皆さま、お正月休みいかがお過ごしですか?
私は年末にねこだるまねーさんが送ってくれたお野菜などをつかい料理を作りまくっています。
新鮮なお野菜ありがとうございました。ねーさんから仰せつかったとおり、母にも渡しました。
正月料理は母の手作り。Iさんからいただいたカニはお鍋にして。ごちそうさまでした。
生粋の台湾人でありながら和食も上手な母。私もいい年をした中年ゆえ母のような料理上手な女性になりたいです。料理はあまり好きじゃないんですけど。
さて、年末やってきた保護犬バービーですが、散歩の経験がほとんどなさそうです。
外に連れ出すと歩けずに固まってしまうのです。
ガタガタ震えます。
「かんべんしてください」
目を潤ませながら訴えてきます。
数年単位でケージに入りっぱなしの生活だったのではないでしょうか?
ケージの外を知らない分、ケージ内でおとなしく過ごすことができるのですが、家庭犬としての見識を広げてほしいので私はカートを倉庫からひっぱり出しました。
バービー、歩くのはこわいね。お輿に乗せてあげる。
「ハハさん……わたし じょうずに歩けなくてごめんなさい」
カートの内側にはリードフックがついているので、万が一の飛び出し防止としてバービーを固定しています。足元には毛布を敷いて。寒がりのバービーが快適に過ごせるように^^
「これなら安心。ハハさんありがとう。めいわくかけてごめんなさい」
バービーはすぐ謝ってきます。
体を低くし「殴らないでねポーズ」「服従ポーズ」を繰り返しています。
いったいどんな扱いを受けたらこんな風になるのでしょう。
いい子すぎて胸がしめつけられます。
お姫さま、準備はいいですか?
未知の世界に出発しますよ。
「はい……でもちょっとだけ こわいです」
カートを押すと、外で出会う方がバービーににこっと笑いかけてくださいます。
そのたびに、彼女は申し訳なさそうな表情を浮かべ、耳を倒し萎縮するのです。
「たくさんの目……もしかしてみなさん 怒っているのですか?」
ちがうよ。
赤子のたたずまいの乳母車の中のお姫さまが、あんまりにも愛らしいから、だれもが思わず足を止めてしまうのよ。
バービーはかわいそうね。
自分がどれほどまぶしいか、まだ気づいていないんだもの。
あなたはあなたが思うより、ずっと素敵な女の子ですよ。
光と影
幸と苦
バービーは今まで片側だけしか知らなかったでしょう?
でも私は両方知ってるの。
バービーが知らなかったA面にこれから連れて行くから、お輿に乗ってリラックス、ね。
↑ ここまで書き終えて新たにわかったことがあります。
これまで吠えたことのないバービーがさっきはじめて吠えました。
ガラス越しにリビングで作業している私を呼んだのです。
私はガラスに映るバービーの顔を見て彼女が吠えている事実に気づきました。
なんでだと思いますか?
彼女の声が私には聞こえなかったのです。
驚いてバービーに近づくと彼女は吠える仕草をやめて尻尾を振りました。
確かめるためにもう一度彼女から離れ、隠れてみたのです。
そうしたらまた彼女は吠えました。
でも声がしない。
喉がかすれたように少し鳴るだけ。
「わん」でも「あん」でもない聞きなれない音。
「んんぁ」「んんぁ」
それが彼女の精いっぱいの声
彼女は声帯をつぶされていました。
いったいなぜそんなことをするのでしょう?
めったに吠えないバービーの声を奪う必要があったのでしょうか?
まだ数日しか一緒に暮らしていませんがわかります。バービーは無駄吠えするタイプではなく吠えるとしたらよほどストレスを感じたかあるいは切迫した事情があったからだと思うのです。
その声を聞くどころか力ずくで奪う権利が私たち人間にあるのでしょうか?
人間だから、なんでもしていいの?
下品で野蛮ですね。
不衛生な狭いケージに閉じ込め声すら奪う。
せっかくの命を、じわじわ削ぐ。
これから「血統の子犬」との暮らしを希望する方には今一度考えてもらいたいです。
業者から彼女がどういう扱いを受けてきたのか。
そしてバービーなんて氷山の一角にすぎず、しかも幸運の方だと。
多くの繁殖犬たちがバービーより苦しみ、報われることもなく惨めに朽ちていくことを。
事実を知ったら、のんきにペットショップに行ける方はいないんじゃないかな?
理想的な犬種との暮らしを実現させようとする人たちの欲求のために、裏でどれだけの命が犠牲となり消滅しているか。私たちはそろそろ、本当に知るべきです。
新年早々、失礼しました。がまんできなくて。
ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました
お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。
足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、
⇒足立区のペットシッター にくきゅうのおせわ屋をご覧ください!
バービーちゃん、人間のせいで、あなたをあんな表情にしてしまって、本当に本当にごめんなさい。やっと安全な場所に来れたね。
どうか幸せになってね。
池田様
ありがとうございます。がんばっていいご家族を探します。
今日カニに続きいくらをいただきました。おいしすぎです!!
写真に撮りましたのでまたブログで自慢させてください^^
ごちそうさまでした。
バービーちゃん辛くて苦しい思いをしてきたね。繁殖させられてる犬や猫はまるで玩具のように扱われてる…壊れたら捨てる、飽きたら捨てる。命なのにね……
どうか辛い事は忘れて幸せになってね。バービーちゃんを見てるとスーと重なって涙が出ます。アンちゃんバービーちゃんの幸せ宜しくお願いしますねm(__)m
ねこだるまねーさん
そうですね。諸悪の根源は普通に犬猫を買ってしまう私たち人間にあるんですよね。バービーのような不遇な子がいなくなることを夢見ています。
野菜ありがとうございました^^
思わずコメントしてしまうほど、我が家のお子とおんなじ。おととしの夏に預かりっ子として我が家にやって来たトイプの女の子。体を低くして人間が動くと隅っこで引っくり返る、背中は出来るだけ身を縮める為に弓なりに。棒状の物を手にしただけでパニックで逃げ惑う。バービーちゃんと同じように声はありません。散歩も行ったことがないような様子で歯はボロボロ。個人放棄とのことでした。
それから数ヶ月、縁あって預かりっ子からそのままうちの子になりました。最近去年の冬着ていた服が小さくなっているのに気がつきました。体重はほとんど変わらないのに、どれも丈が5cmくらい短くなっているんです。不思議に思ってよく考えたら、背筋が伸びてリラックスした姿勢になって体長が長くなったからでした。今では張り切ってランで走り回っています。そんな彼女を見ているだけで幸せです。少しずつ心開いてくれて、犬生を楽しんでくれて、彼女のがんばりに誇らしい想いです。最近では「ハフッ」とつぶやくように啼いていた彼女も「ワンワンッ」とかすれた声で騒いで怒られています(笑)
バービーちゃんの犬生はこれから。ハハ様がきっと本当のおうちを見つけてくれるから!
Shimanさま
あたたかいコメントうれしく拝見しました。ありがとうございます。返事が遅くてごめんなさい。
そうですか! 同じなんですね。弓なりに曲がっていた体、わかります。
バービーもとても萎縮しています。ですがここ数日どんどん変わってきました。これからが楽しみです。
こういう思いをする犬猫たちがいなくなる日を夢見つつできることをつづけていきたいです!
涙がでます。表情がすべてを物語っていますね。でもこれからはきっと幸せにすごせますね☆
かももみーるさま
そうですね。バービーに合う家庭をしっかりと探していきたいです。
ハハ様
ハハ様のblogの仰る通りです。いつも冷静で分かりやすい文章にして頂いていてありがたいです。バービーちゃんのこれからが光幸で一杯でありますように。バービーちゃんは何にも悪くなんか無いよ。人間のせいでごめんなさい。これからは楽しいことばっかりよ!堂々と前を向いて暖かい場所で生きてね。
りこさま
ありがとうございます。
バービーちゃんは犬らしくなってきました。長い間感情を抑制しながら生きてきたみたいですが、喜怒哀楽が少し見え隠れしています。かわいいです^^
本当ですね。
あの子達は人間の付属品じゃない。
人間の勝手で好き勝手にして良いわけがない。
知り合いにもいました。
動物飼育禁止のマンションだから、と声帯を取った犬を飼っていた…。
何故だかすぐに亡くなりました。
悲しい。
でもあの子たちはもっと悲しいはずです。
言の葉さま
本当に仰るとおりですね。
人間の身勝手な行動で、自由を拘束されたり虐げられたりする犬猫の多さに閉口します。同じ人間として恥ずかしいです。
自分は彼らと向き合って声を聞いていきたいです。