「ビーナスとシャロンにお祝いのことばありがとな。
黒い女子どもは大はしゃぎ。とくにシャロンのおてんばぶりがひどい。
まあ、キャピキャピしてていいんだけどな。
そういえば おれんちもね 黒ねこと暮らしてる」
「ちょっと変わったねこで 一度見たら忘れないよ」
さぶの顔も一度見たら忘れないよ(笑)。
確かに……ビーナス&シャロンの正統派美女とはちがい我が家の黒猫はおもしろい顔をしています。
特に、昼の顔がひどい(笑)。
ほほがまだ子猫だった頃は心ない言葉を浴びせられたこともありました。
「顔が気持ち悪い」
聞いたときは少しショックでしたが、お世辞にもかわいい子猫とはいえなかったです。
水頭症なんだもん。しょうがないですよ。
ほほは行き倒れているところを保護されました。
保護したのは、大昔私の保護猫2匹の里親になってくれた方です。
その方の家では飼えないということで、かなり強引に押しつけられました。
私も、里親さんとの関係性を考えるとむげに断れなかったのです。でも、保護依頼を受けたのは我が家の先代猫かつが亡くなる3日前だったので精神的にものすごくきつかったです。
当時も今も私は自分の子以外に目を向けることが多く、だからこそもうじき病死するであろうかつのラストステージに込める私の懺悔はすさまじいものでした。
かつはFIPウエットと死闘していました。わずかな希望にすがりあれこれ施すも、日に日に、一縷の望みすら持てなくなっていったのです。せめて最後は、全部をかつに注ぎたかった。そうしなければ私は、より多くの後悔を背負うことになるからです。
ほほの保護依頼が舞い込んできたのはそんなときでした。
これがほほの一番マシな写真です。
信じられないかもしれませんが、私はこの写真を勝負写真とし、ほほの家族募集をしようとしていたのです。それくらいこの一枚はよく撮れたものでした。実際のほほは……以下自粛。
ほほを迎えに行くと、保護した里親さんが待ち合わせのコンビニ前に立っていました。
私には笑顔であいさつを交わす余裕もなかったです。事務的にほほを受け取ると、その足で動物病院に向かいました。
余談ですが、子猫に障害がありそうだということは電話口で伝えられませんでした。
「すごくかわいい子猫を保護しました。うちは飼えないので田辺さんに引き取ってもらいたい」
聞いていたのはその程度。
かつのことがあったのでお断りしたのですが、あちらも飼えないの一点張りで。
いざ迎えに行くと、その方はこう言ったのです。
「こういう病気持ちじゃなければうちで飼ってあげてもよかったけど……」
なんだ。確信犯か。
怒りを通り越してキャリー片手にクスっと笑ってしまったのを覚えています。
連れて帰ったら、これがまた大変で。
子猫は立ち上がれないわ、ぐったりしてるわ、水下痢を噴き出すわで大騒ぎ。
ほほには失礼ですが、当時は「死」を余分にひとつ押しつけられたようで苦しかったです。
それがほほに対する私の第一印象でした。
でも、ほほが見せてくれたのは「生」だったんですね。
ほほは「猫」として生まれ、「猫」を謳歌しています。
グルーミング中の子猫ほほ氏↓
親ばかに聞こえるかもしれませんが、立派な姿です。
7年以上経ちますが、発作も起こさず元気に過ごしています。
我が家自慢の黒猫です。
「ねぇねぇ ハハ~ でもさあーでもさあー」
「いっぱんてきには ぼくのほうが ハンサムだよね?」
さあどうでしょう?
ごましおの方がハンサムかどうかは、わかりませんっ(笑)。
でもほほもごましおも、奇跡を抱いてここにきたんだとしみじみ思う。
ありがとうね。
いいものを見せてくれてありがとう。
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