ブログを書く前に、何度か伸びと深呼吸をしたのですが、胸のつかえは取れないままです。
もともと、今日は、保護猫てるの「アピール用の写真」を撮る予定だったのですが、寝起きから私の体が重く、取り掛かるのに、とてつもない時間と体力を消耗してしまいました。
てるは、警戒心が強いので、首飾りをつけるのも一苦労
まあ、これはこれで、かわいいね。
私は少しずつ、変わってきたのだと自覚しています。
中年の図々しさは年々増しているものの、メンタルの根幹は、弱くなったのかもしれません。
若い頃は、「どこだどこだ? 私を待ちわびている不幸はどこだ?」とばかりに、精力的に犬猫たちの保護譲渡活動をしてきました。道中で、いろんな方との出会いと別れを経験し、お子たちとの出会いと別れを経験し、たくさん泣いて、笑いました。総括すると、「幸せ」とも言い切れないし、「幸せじゃなかった」とも言い切れない年月を過ごしてきたように思います。
わかっているのは、結局すべては、自分で選択してきたことくらい。
後悔は、なにもありません。
しかし、これからの人生は、なるべく自分軸にしていこうと努力中です。
魅力的すぎる犬猫たちは、あまりにも大きいものを、私にもたらせてくれました。
と同時に、私は犬猫以外の世界については、かなり無知になっていた気がします。
一度きりの人生だから、いろいろな世界を覗いてみたい。
仕事以外は「責任」から逃れて、できるだけ、心のままに生きたい。
てるは、そんな私の過渡期を、そばで寄り添ってくれています。犬猫以外の世界も覗いてみたいと話しているそばで、猫のてるに支えてもらっているという矛盾は、もちろんわかっています(笑)。
そして、この矛盾に、今、自分は苛まれているのです。
てるが、愛おしいです。
てるは3月のはじめに、うちにやってきました。
てるは、(私のお客さん)Mさんの敷地に来る7歳の外猫さんで、毎日、たらふくおいしいごはんを、Mさんにもらっていました。1歳の頃、たてつづけに2回の妊娠経験があり、外で合計12匹の赤ちゃんを出産。赤ちゃんたちは、Mさんが里子に出し、てるはその際に不妊手術をしてもらったのです。
Mさんとてるは、長いつき合いなのですよ。
Mさんがいたから、外猫のてるが、生き永らえたといっても過言ではないですね。
私はてるの保護をMさんがどう感じるかを含めて、時間をかけて、熟考しました。
結果、Mさんが保護の段取りまで組んでくれて、てるは無事に私の手元にきたのです。
ちなみに、Mさんから聞いた、てるの昔話の中で、私がいちばん印象に残ったのは、てるが外猫のオス(FIV陽性、ボス気質)に首を噛まれて、首が血だらけになっていたときのこと。
当時のケガは、すっかり治っていますが、その際にてるはFIVに感染したと思われます。
※てるはウイルス検査で、FIV陽性、白血病陰性が判明しています。
てるを噛んだオス猫も、生きるのに必死だっただけなので、猫の間で、悪者などいません。
ただ、痛かったんだろうな、心細かったよなあ、と、てるがかわいそうになり、胸が疼きました。
てるの保護について、チチには、「絶対に猫を増やさない。責任をもって譲渡する。てるが家庭生活に馴れるまでの間だけ、保護させて」という約束を交わしています。
最初は、連れてきたことを、てるに謝らなければならないほど、てるは落ち込んでいました。
食欲不振、人間不信。
目はうつろで、覇気がいっさい、なかったのです。
私は、まちがっていたのかもしれない。てるを保護するべきではなかったのかもしれない。
Mさんにも、申し訳ない気持ちになりました。
でも、お互いが、退路を断たれた場所から向き合い、一歩一歩慎重に近づいて、私たちはようやく、ぬくもりを分け合えるところにまで、到達したのです。ようやく!
そしたら今度は、「いいサヨナラ」に向けて、準備を開始しなくてはなりません。
だから、あああ苦しい、となってしまっているわけなのです。
(こんなこと、よく私、何百回も繰り返してきたな)
てるは、念のため、ほかのお子たちと生活空間をわけています。
寝室が自分の居場所だと認識しているので、すずらんやちゃみのいるリビングには行きません。
ほかの猫に、強い関心はないようです。
けれど、ときどき私がリビングで楽しそうに笑っていると、わざわざ、私を迎えに来るのですよ。
「ちょ、まだ? 早く来てブラッシングしてよ」
「今日まだちゅーるもらってない!」
「もう寝る時間!」
といった具合に、にゃーにゃ―話しかけて、私を寝室に誘導しようとします。
たまんないよね。
アピール写真のためにつけた首飾りが、憎いほど似合ってしまいました。
慣れないものをつけているから、まずはごほうびをどうぞ♡
おいしいかい?
いいお顔!
おいで、ブラッシングもしてあげる♪
つやつや~
ふふ。きもちいいねえ~
ク~!
きれいすぎて、どうしようもありません。
こんなんじゃ、てるが輝いてしまうから、この巣から、羽ばたいてしまうね。
次のステップのための止まり木、次のステップまでの止まり木、次のステップまでの止まり木……
(703号室の寝室は止まり木、この家の約束、未来、一生、次の出会いのための空席、マイルール、キャパ、云々……全部をくちゃくちゃに丸めてポイっと飛ばしたい心境)
ここだけの話、首飾りをつけたてるを見ていたら、構いたくてどうしようもなくなり、途中からiPhoneを放り出してしまった私です。私は、なにが書きたのかわからなくなってしまったので、この辺で失礼して、てると笑平とのんびり寝っ転がります。急いでエネルギーチャージしてきますっ。
皆さま、お目汚しの乱文を失礼しました。
文章は心が現れるのって本当ですね。せめて、美しいてるの写真で償います。
次回はもっと、気持ちを整理できているといいなあ。
LOVE
ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました
お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。
足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、
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