今までにない具合の悪さを感じ、私はさぶを病院へ連れて行きました。
日曜の午後ということもあり、行きつけの病院がなかなかつかまらない。大巻先生とは連絡が取れなかったので、中島先生に診てもらうことにしたのです。
病院では抵抗する力も見せていたので、途中で和んだり笑ったりしました。
しかし検査をすすめていくうちに、さぶの体に起きている異変がとてつもない恐ろしいものであることがぼんやりとわかってきました。
症状や疑われている病名をここに書くことができません。
あまりにもショックでどう家に帰ったのかよく覚えていないほどです。
腎臓にさえ気をつけていれば、腎臓さえたいせつにしていれば……
そう信じてきたからぜんぜん消化できません。腎臓だけでなく、全身の検査だって折に触れやってきたのです。さぶは推定シニアの域だから。
なのにどうしてこんな突然の不幸が我が家を襲ってきたのでしょう。
これからどう生きていったらいいかわからないです。
べべと別れて日が浅く、べべを失った現実にすら直面しがたい状況なのに、なんでこんなことになったのでしょう。恨めしい気持ちでいっぱいです。
帰宅後、さぶを寝室に連れていき、寝室でふたり朝まで過ごしました。私は睡眠薬を多めに飲んで早めに寝ました。正直、起きていたくなかったです。
腎臓の治療をすべてストップ。ごはんは無理のない範囲で少しだけ与えることに。火曜朝東京大学で精密検査を受けさせる予定です。
いじりまわすのは本望じゃないけど、病名がはっきりしないと闘えない。適切な対処ができず、さぶをもっと苦しめることになってしまいます。
明日1日だけがんばってね。
朝の4時55分に目覚めたら、横にさぶがいました。
あたり前だと思っていたことがこんなにありがたいなんて。
心の整理がつかないけど、私の時間、エネルギー、思考、人脈、お金、持っているものをぜんぶさぶやうちのお子たちの闘病に費やそうと改めて決心しました。そしてさぶに極力負担をかけない方法を絶えず模索します。
さぶはかわいいとか、好き、の一語では括れない存在です。
どれだけこの家のために骨を折ってくれたか、どれだけ私を心配してくれたか、さぶはレギュラーメンバーひとりひとりをリスペクトし、うまく立ちまわり、多くの卒業生たちを育ててくれました。さぶの子育てに、強さとやさしさを感じ、私はさぶを見習って保護動物たちに接してきたのです。
さぶは体調がすぐれない中、ほたるの面倒も率先してみてくれました。
ほたるがのびのび暮らしているのはさぶのおかげが大きいです。犬たちがほたるに吠えかかると、さぶがほたるをかばうから。
「さぶ兄だいじょうぶ?」
ポテチもごめんね。なるべくポテチが淋しくないようにするから。
さっき、数日ぶりにメールをチェックしていたら、さぶが足元へ来ました。
「(膝に)乗りたいの?」って聞いたら、私の目を見てお返事するもんだから、こうやってふたりでメールをチェックしたんです。
なんか疲れちゃった。
自分なりに一生懸命やっているつもりなのに、うまくいかないね。イヤになる。
「みんな心配させてごめんな」
「おれ 生きてるから」
「いつもありがとうな」
ちょっとさぶのそばにいたいので、もろもろごめんなさい。
ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました
お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。
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