皆さま
ほほはイメージしたとおり無事に703号室に帰ってきました。
親バカですが、とっても立派で誇らしかったです。
朝、マイ太郎さんが予定より早く迎えに来てくれました。
「遅れてはたいへん」
そう思ってくださったそうです。ひとりでは不安だったのでどんなに心強かったか。
下見をしておいたこともありスイスイ円滑に移動できました。
ほほと私は後部座席に乗せてもらい、ほほを抱き励ましながら病院を目指したのです。
ふだん猫を移動させるときは安全上の理由などでキャリーから出しませんが、ほほはキャリーに入れておくとパニックを起こしてしまうのです。
車の中でほほといろんなお話をしました。
ほほは鳴き声をあげられませんが、表情だけで精いっぱい鳴き不安を訴えてきます。
暑がる犬のように舌もベロっと出てしまいました。でも、ほほの限界前に病院に到着!
1時間弱の待ち時間を経て名を呼ばれ診察室へ
2人組の先生が丁寧に対応してくださいました。CTやMRIなど麻酔の必要な検査をいきなり行うより、まずは神経学的検査と頭部専用のエコー検査をすすめられお任せすることに。
先生がほほの写真を撮っていたのでたずねてみたのです。
「こういう状態(外見)の子はあまり来ないのでしょうか?」
かえってきた言葉を聞いて不安が募りました。
「私は……はじめてです」
ほほ、がんばるんだよ。1時間後にまた会おう。
ほほがひとり検査をがんばっている間、マイ太郎さんに待合室で待機していただき私はATMへ。お財布に1,000円しか入っていなかったので諭吉たちを迎えに行ったのです。
長丁場を覚悟しコンビニで簡単なお昼ごはんをゲット!
東大の敷地内にハチ公発見。孤独に飼い主を待つ渋谷のハチ公とちがってイキイキとして見えます。ハチ公に触れる飼い主の上野氏の膝の角度に胸を打たれ、べべ、ナナ、リルに会いたくなりました。うちにも私の帰りを待つ犬たちがいるんですよね。
テラスでおにぎりを食べていると1時間弱でまた呼ばれました。
神経学的検査、頭部エコー検査の結果が出た模様です。
ほほはやはり「先天的水頭症」でまちがいないとのこと。
CTやMRIは麻酔のリスクが高すぎてすすめられないといわれました。麻酔の影響を受け命に関わるかもしれないからです。加えて、CTやMRIをするまでもなく、頭部エコー検査で先生たちは病変をはっきり捉えたのです。
医学書に載っている犬の脳(猫にも適用されます)
細かい説明は省きますが通常は大脳が上部にしっかりとあるのですが、ほほは脳内に水が溜まりすぎて大脳がほとんどなくなってしまったそうです。大脳がありえないほど薄く、「ペラペラ」という表現を使っていました。
真ん中の黒い部分は全部水だそうです。大量の水、水、水。水に圧迫され大脳が退化、萎縮。ちなみに感情をつかさどる中脳はほぼ正常の様子でした。
マイ太郎さん「え……こういう状態でも……生きていられるものなんですか?」
先生「う~ん……普通は8年も(生きられない)……奇跡ですね」
私「ほほは苦しいんですか?」
先生「この状態だと通常は苦しいと思います。でもほほさんは……小さいときからですので、この状態に慣れていて苦しみはあまりないかもしれませんね」
マイ太郎さん「外科的な手術などで脳内に溜まった水を取り除く方法はないですか?」
先生「ほほさんが若い猫なら選択肢のひとつに“脳の水を腹部に流すチューブを埋め込む手術”があるのですが、すでに8歳という年齢と麻酔のリスクを考えるとぼくは投薬などの内科的ケアがいいと思います。それぞれのメリットデメリットを考えても……」
ほかにもたくさんお話しました。
副作用の多いステロイドは減量の方向で利尿剤の種類をかえてみることに。
はげもなおるかな?
落ちているようなほほの左目はほとんど見えていないこと。
右目も回転斜視が認められる。
脳内の水があまりにも多いため視神経が圧迫され独特のビジュアルになったんですね。
先生が「ほほさん」なんて呼ぶもんだから、私はまたほほが誇らしくなりました。
ほほはこの世に産み落とされた瞬間から闘っていたんですね。
静かだけど、強い子です。
若くて元気な頃は、私とともにたくさんの卒業生を育ててくれました。
卒業生ビヨンセ改めビーと
卒業生春吉(PAで保護)と
天国に眠る卒業生ほのと
入れ替わり立ち代り何十、何百と703号室にやってくる“家なき猫”たち。
ほほは彼らが卒業するまでどの子にもやさしく屈託のない心で接してくれました。
みんながほほより幸せになるまでずっと。
ほほはえらいねえ。
宇宙がお母さんに与えてくれた奇跡の塊であり、最上の紳士だと思います。
あんまり過保護に育ててあげられなくてお母さんがわるかったねほほ。
お母さんは反省することがいっぱいありすぎてなにから手をつけたらいいかわからないよ。
もしほかの環境に育っていたらほほはもっとのんびり生きられただろうに。ごめんなさい。
でもうちの子になっちゃったんだから、しょうがないよね。
帰りの車の中のほほは行きより落ち着いているようでした。
私は科学人間の大巻先生と東大の先生がたが仰ってくれた「ほほが生きているのは奇跡」の言葉を幾度も頭の中で反芻しながらほほに話しかけました。
「ほほは生きているだけでいいんだからね」
医学的な奇跡は否定しませんが、ほほがここにいるのは奇跡だけではありません。
ほほが生きるために絶えず努力してきたのを私は知っているのです。
残念ながらほほのQOLはおそらく大きくは変わりません。外科的アプローチがむずかしい以上劇的に好転することはないでしょう。けれど東大病院のセカンドオピニオンに私は納得ができたので、少しでも、ほんの少しでもほほの状態が改善されるよう考えていきます。
手術はしませんが、闘病はこれからもつづきます。
明るく大らかにほほ、べべ、さぶを包み込めるお母さんを目指して!
皆さまご心配をおかけして申しわけありませんでした。
検査代も覚悟していた額よりかなり安く済んで拍子抜けしちゃったほどです。今日ATMで過剰におろした分は1円たりともむだにつかわずお子たち長い闘病の足しに取っておきます。
情報をくださった方々にもありがとうを。
私信:コテツちゃんのママさん、ニアミスで会えなくて残念でした。またの機会にぜひ^^
皆さまと皆さまの愛する家族たちのご多幸を祈りつつ!
ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました
お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。
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ほほ君、ハハ様お疲れ様でした。
ほほ君があまりパニックに陥らずに
無事に検査が出来て良かったですね。
先生方のほほ君の状態を考えた
適切な検査の進め方や診断も
本当に良かったと思いました。
この受診でほほ君が劇的に変わる事は
なくても。。。
「奇跡の子」ほほ君はこれからも
ハハ様・チチ様の愛を受け、703号室
のお子様達との楽しい暮らしを続け、
奇跡の時間を延ばしていけるのだと
思います。
きっと703号室だから。。。
ハハ様とチチ様との元に来たからこそ
ほほ君の命の奇跡は続いていたのだと
思います。
そしてこれからも、その奇跡はまだまだ
続いて行くのだと信じています。
ほほ君、強い子だね。
君のその強さと逞しさと優しさに
ブログを通じて何度となく
このオバちゃんは泣かされました(笑)
そして、今回もその頑張りに朝から
涙がポロポロですよ~。
これからもほほ君のペースで、無理ない
範囲で頑張ってくれたら嬉しいです。
ハハ様、本当にお疲れ様でした。
お忙しそうですが皆の大事で大好きな
お母さんであるハハ様です!
体調崩されない様、ご自愛くださいね。
長々と失礼しました。
匿名じゃないりえさま(笑)
ありがとうございます。
本当にあたたかいコメントを。
うれしく拝見しました。
ほほに手をかけてやれなかった分
3月に倒れたときは後悔と懺悔と焦りばかりでした。とは言っても抱えている問題もいろいろあるから24時間ほほに付き添うこともままならず、どうしたらいいのかなあと。身辺整理したくなったほどです(爆)
でもおかげさまでほほがふんばってくれてりえさまの後押しもあってほほのセカンドオピニオンが実現しました。
大学病院は実験、研究、学びの場だと信じて疑わなかったのでほほをモルモット代わりにされるんじゃないかと偏見の心で見ていた節があったのですが
ほほに適した検査を行い、少しでも危険な検査を回避してくださった上わかりやすく丁寧にいろいろ教えてくれました。
感謝の気持ちでいっぱいです。
脳の病気ですから麻酔のリスクを考えるとなにもいじることができませんが、このままの状態でもいいからほほなりに最低限動ける毎日が続いてほしいです。
いろいろとありがとうございました^^
まずはほほくん、ハハさん、お疲れさまでした。
大変な検査を無事終えられた様子にひと安心しました。
2人の先生がおっしゃった「生きている奇跡」、それはハハさん、チチさんをはじめ、周りの方々が起こしたものだと思います。
多くの人からたくさんの愛情を注がれたほほくん。もしかしたら苦痛があるのかもしれないけど、幸せな猫さんだと感じます。
全国のほほファンのためにも、治療がうまくいくことを心から祈っています。
mamoさま
私も正直ほほが手のかからないお子だったのでほほの状態がこれほど深刻でレアなケースだという実感をこれまでは持てていませんでした。奇跡というのは最近特に実感したことです。
大脳がほとんどなくなってしまったほほですが、つい3月まではふつうに生活しジャンプなどもしていました。ほかの猫さんより少しトロイ? けれど猫じゃらしで遊んだりおだんごになったりグルーミングしたり……どう見ても「ふつう」で。だからこそ先生方が仰る現実とギャップを感じてしまいました。
でも奇跡だとはっきりわかりましたので奇跡を更新できるようがんばります。
チチがもともと残したいっていった経緯もあるのでチチにも協力してもらわないとですね!(笑)
ほほくん、ハハさま、お疲れさまでした。
昨日は何度トライしてもエラーが出てしまいブログを見ることが出来なくて
ずーっとドキドキしていました。
「ほほさん」という名前の呼び方だけでも、よい先生だなぁと思いました。
ほほくんの奇跡がこれからも続きますように。
ほほくんが703号室のみんなとご機嫌さんで過ごせますように。
祈っています。願っています。
うさねこさま
心配してくださっていたんですね。ありがとうございます。無事に戻ってきたんですよー!! 本当によかったです^^
仰るとおりほほに「さん」付けをしてくれてほほの個としての尊厳を込めてくださった気がしてなんだかうれしかったです。もっと堅苦しい場所を想像していたので人間味溢れる診察を受けることができて幸せです。ほほも元気にしています。
無事診察が終わり、ほほちゃんと一緒に帰って来られたこと、本当に良かったです!
劇的な変化が望めなくても、今後の治療の方向性やそれに向かってゆく飼い主側の強い気持ちがあれば、ほほちゃんににも伝わりますよ
ハハさんの安心した笑顔が、ほほちゃんにとって一番のお薬ですからね!
とにかくお疲れ様でした
今後も陰ながら応援させてくださいね♪
本当にいろいろお世話になっちゃって。
ありがたい限りでした。わかりやすく丁寧に教えていただきどれだけ救われたか。
おかげさまでほほは無事に帰ってきましたし先生たちのお話を伺い私もすっきりしました。行って良かったです。
東大病院の敷居の高さに躊躇していたのですが移動させた甲斐がありました。
手術は諦めましたが、同時に「明らめる」という意味も込めていてすごくいい気分です。
とても・・とてもほっとしました。
連れて行くことになった時から
下準備、そしてこの日を迎えるまで
お願いっ!!神様!!ほほちゃんを守ってください!!
っと祈らずにはいられませんでした。
マイ太郎さんが一緒に行ってくれることで
よかった。。っと安心しましたが
ほほちゃんが無事に病院まで辿りつき、
検査を受け、帰宅まで・・
ハハさんとほほちゃんの
深い絆がそれを達成させてくれたんだと思います。
ほほちゃん!ほんとがんばったねっ♪
ほほちゃんの命の輝きが
とってもまぶしいですっ!
にゃん太さま
あああ。本当によかったです。
ご心配くださっていたのですね。
ありがとうございます;;
マイ太郎さんの手助けもありすべてが円滑に終わりました。そしてとてもすっきりしたし勉強になりました。
これからほほを支えていく上で行って良かったと心から思えました。
また今度お薬を取りに行くんです^^
先生に会えたらいろいろまた聞いてみるつもりです^^
にゃん太さんいつも応援ありがとうございます。心強いの一語です。
ほほさん お疲れさま
ハハさん お疲れさまです
下見と シュミレーション そして心強いマイ太郎さん
ほほちゃんも 頑張ってくれて
あの時 ああしていれば〜って しんどいですからね
心の負担が減った分 ハハさんが 元気に過ごせるのではないかな
ほほちゃんは 毎日 1分1秒 奇跡を起こしているんですね
目は見えていないかもしれないけれど
ハハさんや 703号室の仲間の温もり 愛情
そのエネルギーのチャージが 奇跡の源ですね(*^^*)
ハハさんの体調が心配です
お身体気をつけてくださいね
kazさま
ありがとうございます。目は微妙に見えているらしいです。でも完全ではありません。耳はよくて「ほほ!」と呼ぶとどこからでも静かにくるりとこちらを向きます。それがまたかわいくて^^
マイ太郎さんのおかげもありスイスイ行けました。kazさまの仰るとおり、あの時ああしていればとか、私は本当に嫌いなのです。だからメソメソする前にできることは何でもやってしまいたい方で。
今までほほをあとまわしにした分だけどうせいろいろ後悔するに決まっているのですからこれ以上の後悔はねえ^^;
私は大丈夫です。月曜日は私の通院日。
ほほが運転していってくれたらいいなあなんて思いながら(笑)。
診察決定から、私も勝手にドキドキしていました。
無事に終わって本当に良かったです!
ハハさん始め、マイ太郎さん、先生、皆さんの愛を感じました。
ほほちゃんは間違いなく幸せですよ。
「慣れていて苦しみはあまりない」
の言葉が救いですね。
ほほちゃん、よく頑張りました!!
ミミトマ様
大丈夫ですか? 心配です。
いつもくるみを大切にして下さりありがとうございます。なんてやさしいコメント!
苦しいのはかわいそうだから聞いてみたかったのですが、通常はこれだけ脳に水が溜まっているとやっぱり辛いらしいのですがほほは小さいときから8年もこの状態ですから本人が慣れていると思われているそうです。
先生方がとても優しくて驚きました。
いいですね東大病院!
ほほちゃん無事帰宅の朗報にホッとしました。
迅速なご報告ありがとうございました。
上野のハチ公像しか知らなかったので
東大内の極上笑顔のハチ公像に感激!
それにもましてほほちゃんの無事が嬉しい!
やっぱりほほちゃんは「生きる奇跡」なんですね。
治療が功を奏して少しでも楽になれますように。
これからも祈り続けています。
ほほちゃん、どうもお疲れ様でした。
ゆっくり休んで疲れを癒してくださいね。
上野ではなく渋谷ですよね?
上野は確か西郷さんかと。。。
ハチ公もいましたっけ??
いずれにせよ東大敷地内のハチ公の笑顔は本当にかわいかったです。行って良かったと思うくらい^^
ほほも無事に帰って来れました~♪
今はリビングできょとんとしています。
なにを考えているのかわからない背中がかわいいです。
ははは...、そうです「渋谷」ですね。
なぜか上野と打ってしまいました。
渋谷のハチ公は凛々しいけれど
いつも何だか寂しそうだなぁと思っていたので
喜びに飛び跳ねる姿をみて感激でした。
ほほちゃん、具合はどうですか?
きっと頑張ってますね。 応援してます!
ほほは元気にしています。
動き回れない不自由さはありますが食欲はありますしたまに自力で移動しています。薬をしばらく続けた後、また病院へ連れて行くと思います。
はねるハチ公、かわいいですね。