漆黒の天使


抽選の動画は今日か明日に撮ります。チチがいないとできないの。保護猫あかり&アー太郎&プー太郎の家族募集の最中ですが、今日はうちの愛猫ほほを主役にします。抽選までの時間稼ぎとも言う(笑)。

朝起きたらほほがなにやらおもしろい遊びをしていました。
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猫って段ボールを使った地味な破壊と籠城が好きですよね。
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ほほも猫としては一人前のようです。

満足かい?
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出勤前だったので、カメラで数枚写真を撮った私は、すぐ洗面所へ。

「おかーさー ぼき を ス~ル ちまち」
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(お母さん ぼくを スルー しました)

ほほ坊、注目してやる時間がなくてごめん。朝は忙しいのよ。

べべナナリルのお散歩もあるし。

でも通勤電車の中で、ほほが段ボールに入った姿を思い出して、ほほに無性に会いたくなった。今さっき家を出たばかりなのに……。お母さんの小さな胸の中は、ほほでいっぱいになった。ほほを誉めて抱きしめたくなった。ほほと離れている時間がひどく不幸に思えた。

猫は、ずるい生き物です。

そうそう。

はじめて703号室をご覧の方もいるかもしれません。

我が家のほほについて簡単に紹介させてくださいね。

水頭症を患っているほほは、現在6歳。

赤ちゃんの時に保護されました。

ほほを保護したのは、8年くらい前に私が家族募集していた姉妹猫の里親になってくれた方。ほほはひとりでぽつんと外に佇んでいたそうです。上半身だけはかろうじて起こしていましたが、立ち上がることができなかったのです。

一目で重い障害を感じ取った里親さんは、電話口で私に引き取ってほしいと言いました。正直、私の胸中は複雑でした。ほほ(重い障害のありそうな子猫)だから飼えない、いや飼いたくない、そんな意図がバシバシ伝わってきたから。

それだけではありません。

私には勘弁してほしい理由がもうひとつありました。

ほほを引き取ってほしいと言われたのは、最愛の猫かつが亡くなる3日前だったのです。もういつ亡くなってもおかしくない状態のかつを抱え、私の頭はパンク寸前でした。自分の心臓が自分の一部ではなく、まるで他の生き物のようにバクバク暴れ、眠れない日々でした。

かつが死ぬことはわかっていたけれど、だからこそ残された1分1秒が貴重でした。かつと過ごしたかった。かつだけを考えて。

今でもかつを思い出すだけで、涙腺がおかしくなります。

未練がましいですけど。

ほほに話は戻りますが、私が引き取らなければ、また外に捨てられる戻される可能性もあると考えた私は、脅迫に屈するような気持ちでほほを迎えに行きました。こういう言い方、性格悪いでしょう? でも本音です。笑顔で楽しく迎えに行ったわけではないのですよ。

来たばかりのほほ
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保護した方の言うとおり、立てません。

頭が持ち上がる程度ですが、フラフラしています。

体と比較すると頭が異常に大きい。

写真に写っていない方の目が、風邪かなにかで潰れている。

頭の中央に突起物がある(ほほアンテナ)。

なによりもすごかったのは、下痢でした。

肛門から噴き出す水下痢。

下痢、下痢、下痢。

病院ではまず致死性の極めて高い「パルボ」を疑われました。パルボならどうしよう。この子だけじゃなく、まだ生きているかつも危ない。かつとほほを完全隔離していましたが、所詮は同じ屋根の下。検査結果が出るまで、生きた心地がしませんでした。

その後、パルボは陰性だと判明。

だけどとてもじゃないけど、ほほが育つとは思いませんでした。

生命を維持できる状態ではなさそうだったから。

そのほほが、6歳ですよ。

かつの亡くなったあと、私の予想に反して、どんどん生きるではありませんか!
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生きて生きて生きまくって
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この家に光を与えつづけてくれているではありませんか!
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笑いも癒しもくれています。
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私にはもったいないくらいの天使です。
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(お友だちのお子と)

ほほ、ありがとうね。
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私たちはときどき、勝手に悲しみ、勝手に嘆き、勝手に心配し、勝手に絶望します。つくづく、頭でっかちはほほではなく、人間の方だと。

ほほが私に教えてくれました。

命は奇跡だから、下手な未来予想はしなくていいと。

今の一瞬がよければ、それがすべてなのかもしれないし。
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猫は人を幸せにする力をもった生き物です。

だからずるいし、愛おしいですね。

へへ^^;

取ってつけたようにまとめますが、そんなわけで、猫と暮らしてみませんか?

我が家の保護猫たちが、里親さんを幸福の森へといざないますよ。

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