配達人

胸に引っ掛かる事がありました。胸に引っ掛かる事は一つや二つではないから、処理するのに困る時も多いし、手つかずでやり過ごしてしまう場合もありますが、これだけはどうしてもやらなければならない、と思っていました。

まゆさんに連絡をとって、事情を説明し、自分の考えを伝えました。
「私もそう思っていたの。会わせましょう。」
まゆさんの言葉に救われたような気になり、約束を取り付けました。

でもリュウ、リュウはどう思う?
リュウはいいの?
もう、平気だよね。リュウは全然、迷ったりなんてしないよね。

12月9日
コウさんはとうとう待ち合わせた駅に現れませんでした。
ちゃんと約束したのに、何度も電話したのに…
仕方なく、私は一人で電車に乗る事にしました。
電車の中で考えるのは、亡くなったユキの事ばかり…
だからこそ、どうしてもリュウに会いたい。
私だけでも、リュウに会いたい。

リュウは、今703号室で保護しているコロンの兄弟。土手でコウさんというホームレスに飼われていた犬で、私が6年に渡って見守り続けて来ました。
保護した経緯を知りたい方はこちらの記事をご覧ください↓
ずぶ濡れの犬

土手の頃のリュウ


土手での日々が過酷だったので、再三に渡ってコウさんに保護させて欲しいと頼んできましたが、コウさんが首を縦に振ることはありませんでした。コウさん は、優しいホームレスでした。そして、リュウの事が大好きでした。リュウもコウさんが大好きでした。けれど、愛する人と居ても、リュウはいつも、幸せから 程遠いように見えました。そのコウさんが倒れて、リュウは独りぼっちになりました。土手は広いのに、リュウの居場所は、ありませんでした。だから、私は リュウを保護し、良いご家族へ託したのです。

リュウは今、幸せです。
今年の5月、色んな方のご協力を得て、まゆさんつよさんの家族として、生まれ変わったのです。
私はとても、満足でした。
もう私がフードを持ってテントを訪ねる事もないし、心配することもないし、病院へ担ぎ込む事もない。
けれど、コウさんがリュウを忘れるはずはありません。一時は危篤状態だったコウさんから、1ヶ月ほど前に電話をもらった時、私はリュウの近況を、どう説明したら良いのか、分かりませんでした。

「リュウ… どうしてますか?」
「元気いっぱいだよ。」
「それは良かった。そればっか気になって、夢に見ます。体を壊して、最後の方、ずっと散歩してやれなかった…」
「そのことをリュウは怒ってた?」
「いや。俺の体を気遣っていました。」
「なら、コウさんが気にする事はないよ。」
「ああ…」

「コウさん、リュウに会えるなら、会いたい?」
「会えるなら、会いたい。」
「リュウは少し離れた場所にいるの。一緒に会いに行く?」
「行きます。」

電話で話したあと、コウさんが我が家の傍まで来たので、缶ジュースをご馳走になりました。久々に会ったコウさんは、もう、ホームレスではありませんでし た。生活保護を受け、身なりが整っていました。コウさんの横に、リュウが居るはずもないのに、私は、その不在に一瞬、違和感を覚えました。最後に見たコウ さんの横には、まだリュウが居たからです。

リュウと会う日、コウさんが来ないから、一人で向かいました。

リュウ!


会いたかったよ!!

写真は全てまゆさんに送ってもらいました。リュウと会うのは、同窓会の時以来。こうやってゆっくり会うのは、7カ月ぶりです。コウさんが待ち合わせに来な いとまゆさんに言ったら、仕方ない、と笑っていました。まゆさんは、本当に素敵な女性です。ご主人のつよさんもリュウも幸せ者だと思います。

小雨の中、大きな公園の中にあるオシャレなカフェで、まゆさん、リュウと一緒にご飯を食べ、お茶をしました。


土手の犬の話、リュウの昔の写真、仕事の話…
本当に楽しくて、時間の経過がいつもの二倍速に感じた位。
しかもまゆさんにご馳走になってしまいました。

帰り際の写真


昼過ぎに待ち合わせしたのに、もうすっかり日が暮れてしました。


リュウを見ていると、その奥深さに圧倒されます。リュウだけではなく、今うちにいる兄弟のコロンも。苦労してきた男って、アジがあるじゃないですか(笑)。リュウやコロンは、そんな感じ。

夢のようなひと時の後、私は帰り道にふらっと寄った小物屋で、ユキの写真を入れる可愛い写真立てをGETしました。なんかこの日は、収穫が多かったな(笑)。

そして数日前、まゆさんから預かって来たものを、コウさんに渡しました。

可愛い黄色のアルバム。


中は全部、全部リュウの写真。


コウさんは一通り見た後、アルバムを握りしめ、大泣きしました。


そして別れ際、何度も自分のセカンドバックの中に入れたアルバムが、「ちゃんと入ってる」か確認していました。私にご飯をご馳走し、お礼を渡したいと言っ てくれたのですが、コロンの散歩がある為、断りました。お礼も受け取るつもりはありません。リュウが幸せになって嬉しいのは、コウさんだけではないですも の。

今年も残すところ、後1日となりました。べべの体調が悪いため、新年は毎日更新出来るか分かりませんが、明日は今年の卒業生達をさらっとご紹介して、皆様 へのご挨拶にさせて頂こうと思っています。1日早いですが、今年も703号室をご覧頂き、本当にありがとうございました!コロンがリュウのように幸せにな れるよう、引き続き応援して頂けたら嬉しいです。

コロン、ご家族!募集中ーーーーー!!!(笑)

 

「リュウと久々に会えて良かったね!コロンもリュウのように幸せにならないかなー、と703号室一同は願い続けています。今年も来年も、応援よろしくお願いします。

あ、それから、あまたんの動画まだ見ていない人は必見。
あまぱんマンの魅力にとりつかれること必至です、とハハは言っています(汗)。

703号室はランキングに参加しているので、ぼくとナナちゃんの写真をクリックして応援してね。沢山の人に読んで欲しいから。かつくんより」

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幸多

リュウを届けて、すっかり舞い上がった私は家の掃除などを張り切り、普段やっていない部分にも少し手を伸ばしました。金曜はチチが帰ってくる。その前に何か喜ばせてあげたい、そう思って、受話器を手に取りました。

電話をかけた先は、2月末に703号室を卒業した幸多のお宅。

1月末にべべの病気が発覚して、その後闘病していた頃チチが保護してしまった犬。

703号室では「前輝」と言う仮名で、土手にしばらく置いて里親募集した男の子。

その後とても良いご縁に恵まれ、我が家を巣立ち、幸多(こうた)と言う素敵なお名前を頂いて幸せを掴んだのですが、チチが事あるごとに「幸多は元気か な?」「幸ちゃん、何やってるのかな?」「幸多可愛いよな。」と言っていたので、里親さんのお宅に電話して近況を聞いて、もうすぐ帰ってくるチチを喜ばす つもりでした。

幸ちゃんの記事は可愛い保護犬の卒業と、保護犬の卒業記事をお読み下さい。

幸ちゃんはどうしてますか?とのん気に電話口ではしゃぐ私。

幸ちゃんとご家族が最近、どんなに大変な思いをしてきたのかも知らずに。

幸ちゃんは最近まで1ヶ月ほど入院していたそうです。
肛門腺の周りに癌が見つかり、手術を受け、今は抗がん剤治療を頑張っている、年齢もこちらの見立てより少し上だという事がMRI検査の結果で分かったし、 スキップしているように歩く可愛い歩き方も、実は大昔にこれでもかと言う程脱臼し、激痛に耐え、そのまま不自然な形で骨がくっつき、その結果スキップのよ うな歩き方になったとレントゲン検査の結果で分かったとのことでした。

足の問題や年齢の問題はまだしも、幸ちゃんが癌に侵され、ご家族と一緒に闘病していたことを全く知らなかった私は、もう軽くパニックを起こしてしまい、電話口でなんと話したら良いか、うまい言葉が見つからず空回りばかりしていました。

里親さんは私に心配をかけないように配慮してくださって、連絡を控えていたようで、1ヶ月の入院中もちょくちょく幸ちゃんに会いに行き、前向きに楽しく暮 らしていると話してくれました。それを聞いて涙が止まらず、どう感謝すればいいのか、もうそればかり頭の中で考えていました。幸多と暮らせて幸せです、幸 多と出会えて嬉しいです、出会えて良かったと心から思ってるし、後悔なんて全くしていない、そう話していました。

幾ら前向きに考えていたとしても、愛する家族の闘病はきつい。
かつの時も、べべの時もそれを痛感しています。
精神的にも肉体的にも経済的にもきつい、下手したら自分さえも倒れてしまう、それを私は嫌だというほど分かっているつもりです。でも、私はまだいいです。

だって散々犬猫と楽しく暮らして来て、何年も楽してきてその結果の闘病だから。幸ちゃんのファミリーはまだ幸ちゃんと3ヶ月しか一緒に暮らしていない、そ の3ヶ月の間、1ヶ月の入院、現在に至るまでずっと闘病をしなければならない事がどんなに大変で、どんなに苦しかったか、それを想像するだけで、うまい言 葉が見つかりません。

なのに幸せですと言う里親さんの慈愛深さに、私はとても苦しくなりました。

幸ちゃん、幸ちゃんは家族を探してあのコンビニの前に居たんでしょ?


私、分かったよ。どうして幸多があの場所でチチを待っていたか、きっと家族と巡り会うためだよね。足が悪くても痛くても医者にかけてもらった形跡も無い。 きっと痛くてまともに歩けなかっただろうに・・・。幸ちゃんはきっと色んな事を我慢してきて、我慢して我慢して、それがとても苦しくて限界で、だから大雪 の日、あの場所に居たんだよね。本当のパパとママに巡り会うために・・・。


だったら幸ちゃん、幸ちゃんもっともっと頑張って、パパとママの為に生きないと。生きて沢山笑顔を見せないと。ずっと一緒に生きないと。パパママはそれだけを望んで毎日頑張っているんだよ。だから幸ちゃんも、それにちゃんと応えて生きていてね。

帰ってきたチチに、幸多のことを話したら、チチは深いため息をついてその後無言になってしまい、お酒ばかり飲んでいました。でも、6月8日幸ちゃんに会い に行く約束をしたんだよ、と話すと少し元気になってくれました。医療を担当してくれたKさんもIさんも祈るような気持ちで、ひたすら幸ちゃんの全快を望ん でいます。そして出来ることは手伝わせて頂きたいと私と同じ思いでいます。パパママの足元にも及ばないけれど、私達だって幸ちゃんが大好き。幸多にはいつ までも元気でいてもらいたい。幸多に限らず、卒業した子は皆家族同様。病気で苦しんでいる子も何頭かいますが、私達は、ご家族に心から感謝して、そしてご 家族には遠く及ばないけれどその子の回復を心から願い、少しでも健やかで居てくれる事を祈るばかりです。703号室を巣立ってくれた子は皆大事。その子が 痛い思いをしていれば私とチチも痛い思いをするし、その子が幸せだと私達もこれ以上ない位幸せになれる。幸ちゃんの回復を心から願っています。

最初は幸ちゃんのパパママにとても申し訳ない気持ちでいっぱいでした。でも今は違います。パパママに申し訳ないって思ったら、幸ちゃんに失礼ですよね。幸 ちゃんは出会いたくって一緒に居たくって頑張ってきた訳ですから。今は感謝の気持ちしかありません。幸多を大切にしてくださってありがとうございます、そ れだけです。

6月8日幸多に会えることがとっても楽しみです!

「幸多君頑張ってね。ぼくもチチ・ハハと共に祈っています。絶対に良くなってね。幸ちゃんなら大丈夫。幸運の子だから!優しいパパさんママさん、何かあっ たら役に立たないハハだけど、幸ちゃんの為に頑張ることは嬉しいことと心底思ってるから是非連絡してくださいね。甘えられるとハハ、喜んじゃう性質なので す。ランキングに参加しています。703号室を巣立った子達の末長い幸せを願ってぽちっと押してね。かつくんより。」

703号室かつくん&なな

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ナナ達の誕生日

日曜は良く晴れたので、べべナナリリを連れてドックランへ行って来ました。
退院後初めてのドックランに大はしゃぎのべべ、いつも控えめではにかみ屋さんのナナ、ナナが大好きで金魚の糞のようにくっついて回るリリ。皆の彼氏、チチも嬉しそう。

べべの退院祝い、それからナナの誕生日祝いです。


ナナは3月3日で6歳になります。今日は年に一度の嬉しい誕生日。昨日ドックランへ行った帰り、ショップへ寄っておやつも買ってあげました。最近、おじ や生活にどっぷり浸かっているのでガムのご褒美は最高です。帰ってから、ナナリリ1本ずつあげたら可愛い笑顔で頬張っていました。良かったね♪


ナナ本当の誕生日は分かりません。大体この辺に生まれてきたんだろうと逆算して決めました。出会ったのは約6年前。ナナがまだまだ子犬の頃です。

でも私の家族となってくれたのは、そのずっと後の事。

出会ってから私の家族になるまで、ナナは土手で暮らしていました。
1年8ヶ月の間。
土手のホームレスによって飼われていました。
土手には色んなホームレスが居て、困った事にその殆どが犬を飼っていますが、ナナはその中でも、もっともひどい飼われかたをされていた犬でした。

優しいホームレスも居ます。環境は悪いけれど愛だけはある、正直それでは犬は幸せになれませんが、それでもそれはそれでアリかもしれません。私のような人間がその犬の生涯を保証し、フードや医療や備品をサポートすればいいのですから。

けれどナナが飼われていた環境で、愛情を望む事は難しかった。
ナナも、ナナの死んだ姉妹タカコも、その他の4頭の兄弟達(アオヤマ・ジョウユウ・ゴクドウ・コロン)も劣悪な環境で、私からのサポートを受けられず、苦 労して育ちました。私自身の目で彼らの悲惨な境遇を目撃し、今もその姿を瞼の裏に焼き付けて生きています。無力だった自分への戒めとして、ずっと忘れない つもりです。

7頭だった兄弟は、それぞれ離れ離れになりました。

リュウは小さな頃に別のホームレスが引き取り、今も土手で暮らしています。
リュウとの出会いによって、私はナナの居る場所へ導かれ、保護活動を始めることになりました。

ゴクドウとコロンは今でも土手で生きています。
つい最近、コンビニで幸多(前輝)を保護し、土手のホームレスに預けたと書きましたが、2頭は幸多を預けたホームレスの所で、可愛がられています。その辺の外飼いの犬より幸せに見えます。今、ゴクドウとコロンを飼っているホームレスは、優しくてマメな人だから。

最近のゴクドウ。ナナに似てますよね! チチは触れますが、稀にビビり噛みします^^;


コロン。こっちは愛想が良く、頭もいいんです。


ご存知の通り、ナナは私が引き取りました。
私がナナを選んだのではなく、複雑な事情からナナは私の元へやってきてくれたのです。

ナナにそっくりだった姉妹のタカコは土手で餓死。
1歳8ヶ月。ナナが我が家にやって来た少しあとに、土手で短い生涯を終えました。

ナナの兄弟アオヤマ・ジョウユウの2頭も土手で亡くなりました。
まだ2歳にもならなかったのに、火事に巻き込まれて焼け死んでしまったのです。

ナナを含めて、4頭が生き残り、3頭が死にました。

私にとってナナの誕生日とは、他の兄弟達の誕生日でもあります。
ナナ、リュウ、コロン、ゴクドウ、アオヤマ、ジョウユウ、タカコ。

誕生日おめでとう。

もう皆、中年になってしまったね。
それを祝う私も、6歳分としを取ってしまったよ。

死んでしまった兄弟、土手で生き残っている兄弟、そして703号室のナナ。

彼らを通じて皆さまに知って頂きたいのは、生まれてしまう子犬・子猫達の運命についてです。

不妊手術をさせなかった飼い犬からある日7頭の子犬が産まれました。
困り果てた飼い主は、まるでゴミを捨てるように、それを川原に捨てました。

「誰かいい人に拾ってもらえよ。元気でな。」

けれどその後、彼らが「いい人」に拾われる事はありませんでした。

土手の犬が1頭、それなりに生きるためにかかるお金は年間3万円~5万円。
蚊の容赦ない攻撃から彼らを守るためには、フィラリアの薬は欠かせません。
既にフィラリアになってしまった子にはステロイドを投与しなければならないし、ノミやダニから守るためにはフロントラインが必要です。フードや狂犬病予防接種、その他毛布や備品などを合わせると、大体その位になってしまいます。
全てを完璧に出来ている訳ではありませんが、それでも私は、これを6年続けてきました。土手を見渡せる場所に家も買いました。今住む703号室です。

他の土手犬、猫、地域猫の不妊手術、フード支援などを合わせると、すごい頭数を抱えています。

知って頂きたいのです。
「彼らが生きる」のは、又「彼らを生かす」のは生半可ではありません。
捨てた人にとってそれは一瞬の出来事でも、見つけてしまった私にとって、それは永遠です。

彼らにもし、大きな手術や特別な治療が必要になったとしても、私はそれを与えてやりたいと考えています。それは私が偉いんじゃない。私だから出来るわけでもない。

ここに本音を書きます。
本当はとても疲れました。
そして不安も大きい。

それでも、私にとって、彼らはとても可愛いから、彼らの魅力に負けて続けているだけの事。

どうか知ってください。
センターなどで処分されていく子達がどうして存在するのか。
土手の中でひっそりと6年間生きる子がどうして存在するのか。
死んでいく子がどうして存在するのか。
みすぼらしい野良猫がどうして寒空の下歩き続けるのか。

ここを訪れる皆さま以外の方に、どうか伝えてください。
とにかく今日本から犬や猫の絶対数を増やさないよう、不妊手術をしてください。そして土手の犬のような不遇な犬猫にあたたかい手を差し伸べてください。

7頭のお誕生日祝いになればいいと思って書きました。

ナナ、おめでとう。


お母さんナナがとても大切だからずっと一緒に居てね。


ナナの今までを知りたい方は、昔まとめた記事がありますのでご覧ください。
ナナの姪、リリのことも書いてあります。
NANA1
NANA2
NANA3

誕生日祝いなのに重苦しい内容になりましたが、ナナの誕生日は他の子たちの誕生日でもあるので。もうちょっとしたら、美味しいご馳走を作らなきゃ♪

 

「ナナちゃんとハハの歴史は、ぼくが生まれる前からだから、ハハ、つい熱くなって長くなってしまったけど、読んでくれてありがとね。生肉入りおじや作るんだって。猫さんたちが又ひがみそうだね。今日も愛のポチをよろしく♪かつくんより」

703号室かつくん&なな

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凛との同窓会

先週末に行った同窓会に出席してくれたのに、こちらの伝達ミスで会えなかった卒業生の凛&同居犬の雪ちゃんに会いに埼玉県まで行きました。

凛に申し訳ない、ご家族にも申し訳ない、ずっとその事が気掛かりで・・・。
私も1月に会ったきりだからとっても会いたかったんですよ。優しくて可愛い凛が大好きで、卒業後はしばらく放心状態でしたから(笑)。

雨の中、車で1時間半かけて行きました!

会えた凛は、相変わらずの可愛い笑顔でお出迎えしてくれましたよ♪
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ね、いい笑顔でしょ?最高に可愛いですよね。
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凛を紹介したのは、大分昔なのでご覧になっていない方は
凛ストーリー1凛ストーリー2凛ストーリー3をご覧ください。きっと心が温まると思います。
凛との出会いは、不思議の一言でしたから・・・。
幸せを掴んでもうすぐ2年。これからもいつまでも若々しい可愛い凛ちゃんで居て欲しいな。そして優しいお父さんお母さんを癒してください^^

はい、凛ちゃん、お手が良くできました♪
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この前は本当にごめんね。

おやつを持ってきたから、どうか許してね♪
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同居犬雪ちゃん。美人さんの黒柴ちゃんです。
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ごめんごめん^^;キモイ男がいきなり抱っこなんて、雪ちゃん怖いよね・・・。

何はともあれ、これからもずっといつまでも元気で居てね。そして次の同窓会は、ちゃんと連絡するから、お時間が合えば是非来てください^^;

★★★おまけ★★★

703号室のべべ、遊びすぎて軽度のヘルニアになっちゃいました(涙)。いつもより元気がないので大汗かいて病院へ。お注射して、今痛み止めの薬を飲ませて安静にさせています。

お散歩禁
ジャンプ禁
ボール投げ禁

+体重制限

って、べべにしてみたらそれ虐待?!それとも拷問?!って位辛い事なんですよね。可哀相に・・・。でも、ヘルニアは怖いので、初期の段階でしっかりと治さないと!!

ね、べべ。分かったの?
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みんなべべに優しく接してあげてよね!
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言いたい放題ですね。ほほ、生意気(笑)。

もえも、ちゃんと分かったの?!
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え?? うそー!お前は一番いい思いしてるじゃん!

月曜、もえの去勢を行う予定なので、それが終わったらよいご家族を募集しようと思っています。頭が良くて甘えん坊だからきっと見つかると願って頑張ります。それにしても、何か動物病院や人間の病院への通院が多いな。この家は^^;

寒くなるし健康管理気をつけないと。。。

「凛ちゃん懐かしいな。ぼく凛ちゃんが大好きだったの。♪大きいのに優しいから、ぼく、夢中になって一緒にいっぱい遊んだよ。ハハは凛ちゃんとぼくが遊ん でる姿が大好きでいつも笑って見てました。久々の再会楽しかったみたいだね。今日もまんまる星から見ているよ。そして皆さま、そんな703号室に愛のポチ をよろしくお願いします。」

703号室かつくん

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リルと出かけた木曜日

かつくんの事でご心配をおかけしています。食べたり食べなかったりを繰り返しているのですが、 度重なる通院も負担だと思うので、通院は最低限に留めて、漢方を与えて免疫力を高め、病気と闘う体質を作っていけたらなと思います。漢方に関しては皆様か らの情報を参考にさせて頂きます。ありがとうございました。

話は少し変わりますが、先週の木曜、リルの前の飼い主と会いました。以前から703号室を見てくれている方はご存知だと思いますが、リルはホームレスに よって飼われていた土手の犬。私の愛するナナとは血縁関係にあり、ナナの姉妹のタカコが生んだ女の子です。その事を書いた記事がありますので、ご覧になっ ていない方はこちらをご覧下さい。分かりやすく書いてあります。

リルを土手から保護したかったのですが、飼い主が手放そうとしなかった為、保護するまでに3年以上かかりました。この前、子猫のミニかつが小学生からひど い虐待にあったことを記事にしましたが、土手の犬だって例外ではありません。放火によって、何頭の尊いいのちが生きながら燃やされたか知れません。その遺 体は、正視に堪えないものがあります。そうやって何頭失ってきたか、自分がいかに無力であったか・・・。リルだっていつそうなったか。。。土手というの は、のほほんと家族でお散歩を楽しむ日常の風景がある一方、死や絶望の一面を持った場所でもあります。

リルの飼い主だった男から「リルに会わしてくれ」と電話を貰って、私は会わせるべきか考えました。でも、重病で長くないであろう事実を考え、会うことにしました。
「会わせるのはいいよ。でも、今飼い猫の具合が悪いから、時間はそんなに取れないの」そう言って、近くの広場で待ち合わせしました。私はナナも連れて行きました。ナナとリルは本当に仲良しだから、ナナにも一緒に居てもらいたい、そう思って。

3ヶ月ぶりに、ぎこちない会話が始まります。
「元気だった?」「おう」「今日は綺麗な格好してるじゃない」「うん。これ、施設で貰ったの」「へえ、そのジーンズ似合うじゃない。なかなかいいよ。それ じゃあ、日陰の公園まで少し歩こうか」途中の自動販売機でタバコとジュースを買ってあげると、ちょっと嬉しそうに「ありがと」と言って私の後を着いて来 ました。

リルのリードは持たせませんでした。日陰に腰掛けると、最初はきょとんとしたリルも、飼い主だった男にチューしました。何回も、何回も。リルなりの優しさでしょう。何回も何回も。。。男は静かに泣いて、私は何だかその場に居るのが悪いような気持ちになりました。

「貰ったかばんに色々入れてるよ。ちゃんと使ってるよ。あと、リルとゴロ(その男性が最初飼っていたダックス。703で保護して里子に出し、今は齋藤コ ロン君として幸せに暮らしています)の写真、病院に届いた。送ってくれてありがと。俺、今施設から通院している」そう言って病名が書かれた紙を見せてきま した。

《アルコール性肝硬変・前立腺がん》腹水も溜まって来ているそうで、見るからに良くない状態でした。それから、施設では月1万もらえると聞いたが、まだ 貰っていないため、通院費で出る1日数百円の交通費を使うしかない。交通費を浮かすため、歩いて3時間かけて病院へ行き、又3時間かけて施設に帰ると言っ ていました。又施設では大部屋の為、他の人間と合わず、規則も細かいので、息が詰まると言っていました。実際、何人ものホームレスがこの施設で挫折して、 土手へ舞い戻っている状況です。施設に半年程居て、それから病人は生活保護を申請出来るそうで、アパートなどを借りられるのは、ある一定の期間、施設内で 我慢できたホームレスだけです。

それを聞いて、私は2千円渡しました。
「猫が病気なの。私も苦しいからこれだけね」「いらねーよ」「いいから。取っといて」それから自分の気持ちを率直に言いました。こんな話をするのは、初めてのことかも。

「あなたは死ぬんだわ。どうしてか分かる?自分を大切にして来なかったから。50歳手前で死ぬの。でも、もしかすると、死なずに済むかもしれない。残った 余生、どう生きたい?あなた達は、施設が自分に合わないと言っては土手へ戻る。それを繰り返す。でも、生活保護を受けるということは、私たちの税金であな た達を養うこと。普通の人は一生懸命働いて税金を納めている。あなた達はそのお金を遣って生活するの。それって、実はとってもありがたいことだって、分 かってくれる?私から言わせてもらえれば、施設で半年我慢すれば、後は国から手厚い保護を受け、生きられるのはとても羨ましいことなの。それってとてもあ りがたいことなの。だから、少し位の事を我慢して、生活保護を受けてアパートを借りて自立できるようになるまで、頑張ってもらいたい。逆に言えばそこまで 我慢してはじめて、得られるものだと思うから。頑張れそう?男としてそれが出来そう?自分のこと大切に出来そう?」

「うん」そう言うと、私たちの間には、深い沈黙が流れ、その間無邪気なリルは、何回も何回もその男にチューしたり甘えたりしていました。ナナと私はそれを 見て、少し笑って、それから「猫が気になるからもう帰るわ。リルのことは心配しないでね。又会わせるから」と言うと、「分かった」と言って歩き出しまし た。

別れ際、名前を呼ばれ、振り返ると「ありがと。リルのことありがと」と言われました。私は頷いて、リルとナナを連れてかつくんとべべが待つ家へ帰りました。

自分のせいで土手での生活を強いられてる。環境のせいで土手での生活を強いられている。誰かのせいで土手での生活を強いられている。どんな理由でそこに居 るのか、そんな事はどうでもいいです。ただ、一旦堕ちると這い上がるのは難しい。近くで見ていてそう思います。私の周りに自立できたホームレスは一人も居 ません。そして心の隙間を埋めるために、犬や猫を飼う。適正に飼育できる能力は残念ながら無いけれど。そういう状況を6年近く見て、関わってると、絶望感 に襲われることもあります。だって人同士の付き合いって、どんな場合もとても難しいですから。

今思うことは、是非その人には自立してもらい、自分を大切にしてもらって、余生を生きて欲しい、いろいろあったけれどそれだけです。そして、リルの幸せは 私が保証してあげる。実際私にはこれ位のことしか出来ないし^^; それにリルは自分の過去を後悔しているように見えないし、むしろ会えてとても嬉しそう だったから。

「お父さんに会えて、嬉しかった?」


「うん。とっても嬉しかった。」


「それは良かった。又会えるといいね。」


「うん。あたし、お父さんに、また会えるといいな。。。」

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