家族になれなかった犬


猫の不妊手術の助成金の会議は、夕方6時半から2時間半に渡り行われました。集まったのは、地 元で犬猫の保護をしている方々。15名以上くらいでしょうか。役所の方は6名位。私の横にマルコ・ブルーノさんが座ったのですが、その足元にはアシスタ ントの(笑)マイケル君(オス犬雑種)も一緒に参加していました。
まだまだ形にならず、最初なので自己紹介・今後の流れ・そしてそれぞれの活動内容の紹介に留まりました。役所と私たちの温度差を激しく感じ、イライラして (笑)言いたい放題(少しだけ抑えましたが)言いました。でも、いくら激しいバトルを繰り広げたとしても、所詮、私たちは「猫好きの集まり」だと括られて しまう。残念ですが、これは事実です。終わった後、ユキちゃん(保護活動友達)と無性に甘いものが食べたくなって(疲れていたから?)チョコバナナクレー プをむさぼり、アイスティを飲んで帰りました。内容はもう少しまとまったらお伝えしますが、沢山の方の尽力によって、まずは1歩踏み出した感があるよう な?ないような?(笑)。猫の不妊手術の助成金は、スタートラインに立ったばかり。でも、問題点は沢山ありそうです(汗)。

さて、昨日登場した黒い犬ですが、名前はしんと言います。
前の飼い主が付けた名前なので、変えようかとも思いましたが、呼ぶと尻尾ブンブン振って喜ぶので、このままにしようと思います。

2004年の7月の下旬(今から2年7ヶ月前)私の住む地区の土手はちょっと騒ぎになりました。大きなおなかが地面に着きそうな妊婦犬が捨てられ、土手を ウロウロしていたからです。警戒心が強い黒の妊婦犬を保護しようと、ボランティアが動き、悪戦苦闘を繰り返し、ついには保護したのですが、堕胎が間に合わ ず、産ますことを選択したそうです。当時、私はその話を毎日のように聞いていましたが、子猫の里親探しで忙しく、私以外のボランティアが関わっているのだ からと、話半分で済ませていました。

そして、8月15日、病院に保護されていた黒いお母さんから6頭の元気な子犬が産まれ、病院の口コミで1頭、又1頭と里親が決まり、子犬たちは元気いっぱ いで巣立ちました。病院の口コミで巣立った子は4頭。ボランティアの力で巣立った子は2頭。しんはボランティアの募集で里親になった家族よって引き取られ ていきました。

可愛がってもらえたのは、わずか数月。もしかすると、もっと短かったかもしれません。そしてお決まりの「外飼い」。雨の日も風の日も狭い庭に繋がれていました。
家族は、父親・母親・子供達(人数は不明)
しんを引き取ってしばらくすると、父親の勤め先は倒産。母親と子供達は離婚して家を出てしまいました。しんを置いて。金銭的に厳しくなった父親は、アパー トへ越し、しんはアパートの下の駐車場(アパートとは無関係)に繋がれるようになりました。それからは、離れた家族と復縁しようとよく働き、その為犬の世 話が全く出来ず(本当か?)お散歩はなし、ご飯は、可哀相に思った隣の農家の方があげてくれていたそうです。そして、ボランティアに電話。

「この度、再就職が決まって引っ越すので、しんを飼えなくなりました。返します。家族とも又一緒に暮らせるんです!子供がしんにたまに会いたいって言うので、新しい飼い主には、たまにしんに会わせてもらえる様、頼んでくださいね。」

だそう。同情の余地はありません。
倒産して可哀相という意見もあるでしょう・・・。でも、私は倒産しても、例え貧しい生活を強いられても、べべナナかつくんを手放したりしません。そして万 が一、癌の再発で死が間近に迫ってきて、愛する犬猫と暮らすことを断念したとしても、新しい飼い主にたまに会わせて欲しいとは頼みません。何故なら私と離 れたべべナナかつくんは、私を忘れ、新しい生活に順応しようと必死なのですから。

そして写真では分かりづらいと思いますが、2年4ヶ月ぶりに、生まれた病院に戻ってきたしんの片耳は、なぜ先端が欠損していました。看護師に何度も確かめ ました。耳はちゃんとあったの?と。看護師は言います。「生まれてからずっと見てきました。病院に3ヶ月以上居ました。耳は確かにありました。全部ありま した」

一度や二度会った方を信用し、犬猫を託さなければならない私達は、いつも緊張状態でなければなりません。しんはたまたま戻って来れました。でも、もしボランティアの連絡先を飼い主が失くしてしまっていたら、彼は今保健所に居たと思います。
ボランティアの方が彼を救おうと一生懸命頑張ったことは確かです。
でも、相手を良く見極めず「誰でもいいから早くもらって欲しい」と思ったのも確かだと思います。

しんは私の手に委ねられたので、これからは彼を幸せにするために頑張るだけですが、「保護犬をもらってください」と、人間側のご機嫌を取る時代は終わりました。
私は、犬と生きたい方にしんを託します。

いつも横に居る犬を、心から愛しいと思う方にしんを渡します。
しんを家族だと思える方に、しんと暮らしていただきたい。
笑顔が良く似合う、本当にいい犬ですから。

採血中も笑顔!(フィラリア検査中 結果 陰性♪)


小さかったときのしん(出戻った病院内にて ムチムチ!)


胸にはきれいな白の「Y」の模様

しんくん 2歳6ヶ月 オス 13キロ弱 優しくて人間大好き! 元気良く里親さん大募集中!!

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