ぼくはぼくに出会ったよ


タロはめっきりいい子です。正直、猫とはあまり相性が良くありません。
けれど、それくらいの問題なら、どうってことはないです。違う部屋にかつくんがいれば、部屋越しに威嚇することもないので、生活空間を分けてあげれば、何の問題も起きないって訳です^^

短期間で、この心の成長は、本当に感心です。
タロ、だめ犬だったあなたも愛嬌があったけど、今のあなたはもっと素敵。大好きよ!


タロが問題を起こしたのは、里親さん宅だけではありません。ご存知の通り、703ではチチを噛み(笑)、店では、まめが悪いのですが、それでも十分喧嘩を 買った(汗)。その前に一時預かりしてくれたお宅では、玄関の下駄箱を粉々に破壊しただけでなく、そこの女主人が仕事へ出かけるときには、洋服を噛まれ、 怒った女主人はタロを突き飛ばして出勤したそうです(爆)。女主人が強気な方なので、怖がってもないし、怪我もしていませんが、それでも普通は噛まれた ら、怖い思いをするでしょう。

そして、女主人のお宅から、703に移した時、時間の関係で、Kさん(保護活動の先輩)のお宅のガレージに半日置いてもらったのですが、その時は、Kさん がご飯を食べやすくするために、タロの食器を動かそうとしたら手を噛まれ、あまりの勢いに逃げたら今度は足を噛まれ、ナイロン製のズボンに大きく穴が開い てしまったそうです(苦笑)。
Kさんは、土手のどんな凶暴な犬でも、平気で保護する方ですが、タロはさすがに勢いがあって、怖かったと話していました。

でも、今のタロは、口の中からオモチャを奪っても、手から小さなおやつをあげても、間違っても歯が当たる事もないし、噛まれるなんてトンでもない。こんなにおとなしい子は居ないってくらい物静かに過ごしています。穏やかな顔をして。
タロの口の中に手を入れても、噛まないようにそっと離し「噛まないよ。試したってぼく、噛まないからね」とでも言うように、私の目をまっすぐ見つめて来ます。
この子のどこに問題があったの?
何もかも変わりました。著しく。
まるで、悪い細胞が全部新陳代謝して、タロ本来の優しい細胞に生まれ変わったかのように……。足だって、自分から「拭いていいよ」って差し出すんですよ。 昨日の夜あたりから(驚)。足は、本当に拭けなかったんです。どうしてもダメでした。お手上げ状態。どんな手でやっても、まるでダメ。それが我慢するだけ でなく、自ら差し出してくれるなんてまるで奇跡が起きたようです♪

長期戦覚悟だった私は、拍子抜けしてしまいました(笑)。

でも、これって私に特別な力があったからでしょうか?
私はそうは思いません。

長い放浪で、悪い癖が顕著に出てしまったのかもしれませんが、タロは多分、誰かによって飼われていたときから、気が強くて手の付けられない犬だったと思い ます。そして外飼いだからタロに多少凶暴な一面があっても、気にならない環境だったと思います。タロの悪い所を直してくれる人間など、彼の周りには1人も 居なかった。本気で取り掛かれば、すぐにいい子になるということを知る人は一人も居なかった。手に負えないから、捨てられてしまったのかもしれません。つ まり、タロを心から愛した人は、一人も居なかった、私はそう思っています。

今、私の厳しさの中に、愛を見つけてくれたタロは、足元でスヤスヤお昼寝を楽しんでいます。私の顔色を伺うように生活している部分が多いから、多少、規律 が多くて彼には不自由かもしれません。でも、彼は愛の中で暮らしていることに、とても満足していると私は都合よく解釈します。我慢できない犬が、我慢する ことを覚えること、あるいは我慢を強制されすぎた犬が解放され、その後又正しい我慢を覚えなおすこと、これは難しいことかもしれません。けれど、タロは今 ようやく、本当のタロになりつつあって、それを一番喜んでいるのは、里親さんでもなければ私でもない、タロ自身だと私は思います。

「あたしはタロ君が大好き♪」(タロはべべを犬の中のボスとはっきり認識しています)


「あたしもタロ君が好きよ!」(タロはナナのことも自分の上だと認識しています)


「ぼくは……。タロ君の卒業を祈るよ……」(この意見には、かつくんの本心が隠れちゃってますね)


「ぼくは、ようやく、ぼくに出会ったよ」

明日は、きゃわゆーい卒業生が泊まりに来るのでこれから大掃除です!その様子は次回のお楽しみに♪

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