小さなホーム 幸せの703号室


午後、腹痛が限界値を超えたので病院へ

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入院をすすめられたのですが、私が入院したら703号室は無人になってしまいます。ありえん。

 

 

よってしばらく「通院」することに。明日も行きます。諸検査、点滴を終えました。

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ラクテックって、私がナナ、さぶ、あまぱんの皮下点滴でつかってるやつじゃん(笑)。

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人も犬も猫も同じなんですね。なんか可笑しかった。

 

 

さて、滞るのが大嫌いなマジメ(?)な私は、横になりながらちょちょいと更新することに。

 

 

※ 保護猫ジョイが気になる方はひとつ下の記事からご覧ください。今回は出てきません。

 

 

 

まずは卒業犬愛者(アイシャ)とご家族に感謝を。

 

 

譲渡から10年、愛者は名の通り愛を与え、与えられながら、天国へ旅立ちました。ご家族からチチと私にお手紙とお花、愛者の近影写真が届いたのです。

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きれいなお花をありがとうございました。そういえば愛者を譲渡した日も里親さんは私に花束をくださったっけ。10年も経つのに、昨日のことよう。里親さんからのお手紙は本当に私たち夫婦の胸に沁みました。愛者は思い入れ深い犬なのです。

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愛者はもともと外飼いの犬で、絞首刑のようなスタイルで繋がれっぱなしの状態でした。

 

 

愛者のまわりには排泄物が転がっており、敷物も屋根もなく、私の常識をはるかに逸脱した形で生きていたのです。第一印象は「この子、どうやって寝るんだろう?」。

 

 

正直、虐待だと思いました。ただの虐待ではなく、ひどい虐待だと思いました。

 

 

しかし飼い主を批難しても得たいものを得られない。

 

 

私は芝居を打つことにしたのです。

 

 

菓子折を手に笑顔で飼い主宅の呼び鈴を鳴らし、うちの前の犬に似ているという理由(ウソです。前の犬などいません)で私が(好きで勝手に)散歩をさせてもらう約束を取りつけました。

 

その際はいっさい、愛者の状態を不憫に感じていることは口にしませんでした。

 

ある日の雨の夜、愛者が気になり現場へ行ってみると、冷たい雨に打たれ全身びしょ濡れで身動きの取れない絞首刑スタイルの愛者の姿を目の当たりに。そのときの愛者の清く澄んだ目を見て、私は愛者を絶対にこのままにはしないと心に誓ったのです。

 

長い時間をかけ散歩をつづけながら少しずつ環境を改善し、虎視眈々と保護のタイミングをうかがいました。ついに勝負に出た私は飼い主との交渉の末、愛者の保護に成功。

 

 

保護した瞬間、たとえ今死んでも悔いはないと本気で思ったほどうれしかったです。

 

 

703号室時代の愛者。毛がメチャクチャだったので保護後一度丸刈りに。ライオンみたい?

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卒業後、愛者とデートする機会を里親さんは私たち夫婦に何度も与えてくださいました。

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ご家族と出会い、愛者は最上級に幸せだったよね。

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愛者の冥福を祈るとともに、ご家族に深謝いたします。良いご縁をありがとうございました。

 

 

 

 

長くなりましたが、卒業猫麦さんちに遊びに行った日のことも書かないと。

 

 

麦さんは海子あらため「もも」の息子で703号室時代は「素なう」という仮名でした。

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麦さんの里親さんは、ご自身で保護した妊娠猫「たらちゃん」を自宅で出産させ、子猫たちを育んでいます。子猫は4匹。

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過去に私が麦さんちの紹介記事を書いたのでお読みください。

 

「連鎖/幸せの703号室」

 

 

子煩悩のたらちゃん。たらちゃんいい環境で育児できてハッピーね^^

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「ぼくはちょっと引いてます」

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そうだよね。麦さんはパワフルなたらちゃん一家にじゃっかん困惑気味(汗)。

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一気にお家が賑やかになったもんね。よしよし。男の子だから辛抱ね。

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とはいってもふだんは別々の生活ゾーンなので麦さんに大きなストレスはなさそう。ここがたらちゃん一家の保育園。かわいくて清潔な空間です。昔はご主人の書斎(涙)。

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放牧タイム~

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私といっしょにいるのは麦さんのきょうだい「サスケ&このは」の里親さん。まるで親戚の集い。

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703号室卒業生サスケ&このは&景虎(いせやん)の近況写真↓ みんな元気ですよ。

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サスケ&このは&景虎のお母さんに抱っこされて

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美しいたらちゃんの力作ゆかりちゃん。ほかの子猫たちも全員キュートでした。

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子猫たちの個別の紹介は「たらちゃん日記」をクリック

 

 

子猫たちはたらちゃんが室内で出産したので、動物病院以外一歩も外に出たことはありません。しっかり者の母猫たらちゃんが24時間つき添い、面倒を見ています。母乳で育っています。きょうだいの数が多いので、遊びを通じきちんと社会化しています。理想的ですね。

 

 

現在里親募集中ですので気になる方はぜひ問い合わせしてみてくださいね。

 

 

保護主さんはやさしくて常識的で素敵なご夫婦です。ご安心ください。

 

 

たらちゃん、いい方に保護されて良かったね。

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ケーキをごちそうになりながら、「猫の譲渡」について2時間程度お話しさせていただきました。

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うまくいくことを祈っています。そして応援しています。

 

 

サスケ&このは&景虎の里親さんおみやげありがとうございました。

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麦さんのお宅からもたくさんいただいてしまい恐縮です。ありがとうございました。

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「幸せの703号室」はすばらしい方々と犬猫たちのおかげであたたかい「ホーム」となっています。小さな「ホーム」ですが、我が家で出会い、明日へと巣立つ子たちのストーリーをこれからもお送りしていきますね。

 

 

えっと。病人が書いたとは思えないほどどっしりした内容でしょ?

 

 

翌日も通院ですし、ナナとリルの散歩へ行ったらダウンします。おやすみなさい。

 

 

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6件のコメント

  • はじめまして
    「風太」の飼い主様と知人ののんと申します。
    我が家の犬のお友達との会話で
    「アイシャ」という聞き覚えのある名前を
    耳にし、よくよくお話を聞くと
    703号室卒業生のアイシャさんだったことにびっくり。
    我が家とは意外とご近所で
    もしかしたらお散歩ですれ違ったりしていたかもしれないアイシャさん。
    残念なことにうかがったのは訃報でしたが
    保護されたいきさつなどを風太の飼い主さんから聞いていましたので、譲渡されてから幸せな時間を過ごし、愛されて天国に召されたこと、何よりだったと思いました。

    まだまだ、不幸な動物たちが減らないのが現状ですが、里親についてできる範囲で広めていきたいと思っています。
    お加減はいかかですか?
    どうぞご自愛くださいね。
    突然のコメント失礼しました。

    • anny703

      のんさま
      コメントをいただいていたのにずっとお返事せずに失礼しました。
      あたたかいコメントありがとうございます。
      愛者は愛されながら最後まで立派に生きました。
      彼のことは私の中の特別な場所にあり、彼と出会っていろいろ学び、そして自分の行動にちょっとだけ自信を持つことができました。
      彼のおかげです。
      彼を知って自分の中に彼を連れて帰りたいと思う真心と勇気があることに気づいて私は自分の心に従って行動しました。
      結果、すばらしいご縁を得ることができました。
      これに勝る財産は私の人生に於いてほかにありません。
      もちろん、出会ってきた犬猫たちすべてが私の尊い財産です。
      不幸な犬猫がいるのも事実ですが、人間がいい意味で加担して幸せな場所へ連れて行くことができます。
      私たちにはその力もあります。
      ぜひ、すばらしい未来をめざしたいですね。

  • ハハ様、こんばんは。
    愛者ちゃんのご冥福を心から祈ります。
    愛者ちゃんという名前は、私の愛猫の美者(ミーシャ)の名前を付ける時にパクリと言っても過言ではないほど参考にさせて頂きました。里親様のネーミングセンスには本当に敬意を捧げます。里親様が悲しみを癒され、愛者ちゃんとの思い出を穏やかな気持ちで振り返る事が出来る日が早く来ますよう祈っております。

    PS
    お忙しい事とは思いますが、体調が良くない時は我慢せずにすぐに治療をお受けお受け下さい。どうぞお身体を大切にして下さいますように。

    • anny703

      MWさま
      さすがに胃腸炎がきつくて3日連続で通院&治療しました。まだしばらく薬だけは飲みます。ありがとうございます^^
      愛者→アイシャ→ミーシャ(笑)。
      知ってます知ってます。ミーシャちゃんの名前はアイシャから来ているんですよね。
      とっても素敵なネーミングセンスですよねアイシャの里親さんは。
      ミーシャ(美者)も相当素敵だと思います。双子だったら「愛者」「美者」なんて最高の名前ですよね。
      10年間、本当に本当にかわいがっていただきました。私も愛者を思い出すたびに胸がじんと熱くなります。
      とってもすばらしい犬だと思います!

  • おかげんいかがですか。
    入院を勧められたのに大丈夫なのかなと心配になります。

    愛者ちゃん、天使になってしまったんですね。わたしはつい先日ご本を読んで愛者ちゃんを知ったばかりだったのに・・・
    もっと、写真ででも会いたかったな。
    虐待のような飼い方をされているのに笑顔でしっぽを振って挨拶をしたくだりを読んで、そのいじらしさに涙が出ました。でも、そんな子だったからこそ、すばらしい里親さんにめぐり会い、幸せに生きたんですね。よかったね、愛者ちゃん。
    愛者ちゃんのご冥福と、里親さんの悲しみが早く癒えますようお祈りします。

    • anny703

      ちいさま
      そうですよね。いい子だから余計に胸が締めつけられます。愛者と散歩していた頃(保護前です)よくおやつにビスケットをあげていました。
      当時やっぱり保護前の「コロ」という犬と愛者の2頭とも、散歩の時間はビスケットを頬張って、本当にうれしそうに食べてくれていました。
      幸せいっぱいの顔で。あの散歩時間の一瞬だけが唯一自由を感じる時間だったと思います。
      でも、保護して我が家を巣立ってからもう気づけば10年以上。
      不幸だった時間より幸せいっぱいだった時間の方が長くなりました。幸せいっぱいの中で旅立った犬なので私はやっぱり笑顔で愛者を思い出すようにしようと思っています。里親さんには感謝と尊敬しかありません。

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