二度目の後悔

明日からしばらく仕事がおやすみです。

 

やっとお子たちと向き合う時間が少し増える。やることが山積しているので「のんびり」とはいきませんが、リルの検診がまだなのも気がかりだしナナもなるべく点滴に連れて行きたい。

 

今月は動物病院に何度もお世話になると思います。

 

 

北海道の小宮さん見てますか? チチに大量のビールありがとうございました。お手紙も拝見しました。小宮さんにあれこれ教わって今の自分がいます。小宮さんは私の活動を信じ任せてくださいました。若輩者だった私の意見を尊重し、丁寧に接してくださいました。はじめてお会いしてからもう15年経ちますね。ひさびさに小宮さんの笑顔が見たいです。

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先日豆さまより美しいお花が届きました。豆さまありがとうございました。写真だと小さく見えるかもしれませんがすごいボリュームのお花たち。ひまわりはラウンドブーケにし、あつこさんにもらったルクレーゼの大きな水差しに。

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17年間愛用しているフランス製の四月の花器なまけものに残りのお花を挿しました♪

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うっとりする余裕がありませんでしたが、明日から堪能させていただきます。

 

 

犬猫ネタに入る前に、「台湾タケノコを食べる会」の写真をちょろっと放出^^

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直木賞作家森絵都さん、APF通信代表山路徹さん、カメラマン太田康介さん、女性セブン友美乃さん、妹夫妻がメンバーです。言い出しっぺは太田さんか山路さん(笑)。前々からのお誘いを受けノコノコ参加しましたが、仕事だった私はいったん帰宅しお子たちのお世話を2時間程度してから車で店へ。そのせいで一滴も飲めませんでした。残念です。

 

 

約1時間半の遅刻^^; 皆さま申し訳ありませんでした。

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私は女子高生のときの愚行を皆さまに暴露。約25年前ですから時効です。

 

 

そういえば森さんとも9年のおつき合い。穏やかで凛とした森さんの性格がとても好きです。

 

 

私がいない間、家に戻ったチチが4度目のナナの散歩へ行ってくれました。べべを愛車に乗せ、リルも引き連れて。協力がありがたい。

 

 

よし。チチが飲み会の日も気持ちよく飲めるよう心を配るぞ!

 

 

 

保護猫デカ円も毎日おりこうにお留守番してくれましたよ。

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最近(チチの前限定で)お腹出してゴロンと寝ています。まんまるのお腹かわいいね。

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保護できてほんとうによかった。デカ円ありがとう。

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縁あって出会った子たちは例外なく愛おしいです。そのすべてのルーツはこのお方

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ナナ、ほほと並ぶ目下の心配の種べべ公(15歳)。ここへ来て食欲がさらに落ち、嘔吐が顕著に。ツイッターにあげたのですが血の混ざった吐瀉物が散乱している日も。

 

 

本来はもう老齢ですしQOLの観点からべべの食べたいものを与えたいのですが、7歳のときにした胃がんの手術の影響で胃の幽門部がないべべはじゅうぶんに食べ物を消化することができません。くわえてIBDとひどいアレルギーと多発性腺腫を患っているため、決まった食事以外を摂ると体が悲鳴をあげ、すぐに嘔吐と下痢を繰り返します。

 

 

 

ねえべべ、お母さんはどうしたらいいのかな?

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みいさんが前に撮ってくれた写真。「田辺べべちゃんは長生きべべちゃん~♪」と笑いながら呼ぶとべべは手を挙げ「はーい」します。貪欲な私が一方的におぼえさせたコマンド。

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最近はあまりやらないけど「長生きしてほしい」の期待を込め、べべに約束の握手を求めていました。べべは私の声がけに応じ、必ず挙手で返事をくれました。

 

 

ごめんねべべ。重かったかもしれない。

 

 

ほかの犬猫たちよりいろんな意味で手がかかるべべですが、幼い頃もすさまじかったです。昔もお話ししたことあるかもしれませんが、私ね、べべを購入したペットショップに返しに行った過去があるのです。最低でしょう?

 

 

犬と暮らすと決めてから半年以上の時間をかけ環境を整えたつもりだったのに、いざ迎えてみたら手に負えない元気さと破壊力に狼狽。乳歯でマンションの床に穴を開けた子犬でした。

 

 

思い悩んで短大時代の友人に相談の電話をかけてみたところ「返しちゃえば?」のひと言。

 

 

犬猫を愛する皆さまには信じがたい言動かもしれませんが、友人の言葉に救われたのも事実でした。犬と暮らしたかった自分を激しく後悔し、べべを助手席に乗せショップへ。

 

 

運命のいたずらか、勢いよく飛び込んだショップはその日、定休日でした。

 

 

仕方なくべべ入りのキャリーをまた車に積んで横浜の自宅に向かう途中、信号待ちをしていた私は何気なくべべの顔をのぞいてみたのです。

 

 

かすかな寝息を立て、穏やかに眠る子犬。私の視線に気がつくとあどけない表情を浮かべながら首を持ち上げ、傾げました。その瞬間、私は二度目の後悔をしました。

 

 

そして二度目の後悔こそが、本物だとわかったのです。

 

 

車を路肩に駐め、べべをキャリーから出し抱きしめました。べべに対する真心の抱擁はそれがはじめてだったと思います。抱擁の際に乳歯で腕を100回ほど甘噛みされまくりミミズ腫れに。

 

 

子犬べべ公は人の都合でこの世に生まれてきたんです。

 

 

唯一の頼りのお母さん犬と仲よしきょうだいたちと離されてわたしのもとへやってきました。

 

 

私が望んでべべを買ったからです。

 

 

なのに私は、どうしてこんなに罪深い行動をしようとしたのでしょう。

 

 

あの瞬間から私は、べべのお母さんになれた気がします。

 

 

私は誓ってこれからの生涯犬猫を買いません。家族は買わなくても出会えます。

 

 

けれど、べべ公の存在を否定したくありません。

 

 

海より深く空より高くべべ公が好きです。手をかけることができて幸せです。

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べべとの生活を通じ、改めて思いました。犬と暮らしてよかった、と。

 

 

LOVE!

 

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

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一日病院

昨夜は眠剤を取ろうと引き出しを開けたつもりがなぜか冷蔵庫を開けてしまい、まちがえてビールを手にしてしまいました。オトナには飲みたい夜もあるのです。

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今日はナナの腎臓フードを買って来ました。ネットで8キロ注文したのですがまだ届かないので小さいのを買ってしのごうと思います。ネットと今日の分を足して約13,000円。

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土曜はべべ、ナナ、保護猫デカ円を連れて大巻先生の病院へ行ってきたのです。

 

 

べべ、ナナは半日入院させドッグドッグを。フィラリア検査、血液検査、エコー、レントゲン。

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結果は前回お話ししたとおりです。べべにはいくつかの問題が起き、薬を増やして様子見に。胆管炎、肝機能障害が深刻。体重はいちばん太っていたときより2キロ減。

 

ナナは慢性腎不全ステージ3以上で腎臓が萎縮しているのが判明。おしっこの量じゃっかん増えたかな? くらいだったのです。体重も食欲も減っていません。元気はむしろ若いときよりあります。だからほんとうにショックでした。

 

 

でもよかったことも!

 

 

FIVキャリアで年齢不詳の保護猫デカ円。保護当時は毛艶が悪くかわいそうなほどでした。なんか出てもおかしくないと覚悟しのぞんだスクリーニング検査の結果、なんとどこも悪くない!

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驚きの健康体♪

 

 

これで決めた。婿に出します。迷わず出す。

 

デカ円はすでにお茶会が決まっています。おいおいご報告しますね。

 

 

診察費の合計は69,300円。病院駐車場900円。合計70,200円でした。

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よし。なにかの参考になるかもしれません。今月は医療費の合算をブログに書いてみますね。

 

あ、でも心配ご無用! お子たちの医療費についてはちゃんと考えて取ってあります。

 

計画範囲内ですし、破産とかしないから大丈夫(笑)。

 

多頭ゆえペット保険に入ることは考えませんでしたが、保険に入っている里親さんのお話を伺うと賢明なご判断に頭が下がります。うちもこの頭数じゃなかったら保険に入りたかった。

 

 

 

昨日は病院にもうひとつの用事がありました。

 

 

門脈シャントの疑いのある子猫の「よもぎちゃん」の診察

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よもぎちゃんにセカンドオピニオンをとうめももさくらりんごさんマイ太郎さんが大巻先生の病院へ連れてきました。大巻先生は門脈シャントに明るい先生なので紹介したのです。

 

 

よもぎ嬢はうめももさくらりんごさんの細やかなケアのおかげでスクスク成長中。この月齢でハードな食事制限を受けているのがふびんで、ご飯を増やせないか大巻先生に詰め寄った私。検査の結果、多少増やしてもいいとのことで安心しました。

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検査中のよもぎちゃん

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念のためよもぎちゃんのきょうだいたちも同じ検査を!

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外注の検査結果が木曜日あたりにかえってくるのでそちらを待って今後の治療方針を決めていく運びとなりました。今の段階で私があれこれお伝えするのは不自然なので控えますね。今回のことで私はさらに大巻信者になり、大巻先生に出会えた我が家は幸運だとつくづく実感。これまで何頭の卒業生の命を甦らせてくれたかしれません。あと一歩で亡くなってしまったであろう子たちを大巻先生が治してきたのです。

 

大巻先生の頭のよさ腕のよさは並外れています。実際に難度の高い診察および治療を受けた人なら必ずわかるはず。病院は小さいけどね(笑)。

 

うちはほほやあまぱんが東大病院にもお世話になっていますが、ホームドクターは必須です。信頼できる獣医師がついていてくれることの心強さを改めて噛みしめました。

 

 

このお方もついでに診てもらいました。下痢がひどくミルクを飲まなくなってしまったんですって。カテーテルで飲ませる指導を受けるうめももさくらりんごさん。うまくいくといいですね。

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ほぼ一日病院にいてちょっと疲れてしまいました。ナナの検査結果が原因なんですけどね。

 

 

来週仕事が落ち着いたらリルをドッグドッグに連れて行きます。

 

 

リルになにかが見つかったら超凹むんだろうなあとビビリつつも、お子たちの命に向き合えるこういう時間が貴重です。うちのお子たちに私の子でよかったと思ってもらいたいです。

 

いつか来るお別れのときに、私は必ず後悔の山と闘うはめになる。

 

後悔はひとつでも少ない方がいいに決まっていますから、そのためにできることはしたいです。

 

 

最後になりますが、私とチチは落ち込んでいるばかりではなく、デカ円の検査結果には胸をなで下ろしています。チチは相当デカ円に未練を持っているらしいですが、よく話し合いました。デカ円の幸せを第一に考えれば703号室にいるのはベストじゃないとの結論に。

 

外でがんばってきたデカ円が健康体であったことがなによりうれしい。

 

デカ円のお茶会開催は私が来賓の方に直訴のお手紙を送って叶いました。

 

ずっとあたためてきたご縁です。うまくいくことを祈りながら今夜はこの辺で失礼します。

 

 

おやすみなさい。来週もよろしくお願いします。

 

 

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ナナが腎不全になりました

今日の通院のことはまた次の機会にでも書かせてください。

 

実はうちのナナが慢性腎不全のステージ3以上だと診断されました。

 

最近おしっこが薄く、量も増えたので気になってドッグドッグを受けさせたのです。

 

「ナナも腎不全かなあ~ 診てもらわないとね」

 

などとナナを相手に軽口を叩きながら今朝も散歩しました。

 

 

しかしいざほんとうに腎不全と診断されるととても恐ろしいです。

 

猫の腎不全より犬の腎不全のほうが予後が悪いと言われました。

 

帰宅後、ネットで検索しまくり。案の定あまりいいことは書かれていませんでした。

 

犬猫の余命は簡単にはかれるものではないと思いますが、大巻先生がシビアな様子だったので私は楽観視はしません。これからは先生と相談しながらナナに合う治療をしていきます。

 

できることはやりますし、私はぜったいにナナを失いたくないのです。

 

 

気がつけばみんな年を取り、病気を患ってしまいました。

 

べべ 多発性腺腫 重度肝障害 胆管炎 IBDほか

ナナ 慢性腎不全ステージ3~

ほほ 重度水頭症 歯肉炎

あまた 肺の結節 慢性肺炎 歯肉炎(全顎抜歯検討中)

さぶ 慢性腎不全ステージ3~

 

残るリルも来週のドッグドッグでなにが出てくるか予想ができません。怖いです。

 

 

大げさ抜きに703号室はだれがいつどうなってもおかしくないという爆弾を抱えています。

 

こまめな散歩、投薬、点滴、通院、食事管理、その他お世話にたいへん時間がかかります。1日に何度も嘔吐やトイレの失敗、尿漏れなどの後始末をくり返しています。

 

みんなを抱きしめる手が私には2本しかありません。お子たちに申し訳ない気持ちです。

 

 

 

私の周りはステキな方ばかりなので、私はメール、メッセージ、コメントまたオフ会や母の店などでおつき合いさせていただくのを心から楽しみにしています。でも今はなるべくうちのお子たちに時間を使いたいので、いろいろ滞り、できないことも出てくるかと。

 

ごめんなさい。

 

里親さんがたとのご連絡も手短になるかもしれませんがなにとぞご容赦ください。

卒業生のことで急を要する場合はこの限りではありません。24時間いつでも連絡ください)

 

 

 

お母さんとして、できることをしていきたいです。

 

 

微々たる活動を支えてくれたお子たちに明るい余生を送らせ、その中で私は息をしたいです。

 

 

皆さまには感謝の気持ちばかりです。ありがとうございます。

 

 

 

ではそろそろ多尿ナナちゃんの4回目の散歩に行ってきます!

 

 

 

ナナから皆さまへデッカいのを飛ばしますね!

 

 

LOVE!

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いい週末を!

 

 

 

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くるり

べべ公は連日嘔吐ばかり。今日はマットの上で激しくやってしまいました。

 

持病があり、体調のコントロールがむずかしいです。

 

 

私は時間が空くとべべ公を愛車に乗せ気晴らしへ出かけます。

 

昨日は近所のクリーニング店に行くのにつき合わせました。

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老犬とはいえ侮れません。迷子札つきの首輪、リードをしっかり装着。愛車の下にはフカフカのベッドを入れてあるので座り心地は抜群。べべ公は満足げなお顔を浮かべています。

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子どもたちに大人気。愛嬌を振りまいています。

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「わんちゃんもいっしょに中へどうぞ~」と言っていただいているので遠慮なく!

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べべはこういうとき、静かにしていられるので母親は鼻が高いです。

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大きな段差は両手でべべの愛車ごと持ち上げ乗り越えています。その際どさくさに紛れてべべのおでこにチューするのが好き。愛車を高く持ち上げ「ぶっチュー」。幸せ!

 

 

 

途中下車の場所は公園に決めました。

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草の絨毯を踏みしめる小さな足。べべ公、15歳の春。

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てくてくてくてく。いろんなお話をしながら住み慣れた町を歩く。

 

 

―――べべそういえばお母さん、幼い頃は引っ越しばかりだったんだよ。実は30歳になるまでに15回以上住所がかわったの。東西南北。あちこち行ったり来たり。流転の多い人生だった。お母さん地元がほしかった。自分のお城がほしかった。基盤がほしかった。

 

べべにもたくさん引っ越しをさせてしまったね。703号室にたどり着くまで4回も。ごめんね。

 

でもべべもお母さんも、あれから10年以上動いてないよね。703号室にずっといて―――

 

 

 

お話の最中のべべの表情はわかりませんでしたが、耳を傾けてくれていたと思います。

 

 

 

そのうちモゾモゾやっているなあと思ったら、べべがこっちを向きました。

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「くるり」

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景色を楽しめるようにしてあげたのに、お母さんの顔でいいの?

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「ただいま~」

 

 

お留守番組に声をかけ、べべとふたりお城に戻りました。

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べべはすぐさま定位置に向かい、おやつ催促の目線を送ってきます。

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うん。そう。ここがべべの居場所だね。

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毎日ここにいてくれてありがとう。

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べべがいてくれるおかげでお城が華やぎます。

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LOVE!

 

 

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風紀委員長

今朝、だれかの激しい嘔吐の音で私はうっすらと目覚めました。

 

 

―――きっとべべだ。

 

ほらやっぱりそう・・・・・・

 

 

べべはある程度吐いたあとも肩を小刻みに震わせながらケフケフ言っています。気持ち悪いのが完全に取れていない様子。べべの背中をさするため起き上がろうとしたとき、近くにいたリルが突然べべに牙を剥き吠えかかってしまいました。

 

 

 

どうしたのリル?

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リルは意地悪な女の子じゃありません。弱い者いじめもしません。

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けれどたまに、ふだん見慣れない光景を目の当たりにすると興奮してしまうのです。

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リル、スイッチオン。

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とっさのできごとに私がたじろいでいると、さぶがべべとリルの間にパッと割り込んできました。

 

 

そして弱い方のべべの前に立ちはだかり、威嚇する方のリルの顔面を叩いたのです。

 

 

強い口調で鳴きながら、2度、バシ、バシ、と。

 

 

さぶの鉄拳を喰らったリルはすぐにおとなしく引っ込みました。

 

 

一連を見ていた私は、朝から号泣。

 

 

皆さま、さぶの中には風紀委員系の小さい人間が入っているのですよ。まちがいない。たしか昔も一度、こういうことがあったし。

 

 

きっとさぶのどこかにチャックがあって、開けたらものすごく生真面目で正義感の強いイケメンが出てくるんですよ。あまりにも「人らしい」さぶの行動に私は心底驚きました。

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さぶ、前髪がペタッとしてるね。あまぱんのまねして蛇口から水を飲もうとして失敗したのよね。おでこが濡れてるもん。

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「ハハ~ さぶ兄かっこいいなあ」

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「さぶ兄~ ねえねえ ぼくも さぶ兄みたいになれるかな?」

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「まあ 小僧にはムリだな」

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私はよく、私ばかり家事をしてお子たちはニートでいいご身分だとぼやいていますが、実はそうじゃないのかも、と思うことがあるのです。

 

 

 

特にあまぱんとさぶは、私の手伝いをしてくれている気がしてなりません。

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それぞれのキャラクターで、おのおのにできることを。

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とてもさりげないからなかなか気づかないけれど、ふとした瞬間に感じるのです。

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保護動物の面倒を見るだけでなく、さぶはお茶会を盛り上げる役目も引き受けています。

 

 

「お見合い」に緊張し隠れてしまう保護動物に代わり、お客さまを盛り上げています。

 

 

来賓の方々はお目当てに冷たくされても、さぶを撫で気をよくしてくださいます。

 

 

何度、助けられたか。

 

 

 

703号室がどういう場所かうちのお子たちはみんな知っています。

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ここを巣立つ子もいれば、残る子もいることを。

 

 

自分たちは「残る方」との自覚が強いらしく、うちのお子たちはとにかく「ゆずる」のがじょうず。保護動物たちを本気で妬んだり怒ったりしません。

 

 

だからこそお子たちは、空になったケージを私と一緒に眺めさびしげなため息をついたりします。

 

 

新しい子がやってきて、お友だちになって、さようならする。

 

 

 

「それがうちだから」          「そでちね べべちゃ おえ くるしね」

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私の言う「個人」でやってますの「個人」には、皆さまの応援はもちろんのこと、働いて活動を支えてくれるチチとお子たちが含まれています。私ひとりの力じゃ、なんもできなかったと思う。

 

 

ありがたいですね。

 

 

 

感謝と愛を。濃く、深いやつを。

 

 

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