皆さま明けましておめでとうございます。2020年もよろしくお願いします。
毎年恒例となっていた「今年の卒業生(2019)」はこのあとにつづきます。
ほら、時系列を気にしないスローライフをすると宣言したから、年をまたいでもいいよね?(笑)。昨年もたくさんの譲渡に関わりました。私が譲渡責任者になったのは20匹ですが、保護を手伝ったり相談を受けたり里親さんを紹介したりを入れたら間接的にはもっと多かったです。でも、数を競うのはもとから好きではありません。そもそも「競うこと」に意味を感じないし、数を前面に出す活動にいっさいの興味がないのです。
なぜなら人間には必ず限界があるからです。
数をたたきだそうとすると、歪が生まれます。例外なく生まれます。
皆さま、その「歪」の正体を考えたことはありますか?
数によって生じた歪……しわ寄せはどこに行くのでしょう。
犬猫の保護譲渡活動をはじめた17年半前、私は思考よりも先に手足が動き、感情的になっていました。私を突き動かしたのは「負の世界に対する怒り」のみでした。それはそれで正しかった。感情がなければそもそも保護しようと思いませんし、机上の空論や理性だけでは成し得ないことがあるのも身を持って体験しています。
遺棄を許せない! 虐待を許せない! おかしな飼い方を許せない! ペットショップで犬猫を買うなんて! 悪徳ブリーダーめ! 行政はひどい! 社会がおかしい! 政治がクソだ! こんなんじゃだめだ、是正しなきゃ、一頭でも多く保護しなきゃ、なんでだれもわかってくれないの? 朝から晩までやっても終わらない……なんで私はこんなにたいへんなの?
肩に力が入りまくっていて、だれかの助けをいつも待っている状態でした。
しかし今はちがいます。
そんな私を冷たくなったと感じる方もいるかもしれません。実際どうなのか自分でもよくわからない。でも私を突き動かしているのは、もう「不幸」ではないのです。
もちろん、犬猫たちにひどい扱いをしている人間や社会の仕組みは憎いです。
けれど、憎さを表現しまくるのはちがう気がします。だっていろんな方の努力で保護犬猫たちに対する関心が高まり、社会がよくなっているのも事実じゃないですか。私たちはそこにこそフューチャーすべきではないですか? ちがいますか?
私は数より質、一頭一頭のQOL(生活の質)を重んじています。
そして可視化できる部分はすべてさらして皆さまに見てもらっています。
この子が、こんなに幸せになった。
一頭一頭に注目してもらいたいです。
フューチャーすることで逆に俯瞰ができる。俯瞰は波及を呼び込むでしょう。
私ひとりの力などカスかチリのレベルです。そうですよね?
現に「お宅は何匹保護してるの? うちは数十(数百)いるけど~」とよく言われたりしますが、我が家はせいぜい常時4~5頭の保護動物がいるのみです。
この言葉に委縮するとなにもできなくなります。
「私なんか」「私なんて」が口癖になります。
でも私は絶えず回転(卒業)させています。
コンパクトながらも自分にウソのないいい譲渡をめざしています。
赤い糸さがしは簡単に見えますか? 実は自分が萎んでしまいそうなほど、とてつもなく苦しい行動(作業)です。重い責任を伴うし、真剣です。そうして回転させている意味は次の保護動物の席を作るためです。生き場のない犬猫たちを然るべき場所へ移動させたくて。
そもそもこの国の不遇な犬猫たちの命運を私ひとりが背負えるはずもないし、背負った気にもなっていません。ミクロでは回転、マクロでは波及。
これこそが私の活動の全部です。
2019年はこれでもかというほど悔し泣きをした1年でした。私の一番嫌いな悔し泣き。母親や周りの友人にも心配をかけた1年でした。おかげでいろんな世界をどこかで冷静に見れるようになり、いいも悪いも自分にとって必要な教材だったと落とし込もうとしています。私が勝手に傷ついて私が勝手に苦しんだにもかかわらず、辛いときにそばにいてくれた方たち、物理的には離れていても応援の眼差しを向けてくれた方たちのあたたかさを私は忘れません。本当にありがとう。
私ひとりがいなくても、保護動物たちを救う手はどんどん増えています。
僭越ながら自分の思いが波及していると信じています。
だから私は人と不幸の奪い合いをしたいとは思いません。素直に喜びたいです。
2020年はスローに、目標を少なく、ですが設定した目標は必ず達成する1年にしたいです。新米ゆえご迷惑をお掛けすることも多々あるかもしれませんが、自分なりに仕事もがんばりたいです。とにかく前を向いて歩いていきたいです。
保護猫白まんじゅうのご縁探しもがんばらないと♡
長崎の保健所より703号室に来てくれた保護犬まうはバベシア症でした。
まうの体調をみながら、のんびりまうの未来についても考えていきます。
あと最後にたいせつな目標を!
老齢になっているレギュラーメンバーのあまぱん、さぶ、リル、高菜といっしょに2021年を迎えること。自分の病気とじょうずにつき合うこと。生きていること。
物事(本質)を凝視する力も磨きたいです。
703号室ブログを読んでくださる皆さまにも素敵なミラクルがいっぱいいっぱい起きますように。健康やプラスがいっぱいいっぱいありますように。
本年もどうぞよろしくお願いします。
LOVE
ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました
お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。
足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、
⇒足立区のペットシッター にくきゅうのおせわ屋をご覧ください!