白状しますけど、昼間お母さんはほんのりイライラしていました。
掃除機をかけながら、イライラ。嘔吐や排泄の失敗を片づけながら、イライラ。
お母さんなりにキッチリと決めている「日々の予定」をこなすため、在宅ワークに取り組んだのですが、仕事をしながらもやはりイライラがちらつきました。でもいちおう「集中」はしました。
お母さんのイライラの理由はリル、あなたです。
リルが悪いことをしたからではありません。
リルの胸の内を想像して、お母さんは自分自身に苛ついたのです。
「束として見ない」
そう意識しているのにうまくいかない。結局、手のかかる子、細やかなケアが必要な子ばかりに目が行き、体が動く。気づくとときどき、リルをポツンと置き去りにしている。忘れ物みたいに。
「したいこと」がいつの間にか「やらなければならないこと」に押され、跡形もなくなる。
時間の経過とともに家族のスタイルが変形したんだと思います。だけどそれじゃいけない。
犬と暮らすと決意したとき、猫と暮らすと決意したとき、あなたたちを我が家に迎えたとき、まちがいなくお母さんにはたくさんの「したいこと」がありました。
あなたたちと叶えたいこと、叶えてやりたいことが。
なのに近年は、そうじゃありません。
「希望」だったことがことごとく「ノルマ」に変わってしまったのです。いちばん明確な「希望」を貫く道のりにて、お母さんはささやかな希望をいくつも見落とし、失ってしまったようなのです。
リルはたった30分でも喜んでくれるかも。ならば日が出ているうちに、お母さんは絶対に仕事を終わらせ、白雪姫をさらって公園へ行かなければ。
無我夢中で送信ボタンを押し、リルの首輪にリードをかけました。
ナナと行く「日課」のお散歩じゃないんだよ。リル、進みたい方へ進んでごらん
驚き顔のリルを見てハッとさせられました。リルはもうお母さんに期待しなくなったのかな?
風に揺れる尻毛が愛おしいです。秋で14歳になるのか・・・・・・
普段は使わないロングリードをつけ、広場で伸ばしてみました。
人がいないからリルの好きにしていいよ。どこへでもどうぞ!
ちょっと走るたびに、リルは私の姿を確認します。
そしてトコトコ戻ってくる。
自由を与えても、どうしたらいいのかわからないの? お母さんそばにいるから大丈夫!
やさしいはにかみ顔の白雪姫。正義感が強く、少々わがままで、目はキラキラ輝いています。
土手で産まれ、3歳5カ月のときようやく保護のチャンスに恵まれ、私たちは家族になりました。
若い頃はさんざん苦労したのですが、どんな瞬間も喜怒哀楽を失わず逆境に耐えたリル。辛いときに限ってよく笑う強い女の子でした。本当にすばらしい犬です。
リルが家族になってくれた日、お母さんはうれしくてうれしくて、リルを大切に育てていこうと決めたんです。リル、リルと歩いて全部クリアによみがえってきたよ。
物理的な部分は有限だとしても、リルへの気持ちや私たちの絆は無限です。これだけは信じてね。リルスマイルは格別なので、なるべくリルを笑わせられるよう心を配っていきます。
リル、いろいろ後まわしでごめんね。
今の瞬間はあなたこそがお母さんの視界のすべてです。
デートしてくれてありがとう。生きていてくれてありがとう。
リルと吸った空気はおいしかった。
LOVE末娘
お母さんより
ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました
お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。
足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、
⇒足立区のペットシッター にくきゅうのおせわ屋をご覧ください!