野島さんとの本づくり(葛藤なども含め)

703号室卒業生まりん、まりあ、アクア家からナナへ上品なブリザーブドフラワーが届きました。あきさん、Mパパさん、ありがとうございました。

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べべ、ナナの生前は数えきれないほどいっしょに遊んでもらったよね、ナナ?

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さて、私は今、新旧混在のスペースにいます。

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最新のシステムと古い造りがツボに入りますね。

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いつかこの場所で「譲渡」のミニ講義会を開きたいな。志ある方に向けてね!

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多様の使い方ができそう。

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知らなかった世界に足を一歩踏み込んだワクワク感

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いいね♪

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コピー機もあるのでアナログな私には大助かり

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席を選び、試しにブログを書いてみます。自宅と比較して集中できるか?

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私はこの度、本の出版に向け動きはじめることにしました。

 

 

 

先日ようやく本の土台となる「企画書」が完成し、OKをもらったばかりです。

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本日は自分の考えをしっかり皆さまに聞いてほしいのです。

 

 

ご迷惑でなければ少々おつき合いくださいね。まず紹介したい方がいます。

 

 

「さんこう社」代表取締役野島善孝氏

 

 

お友だちの紹介で野島さんの連絡先を伺った私は、当初なかなか電話に手が伸びませんでした。なぜならば自分の生活でさまざまな問題が起きていて、ナナの介護もあり、精神的にも肉体的にも余裕がなかったのです。いつか自分の猫への思いを1冊にまとめたい。脳裏では漠然と意欲があったのですが、いざ迫ってくると拒否したくなる。

 

 

どうしてでしょうね? わからないんですけど。

 

 

野島さんにやっと電話したのは、連絡先を知ってだいぶ経ったあとです。

 

 

一度お会いしてみることにした野島さんと私は、新宿紀伊国屋1Fのエスカレーター前にて待ち合わせ。着くと私の10年前の著書を持った初老の男性がぽつんと立っています。そして自分の著書に目を落とすと、私の本に汚れがつかないよう、薄紙で丁寧にカバーしてあったのが非常に印象的でした。

 

 

場所を移し、レトロな喫茶店で打ち合わせ。約2か月前の、2月26日です。

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この頃の私は総じて疲れていて、乗り気がなく、けれど反面チャレンジしてみたい気持ちもあり、複雑な胸中で席についたのです。

 

 

しかし野島さんと話をしているうちに、この方となら組んでみたいという心境に傾いていきました。この方は本づくりを愛し、私を認め、肯定してくれている。

 

 

それは本へのカバーのかけ方や話し方だけでも十分に伝わってきます。

 

 

加えていくつかのやり取りを並べてみますね。

 

 

①私「私は家事、老犬介護、犬猫たちの世話、保護譲渡活動を抱えているゆえ、本づくりにかけられる時間が少ないので、猶予をいただきたいです」

 

野島さん「(笑顔で)潰れてしまいそうな小さな出版社ですが……田辺さんの本が完成するまでは(会社が)持ちこたえられるようなんとかがんばります」

 

 

②野島さん「実際のところ、初版分の印税をお金としてお支払いすることがむずかしいので、印刷分の10分の1の数の本を田辺さんにお渡しする形でも構いませんか?」

 

私「つまり私が初版分の10分の1を自分で売るということですか?」

 

野島さん「はい。そういうことになります」

 

 

③私「猫に特化した本ですが、そもそも野島さんは猫に興味ありますか?」

 

野島さん「(携帯をパカッと開き三毛猫の写真を見せながら)はい。うちも飼っていたんです。ミミと名づけたんですがね、ミミは長生きしたんですよ。実はぼくは犬派で、猫は苦手だったんですが、私たち夫婦は子どもがおらず、女房が猫を飼いたいと申して、飼うのを承諾したのです。新聞の“譲渡コーナー”でミミを見つけ、1992年に昭島市のあるお宅から譲り受けました」

 

私「へえ。じゃあミミちゃんの里親になったのですね?」

 

野島さん「はい。そうです。ところが1998年に女房がガンで他界してね、以後のおよそ18年間はぼくとミミのふたり暮らしだったんですよ(ニコニコ)」

 

私「(無言で頷く)」

 

野島さん「猫が苦手だったのは最初だけで、ぼくはすぐにミミに夢中になりました。ミミは最後は腎不全でしたが、23年ほど生きてくれました。だからぼくも、猫が好きなんです」

 

私「はい」

 

 

打ち合わせ後、野島さんはペアチケットを私にくれました。

 

 

「明後日だから急だけど……ぼくが息子がわりに接している安田くんのピアノリサイタルが上野の文化会館で行われるのです。よかったらご招待しますので、どなたか誘って、いらしてくださいね。ほら空席ばかりじゃあれだから……」

 

 

謙虚な野島さんの話とは裏腹に、安田さんのピアノリサイタルは空席ばかりではありませんでした。世界的に有名な方でむしろ満席に近かったです。しかも超絶にしびれた。

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開演後は撮影禁止なので入ったときの一枚を

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野島さんが企画しているのです。芸術性豊かな一本気の職人ですね。最高!

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新宿の喫茶店での打ち合わせの帰り道、私は好きなインテリアを見に街ブラしました。

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野島さんとのやり取りを反芻しながら家具屋の中をグルグル回っていたのです。

 

 

さんこう社の提示する条件は必ずしもいいものではない。さんこう社自体が小さい。大手の出版社にかけあえば、話を聞いてくれる程度の人脈は私にもある。

 

 

けれどいくつかの大きな出版社の知り合いの方々は口々にこう言います。

 

 

「うまい下手じゃない。内容でもない。要は売れるか売れないか、に尽きるんです。有名人著名人の目に留まり宣伝してもらえればよりたくさん売れますよね」

 

 

よくわかります。売れないことにははじまらない。

 

 

人々に親しまれている名作の数々も、売れたからこそ名作になったんだと思うのです。私も書くからには1冊でも多く売りたい。出版業界全体が冷えている中、「売る」にウエイトを置くのはまちがいではない。むしろ正しい道なのです。

 

 

でも残念ながら、大きな舞台は私には似合わない。

 

 

私は小さな舞台であっても、下手なりにそこで精いっぱい踊ってみたい。

 

 

ミミちゃんと23年間暮らした野島さんとともに。

 

 

(森絵都さんにも勝手に原稿送りつけちゃう)

 

 

延々と本づくりにいたるまでの一連を説明しましたが、実際はまだ1行も書けていません。ここからが自分との戦いになりますね。参考書は不要で、自分のみと向き合っていきます。なにを書くかは書き終わるまでナイショにします。

 

 

理由は売りたいからです(笑)。

 

 

先に知ってしまうと興味を持ってもらえないかもしれないからね。

 

 

本づくりと並行し、保護猫たちの宣伝もしていかないと。

 

 

703号室には正統派ハンサムの保護猫あさひ(推定1歳男の子)

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80%キャラ替えしたジャイアン(推定2歳未満男の子)

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ローズ(推定4歳~ 女の子)の3名が終の棲家を求めています。

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みんないい猫たちです。気になる方はお問い合わせをくださいませんか?

 

 

 

どうか助けていただければ幸いです。

 

 

 

「よろしくね」

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Smile!

 

 

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

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直近のできごと、ほか

約10年前に703号室を巣立った卒業犬むじろう(多頭飼育崩壊現場からの保護)よりお手紙とお菓子が届きました。むじろうの顔のイラストつき。かっわいい~!!

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夜な夜ないただいています。むじろう家の皆さまありがとうございました。

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703号室保護犬時代のむじろうの写真を! むじはひと言では括れないほど陰惨な過去を乗り越えた犬です。保護前にむじろうとともに暮らしてきた犬猫たちは、ほとんどが行政によって殺処分されてしまいました。理不尽に、冷酷に。あり得ない感じで。

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むじはなんとお留守番ゼロ時間の家庭にいます。仕事やお出かけも常に家族といっしょ。自分を含めて考えてもなかなかないケースですよね。溺愛されているんです。

 

 

むじ家Twitterアカウント→@VectorEiot

 

 

 

さて、息抜きも兼ね、直近のできごとをいくつか。

 

 

昨日は妹がネイルセットを手に703号室に来ました。どすっぴんやな^^;

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妹による無料ネイル。爪がボロボロだったので、たいへんありがたい。

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涼しげな仕上がり。シンプルですが意外と手がこんでいるんですよ。

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ネイル後、母とまーさんも合流し、みんなでまーさん(63歳)の誕生祝いをIMG_1518

 

 

 

私たちが何十年も前から通っているお店です。

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しかしまあ、食べる食べるっ!!

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「ハハ~ ぼくもたべるの好きですよ」

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うん知ってる。あさひおまいはごはんのときすり寄ってくるタイプなんだよね。

 

 

 

「ぼくも食欲おうせいだよ」

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まあ、ジャイアンはデカめだから、いっぱい与えないとね(笑)。

 

 

 

レギュラーメンバーのあまぱんも前はしょっちゅうおねだりしていたな。あの頃がなつかしい。最近は老化と慢性腎不全の影響でシリンジ食が中心だもんね。

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iPhoneをサッと眺めていたらローズのキュートな写真が出てきました。

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前も載せたかもしれないけど、また載せちゃう。

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保護部屋にいるローズは、今晩からリビングへお引越しします。お友だちと遊ばせてやりたいからです。ほほ、あまぱん、さぶ、あさひ、ローズをよろしく!

 

 

 

本日午前中は卒業生トロンの不妊手術だったので、顔を見に行きました。

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キャー!! 超美しく育ってます。春ちゃんの自慢の娘ですね。

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トロンを抱っこしてデレデレの春ちゃん

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春ちゃんは私の旧友で、私たちは10代からの仲です。

 

 

以下の記事は保護譲渡活動をはじめたばかりだった私と友人たちの距離の取り方やさびしさ、心の転機などが書かれています。ぜひお読みください。

 

 

「トロンの譲渡を昔の自分に見せてやりたい/幸せの703号室」

 

 

 

トロン、明日退院できるからね。一泊がんばるんだよ?

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里親になってくれた旧友の春ちゃんは最近生き場のなくなったピットブルのチップ(巨大でパワフルだそう)の存在を知り、あちこちで里親になってくれる人を探し、チップを先輩に譲渡したんですよ。つまりこれは保護譲渡活動です。立派なことだと思いませんか?

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チップよかったね。春ちゃんお疲れさまでした。ちなみに譲渡先の先輩も私の旧友ですが、家族ぐるみの犬好きでほんとうにたいせつにしてくれる家庭です。

 

 

春ちゃん、こういう部分でもご縁が持ててうれしい^^

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春ちゃんの奥さんのりんちゃんとパチッ♪

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春ちゃんとりんちゃん。若く見えるけど若めなのはりんちゃんだけです(笑)。

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春ちゃんりんちゃんと3人でファミレスへ行きランチをごちそうになってしまいました。

 

 

いつも口癖が「トロンがお世話になったお礼です」なんですけど、私はトロンを束の間保護し、春ちゃんに譲渡しただけなので恐縮してしまいます。

 

 

トロンは幸せに暮らしているので、ご安心くださいね。

 

 

今週も皆さま、どうぞよろしくお願いします。ぺこり。

 

 

LOVE!

 

 

 

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私の指標、1人目、森絵都氏

皆さまこんにちは。日中は暑いくらいでしたね。

 

 

明日、保護猫百香がうちを巣立ちます。トライアルではありますが、明るい未来を信じ祈ってやってください。これまで応援してくださった皆さまに感謝です。

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百香にはさっき特別にちゅーるをあげました。

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美しいだけでなく、どのねことも仲よくなれる百香

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703号室の自慢のスターです。がんばれ百香!

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さかえ先生より、ナナへのブリザーブドフラワーつきフォトフレームが届きました。若い頃のナナの写真を添えて。さかえ先生、ありがとうございます。

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さて、皆さまが気にかけているローズですが、無事退院し、わが家にいます。

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ローズのことは整理したあとブログに書きたいので時間をくださいね。

 

 

 

本日のテーマは「尊敬する人」。

 

 

 

唐突ですが、皆さまには尊敬する人物がいますか?

 

 

「いる」方は、どなたを尊敬しているのでしょう?

 

 

野口英世、マザーテレサ、父親、あるいは会社の上司ですかね?

 

 

私には尊敬する人が2人います。正確には里親さんや友人を含め、もっとたくさんいるのですが、なんていうか、指標のような存在が2人いるのです。

 

 

1人目は年上の方。もう1人は年下の方。いずれも実在する女性です。

 

 

先日、お誘いを受け、1人目の直木賞作家の森絵都さんとデートしました。

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森さんと私は犬猫の譲渡活動を通じて10年以上前に出会い、以後、おこがましいながらも私は森絵都さんを親友だと思いおつき合いしています。森さんもおそらく同じ気持ちでいてくださっているでしょう。私にはそんな気がします。

 

 

よく勘ちがいされるんですが、私はミーハーではありません。

 

 

スペック? を気にして人の顔色をうかがったりもしません。

 

 

私はミーハーではなく、どちらかといえばナルシストの部類です(笑)。

 

 

芸能人、有名人、著名人、会社社長、都心に住んでいるセレブ、ぜんぜん私とはなんの関係もないですし、正直な話、いっさいの興味がないです。

 

 

森さんをブログで紹介するとき「直木賞作家の森絵都さん」と表現することが多かったのですが、ぶっちゃけ森さんにそんな肩書きがあろうがなかろうが私は森絵都さんを崇拝しています。信者です。

 

 

理由は森さんが孤高の人だからです。

 

 

 

絵本作家のスギヤマカナヨさんは、森さんを「武士」と表現します。

 

 

武士か……あわかる。でも私は森さんは「職人」かもしれないと考えています。

 

 

森さんの仕事への姿勢のまじめさや一途さや一種執念のようなものや、ぜったいに譲らない核を持っているところがたまらなく魅力的です。加えて「スイッチの切り替え方」が好き。森さんには失礼ですが、ふだんは謙虚で目立とうとせず、ほわっと抜けていて、ただの呑兵衛なのに、本づくりになると身の毛がよだつほど人が変わる。

 

 

最高にかっこいいじゃないですか。

 

 

長いつき合いの森さんと私は、適宜な距離感を保ちながらも過去に数回衝突したことがあります。しかし、衝突がさらに私たちを深め、私は森さんに怒られると素直に受け止めることができるのです。私も一度だけ怒ったのですが(笑)。

 

 

パンダのかわいいジャンバーで登場

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常に森さんは聞き役で私がおしゃべり役。ふだんは大人数で飲みますが、この日はゆっくり「森絵都」を堪能できて至福でした。ほんとうに思考の深い方です。

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場所は私が選びました。

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気に入ってもらえた様子です。

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森さんはビール→白ワイン→赤ワイン→ハイボール→ハイボールのちゃんぽん派。森さん大丈夫だったのかなあ? 私はビール→タンカレー(ジントニック)→タンカレー→タンカレー→ブレンドコーヒーのストイックめなチョイス

 

 

 

話題は犬猫や政治観をはじめとして多岐にわたり、私の人生相談で終結。

 

 

 

私はどうして森絵都さんが好きなのか、森絵都さんのどこが好きなのかを何回もご本人に告白していますが、今回あたらしい言葉を贈りました。

 

 

「森さんは人にやきもちを妬かない」

 

 

口に出してから気づいたのですが、ほんとうにその通りです。

 

 

私もそうあるべきだと思い、日々努力しています。

 

 

やきもちという感情は醜く、非合理的で、非生産的です。森さんの人にやきもちを妬かないところは、清々しいの一語に尽き、人生に於いてきっと「得」なんですよ。

 

 

対する相手は、結局、自分自身なのではないでしょうか?

 

 

自分を超えられるか超えられないかが問題でそれ以外は不要物です。

 

 

 

森さんは「あー、私はそういえばそうかもね」と素直に喜んでくれました。そのあとで「(要らぬ嫉妬は)非生産的な感情だからね」と加えました。

 

 

うーん!! 最高ですよ。

 

 

森さんの著作を読んだことがない方はぜひ一度お読みになればおわかりになると思います。数々の名作の中で特に私が胸に迫ったのは「クラスメイト」と「出会いなおし」の2冊。「カラフル」「DIVE!」なども親しまれていますね。

 

 

べべが亡くなったときも、ナナが亡くなったときも、森さんはお手紙と栄養がつくものをプレゼントしてくれました。会うたびプレゼントをくださいます。

 

 

あげまんじゅう

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ナナの火葬前に届いたおやつと手紙

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ご本人の許可を得て内容を公開します。

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ナナから森さんに「ありがとう」。

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レストランも結局ごちそうになってしまい申し訳ないです。

 

 

私にとっては森絵都さん自体が「プレゼント」なのにな。

 

 

 

私からもささやかながら、酒好きの森絵都さんへ

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箸置きかわいいでしょ? チーズとコルクをひとつずつ森さんに買いました。

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私がつらつら勝手に書いているので、これを読んでどう思うか? じゃっかん緊張中です。

 

 

まあとにかく、森絵都さんは私の人生になくてはならない人ですね。

 

 

犬猫の話とは関係なくてごめんなさい。

 

 

 

前半に百香が出てきたから百香に免じて許してください。

 

 

 

Smile!

 

 

 

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さようなら ナナ 

現在私はいろんな意味で人生の岐路に立たされています。

 

 

ブログに書けることはブログに書き、書けないことは書いていません。

 

 

とにかく非常に強いエネルギーを消耗する事態が増えています。

 

 

けれどだからこそ応援してくださる皆さまのおかげで日々をそれなりに楽しく過ごしているのも事実です。皆さまへの感謝の気持ちでいっぱいです。謝謝。

 

 

さて、ローズの様子を気にしている方が多いことは知っていますが、本日は私の愛娘ナナとの「お別れ」について出させてください。(前回はこちら)

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密葬に近い状態を私は好みます。ゆっくりナナと過ごしたいのです。

 

 

 

たとえ空箱であったとしても、ナナが存在しているうちに抱きしめたい。

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出会いから16年。土手から保護できたのはナナが1歳8か月の頃でしたので、14年以上私はナナのお母さんでいさせてもらうことができました。ナナは私のはじめての保護犬。ペットショップで買ったべべとはその辺の次元がちがいます。

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チチに寝室を借り、最後の夜を共にしました。ナナ、ずっと多頭でごめんね。

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夜が明け、チチと私はナナがはじめてお世話になるところへ向かいます。

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チチは運転席

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私とナナは後部座席に乗っています。

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ナナをキンキンに冷やすのはやめました。ドライアイスはもう必要ない。

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桜が見事ですね。

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ここはいつ来ても厳かで静かで悲しい場所

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大げさでなく、粗末でもない。私たちにピッタリの「さようなら」をさせてもらえます。早めに到着し、別れの儀式に備えます。見上げると桃色の花が咲き誇っていました。

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まずナナを寝かせました。

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次に持参した花で「花かご」作り。そしてナナの毛をチョキチョキ切り、用意してきた小箱にしまうのです。ナナ、毛をちょっとだけお母さんにちょうだいね。

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ほんとうにたいせつな娘です。

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チチからもさようならのキスを

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できれば別れたくない。別れたくない。できれば、できれば、できるなら。

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あと5分しかない。

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最後に家族写真を撮ってもらいました。

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べべのときは私があまりにも取り乱していたので、ナナはぜんぶ残したいと思ったのです。お父さんもお母さんも親として成長していかなければなりません。

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花かごから花を取り出し、ナナを花姫に変身させました。

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ナナは、ナナは、ナナはぜったいに天国へ行ける気がします。

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比喩しがたいほどのいい犬だから。私のすばらしい娘だから。

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ナナ、愛しているよ。ナナが想像している以上に、お母さんはあなたを。

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この扉が開けば、すぐにきょうだいのコロンJがエスコートに来て、ナナはべべたちと合流できる。そう信じるしか私には術がありません。ナナ、行ってらっしゃい!

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チチと私はナナの写真を見せ合ったりしながらナナを待ちました。

 

 

 

お帰りなさいナナ。天の川をイメージした赤の骨壺カバーが似合っています。

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べべと並んでこうして玄関で出迎えてくれるのよね。ありがとうね。

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かつをはじめ、ほかの子たちの骨壺はリビングにあるからうちはにぎやかです。

 

 

 

ナナを見送った私は、自分の中でなにかに一区切りをつけました。

 

 

「なに」ってうまく言葉にできない。

 

 

しかし確実に、私は変化しています。

 

 

私は自分の人生を生きたい。人生をまっとうしたあとは、ナナたちのそばに行きたい。探して探して探して探してあああああああああああああああああ!!

 

 

ごめんなさい。

 

 

 

よく散歩へ行った公園にて。センターは美しいナナ。おーいべべ公こっち向け!

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私が「幸せの703号室」というブログを開設したとき、レギュラーメンバーはこの3頭でした。

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べべ、ナナ、かつ。猫のかつはたったの3歳3か月、べべは16歳半、最後まで粘ってくれたナナは16歳でこの世を去りました。

 

 

 

犬と猫は失うと筆舌に尽くしがたい痛みを私に遺していきます。

 

 

どんなに珠のように育てても、結局命を分けてやることができない。

 

 

どんどん先に年を取ってしまう。どんどん進んでいってしまう。

 

 

彼らの時間の流れの速さが私とはちがう。ほかはぜんぶ同じなのに。

 

 

だから今、私は正直な心、「里親になるってただただ楽しいですよ」とストレートには言えません。楽しいだけじゃないのを痛感しているから。

 

 

けれど生き場のない子たちが日本にいる限り、いえ、この星にいる限り、私は「勇気を持って里親になってくれる方」の必要性を同時に感じています。

 

 

でなければ、家族を得なければ、理不尽に死んでしまう子が仰山いるから。

 

 

 

矛盾していますよね。解きがたい矛盾です。

 

 

私は家族を失った母親です。

 

 

一方で、私は野良猫たちの住処を探す立場です。

 

 

いつか苦しみが癒え、ほんのり自分の中で消化できる日がきたら、また声を大にして、「犬猫と暮らすことは最高です! ぜひ!」とお伝えしたいです。

 

 

皆さまは私に言われるまでもないでしょうが、こんな私からひとつだけ。

 

 

「永遠」はありません。

 

 

 

あなたの横でくつろぐ犬猫たちに、「だいじだいじ」と囁いてみてください。

 

 

 

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わが家の繊細娘

「ローズさん がんばって!!」

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「きっと戻ってくるわね」    「そうだよな おれも戻ってきたからな」

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「ちょ……さぶ兄重いっ わたしを枕にしないで!!」

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ブログを書き終えたらローズのお見舞いに行きます。

 

 

さあ、本日の主役はこのお方。愛娘リル14歳半です。

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リルをドッグランに連れて行った2日後、今度は大巻先生の病院へ

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リルを半日預け、徹底的に調べてもらいました。体の隅から隅までできるかぎり全部。いわゆるドッグドッグのさらに踏み込んだバージョンです。

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夕方お迎えに行き、チチと説明を聞きました。書くと長くなるので、今回は割愛。いくつか経過観察しなければならないところはありますが、今のところ総じて大きな問題はないとのこと。けれど外注検査に出しているものもあるため、この時点では100%ハッキリ断言できないものも……。

 

 

 

大巻先生は非常に頭脳明晰。きちんと説明してくれるのですが、私の頭がついていけるか心配で、双方でメモを取りながらリルの状態を記録していきます。

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リルの身体を知ることは、私たちの未来に関わります。

 

 

末娘には安楽な老後を過ごしてほしいのです。

 

 

明細がこちら。検査にしては結構いきましたね(笑)。しかし大巻先生の病院が高いってことではないので誤解のないよう捕捉しておきます。私が依頼した内容が多岐に渡っているのです。だからもちろん納得してお支払いしています。

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大巻先生の奥さまからナナへ美しいお花のアレンジメントをいただきました。

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うれしかったなあ。べべのときも届いたんですよ。素敵なホームドクターです。

 

 

ナナからも大巻先生&奥さま&スタッフのみなさんにありがとう!

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で、ここで終わらないのがうちのリルちゃんっ!

 

 

 

なんと半日入院のあと、血尿を頻発してチチと私を驚かせました。

 

 

ドッグドッグの一環で検尿したばかりなのに、なんで血尿が?

 

 

膀胱炎だとすぐにわかったのですが、理由がわかりません。

 

 

 

そして再び、大巻先生のもとへ……

ghaora (22)

 

 

 

膀胱炎の原因は「半日入院(実際には数時間)によるストレス」とのこと。

 

 

はあ。

 

 

これがそのときの明細です。もー、どこまで繊細なの?

IMG_1198

 

 

 

結局2回病院のお世話になり、お母さんの財布はさびしいですよ。次の給料日が待ち遠しい。諭吉さんたち、早く私の懐に入ってきてね。

 

 

 

でも私は決めているのです。多頭だからと言って、だれかを諦めたりしないと。

 

 

保護動物も含め、そのときどきで優先順位が変わることはあるでしょう。

 

 

だけど私は、703号室にいる全員を愛しているのです。

 

 

Smile!

 

 

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