死地からさらったお姫さま


※ブログ連続更新中。速いスピードで書いているので遡ってお読みください。

 

 

皆さまこんにちは。今回は保護譲渡活動内容が満載です。

 

 

まず夜、子猫秀多のお茶会が入っています。

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ナナがあまりにもうるさいわが家。希望者さんとゆっくりお話しできません。環境変化に強く、人見知りのない秀多はemi-goの病院にてお見合いをすることにしました。

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みいさんちでもこんなにふつうだもんね。がんばろうね秀多!

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※秀多の写真はみいさんの提供。みいさんちには保護猫椿がいます。

 

 

そして秀多のお見合い終了後は、emi-goの病院に預かってもらっていた保護猫を連れて帰ります。数日前にチチと私が近所で保護した茶白猫。卒業生十香の姉妹かと思うほど似ているので、名を「百香(ももか)」にしました。

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ふふ。茶白率高いですね。あと703号室は黒猫率も同様に高いのです。

 

 

話は少し逸れますが、うちの犬リルの散歩は日に3度行きます。朝、夕、夜。ナナとリルは同じペースで歩けないので、リルはリルだけで行くのです。

 

 

リルの散歩中にチチが見かけた「いじめられ猫」をチチから相談された私は、保護を決意。その猫は私も見かけたことがあります。けれど桜耳(TNR済み)なので、むやみに手を出していいのか迷っていました。だれがTNRをしたのかは不明。必死に聞きこんでいますが、結局未だわかりません。

 

 

前にも何度も書いた通り、うちの近所は猫にとっていい環境ではありません。

 

 

猫ギライが多すぎる。近所の人が偶然これを読んだら怖いので掘り下げて書くのはためらいますが、BB弾などで虐待する人や殺鼠剤で殺された猫もいます。嫌いな人の言い分は「邪魔だから」。

 

 

嫌いな人に猫のよさを語ったところで、どうにかなるのでしょうか?

 

 

私は時間の無駄だと思うので、野良猫だと判断すると即連れて帰ります。

 

 

死地からさらうのです。

 

 

今はとにかく寒い。裸足の外猫たちはみんな震えています。

 

 

暖を取りたくてあちこち彷徨っています。でも外に室内並みにあたたかい場所などあるのでしょうか? 「いじめられ猫」をいじめているのは「ほかの猫」。

 

 

頑固で無責任な餌やりじじいの撒く餌をめぐり猫同士が対立。

 

 

猫たちの周りはほぼ猫嫌いの人ばかり。むろん中には猫が好きな方もいるかもしれません。しかし私はまだそういう方と直接お話しできていません。

 

 

この環境に辟易です。いっそ人工的な都市に引っ越し外猫を見ずに済む暮らしがしたい。けれど猫たちを「紛争地」から連れて帰れるのは私しかいません。

 

 

聞き込みと並行しながら桜耳猫を保護すべく、チチもがんばってくれています。

 

 

私も時間を見つけては捕獲箱を設置し、秀多やポテチの家族募集を急いでいます。チチがリルの散歩中に持っている猫のおやつを目当てに、いつの間にか(桜耳猫を含む)3匹の猫たちがチチに寄ってくるようになりました。私とチチは根気強く餌づけをし、捕獲箱に入ろうとしない桜耳猫を素手でチャレンジしようとも考えています。

 

 

私たちの目標は猫たちにいじめられている「桜耳猫」の保護。

 

 

達成できるかは正直わかりません。現在はその道程にいます。

 

 

でも「いじめているほうの猫」はどうなるのでしょう?

 

 

なぜ桜耳猫をいじめるのでしょう?

 

 

飢えていて困っているから必死にテリトリーを守っているからじゃないですか?

 

 

やるなら全員やります。

 

 

いじめられているほうもいじめているほうもやります。

 

 

チチは最初、いじめられている子だけを不憫と嘆いていましたが、何度か話し合い、私は自分の気持ちを伝えました。やるなら全員やる。最終的にチチも納得。

 

 

で、桜耳猫の保護をほんのり期待しながらしつこく捕獲箱を設置して入ったのはこちらのお嬢さん。不妊手術すらしていない生粋の汚れた野良猫です。

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写真を明るくしたので実際の苦労感は伝わらないかもしれませんが、肉球はヒビが入り足が真っ黒に汚れていました。全身もほこりをかぶった感じの色合い。

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当然毛はボサボサ。箱の中で怒りまくっているという……(涙)。

 

 

emi-goの病院は忙しい時間帯だったので、チチと私で捕獲箱から洗濯ネットに入れて、簡易ケージを設置し、そこに入れておくことに。

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洗濯ネット越しだとおとなしいです。

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ネットだとコントロール可能のレベルですね。抱っこもできちゃう♪

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中島先生の手の空いた時間に手術をしてくれるから百香しばらくここにいてね。

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いきなり知らない場所に連れてこられたから不安だよね。

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よくわかる。あなたの先輩たちもみんなそうだったから。

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でも、私が必ずあなたをお姫さまに変身させ、終の棲家に案内する。

 

 

 

「信じていいの?」

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信じていいよ。いっしょに成長していこう。私にもいろいろ学ばせてね。

 

 

 

ということで! ポテチ! お願いがあります。

 

 

本日から、ポテチと百香はケージをわけますが、ルームシェアしてもらいます。

 

 

なぜならば703号室は2LDKなので、そうするしかないのです。ごめん。

 

 

 

「え……ハハ……それぼく初耳です」

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はい。たった今、言いましたから。

 

 

皆さま秀多のお見合いがうまくいくよう祈ってくださいね。そしてあと2匹無事に保護できるよう応援してください。私は全力でがんばります!

 

 

 

Smile!

 

 

 

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2件のコメント

  • ポテチ君と百香ちゃんともにあの!伝説のほんわか茶白猫さんですね。毛色で本当に性格が違うのか真実は分かりませんが、茶白さんは何故かほんわかとしているのに賢い子が、多い気がします。
    死地からさらう・・・すごく良くわかります。死地から救うと何故ハハ様が言わないのかも、その死地の状況を知っているので分かります。
    家の茶白の子は、今でも長い棒など例えばフローリングワイパーとかを怖がります。8キロ越えの巨体を縮め棒を見ると怖がります。原因は分かっているのです。野良生活の頃に近所の猫嫌いの人に棒で叩かれていたのです。
    敷地を通っただけで、棒などで思いっきり叩かれていたのです。
    見た人の話では、体が吹っ飛ぶほどの叩かれ方だったそうです。
    叩いていた張本人と話した事があるのですが、本当にごく普通の60代の男性です。
    本人に全く悪い事をしている意識はありません。「猫がさぁ、うちの鉢植えにいつもおしっこするんだよ。エサをあげてる奴がいてこの辺にくるんだよ。どうしょうもないよね」と言っていました。
    彼は、虐待している意識も殺してしまいたいという気持ちもありません。ただ邪魔だからどかすという意識です。その際に怪我をしようが骨が折れようが、自分には関係ないのです。自分の敷地に入った猫が悪いと思っているのです。人間同士だって知らない人が自分の家の庭や玄関に踏み込んだら嫌ですよね。
    人間なら思い切り叩かれたりは、しません。
    猫だとどんな寒い日でも水を掛けられたり、
    叩かれたりする事があります。
    好きでも嫌いでも生き物を叩いたりしない常識を持った人には考えにくいかも知れませんが、違う常識を持った人もいるのです。
    全く違う考え方の人間の意識を変えるのは、法律でも定めないかぎり無理です。
    だからハハ様の言う死地からさらうの意味が、痛いほどわかります。
    TNR後で耳カットされている子でもそうでない子でも、猫が好きではない人や猫を意識していない人にとっては、邪魔な時はどかすのです。
    私は以前、猫嫌いの人から「人間の生活と猫とどっちが大切だと思っているんだ」と怒鳴られた事があります。
    ハハ様のいつもおっしゃっている、室内飼いの意味は交通事故や危険な事から守る意味もあるけれど、世間一般の人間から守るという事もあると思います。
    自分がTNRした子だから終生面倒を見ると思っていても、家に入れられない限りは自分だけの子という気持ちは、私にはありません。
    縄張りでもあるまいし、もし本当に善き保護主が現れてその子を確実に幸せにしてくれるという追跡が出来るならば、私はむしろ嬉しいです。
    流石チチ様です。躊躇いなくハハ様と一緒に
    保護する行動力は凄いです。

    • anny703

      豆様
      猫目線から見たら私は彼らを「さらっている」にちがいありませんので私の表現は正しいです。
      それを読み手がどう受け取ろうが私には関係ありません。救っているという感覚より本猫たちの意思を確認しないまま「さらっている」わけですので、いいんだと思います。さらうも救うも大差はなくて、結局猫たちが最終的に納得をしてくれればいいのかなと思います。
      豆様の仰る通りですね。外猫に対する意識の高低さや外猫に対する個人の解釈はとても広義的で、各々の心の中までを変える力など私にはありません。好意的な目線で見守ってくれる人ばかりではないことを私は身をもって知っています。
      だから保護するのです。それを豆様はわかってくださっているし、豆さまもそうなさっているんですものね。尊敬します。
      猫嫌いと話をするととても生きづらさを感じてしまいます。あと中途半端な無責任な「猫好き」も辟易です。
      お互い消耗しますよね。
      でも死地から一匹でも多く連れて帰れるように頑張っていきたいです。
      いま狙っている子たちが捕獲箱に入らず、手を尽くしているのですがなかなかむずかしいです。
      あきらめてはいないので、これからも粘り強くやっていきますが、どうなるかはわかりません。
      消えてしまうかもしれないし、死んでしまうかもしれないし。
      こういう雪の日なんかは特に心が痛みます。早く連れて帰りたいと。
      私なりにチャレンジしているので、朗報がありましたらまたお知らせしますね。
      豆さまにはいつもいつの日も感謝の気持ちでいっぱいです。
      ありがとうございます。

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