遅くなってごめんなさい。マリアの家族募集をしていたので、この手の更新を控えていました(笑)。
すっかり長くなりましたが、今日で終わります。
今までの分は、
今日は、保護犬猫のお見合い&お届けについてです。
やり取りを続けて、希望者さんとのお見合いをセッティングします。お見合いといっても、男女のお見合いのようなかしこまった席ではなく(笑)、保護犬猫を 希望者さんに会わせ、双方で意思の確認を行うのです。お見合いをしたからと言って、絶対にお渡ししなければならない訳ではありません。又、相手の方から 「やっぱりやめます」と断られるかもしれません。なので、遠慮せずに、聞きたいこと、お願いしたいことを希望者さんにぶつけてみましょう。その際は、あく までも、丁寧な対応がいいと思います^^ 私の場合、既に数度メールのやり取りを済ませ、アンケートも頂いているので、その辺の事を再度確認し、自分がお 願いしたい事を述べるようにしています。相手の方がお見合いに慣れていない場合もありますので、主導権を握って、相手の方にリラックスしてもらう方がお話 が円滑に進むかもしれませんね。
「完全室内飼育でお願いしていますが、必ずお守り頂けそうですか?」
「里親詐欺防止の為、お届けの際は、誓約書をお願いしていますが、よろしいでしょうか?」
等、こちらの希望を話し、犬猫の性格・体調について知る限りの情報を伝えます。私はその際、医療ケアの証明書や明細なども開示しています。そして、具体的 なアドバイスを付け加え、その場で飼う、飼わない、と決めず、もう一度じっくり考え、家族で話し合ってもらうようお願いします。他の希望者さんを待たせて いる場合は、その旨も話し、お見合いが終わった日の夜までに、保護犬猫を希望するかどうか、お返事頂く事にしています。又、実際会ってみて、こちらがお願 いする飼い方ができなそう相手でしたら、話を進めません。
それから、保護犬猫にかかった医療費についてですが、私の場合、里親希望者さんに一部ご負担頂く事もあります。でも、お金が絡むと人間関係が難しくなるの で、誠意を持ってお話しましょう。個体差はありますが、犬猫を保護すると大体1万~5万程度の医療費がかかります。検便・駆虫・血液検査・ワクチン・不妊 手術… これらのお金をどちらが持つか、この時点に至るまでお話していないのであれば、ここでお話しましょう。
全額貰う方もいるし、私のように一部のご負担をお願いする方もいるし、貰わない方もいます。貰いすぎは確かに良くないけど、今後も保護活動を続けていきた い場合には、ワクチン代や不妊手術代など、一部頂いてもいいと思います。ちなみに私は、交通費やその他のお金を頂く事はありませんが、交通費をご負担頂く 方もいます。双方で良く話し合い、出来るなら明細をお見せしたり、お渡しすることをお勧めします。
私は数年前まで、幾らかかっても全額自分が負担していました。里親さんが「出します。」と言ってくださっても、全て断っていました。けれど、頭数が多くな り、正直生活がまわらなくなってしまったので、今は素直に一部負担をお願いするようになりました。偉そうに聞こえるかもしれませんが、次の子を救いたいか らです。けれど、貰い過ぎは良くないですよね。私の里親さんは、私の保護犬とご縁が決まる前、他のボランティア?が載せていた「子犬」に希望メールを出したそうです。そしたら、「医療費として10万円頂きます」と返ってきたそうです。10万の内訳を聞いたら「ワクチン1回分のお金です」って(笑)。あり得ないですよね…
ワクチン一本と手数料と称して、10万貰うのは、もはや生体売買ですよ…
そういう輩は、ボランティア不信を招くので、是非やめて頂きたいと思います。
お金の話が続きましたが、信頼し合うことは、とても大切なので、良く話し合いましょうね!
あ、お見合いお見合いって、場所について書かなかったんですが、場所は基本的に「自分の自宅」か「希望者さんの自宅」で行うようにします。犬などは外へ連 れて行けるので、大きな公園やドックカフェでもいいと思いますが、猫を外で会わすのは危険なので、絶対にやめましょう。逃げだしたら、せっかく保護した命 を危険に晒しますから… 私は来てもらう方が多いのですが、自分から希望者さんのお宅へ行く事もあります。マリアの場合、希望者さんのお宅で行いました。 けれど、その日は一旦連れて帰りました。もう一度飼うかどうか、考えて欲しかったからです。お見合い後そのまま犬猫を置いてくる方も居ますが、その場合 は、慎重にお願いした方がいいと思います。そして二度手間ですが、出来るようであれば「お見合い」と「お届け」は別の日にした方が無難かもしれません。
後、良く耳にするのが「トライアル」。
これ、ある一定期間のお試し飼育という意味です。希望者さんのお宅に先住犬猫が居る場合、自分の保護犬猫との相性が今後の生活に関わってきます。だからト ライアルを設けているボランティアが圧倒的に多いです。トライアルの期間は通常2週間~1ヶ月程度。その間に先住犬猫と相性が合わない場合や、何かの事情 で飼えなくなった場合、犬猫を返してもらうのです。こちら側のメリットとしては、トライアル期間中、相手方が犬を放し飼いにしていた、あるいはおかしな飼 い方をしていたら、いつでも返してもらえること。トライアルには賛成です。けれど、私自身は、トライアルをなるべくせずに済む方に犬猫を渡す傾向にありま す。誓約書があるので、相手方が犬を放し飼いにしているのが分かった場合、トライアルの有無に関わらず、私は犬を連れ戻します。
トライアルを設けた方がいいかどうかは、個人の選択ですが、保護活動に慣れるまでは、設けた方がいいかもしれません。ただ、トライアルを簡単に考え過ぎる希望者さんがいるのも事実です。
「色々な子とトライアルしてみたい!」
という方も居ますので、ご注意を。
犬猫はお試し商品ではありません。一旦環境が変わると莫大なストレスを感じる生き物です。特に猫。双方が真剣な思いの下、成立したトライアルならいいので すが、嫌になればいつでも返せる!と勘違いされている部分もあるので、その辺の意思確認を良く行ってから決めるようにした方がいいと思います。
お見合いでご縁がまとまったら、次はお届けになります。
相手の事を良く知っている場合でも、お届けはこちらから、必ずご自宅まで伺うようにします。
「引き取りに行きますよ」と言ってくださる場合でも、こちらから届けるのです。相手がどんなに素晴らしい方であってもです。これは、ある種の決まりだと 思って行ってください。どんなに遠くても、お届けします。うちの卒業生で一番遠いのが、静岡、次は茨城。勿論、こちらからお届けしました。保護犬猫を大事 に思えば、どんなお宅で過ごすのか気になりますよね?その関心が、彼らを守る糧となります。その際は、生活感があり、矛盾がないかどうか、きちんと見ま しょう。
例えば、お見合いは公園で行った。その後お届けに至ったが、相手のお宅は一軒家だと聞いていたのに、案内されたのが、犬猫不可の団地だった。これ、話が違 いますよね?そういう場合は躊躇なく、犬猫を連れて帰りましょう。まあ、いい方が多いので、こういう例は極論ですが、ないとは限りません。実際今も猫の皮 で三味線を作られているし(犬も)、製薬会社では、実験用に繁殖されたビーグル犬以外の犬にも動物実験を行っているし、アンダーグラウンドで犬猫の需要が あるのは事実です。そこをちゃんと把握しての「お届け」です。
又、相手の方が「今急な来客が来てしまったので、犬猫は家の近くで受け取ります。」と言った場合は、「ではお客様が帰った頃もう一度伺います。」と言って犬猫を連れて帰りましょう。怪しいようなら破談です。
家の近くまで行って、上がらずに帰るのは、「お届け」とは言いません。お届けはサービスではなく、家に上がって飼育環境を確認する大事な作業です。疑うだ けの理由でもありません。保護犬猫がどのような楽しい生活になるのか、想像しやすくなるし、具体的なアドバイスも出来るし!
「ここにゲージを設置した方がいいですね!」
「階段が苦手なようなので、柵を一つ設けた方がいいかも知れません。」
しつこくない程度に、相手の方に少しアドバイスできたら、里親さんと犬猫にとっても良い結果になると思うんです。その為のお届けでもありますから、是非、自宅の中へ入るようにしましょうね!
最後になりますが、誓約書。
書き方は自由ですが、宗教・政治・勧誘・金銭トラブル等に巻き込まれる事を恐れる方もいます。あくまでも犬猫の事だけを明記しましょう(当たり前か^^;)
細かい部分は省きますが、私の場合、まず譲渡対象の犬猫の情報を細かく載せます。種別、仮名、年齢、性別、特徴、不妊の有無等を書き、その後8項目に渡ってお願いしています。
(犬)
①昼夜、天気を問わず、散歩の時間以外、完全室内飼育
②終生飼育
③病気、怪我の予防・治療 不妊手術
④経過の連絡
⑤脱走・盗難・迷子防止
⑥食べ物の注意 誤飲・感電の注意
⑦空調について
⑧災害時について
(猫)
①24時間、通院時以外は、いかなる場合も完全室内飼育(ベランダ・庭不可)
②終生飼育
③病気、怪我の予防・治療
④経過の連絡
⑤不妊手術
⑥誤飲・感電の注意
⑦空調について
⑧災害時について
これらの8項目を更に細かく説明したのが、実際使っている誓約書に載っています。結構細かいと言われますが、これは私にとっての最低限です。もっと細かい 方も居るんじゃないかな?(笑)。必要な方はお送りしますので、言ってくださいね。誓約書は二部用意し、一部は相手に、もう一部は自分が保管しましょう。 その際に身分証の確認をする場合は、必ず自分の身分証明を先に出しましょう。私達はボランティアであって、警察官ではありません。いくら素敵な里親さんで も、常に疑いの眼差しを受け、あれもこれも提示せよと命じられたら腹が立って当然です。やんわりした口調で、必要性を理路整然と話す事が大事です。言いに くいことや聞きづらい事があった場合には「ボランティアの先輩から、確認した方がいいとアドバイスを頂いたので…」と言ってもいいかもしれません。
これらが全て滞りなく終わったら、いよいよ犬猫を置いて帰ります。
淋しいのと、嬉しいのと、心の中はメチャクチャですが(笑)必ずこれで良かったと思える時が来ます。そして、保護主として、その子の成長を見守る事を誇り に思う時がすぐにやってくると信じています。私は必ず、その子が使っていた物や、気にいっていた物を婿入り道具として持って行くようにしています。プレゼ ントを買って渡すこともあるし、逆に頂いてしまう事もあります。高価な物は必要ありませんが、一つでもそういう品物があると、里親さんも、保護犬猫も嬉し いし、場も和みますよね!余裕があったら是非、少しだけでも^^
以上です。
このシリーズ、全部読んでくださった方が居たとしたら、もう感謝感謝です。
長きに渡ってダラダラと書いてしまい、本当にすみません^^;
あくまでも私個人のやり方で、他の方と抵触するかもしれませんが、何かの参考になれば幸いです!
そして、メリークリスマス!
我が家は今日、パーティです!
「皆さまメリクリ。今日の内容はクリスマスを思いっきり無視したものですが、ご勘弁を。次回はいよいよ写真に載っているニューフェイスの紹介をせねば、とハハは思っているそうです。だってもう保護して10日経つからね… 焦っているのか、いないのか。
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