猫のはかせは家族募集中です。今日は私の愛犬、ベベについての記事ですので、はかせの記事をご覧になりたい方は一つ下↓の記事から読んでくださいね♪
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むかしむかし、私はそれまで持っていたもの全てを捨て、べべと共に家を出ました。
新しい生活への期待と不安でアンバランスな精神状態の私を支えてくれたのは、べべでした。
実家に頼るつもりは毛頭ありませんでした。
ひとり暮らしを決意するも、「払える家賃の額」と「ペット可住宅の少なさ」の狭間にすっぽりと嵌まって、ため息の連続。足が棒になるほど不動産屋を回った 末、なんとか住処を得ましたが、女ひとりと犬一頭が自立するのは想像以上に難しかったです。生活をしていくためにはお金が必要だし、お金に固執すると仕事 の時間が伸び、べべに淋しい思いをさせてしまう。生活の基盤ができているひとり暮らしの方と違って、ほぼゼロからスタートした私にとって、べべは希望であ り、同時に重い荷物でもありました。
今思えば、べべは若いころからずっと我慢ばかりしてきました。
夜の本格的なお散歩以外にも、出勤前、短いお散歩へ出ていたのですが、べべは大きな公園の前に着くと、公園内で遊ぶ他の犬たちを眺めた後、決まって私を見上げながら吠えました。
“わたし、中には入れないの?”
“公園でボール遊びしたい!!”
“まだ帰りたくない。お留守番したくない”
わがままな人間の子供のように、その場から一歩も動こうとしなかったべべ。
「べべ、かえろ。休みの日、連れてくるから」
そう言いながらリードを引っ張り、踵を返す日々。
どうしても頑なに動かない日は、公園内にいた人たちが驚く位の大声を張りあげ怒ってしまうこともありました。そんな日は、お昼ご飯が喉を通らないほど反省 し、べべが恋しくてすぐに家に帰りたかったけれど、べべの願望を叶えてあげることはできませんでした。“公園に行きたい!”ほんの小さな望みなのに……。
ようやく仕事が終わっても、バスがなかなか来ない時も多い。横に並んでいた人がバスを諦め、タクシーに手をあげるのを密かに妬んだこともあったっけ……。
アパートの前に着いて鍵を回すと、真っ先に感じたのがべべの気配。一体いつから玄関前で私を待っていたのか、冷たいはずの玄関タイルは、いつもポカポカでした。
「ただいま、べべ。朝、ひどいことを言ってごめんね。怒ってごめんね」
そう言って抱きしめると、べべは鼻鳴きしながら私との再会を喜んでくれるのです。毎夜毎夜、べべはこれでもかというほど、私の帰宅を心待ちにし、歓迎して くれました。着替え終わると必ずテニスボールをくわえて遊びに誘ってくれたべべ。朝、公園で遊べなかった恨みはすっかり晴れた様子です。いや、最初から、 べべは私のことを恨んでなんかいなかった。狭いワンルームの中でボールを追いかけ、何往復も夢中で走り回る姿をみているのが痛かったです。私がいたらない せいで、べべがしぼんでいってしまうようで悲しかった。
待ちに待った休日は、べべを連れての土手通い。土手犬たちに物資を届けるのが目的でしたが、べべのご機嫌取りも兼ねています。べべは草むらを得意げに歩いて先導し、私を笑わせてくれました。
私の宝物が、おどるように前を歩いている!
べべ、待って、待って!
ひとまわり大きな部屋に移った後、ナナ、チチ、かつ……が増え、私とベベのふたり暮らしが終わりました。家族が大きくなるに従って、私とベベの関係が少し ずつ変化していくのを肌で感じるようになりました。私の手は違う子を撫でなければならないし、私の目は他の子を追わなければならないのですから。
もちろん後悔などしていないし、今あの頃に戻ったとしても私は同じ道を選択したでしょう。でも、べべはどう思ったでしょうか? 生活が楽になってすぐ、私 はべべだけのお母さんではなくなり、べべの意思も聞かず、次々と他の子を入れてしまったことに、べべは戸惑いや嫉妬を覚えたでしょうか?
だとしてもべべ、べべの命を手にしてからの9年間は、私の人生の中で一番色濃く、素晴らしい時間です。べべと出会ったからこそ、私は犬や猫のあたたかさを 知りました。べべ、かなり愛しています。べべの闘病が続くけれど、その合間合間にのぞかせてくれる笑顔を大切にしたいです。べべがいなくなったら、お母さ んは生きていけません。べべにたくさん迷惑をかけました。苦労をかけました。これからも、我慢させたり、べべの意に反することは多いでしょう。
でも、どうかどうか、だらしないお父さんとわがままなお母さんのそばにずっといてください。
ハニー、9歳のお誕生日おめでとう。
この日を迎えられたことを海より深く感謝します。
かつくん「べべちゃん、9歳のお誕生日おめでとう。
ぼくが生きていた頃はよく一緒にいたずらしたよね。
ぼくは高い場所から“壊しちゃいけない物”を落とす役目で、べべちゃんは床の上でそれをバラバラに分解する役目。入っちゃいけないって言われたお部屋にも ふたりで入ったよね。ぼくがドアを開けるまで、ベベちゃんは見張り役をつとめてくれた。クローゼットの中からハハお気に入りのセーターを引っぱり出してふ たりでビリビリにちぎった思い出もぼく、忘れてないよ。
ばれたきっかけは、ベベちゃんの歯に壊したセーターの毛糸がつまっていたのをハハが見つけてしまったからだったね。顔を真っ赤にしながらベベちゃんを追い回すハハの姿、おかしかった~。
その後、ぼくの爪からもセーターの残骸が見つかって大問題になったけど。
ハハの本、それでも人を愛する犬をよろしく!
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