“たいせつ”を通り越した存在


先日、(1か月以上前にできた)さぶの顔の傷の治りが悪いことが無性に気になり、胸騒ぎが止まらなかった私。腫瘍だったら? と想像するだけで怖くてたまりませんでした。

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心配しすぎて吐き気を催したので病院へ連れていくことに。さぶのための通院というより、もはや自分のためですね。だって今、さぶになんかあったら私は頭が狂ってしまうかもしれないのです。

 

 

自分の持病の通院もしていますが(本日も通院しました)、自分の通院ではまず緊張しません。

 

 

しかしことがさぶに及ぶと、ハンドルを握る手の震えが止まらないです。

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さぶが好きです。家族だし親子だし親友だし彼氏なのです。

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どんなに辛い日も、さぶがいると乗り越えられました。

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ここには書けない私の苦悩を、さぶは毎晩聞いてくれました。

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私の秘密もさぶはたくさん知っています。

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そして、私のいいところも悪いところも、さぶは無条件に懐いてくれるのです。

 

 

レギュラーメンバーのべべ、ナナ、ほほ、あまぱんを、私はリルとさぶと共に見送ってきました。ひとりずつ悪くなって、がんばってもがんばっても最終的には老いや病魔に勝てず、私の前から消えていきました。正直なところ、“永遠の別れ”という言葉に反吐が出そうなときがあります。そんな私は現在、巨大な腫瘍をかかえて寝たきりのリルと向き合っているのですが、リルを失うかもしれない恐怖にのみ込まれない分の勇気をさぶが私に与えてくれている気がします。

 

 

皆さまに引かれるかもしれませんが、私はさぶに依存しています。

 

 

さぶは「たいせつ」を通り越した場所にいるのです。

 

 

ただでさえ慢性腎不全と闘っているのに、そのさぶにもし更なる試練が訪れたら……

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泣きそうな顔で大巻先生にさぶを預けたらこう言われました。

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「田辺さん、腫瘍なら膨らみが出るはずですが、ほら、見てください。ぜんぜん膨らんでいませんね? 膨らみがないので腫瘍ではなく、傷がなかなか治らないだけではないでしょうか?」

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あ? え? そうかそうか。たしかに!

 

 

冷静に考えればわかりそうだけど、人間、パニックを起こすと思考が止まるのですね。

 

 

「おい いいかげんにしろよな」

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さぶりんごめんなさい。でも傷はしっかり治さないといけないので、1週間はエリザベスカラーになりました。念のためスタンプ検査もしたのですが、怪しそうな細胞は見当たらないとのこと。経過観察のため、来週またさぶを連れて病院へ行く予定です。

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処方された抗生物質入りのクリームを塗っていますが、効いているのか効いていないのか……

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ご機嫌を伺いながらしっかりとケアをしていきますので、皆さまこれからもさぶのイケメン面を見にブログに遊びに来てくださいね。大巻先生、さぶがお世話になり、ありがとうございました。

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Smile!

 

 

 

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