第2話 “リア子の過去”
陰から光へ移動するリア子
光の方へ、光の方へ。
「わたし、もう、ここでは、がんばれそうにない。早くわたしを連れだして!」
わかった、わかった。新しい世界へおいで。ところでリア子、鼻の頭、黒いよ?
汚れなのか模様なのか、わからなかったわ(笑)。
「ごめんなさい……見苦しい姿を……
ずっと外を彷徨っていたから、つい、お手入れを怠って、ここ最近まで、洗顔してなかったの。わるいけど、やわらかめの布を湿らせて、わたしの鼻を、拭いてくれない?」
「わたしは生れ育った町を離れました。野良猫だったけど、昔は、のどかなこの町が、きらいじゃなかった。でも、故郷ではもう生きられない。誰もいなくなった町で、そう悟った。だから、これからは、前を向いて、未来の家族の家猫として生きていきます」
リア子の家族を募集しています。
リア子の保護当時の場所、状況、状態、体調を、保護に居合わせたもうーすさん、emi-goちゃんと 話し合い、病院の先生にも見解をうかがいました。その結果を、リアンドクシネのメンバーで分析したところ、メンバー全員が、99.999%の確率で、リア 子はもともと、野良猫だったと考えています。震災後であることを差し引いても、今までまったくケアされたことのなさそうな雰囲気と、不妊手術すら受けてい ない事実、それからリア子の人間に対する、強く静かな警戒心など(警戒心は、近頃消えました)、どれをとっても、リア子がこれまで、人間の寵愛を受けてこ なかったことをさしています。リア子は誰かにとって、家族同然の特別な存在ではなく、せいぜい、気のいい餌やりさんがいたか、いなかったか、でしょう。私 はどうしても、リア子を今、命懸けで探している人がどこかにいるようには思えません。でも、もし、万が一、リア子を命懸けで探している人がいたら、あるい は、そういう方を知っている方がいたら、すぐに名乗りをあげてください。まあ、間違いなくいないはずです。だって、リア子を保護した場所は、まだ立ち入り 禁止区域ではなかったし、本気でリア子を連れだそうと思えば、2ヶ月半も時間があったのですから、どうにかできただろうしね。
だから、これから出会う家族が、リア子にとって、はじめての家族です。
そして、本当の家族になります。
リア子と暮らしてみませんか?
必要なら、リアンドクシネの私たちが、永久に、全力でバックアップします。
不必要なら、でしゃばりませんから(笑)。
※本日掲載した写真(福島時代のリア子)はもうーすさんの提供です。
もうーすさんは、 昨日、703号室を読んで、すぐに写真を送ってくださいました。私は昔から、もうーすさんの写真が、どの写真家よりも好きでした。もうーすさんが撮ってく れたリア子の写真を眺めているだけで、涙がとめどなく溢れました。もうーすさんの写真の中のリア子は、透明感があり、儚げで、なのにどこか、力強い。リア 子の生きようとする力が、カメラを通してこちらにしっかり伝わってきました。いろんな人が、リア子を気にかけてくれています。改めて、リア子を幸せにした い、そう思いました。
もうーすさん、ありがとうございました。
明日は、リア子を預かっている姉ちゃんと一緒に、リア子を連れて、動物病院に行きます。不妊手術の抜糸の日なのです。リア子は、病院へ行くのが嬉しいんだろうな。うふふ。
至急、リア子のご家族を求めています! お心ある方はお問い合わせください!
仮名:リア子
推定:4~5歳
体重:2キロ
性別:メス(不妊手術済み)
現時点で必要な医療ケアはすべて終えています。
FIV(-)
FeLV(+)
かつくん「リア子の預かりをしてくれている姉ちゃんと リア子の話はまた今度ね。703号室の、春吉、めい、大吉、新たにきた猫、べべちゃん、ナナちゃん、リル、ほほ、あまた、スヌーゴンのことも忘れないでく ださいね。書くこといっぱいで更新が追いつかないけど、今いる子すべてが、703号室の主役です。また703号室にいる子たちのことも、おいおい書きま す。ハハ、今日は春吉を連れてワクチンを打ちに行きました。
近日中に、リア子専用HPがOPENします。HPは、パピコ代理さんの力作ですよ。
いいなあリア子は。もうーすさんに写真を撮ってもらえて。ぼくも生きていたらぜひ撮ってほしかった。tennjanさんにイラストも描いてもらえるし、里親さんになった方は、楽しみがいっぱいですね!
ハハの本、それでも人を愛する犬をよろしく!」
ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました
お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。
足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、
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