変化をも抱いて


保護動物のお見合い前、私はほんのりした緊張感で準備にかかります。

伺うパターン、お越しいただくパターン、そのときどきで準備内容は変わります。

素なうあらため麦はこちらの方で会う形にしました。ほほが不安定だったこともあり、うちのマンションの密室の集会室をレンタルし、そこでゆっくりお話しすることに。

ひとりでせっせと必要な書類や荷物を運ぶ。猫を運ぶ。

今回はなぜかかすかに孤独を感じました。

 

さあ、起きて! 今日はお前さんが主役だよ。がんばろうね!

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「命の譲渡」は私にとって分不相応な重責です。

毎度毎度、例えようがないほどキツイです。

私が、私ごときが、一頭の未来や運命を決める。

 

考え詰めると本気で吐き気を催してしまうのです。

逃げ出せるものなら、なにもかもを放ってしまいたい。

自分で保護しておいて、矛盾ですね。

がっがりされるかもしれませんが、これが私の本音です。

 

ただ、裏返せば、自分の中でここだけはずっと変わらない部分なのでよく言えばピュアな気持ちで取り組んでいるのかもしれません。私の短所であり、長所であり。

 

お見合いは平均正味2時間。

その間、ひとつでも多くを聞き取り、ひとつでも多くを伝えたいので早口になってしまいます。

そのため、希望者さまはお見合い後ぐったりと疲れが出る方もいて、申し訳なく思います。

お互い真剣ですからね。

 

今回はさまざまな資料とともにこの絵本を用意しました。 「どうして?」 (石黒謙吾/文)

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人間の赤ちゃんが生まれたあと、飼い主の夫婦から少しずつ見放されてしまう犬の物語。

今の日本は大概、極悪人ではないふつうの人々がなんらかの理由をつけて犬猫たちを遺棄しています。どこにでもある話で、誰にでも起きえる話です。

 

私たちの人生にはさまざまなライフステージがあります。

 

結婚、離婚、出産、転職、昇進、降格、失業、闘病、介護……

 

私はライフステージの変化時に遺棄される犬猫たちを数えきれないほど見てきました。

そして私自身も、離婚や闘病の経験者です。

 

誰の人生にだって、晴れの日もあれば、雨の日もあります。

けれど、どんなライフステージに於いても、私は一度家族として迎えた犬猫たちを最期まで看取るのが人間としての最低限の責任だと思います。

 

麦の里親さんは、終始私の話を真剣に聞いてくださり、ご自分たちの考えもお話してくださいました。その際のご夫婦のかもし出す雰囲気に私は安堵しました。

なんて表現したらいいのか……根幹が太くどっしりと凛としたご夫婦なのです。

この方たちはいい加減な約束をしない。そう思えました。

 

お見合い時の一枚↓ ゆるゆるでおやつもらうとき以外ほぼ動かなかった麦さん(笑)。

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ご主人は被災地浪江の出身でご苦労もあったでしょうが、強く朗らかなお人柄でした。奥さまも聡明で素敵な女性なのでピッタリお似合いです。

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そこにゆるっとした麦が加われば最高ですね!

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卒業の朝、里親さんから届いたメール

 

本日はよろしくお願いします。

脱走防止柵が届き、装着完了しました!

新しい家族を迎えること、二人で首を長くして待ってます(^-^)

遠い道のりになると思います。

お気をつけてお越しください。

途中、何か困ったことがありましたら、いつでも連絡ください!

 

ご主人の「仏滅の日を避けたい」とのこだわりに激しく賛同し日程を調整したので卒業まであっという間だったのですが、短期間にお迎えのご準備をしてくださりお疲れさまでした。

 

 

さあ、到着しましたよ!

 

麦、ここが新しいお家です。

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卒業の日の様子は、次回UPしますね。

 

譲渡後、実はご主人側にちょっと猫アレルギーの症状が出て心配でしたが、いろいろ模索しながら家族で楽しく共生してくださるそうです。うれしいですね。

 

健やかな日も、病める日も、愛いっぱいの日々を送れますように。

そして幸せを掴む犬猫たちが増えますように。

 

つづく

 

 

LOVE!

 

 

 

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