盛りだくさん

ここ数日のできごとの中からブログにUPしたかったことを少しずつ。

【べべナナリルと残雪の土手を歩く】
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面倒なことでもあるんだけど、散歩はやっぱいいもんですね。

散歩の時間は家族の営み。ずっと一緒に歩いていきたいです。

【グッチ地味に家族募集中】
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まるいたわしのような漆黒グッチ。他のネタが多すぎてグッチの家族募集アピールが充分でないことは自覚しています。これからがんばりますので皆さま、グッチにも目を留め心を寄せてくださいね。

【紹介したかったアームス里親さんのブログ】

先住猫にールくん(写真はすべて里親さんのブログより拝借)
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アームスくん
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アームス坊と二ール兄
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うらやましすぎるほどオシャレなお家にて
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好き勝手生きている模様(笑)。里親さんのブログにはまってしまい、毎日かじりつくように読んでいます。子猫だったアームスくんが幸せなおっさんになってくれてうれしい。

うちもボロボロだから、今年中に壁紙くらいは張り替えないとなあ(遠い目)。もうお客さんをお招きするのが恥ずかしいレベルで……。

【ピチコさまありがとう!】

さぶがお好きと言ってくださったピチコさま。たくさんのフードプレゼントをありがとうございます。
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「もりもり食べて元気に生きるぞ!」
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さぶくん、えらいねえ♪

【森絵都さんの“漁師の愛人”完読】
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短編小説でしたが、どの章も森さんの表現力のすごさに感嘆。一番好きだったのは、最後の“漁師の愛人”。立場がちがうのに不思議と主人公女性の気持ちに共 感。これ以上書くとネタばれしそうなのでやめておきますが、丁寧な心理描写は圧巻です。そしていつもながらですが終わり方がいいです。サクッとしているの にあとからじわじわこみ上げるものが。

うーん! 私も逞しく生きるぞ!

【シロニック・ロブチ氏キャラを変える!】
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驚くほどあまあまになってしまったシロニック^^;
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もうねえ、異常なかわいさですよ。
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いまだにお問い合わせはありませんが、この子の里親になれる方は世界有数の幸福者だと断言できます。姉妹してシロニックにメロメロ。特に妹がやばいことになってます。

「ん? なになに?」      「まめちゃん、家が汚いね」
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「しー! それ言っちゃだめだよ」    「あっっ」
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私も抱っこさせてもらいました。
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べたべたに甘えてくれてありがたかったです。
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シロニックへのお問い合わせをお待ちしています。

妹か私にご連絡くださいね。

私にご連絡くださる場合はまずコメントをください。いただいたコメントは非公開設定にし、私と妹だけが読みますのでご安心ください。その際、メールアドレスなどのご連絡先もお書き忘れなく。

【ようこそのりまき】

月曜の昼、MOMOペットクリニックへ搬送
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のりまき、ぷんぷん怒ってました。病院で降ろしたあと、希望する処置をスタッフに伝え、私は自分の病院へ!

夜、のりまきのことで先生と電話。

そして改めていろんな覚悟をしました。

さぶちゃんとちがい怒ってますので捕獲箱から出せず。チチと相談しこのような形で自ら出てくるのを待つことに!
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今はやわらかい猫ベッドの上でくつろいでいます。

のりまきを幸せにする!

そう決めての保護でした。

でも、ご縁を探せるかどうか……それも含め友人たちには打ち明けていたのです。ある種勘のようなものですが、のりまきの家族募集はむずかしいかもしれないと考えていたのです。外れてほしい勘でしたが。

今も外れてほしいと願っていますが、のりまきは余命宣告のカウントダウンがはじまったようです。

703号室では卒業生宅のようないい生活を送らせてやれませんが、僭越ながら、外暮らしよりはいいのではないかと思います。

そういう意味合いも込めての幸せにする! として皆さまにはご理解いただければ幸いです。まずは仲良くならないとはじまりませんね。

今週も盛りだくさんでお送りします。

次回はあかりの卒業について。

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

にくきゅうのおせわ屋

足立区・荒川区・文京区を中心に活動するペットシッターです。

足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、

足立区のペットシッター にくきゅうのおせわ屋をご覧ください!

 

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2013 目標と卒業生

2013年はお世話になりました。皆さまありがとうございました。毎年恒例の「今年の卒業生」を紹介します。今年は卒業生が少ないですが、「ゼロより1」をモットーに来年もがんばります。

2013年の目標は、自分の中で5つありました。

●ゴンタの介護をがんばる

●保護猫福多朗を死なせない

●保護猫ひかる(現はな丸)と保護猫あかりのご縁を決めること

●うちのお子たちを病気にさせない

●あー太郎(現あー)、のんた、プー太郎(プップ)を703号室に取り戻す

この5つです。

他にもその時その時の目標はありましたが、この5つは絶対になにがなんでもかなえる努力をしようと思っていたのです。

ゴンタの介護は自分の体力精神力との闘いでもありましたので、相当むずかしかったですが、最後までやり遂げることができたと思います。

保護猫福多朗は合計3回の大手術に耐え、強靱な精神力で未来を手に入れました。今だから書きますが、福多朗を自分の子にしたくてたまらなかった私は、福多朗の卒業した日に号泣しお酒が止まらなかったです(笑)。

保護猫ひかる(はな丸)のご縁探しも大きな目標でした。FIVキャリアだからではなく、特異なほどの人間恐怖症だったから。「慣れていない猫」の枠を越え たその繊細さからご縁探しのむずかしさを痛感。あかりにも同様の繊細さを感じます。ひかる改めはな丸は無事卒業できましたので一応目標は達成しました。あ かりについては現時点で卒業生としてご報告できませんが、人慣れはだいぶ進んでいます。

うちのべべ、ナナ、リル、ほほ、あまたはおかげさまで元気です。本年はありがたいことに大きな病気をしませんでした。シニアの子たちが多いので来年も今の調子を保ちたいです。

一番大きな目標だったのが5番目に書いた3猫を取り戻すこと。知る人ぞ知るですね。2年間の悲願が達成できました。口に出すことすら躊躇っていたほど悩ん できた問題です。先日卒業犬アニーのことをブログに書きましたが、ああいう類の悩みでした。精神的にもう爆発、ギブアップ寸前のところで私は勝負に出まし た。だから今は奇跡としか言いようがないです。あーちゃんとのんたは良縁に恵まれ、プップは私の足元で未来を夢見てスヤスヤ寝ています。幸せです。プップ がご縁に恵まれればもっと幸せだけど。

遅い速度の小さな一歩ですが5つの目標を達成できてよかった!

ひな 2月9日卒業
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我が家はぱんぱんだったのでマイ太郎さんに預かっていただき、ご縁探しは一緒にやらせてもらいました。うちのそばで私が保護した黒猫の女の子。他の家の前 でお家に入りたいアピールをするひなをほっとけなくなり保護することに。紆余曲折を経て良縁を掴みました。最近はパパさんのそばから離れないそう。幸せに なってくれてありがと。

福多朗 2月28日卒業
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福多朗との日々は簡単には語れません。ゴンタ同様、福多朗も多くを教えてくれました。里子に出すのは無理かと周りに思われたほど思い入れてしまった子で す。確かに終わりかけていた命が、再び吹き返す瞬間を一緒に過ごした福多朗。その生命力と里親さんの溺愛ぶりに感謝しています。ご支援くださった皆さまに も深く御礼申し上げます。

はな丸(ひかる) 7月13日卒業
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最初はうららさんに預かっていただきました。大きな目標のひとつでもあったはな丸の卒業。はな丸との暮らしも鮮烈でした。いくらシャイだからって、ケージ 越しに目が合っただけでガタガタ震え脱糞した猫ははじめてです。今まで出会ったどの猫よりも繊細でした。どんな猫も必ず慣れると主張しつづけてきたチチが こう言っていたんですよ。

「ひかるが人に慣れる日が来るとはオレにはどうしても思えない。無理やりさわることができたとしても、ひかる自身が寄ってくることはまずないだろうね」

それが今ではパパママの腕の中で寝ているのです。ママさんは定期的に写真や動画を送ってくれますが、性格がもう別猫のよう……。

ラック(ドンタ) 8月31日卒業
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ひさびさの犬の卒業生ラック!  多頭飼育崩壊現場から703号室にやってきました。同じ家にいた他の子たちもレスキュー済みだそうです。もうかわいくてかわいくてメロメロになりまし た。一緒にお泊まりにも出かけたよね。トイプードルか? と疑うほど大きなラックですが、まっすぐでやさしくて明るい犬でした。ラックもまた良縁に恵まれ ましたよね。今はお坊ちゃまに大変身しました。

のんた 10月5日卒業
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キャパオーバーの問題を抱え妹に泣きつき預かってもらったのんた。 妹のおかげですばらしい良縁に恵まれました。のんたの里親さんの溺愛ぶりもまたすごい。実はお見合いの日、私はダメかなと思っていたんですよ。のんたの頑 な態度を里親さんが淋しく思ったに違いないって。だからぜひ我が家に! って言ってもらった時は喜びもひとしおで。のんのん、今までいっぱいごめんね。こ れからは王子さまのように生きていってください。

あーちゃん(アー太郎) 10月27日卒業
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midoさまの お子になれたラッキーなあーちゃん。苦労を背負わせてしまったこの子にもたくさん謝りました。今、midoさまのお家で甘えた様子を見ていると胸がぎゅっ と苦しくなります。自分だけのパパママがほしかったんだね。703号室ではどこか毅然と振る舞っていたけれど、本当は赤ちゃんのように甘えたかったんだ ね。まだ6歳だからね。生き直すには十分若いよ。

それにしてもあーちゃんの知能レベルの高さには驚きです。いろいろやってくれたのもいい思い出♪

以上が703号室の卒業生です。

そして今、保護猫プップ、千吉、グッチが家族募集中です。

誰が見てくれているのかわからないし、もしかしたら誰の目にも留まっていないかもしれないのに、募集中募集中募集中と。

他の保護主さんみたいにかっこよく次々ご縁を決められなくてお恥ずかしい限りです。みっともないですね。悲しいし惨めです。言い訳したいけど言い訳できない。自分の力量不足の一語に尽きるから。でもやめません。今いる子たちのご縁を繋ぐまで絶対にやめません。

ここに卒業生として紹介できる日が来るまでがんばります!

それから、私事ですが肝臓病が悪化し、試験的に切っていた薬を先週から再開しました。幸い手のかかる子たちはいませんが、もし入院などになった場合周りの皆さまにご迷惑をおかけするかもしれません。その時はどうぞよろしくお願いします。

2014年も、幸せの703号室をどうぞよろしくお願いします。

良いお年を!!

LOVE

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4 わたしはアニー

長くなってしまい、申し訳ありませんでした。多くの方が読んでくださったことに感謝します。今回の更新がこの話の最後です。

~アニーとして~

多くの命を立派に育てた母犬まりも。703号室ではわがままのひとつも言わない従順で穏やかな犬でした。でも時たま子犬のようにひょうきんな時もあったのです。

ガラスをガラスだと知らずに突っ込んだときは、抱き上げながら爆笑してしまいました。

「痛かったねえ。よしよしだいじょうぶ?」

ちょこまか後ろを着いてくる。

あどけない瞳で見上げてくる。

必死な表情でごはんを食べる。

なんでもキレイに残さず食べる。

今思い出すだけで胸がいっぱいになり、なんとも表現しがたい気持ちになります。

そのまりもが、アニーとして我が家を巣立ってから7年半。

すごく遠い昔のような……つい、昨日のような。

アニーがこの度、天国へ旅立ちました。
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先日、里親さんから届いたメールです。

アンニイさん

ご無沙汰していますが、毎日のご奮闘振りはブログで拝見しています。

ところで、今日は悲しいお知らせでメールしました。
アニーが昨日亡くなりました。

今年の2月頃から血尿が出たりしてお医者さんにかかっていたのですが、6月には足腰が麻痺して動けなくなってしまいました。
病名は「リンパ管拡張症」とのことです。
2月以来良くなったり悪くなったりの繰り返しでしたが、悪い時は毎週病院通いが続き、ここのところは週2回通って注射を打ってもらったり家でも点滴をしたりしていました。
しかし、最後の3~4日は殆ど食事を食べなくなり、目に見えてやせ衰えていきました。
でも、最期は私たち夫婦の目の前で静かに眠るように息を引き取りました。
苦しまず安らかに逝ってくれたのがせめてもの救いでした。

アンニイさんの家に行って初めて会った時のことは鮮明に覚えています。
我が家に来てから約7年半。
長くはありませんでしたが、本当に可愛くて我慢強いワンちゃんでした。
特に家内には良くなつき、家内もまた殆ど寝たきり状態になってからは毎食特別食を調理したり、オムツの取替やお尻洗い等々毎日毎日本当に一生懸命に世話をしていました。
私が言うのもおこがましいのですが、アニーも過酷な環境で過ごした前半生に比べ我が家に来てからは穏やかで幸せな日々を送ることができたのではと思っています。
勿論私たちもアニーのおかげで一杯楽しい思いをさせてもらいました。

今朝、火葬に付すため多磨犬猫霊園に遺体を引きとりに来てもらいました。
その後は、遺骨を納骨堂に納めてもらうことになります。

アンニイさんには本当に良い犬をお世話してもらいありがとうございました。
アニーの元気な頃と納棺後の写真を少し添付します。

ところで、アニーが使っていたケージやキャリーケース、未使用のベッドやペットシート類がありますが、どこか寄付できるところをご存じでしょうか。
教えて戴ければと思います」

アニーは、数え切れないほど苦労しました。

運命に翻弄され、流転を繰り返しながら、与えられた環境で精一杯生きてきた犬です。10年前に出会ったときはすでに成犬だったので、実のところ何歳かもわかりません。

でも、半生は不幸だったとしても、残りの半生、いいえ、7年半という長い時間を幸せに暮らしたのです。「アニー」の名を与えてくださった里親さんご夫妻とともに。

アニーとして生きた時間がこの子にとってはなによりの喜びだったはずです。

自分の名を呼び、撫で、抱きしめてくれる家族がいる。

アニーの誇らしい顔が目に浮かぶようです。

私たち夫婦も、アニーの里親さんご夫妻にはよくしていただきました。アニーを介して善い方と出会えたことを、アニーに感謝します。

里親さんのお宅に遊びに行ったときの1枚。みんなでお散歩しました。
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これはまた別の日に伺った写真です。
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里親さんご夫妻にランチをごちそうになったのもいい思い出です。
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703号室の卒業犬たちによる同窓会にも遠路はるばるご参加くださいました。アニーを抱きかかえる奥さまの横でご主人がメンバーにご挨拶をしています。
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愛らしいお洋服をまとったアニーはまるでモデルさんね!
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珠のようにかわいがられ、ご夫妻の宝として命を全うしたアニー。里親さんのおかげで、私も少しは罪をすすぐことができた気がします。

どうもありがとうございます。

そして、本日届いたメールを。

「アンニイさん

今日は、病院に行っていて少し前に帰って来ました。

アニーのためにお花をお送り戴きありがとうございました。家内が早速アニーの遺影の前に飾りました。その写真を添付します。

ブログ読ませて戴きました。
一応経緯はお伺いした記憶がありますが、改めてアニー保護の状況を読んでますますアニーのことが愛おしくなり、また保護された頃の元気なアニーの写真を見て涙が止まりません。アンニイさん、アニーを保護してくれてありがとう!
特に大変なご苦労をされながら取り戻してくれた2回目の保護のこと、本当にありがとう! そのおかげで私たちはアニーとの幸せな7年半を過ごすことができました。

今度アニーのお参りに行く時はまた一入の感慨を持ってアニーに話しかけることができます。家内と共に、ただ、ひたすら感謝のみです」
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私は、多くの犬猫たちが幸せになれる社会を夢見ています。もしかすると理想論かもしれませんが、私たちひとりひとりがちょっとだけ踏んばればできる、と思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

アニーの冥福を祈ります。合掌。

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3 わたしはまりも

またまたつづきです。保護猫プップ、千吉、あかりに会いに来てくださっている方はごめんなさい。今回は犬の話です。

~交渉と奪還~

「所有権」

動物に関わっていると難しいときがあります。弁護士のすすめもあり、私は所有権を以前より意識して活動するようになりました。

いくら感情論を並べわめき立てても、法的に見れば【ママ】の所有権は、当然繁殖業兼トリミングサロンのオーナーにあります。子を産むママが繁殖業兼トリミングサロンに利益をもたらしている以上、無条件に私に譲るとは思えませんでした。

だから諦めようとしたこともあります。

「繁殖に使われているかもしれないけれど、看板犬としてそれなりに幸せなら、もういいかな」

そう自分に言い聞かせて。

楽になりたかった。

ママの二重苦の原因を作ったのは自分じゃないと思いたかった。

そこで、1度ママの様子を見に行くことにしたのです。

見に行くと言っても真意は隠さなければなりません。私の存在や主張を知れば、サロン側は警戒してしまう。繁殖犬たちは2F部分に置かれていて一般客には見せていない。

どうすればママに会えるのか?

詳しくは書けませんが、私はある業者になりすませてサロンの2Fへ潜入しました。お願いだから引かないでくださいね(笑)。

2Fにママがいないことを願いながら階段をのぼる。

2Fではなく、オーナーの自宅の愛犬として、または1Fのサロン部分で看板犬として元気に飛び回る姿を想像しました。その方が楽だから。

2Fのドアを開け部屋に入った瞬間を私は今でも忘れません。

繁殖業者独特の臭いが漂う部屋の壁一面に積み上げられた無数のクレート。小型犬1頭がやっと入れるぐらいの大きさしかない箱の中に、無表情のママがいました。

ママがママがママがママがママがママがママがママが!!

ママが!!

ママが!!

「業者」の私を見て、繁殖用の犬たちが一斉に吠える。

ママも大勢の犬たちと同様に私に吠えかかってきました。

(すごくいけない比喩かもしれません。でも許してください。他にピッタリ当てはまるのがないのです)

ママは昔本で読んだ狂犬病に感染した犬たちの形相にそっくりな顔つきで私に吠えました。目と牙をむき出してけたたましく延々と。

怒っているのか、不安なのか、悲しいのか、他の犬たちにつられて吠えているだけなのかわかりません。考える余裕すらなかったです。

ただ目の前のママを家に連れて帰れない現実のみが重く残りました。

どうして自分はこんなに罪深いんだろう。

それから、私は当時の関係者を訪ねてはバカのひとつ覚えみたいにママママと言いつづけ、恐れ多くもたくさんの人を巻き込んでママの保護に向けて動きました。大袈裟かもしれませんが、ある意味命がけだったと思います。

そしてついに2年1か月の歳月を経てこちらに戻してもらったのです。繁殖犬としての質が下がってしまったママは業者にとっても微妙な存在。だからそこを突いてとにかく水面下で交渉しつづけました。

業者は最後までせこい条件を出してきました。

「犬(ママ)を手放すかわりに、新しい飼い主には、ひきつづきトリミングの客としてショップに通ってもらいたい」

要は、産んで稼げないなら、今度は客として稼げってことですかね?

もちろん、連れて行きませんけど。

サロンにママを迎えに行ったとき、ママは吠えませんでした。それどころか、シャイなはずなのに、しっぽをちぎれんばかりに振ってくれたのです。私を覚えていてくれたんですね。

「待たせてごめんね。なにもかもごめんね」

こうしてママは、703号室にやってきました。

出会ったときはまだ賃貸コーポだったけど、引っ越して広くなったので、今度はのんびりすごせるよ。あなたの仮名はもう決めてるの。

こんにちはまりも

ようこそ703号室へ!

先代猫かつくんと
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若かりし頃のべべと
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ナナと
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幸せになろうね。
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「うん! わたしはまりも」
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写真はすべて2006年の撮影
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2 わたしを助けて

1頭の犬の生涯を書いています。読んでいない方はひとつ下の記事からご覧ください。保護猫プップ、千吉、あかりについては、その下にたくさん書かれているのでスクロールしてお読みくださいね。

~再び繁殖犬として~

30頭超のヨークシャーテリアの里親探しは、保護活動のベテランと呼ばれる人たちが行っていました。でも私ははじめからものすごい違和感と疑問を禁じ得ませんでした。

まず誓約書を取らない。

自宅へのお届けをしない。

シェルターに見に来れば、誰にでもあげてしまう。あろうことか、里親になる相手の連絡先も聞き漏れていたり。

一緒に動いている人たちとはいえ、おかしいことはおかしい。私は何度も意見しました。だけど、「あなたは若いから」とか「経験が少ないなら黙っていて」とか「数がこんなにたくさんいるんだからいちいちそんなことまではできない」など……。

誰にでも読んでもらえるように毎日つけていた「ヨーキー日誌」にも、目を通してくれたかどうか。

一生懸命なのは私だけではありません。

みんなそれぞれに必死だったと思います。

だけど、甘い譲渡が不幸を生み出してしまうのです。

譲渡担当の人たちが迷子札はおろか、リードと首輪の重要性すら説明しないから、譲渡後2週間も経たないうちに数頭が交通事故で亡くなってしまったのです。いずれもノーリードで、中には首輪すらしていない子もいました。

いったい誰のための保護でしょうか?

なんのための保護でしょうか?

若いから、経験が浅いからと言う理由で意見を聞き入れてもらえない虚しさと向き合いながらも、シェルターに通いつづけ、自分にできることを淡々とこなすしかありませんでした。

我が家にいた子犬たちにも里親が決まったとの知らせを受け、子犬たちを譲渡担当の人に渡しました。どんな里親と暮らすことになるのか、しつこく聞きました が詳しくは教えてもらえませんでした。むろん、やり方に問題はあったけれど、すべての子が不幸になったわけでなく、30頭のうち、ほとんどのヨーキーたち が幸せになったのも事実です。

ママ友はいい方に巡り会いました。運良く私も里親さんに会うことができたので安心して渡せました。

そしてある日、最後まで残っていたママにも里親が決まったことを知らされたのです。

「先方はママのケガが落ち着いたらすぐにほしいと言っている」

「里親になる方はどんな方ですか?」

「いい人よ。すごくいい人だから安心しなさい」

「私が会ってはダメですか?」

「あなたは経験が浅いから私たちに任せて。必ず幸せにしてくれもらえるようにするから信じて」

「会ってはダメですか?」

「私たちを信じて」

こういうやり取りを通じて、私は譲渡係の人にママを渡しました。10年前のこの一件は今の譲渡スタイルとはかけ離れていると思います。時代の他に、地域性 もあるのかもしれません。里親探しはネットが主体ではなく、ポスター、タウン誌、口コミが主体だったのです。でも、一番の問題点は、私自身の弱さでした。

ママの譲渡後しばらくして、私はふとしたきっかけでママの消息を知りました。ママは繁殖業兼トリミングサロンのオーナーに引き取られたんだそうです。

繁殖業兼トリミングサロン???

私は不妊手術を終えてから里子に出そうとしていたのですが、譲渡担当の人が「先方さんが自分の信頼できる病院でやりたいそうだから先方さんに任せましょう! 必ずやってもらうから」と言い、手術できずじまいでした。

まさかあのあと手術せず、繁殖犬にされてしまったとか?

すぐさま譲渡を担当した人に詳細を聞きました。

詰め寄ったと言ってもいいでしょう。

「不妊手術はまだしていないけど、お店の看板犬としてみんなに愛され、毎日お店の中を飛び回っているそうよ。安心して」

の回答。

信じられなかった。

全然信じられなかった。

ママの悲鳴が聞こえてくる気がしたのです。

ママはまた、産まされているかもしれない。

そんな気がしました。

そこで事情を知っている方に片っ端から連絡を取り、しつこくしつこくしつこくしつこくママの生活ぶりを調べたところ、やっぱり店の繁殖犬の一頭になっていると知りました。

到底納得できませんし、知らなかったとはいえ、自分が許せません。

誰のための保護でしょうか?

なんのための保護でしょうか?

胸が苦しくて、なにもかもを後悔して、もう生きていきたくないと思ったほどでした。

すぐに連れ戻したい。

当然そう思いました。

でも、「所有権」の壁はあまりにも高すぎるのです。

その日から、私は心に誓いました。

私が関わった子は、私自身の手で譲渡する。

ママは絶対に取り戻す。

長くなりました。つづきはまたすぐ書きます。

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