつぎつぎと運ばれてきます。おちびさんたち、いっぱい食べるんだよ!

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いやあああ、兄弟大飯店(ブラザーホテル)の料理はたとえようがないほどうまい。

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すでに私は胃腸炎のピークだったにも関わらず、ガマンできずに食べまくり。えええいっ、もう知らん。どうなってもいい! ぜーんぶ口に入れたい。いい味です。

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海鮮が盛りだくさん

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牡蠣好きにはたまりません。

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(あとで痛いツケを払いましたが)至福のひとときでした♪

 

 

母、アマー、アマー妹は足裏マッサージへ。妹夫妻と私は街ブラへ。二手に分かれました。

 

 

 

ウインドショッピングを兼ね、妹夫妻とスタイリッシュな台北を泳ぐ予定でしたが・・・・・・

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腹が限界。ギブアップです。トイレから出れなくなってしまい・・・・・・。汚くてすみません。

 

 

SOGOデパート付近でタクシーに飛び乗りました。もちろんひとりです。妹夫妻は母や友人らと合流し、台湾でもっともおいしいとされるお店のディナーを食べるのですから。

 

 

悔しくてたまりませんでした。どうしても行きたい店だったのに残念。自分の胃腸を恨みました。

 

 

タクシーの運転手さんがまた楽しい人で、束の間腹痛を忘れおしゃべり。途中、お腹痛いとぼやいたら、私のホテルの番地を小声で呟きながら車を飛ばしてくれました。あたたかいなあ。

 

 

 

 

部屋へ戻って30分くらいトイレにこもっていたら、なんだか急に悲しくなってきました。私はトイレに行くためにお子らを置いて台湾に来たのではありません。

 

 

パジャマのまま、サイフを握りしめホテルのバーへ

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ふんっ。この場所ならトイレが近い。行こうと思えばいつでも行ける。

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私は幸運です。ツイてる。「ハッピーアワー」の恩恵を受けることができたのです。

 

 

 

【ハッピーアワー】

 

 

偶然にも私がバーに行った時間帯はおつまみ食べ放題とソフトドリンク飲み放題が無料。なんてサービスがいいのでしょう。パイナップルをひとつだけとり、コーヒーを数滴垂らしホットミルクをコップに半分注ぎました。私だって旅をエンジョイしたいのです。

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痩せたい痩せたいと唱えながら際限なく食べつづける妹の憎らしい顔が脳裏をよぎりましたが、ハッピーアワーのおかげでひねくれた感情を持たずにベッドに横たわることができました。

 

 

数時間後、満面の笑みで妹夫妻と母が戻ってきました。

 

 

「台湾で食べた中で最高においしかった♪ ねー、ママ、ねータカちゃん!」

 

 

だそうです。太ってしまえ!

 

 

私にもおみやげを持ってきてくれたのですが、内容がヘビーで手をつけられませんでした。私はもう必要以上にトイレに行きたくないのです。

 

 

ううう。明日で台北とおさらばか。14年ぶりなのに、したいことの半分もできていません。

 

 

不完全燃焼の私は、伯母からの胃腸薬を追加で一袋飲み干し、母に言いました。

 

 

「我想去夜市!(夜市に行きたい)」

 

 

 

【ホットな夜市】

 

 

へへ。タクシーでスイっと来ちゃった! しまむらで500円だったパジャマを着ています。

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台湾は夜市が有名ですよね。何カ所もあり、どこも賑わいを見せています。

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どんどん先に行く母。途中数度はぐれそうになりました。

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小龍包を手作りしています。

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茶器がたくさん

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あれもこれもおいしそう

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でもお腹痛いから見るだけね。精神がキツい。まるで修行ですね。

 

 

妹が別腹にかき氷を流し込んでいます。私は小豆味の「豆花」(ホット)をテイクアウトにオーダー。トイレのあるホテルに戻りゆっくりといただく予定です。チャレンジャーでしょ?

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マッサージ屋さんの前を通りかかったら2頭の保護犬らしき雑種犬たちが楽しげに台北の夜を満喫していました。703号室のお子たち、みんな元気かな?

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安い服を着て、安い服を物色中。あまりにもお手頃なので数枚購入!

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終盤、夜市でもまたトイレを探し、トイレにこもり、タクシーに飛び込んだ私(たち)。

 

 

タクシーの運転手さんに腹痛を訴えたら、通常では考えられないスピードを出しホテルへ向かってくれました。ハリウッド映画さながらの運転ぶりに、全員顔面蒼白。レバーを掴み、後部座席のシートベルトをしっかり締め、運転手さんに急がないよう懇願したほどです。

 

 

 

台北最後の夜、地上の熱気が雨を天に押し返し、心地いい風が吹いていました。

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私はあいかわらず、トイレとベッドを行ったり来たり。

 

 

明日飛行機に乗れるでしょうか? 紙おむつかなあ?

 

 

つづく

 

 

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保護猫満天 と 台湾旅行(準備~到着まで)

ねえねえ満天~! きみ明日病院ね^^

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「えマジすか?」

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皆さまこんばんは。台北より帰ってきました。

 

 

たった3泊4日なのに大げさだと思われるかもしれませんが、闘病中のお子らを置いて14年ぶりに国外へ出たのです。3泊でも私には長い長い離れ離れでした。

 

だいたい、今まで3泊なんてしたことありません。犬猫と暮らしてから「旅行」をほぼ封印していた私。しかし今回は仲のいい従弟が結婚するとあって、どうしても式に参列したかったのです。

 

年老いたアマー(祖母)に会いたいし、がんで亡くなった叔父らの墓参りも行きたい。仕事が忙しいチチにお子らをお願いするのは心苦しかったですが、わがままを聞いてもらえて感謝しています。でも自分で松嶋菜々子に似ていると言った覚えはありません。だいぶ前に一度だけ、「昔、友人に松嶋菜々子に似てると言われたことがある」と自慢した程度です。

 

 

 

「性別と年代とヒト科が共通項ですのでまあざっくりと【アリ】ですよ」

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「あ、ハハ怒っている顔は般若で、ぼくの催促を無視する顔は能面に似ていますよね」

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笑。満天は寝起きの顔が小猿に似てるよ?

 

 

 

保護活動とは関係がない上、ヘラヘラしてくだらないと気分を害する方もいらっしゃるかもしれませんが、せっかくの機会に恵まれ生まれ故郷にしばし滞在できたので、ブログにつづりたいです。興味のない方はどうかスルーでお願いしますね。

 

 

『準備』

 

ここに書ききれないほど入念にしました。天災、飛行機事故に備え、遺言状のありかを友人に伝え、チチが鍵をなくし家に入れないことを想定し、第三者に合鍵を預けました。

 

 

仮に私の身になにか起きても、お子たちが共倒れしないよう心を配るのは当然のこと。

 

 

庇護が必要な存在だもんね。

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お子たちの薬を取りにちょくちょく病院へも。

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妹家には留守番をしてくれる親族が泊まる予定ですが、妹の愛犬まめも心臓病と闘っています。この日は会社帰りの妹を大巻先生の病院の最寄り駅で拾い、まめの薬を取りに行くのをつき合いました。

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帰り、空腹を訴える妹と行きつけの定食屋へ

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メニューがいっぱい♪

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たらふく平らげました。

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お礼に妹がネイルをしてくれました。

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日本の結婚式のイメージカラーが「白」なら、台湾は「紅」。傷だらけの手足に華やかな色をのせ台湾風に仕上げてもらいました。無料ですし、ささっとやってくれるので時間も短縮。

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ありがとう。派手かな? でも一度きりの人生、したいようにするのがいいね。

 

 

クローゼットを開けると、穴の空いたジャージ、ひざが伸びた家着、伝線したストッキング、洗濯しすぎで毛玉が目立つタイツばかりでガッカリ。イカン女子力大事!

 

 

けれど極力出費を抑えたい。となったら?

 

 

 

へへ。庶民のメッカ、主婦の味方「しまむら」でしょう~!

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パジャマ上下、ストッキング3足、靴下2足で3,260円! だーいすき♪

 

 

 

そしてチチにはカレーを大量に作っていきました。もちろんムダな買い食いを防ぐための節約を兼ねていますが、「ジャガイモいっぱいのカレー」こそが本人の要望だったのです。

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準備が大詰めの中、チチは出稼ぎへ出かけたまま。ほんとうは口頭で最終引き継ぎをしたいのにかなわず。もうさんざんうるさく話してきたのだからいいかげんやめようと思いましたが・・・・・・耐えられずにまたやってしまったのです。大量のメモを残すというしつこさ^^;

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準備に準備を重ね、荷物をまとめ、ダブルチェックを終え12時すぎに就寝。

 

 

常にまわりを巻きこんで2時間前行動を心がけるウザい妹のゴリ押しで朝の4時半に出発。

 

 

チチは午後まで帰ってきません。後ろ髪を引かれる気持ちでしたが、行ってきます。

 

 

 

妹の運転で羽田空港へ。美しいツリーが飾られていたので母と写真を撮りました。

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3時間以上の無意味な「待ち」をもエンジョイ中

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ひさびさの飛行機。むろんエコノミークラスでしたが、窓際の席をゲットできました。

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富士山を眺め息をのむ。日本は・・・・・・すごいきれいです。

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羽田で朝ごはんを食べ(うどんとおにぎりのセットでした)、機内食を平らげ、台北松山空港着

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地下鉄に乗り、ホテルをめざしました。松山空港からはたったの4駅。台北は小さいのです。

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ホテルは妹のチョイス。どういう手を使ったのかは不明ですが、HPに載っている価格よりだいぶ安く取ってくれましたよ。選んだ基準は結婚式を行う従弟の実家から徒歩10分の立地だからだそう。もっと近いホテルもあったのですが、あまりにも近いと過干渉な叔母がちょくちょく様子を見に来そうで不安だったんだとか(笑)。なるほどね。

 

 

荷物をホテルに放り込んで早く街へ繰り出したい。

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この時点でまだ、台北は午前中でした。ふふ♪

 

 

つづく

 

 

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Ten years later

私たちはレイ(左の黒い犬)の家のそばの大きな公園で待ち合わせました。

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全員が揃ったところで、てくてく歩き出す。

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10人11頭の行列は周囲の視線を独占。

 

 

犬たちはお構いなしでどんどん先に進みます。

 

 

 

スタート地点のまりん

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今のまりん

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スタート地点のマリア

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今のマリア

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まりんとマリアは同じ家にいます。

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まりん&マリア家の同居犬麦&メイプルも参加してくれました。

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スタート地点のかなた

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今のかなた

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かなた家には元保護犬のちゅらもいます。

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企画や幹事を担ってくれたかなたのご家族、お疲れさまでした。

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スタート地点のレイ

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今のレイ

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今回全員でレイのお家におじゃましました。お世話になり、ありがとうございました。

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※ちゃっかり愛車に乗り家族写真に写っているべべは703号室のお子です。公園内でレイの里親さんがべべのカートをずっと押してくれたのです。やさあしくやさあしくに声をかけながら。

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うれしいねえ、べべ!

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スタート地点のはな

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今のはな

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家族を代表しお母さんとお姉さんがはなを連れてきました。

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五頭の古巣703号室からはべべ

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ナナ

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リル

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チチ、ハハを添えて

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私たちはそれぞれに話す相手をかえ、かわるがわる近況を交わし合いました。

 

 

 

銀杏のじゅうたんを踏みしめ、広場をめざします。

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10年の時空を超え、姉弟たちが笑顔で並んでいます(並ばされています)。

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このメンバーでの集合写真はなかなかむずかしい。11頭が思うようにこっちを向きません。けれどちゃんといるんですよ。ぜひ数えてみてください。

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しばらく園内を散策したのち、一同はレイのお宅へ伺うことに。

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レイ家はすっかりクリスマスムードでした。素敵です。

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立ち話

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レイのお母さんがみなさんにお茶とお菓子を用意してくださいました。

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女子会

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みなさんからいただいたおみやげ。レイ家からは大きなプレートまで。ありがとうございました。

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犬たちはレイ家の広く美しい裏庭に放牧され、イクメンたちが面倒を見ています(笑)。

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このときいちばんうるさかったのは、手前にいる(茶色の)はなでした。

 

 

はなはお母さんとお姉さんを呼んでいるのです。

 

 

片時も離れたくなくて。

 

 

あたたかいおぜんざいを食べ終えたお姉さんは、すぐにお庭に飛び出してきました。

 

 

はなが待っているから。

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ほんの数分なのに、まるで長く会っていなかったかのような再会ぶりに私は唖然。

 

 

 

はなとお姉さんはほんとうにラブラブなんですね。はな、よかったね。

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はなの譲渡のとき小学生だったお姉さんと弟さんも、もう大学生か・・・・・・。

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弟さんは地方の大学へ進学し、お父さんはあいかわらずはなを溺愛している模様です。

 

 

「いけないことだとわかっているんですけど、うちは同じ布団で(はなと)寝ています」

 

 

申し訳なさそうに仰るお母さん。

 

 

「いえ。犬のトレーニング上、いけないことかもしれないですけど、うちもそうしていますから」

 

 

私も小声でゴニョゴニョと伝えました。

 

 

10年前、私ははなのお姉さんに「はなちゃん日誌」をつけてくださいとお願いしました。はなを家族として迎えるまでの準備期間にいろんなことを書いてほしいと。

 

 

小学生のお姉さんや弟さんはあたらしい家族(はな)を待ちわびている様子でした。

 

 

お届けの日を指折り数え、ウキウキと喜んでいました。

 

 

だからこそ私は、初心を忘れず、いつまでもはなをたいせつにしてほしかったのです。

 

 

驚くほど美しく成長し、すっかり大人になったお姉さん。

 

 

けれどはなに対する気持ちはなにもかもあの日のままです。

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いや・・・・・・もっと膨らんでいる気がします。

 

 

はなと重ねた歳月の分も厚くのっていますから。

 

 

 

10年前、無我夢中で保護し育てた子犬たちが、家族とともに元気に生きている。

 

 

 

家族も熟し、犬たちも熟し、縁を繋いだ703号室の私どもも熟し、その間に各々が数え切れないほど泣き、笑い・・・・・・しかし再びこうして束の間の時間を共有できたことに心から深謝します。

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Many thanks!

 

 

 

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Five puppies

10年前、千葉の海岸に捨てられていたあなたたち

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あなたたちは私の住む家にやってきた

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騒々しい毎日、あなたたちは信じられないほど活発に動いた。

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よく食べ、よく鳴き、よく眠った。

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そしてよく笑った。

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まりんとマリアは今も仲よし

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まりんが我が家をいちばんはじめに巣立ち、マリアは最後まで残ったのに

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長い年月を経てめぐりめぐって、あなたたちは再び同じ家で暮らすことになった。

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「縁」って、どこまでも深くて、どこまでも不思議なんだよね。ねえ、おちびのはなちゃん!

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私はなるべくあなたたちにいろんな経験をさせたかった。先代猫かつも協力してくれた。

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あなたたち姉弟は、かつとともに育ったから、みんな猫が大好きになったのね。

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かつが生きていてくれた。

 

 

あなたたちと遊んでくれた。

 

 

あなたたちは猫好きのままでいてくれて

 

 

だから私はかつを失っても、あなたたちの中にかつの存在を感じることができる。

 

 

 

ありがとう。

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しかしトイレの失敗には参ったよ。

 

 

かなたの後ろに見えている水色の敷物、なんだかわかる?

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そう。ビニールシート。

 

 

あなたたちがあまりにも粗相をするもんだから、ホームセンターで買ってきたんだよね。

 

 

なつかしいねえ。私、必死にあなたたちのトイレトレーニングをしたね。

 

 

どこに出しても恥ずかしくない犬たちになってほしくて。

 

 

実際、あなたたちはどこに出しても恥ずかしくない立派な犬たちに成長してくれたけど。

 

 

 

あなたたちは器量よしで頭がいいの。

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捨て犬だったけど、心は錦。目が輝いていた。みんなとてもきれいな目をしていて。

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私は今でも、あなたたちのにおいを、子犬だったあなたたちのにおいを覚えているよ。

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えだまめに近いにおいだった。やみつきになるようなにおいだった。

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でも、シャンプー後は揃って甘い香りがしたね。

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先住犬麦を伴ってのお見合い

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一頭ずつ、話が整っていく。

 

 

未来が決まっていく。

 

 

いよいよあなたたちが、703号室から旅立つ日が近づいて来る―――。

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私はさびしくて、どうしようもないほどさびしくて、だけどあなたたちは小さいままじゃないから

 

 

早く送り出さないとうちがたいへんなことになるし、あなたたちの幸せを考えると別れを私が受け入れるのは必須なんだけど・・・・・・

 

 

なのに未練がましく、離れがたく・・・・・・だから一頭一頭を連れて思い出作りに出かけたよね。

 

 

 

レイ、家族が決まったお祝いに、大きなショッピングモールに連れて行ってあげるよ。

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抜け駆けだから、みんなにはナイショね。

 

 

はな、かなた、ドッグカフェに行ってみよう。車におとなしく乗っていられるかな?

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まりんは私の友人宅へ連れて行ってあげる。楽しいデートをしよう。

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マリアは体の大きさでは一等賞だけど、胃腸が弱くて心配だったよ。夜中に病院へ搬送した日はほんとうに生きた心地がしなかった。チチも、私も。

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あと何日5頭でいられるかな?

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あなたたちの旅立つ先が、あなたたちの楽園であることを願っています。

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あなたたちおめでとう。卒業おめでとう。

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生まれてきたことにあらためて「おめでとう」。

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あなたたちは愛されるためにこの世に生を受けました。

 

 

全員、尊い犬たちです。

 

 

 

次回は10年後にタイムスリップします。

 

 

703号室より愛を込めて

 

 

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