きんきんいろいろ

皆さまキットの件ではたくさんのお悔やみありがとうございました。

実際に面倒を見ていたのは保護主さんですが、勝手に思い入れが強くてとても悲しかったです。しかし数値の割には元気そうに見えたし、これでもかというほど苦しい思いをする前に旅立てたことは不幸中の幸いだった気がします。亡骸は穏やかな形相でした。

 

さて、保護猫萌乃の家族募集に際し、華を持たせようと首飾りをつけてみました。

本当は萌乃用に毛糸のモフドを買ったのですが、萌乃の激しい抵抗に遭い断念。かわりにマジックテープで留めるタイプのシュシュをつけることにしたのです。

毛糸のモフドは次来る子につけようと思います^^

 

オシャレした萌乃を抱きイチャイチャしている姿を自撮りしようと奮闘するも……

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ぜんぜんりーむー(号泣)

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「なんだよ写真へたくそじゃんか!」

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いえ腕に自信はあるんです。かわいく撮れないのはモデル側の問題でしょう?

などと言えるはずもなくあっさりと自分の力不足さを認めた私。

修行精進しマシな写真をご覧いただけるようにならなければ!

 

がんばります!

 

そうそう!

家で萌乃と戯れていたら届いたのですよ!

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友人の太田康介氏(カメラマン)の渾身の一冊が!

「しろさびとまっちゃん」(KADOKAWA)

ネタばれになってしまうので、具体的に書くことはできませんが、感動しました。

感動のあまり、病床の太田さんに電話。電話口に仕方なく出たご本人に「どこがどうすばらしかったか」を延々と語らせていただきました(笑)。

カメラマンですので写真がいいのはもちろんのことですが「松村さんがしてくれたこと」のページの後ろの7行と「あとがき」の15行目から21行目はまさに100%の「太田さんの仰るとおり度」でした。いい一冊です。ほとんど写真なので読み易いですし、誰が手にとってもわかるよう書かれています。お手ごろ価格ですし、ぜひ読まれてはいかがでしょうか?

 

太田康介氏といえば……シンポジウムの件も!

3月11日、私は直木賞作家の森絵都さんが理事を勤める「日本ペンクラブ」のシンポジウムに行きます。ちなみに、前回の写真がPC内に保存されていたので何枚かご紹介します。

 

会場全体の様子

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壇上には太田康介氏、森絵都さんが

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太田さんの本のモデルの「まっちゃん」こと松村さんもお見えでした。ご両人の後ろにいるのはうちの妹です。

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終わってほっと一息の森さん。編集者の菊池氏、703号室里親いっきゅうのママさんも参加しました。有意義なシンポジウムでした。

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今回まだ参加間に合うようです。

興味のある方はどうぞ。当日、会場でお会いしましたらいろいろお話しましょう^^

 

 

家で太田さんの本を読んだあと、私は店へ。

703号室卒業犬萌ファミリーが会いに来てくれたのです。

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もう一頭の愛犬雑種の「ちび太」くんも一緒です。

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8年前に我が家を巣立ったシーズーの萌くん、すっかり老犬になったけれど大切にされています。

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ご夫婦は萌のことをよく褒めていました。

萌がただ歩いているだけで褒める。ひとつの段差を乗り越えられたらすぐ褒める。よくできたね、と撫でる。萌がなにをしてもサッと褒めるのです。

 

その姿に私は胸を打たれました。

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私もうちのお子たちをもっとちゃんと褒めなきゃ。

 

最近新しいカメラを買ったそうで、カメラの話で盛り上がりました。

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なのにカメラの部品を忘れて帰ったのです。あのご夫婦は(爆)。萌ファミリーは萌だけでなく、うちが保護した成猫むーちゃんも家族にしてくれました。あたたかい方々です。

余談ですが、ご夫婦は鍋を食べていましたが、私はさすがに飽きてしまったので母にしょうがとごま油であえる「そうめん」を作ってもらいました。メイドイン台湾のそうめんですよ^^

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最後になりましたが、わらひよ家で現在家族募集中の「福」くんを紹介させてください。

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※福くんの写真はわらひよさんより拝借

福くんは卒業生バービーあらため「そよ」と同じ場所(栃木犬死体大量遺棄のペットショップ)からの生き残り犬です。犬種はビションフリーゼ。猫OK。体重5.3キロ。

保護&里親探しを担当しているわらひよさんは保護犬(特に小型犬)の譲渡を得意とする方々で毎度安定したすばらしいご縁を探しております。

このたび私が厚かましく電話で福くんの預かりをお願いしたのですが、二つ返事で快諾してくださいました。わらさん、ひよさん、どうもありがとうございました。

皆さまもどうぞ応援をお願いいたします。

 

 

ではよい週末をお過ごしください。

 

 

 

 

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

にくきゅうのおせわ屋

足立区・荒川区・文京区を中心に活動するペットシッターです。

足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、

足立区のペットシッター にくきゅうのおせわ屋をご覧ください!

 

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わたしからの キスをどうぞ

「わたしはどんどん咲きはじめたよ。ときどき しっぽをふるようになったの。わたしがどれほど人が好きか ハハさんが動画に撮ってくれたのでよかったらみなさま みてくださいね」

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バービーの甘え方、健気じゃないですか?


いい子でしょう?

胸がきゅんとしません?

どこに出しても恥ずかしくないお嬢さまですよ♪

 

 

「あのさあ ハハ~ わたちを わすれてません?」

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もちろんわすれてないよ。毎晩例の「赤ちゃん抱っこ」しているでしょ?

保護猫萌乃が洗濯ネット限定の中で快活な女性を演じています。

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ゴロゴロ喉を鳴らしまくってごきげんです。社交性アップ↑↑↑

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外でひとりぼっちでがんばってきたタフな女性だからこそ、簡単には媚びないのよね。

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よしよしいい子いい子! 今日は爪切りさせてくれました。

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あの保護劇をときどき思い出します。

深い縁で結ばれているんだなあとしみじみね。

目に入れても痛くないほど、萌乃がかわいいです^^

萌乃は2月までには家族募集を開始しますので、応援してくださいね。

 

ありがとう♪

豆さま、サンキュークッキーと布バッグありがとうございました。

faa

 

会社に犬の散歩に買い物に……常に重宝しています。

サンキュークッキーはかわいいだけでなくおいしいですね。

 

※コメントのお返事は時間のあるときにします! 皆さまが寄せてくださるコメントはすべてありがたく読ませていただいてます。

 

明日も皆さまにとって実り多き一日でありますように。

 

 

LOVE!

 

 

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お母さんの日

皆さませわしい師走いかがお過ごしですか?

私は昨夜お友だちのロックコンサートに行ったのですが、具合が悪くなり途中で失敬しました。

10時過ぎには布団に入りそのまま今日の昼近くまで眠っていたという^^;

今日は「お母さんの日」に徹するためどこも行かずお子たちとの濃密な時間を楽しんでいます。

おかしいですか? お母さんなのに(笑)。

そうしないとときどきお子たちのやさしさに甘えきって盲目になってしまうのです。

自分の忙しさに気をとらわれ、お子たちの声を聞きそびれてしまわぬよう「お母さんの日」を設け、「できなかったこと」「すべきだったこと」「したいこと」をさせてもらっています。

どんなに強く望んでもお子たちの命は永続しません。

いつかやってくる別れの日にたくさんの後悔を残すのはいやなので、ね!

 

お題 “ブリティッシュガールズ”

先日、卒業犬コロンJママmegさんにオシャレなお洋服をプレゼントしてもらったべべ、ナナ、リル。家の中で試着させてみることにしました。megさん、どうもありがとうございました。

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もこもこふわふわで着やすい上、デザインがかわいい!

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ブリティッシュガールズですよ。

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でも、なぜ? このやる気のなさそうな女子たちは?

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べべ、ナナ、リルは洋服大好きなんです。

ふだんなら飛び回って喜ぶのですが、たぶん、洋服着る=お出かけ だと認識しているのにどこにも連れて行ってもらえないからふてくされているのでしょう。近々行こうね! 絶対!

 

「お母さん ほんと?」

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うん^^

チチとみんなで大きな公園行こう。チチは今仕事が忙しいからリル少し理解してあげてね。

 

後ろ姿をパチパチ撮っていたら……

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べべ嬢が飽きて逃げ出しました(爆)。

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ああ……冷たい。

 

 

お題 “ぼくフリー”

「ぼくは元気です」

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まんまる保護猫いせやん、ひさびさの登場ですが、相変わらずプリプリ怒っています。

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ただ、基本的な生活にはいちおう納得しているらしく(笑)、  たまに床の上を気持ちよさげに転がる姿を目撃します。保護部屋内をフリーにし、彼のQOLを下げぬよう気を配っています。チチは毛布があればいせやんを触れます。

警戒心にくわえ攻撃性も備わる戦士のようないせやん。生粋中の生粋の野良気質のお子なので一筋縄にはいきませんがあきらめずに一歩一歩近づいていきたいです。

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いせやんごはんだよ♪

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今は食べることがなによりの楽しみだよね。

いせやん、楽しいことは他にもあるはずだから、一緒にさがしてみようね。

 

 

お題 “ぼくを介して殻を脱ぎ捨てて”

同じく人馴れ中の保護猫萌乃(もえの)は今日もシャーシャー怒っています。

まあ萌乃はいせやんより簡単かと。強力な助っ人(猫)がいてくれるおかげで心強いし。

あまぱんを萌乃のケージに投入すると、こうして盾になってくれます。

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人間の言葉を話さないあまぱんですが、仕草や行動はその辺の変な人間より立派で信用できます。私と萌乃の狭間であまぱんは努力してくれているのです。

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ケージの扉は開いたまま。

実際、どこにでも行くことができるけどあまぱんは萌乃のそばを離れません。

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「(ヒソヒソヒソヒソ……)あのね萌乃? 気持ちはわかるけど、もう逃げられないんだよ。お母さんが萌乃に執着したからには、お母さんは萌乃から離れないよ。お母さんは昔からしつこい人で。萌乃がオトナになってお母さんと仲良くしてくれたらぼくはうれしい。萌乃、今はまだ納得できないでしょ? 怖くてたまらないよね。でもぼくがついてるよ。ぼくは萌乃の仲間だよ。ぼくは人間がだーいすき! 外にいた頃から家に入りたくてたまらなかった。人間のそばに生きることは悪いことばかりじゃない。ぼくがひとつずつ萌乃の殻を取っていくから、萌乃はそうやってぼくのそばでぼくに頼りながら過ごすといいよ(ヒソヒソヒソヒソ……」

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どうしたあまぱん、なに話してたの?

 

 

「なんでもない。ぼくたちちょっとお腹がすいたかなって……」

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この子たちの生の一ページをともに更新できる「お母さんの日」は、幸せダダ漏れです。

うちのお子たちは見どころ満載!

ぜんぜん飽きません!

 

LOVE!

 

 

 

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Live in hope

今日は少し長くなりますが、どうぞおつきあいください。

 

どうやら、話は月曜日からはじまったようです。

あの日左足がどうしようもないほど痛まなければ、私は茶トラと出会わなかったでしょう。

火曜日、母に紹介された整形外科へ行くことに。実は当初他の病院へ行こうとしてギリギリまで迷っていたのです。交通手段も電車にするか車にするか?

結局なんとなく車に乗り母紹介の病院へ行くことにしたのが午後3時過ぎ。

我が家から病院までは車で25分。

4時前に病院の向かいのコンビニに着いて車を停めました。

車を降りようとした次の瞬間、私の目の前に茶色の物体が飛び込んできたのです。

 

 

あっ猫だ! 危ない!!

 

交通量の著しい大きな道路目がけ猫は疾走し、車の海のわずか手前の植え込みで止まりしゃがみこみました。

 

(ジャー……)

 

あ、おしっこしてる。植え込みが茶トラのトイレか……

道路と歩道の間が植え込みで仕切られているものの、交差点になっているその場所はだれが見ても極めて危険地帯だと思います。

1m……いや50cm先は「墓場」。

気づくと私の体は勝手に動き出しました。

コンビニで猫フードを数種類調達し、茶トラに近づき一口分投げて与えてみました。

少々間を置いてからフードを食べ始める茶トラ。

うん。食欲はある。

つづいて車に戻り捕獲に使えそうなものを探してみることに。

トランクからケージと犬用の後部座席用シートと犬のリードを取り出し、急いでセットしました。

茶トラを食べ物で釣りケージ内に誘導。

ケージに入ったらリードを引っ掛けたケージの扉を一気に閉める作戦。

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でも、怖がってなかなか入らないのです。

またたく間にケージの中はからあげやシーバやかつおバーであふれ返りました。

折を見てはこれでもかというほどのごちそうをコンビニで買ってきたのです。

興味と食欲はあるものの、ケージの扉をまたぐ勇気が茶トラにはありませんでした。

そばにいた私の気迫も感じ取ったのかもしれません。離れたいけれど、離れたらケージの扉を閉められない。手動の捕獲箱だから近くにいるしかないのです。

交通量も人通りも非常に多い場所なので「通行人」「見物客」もネックでした。

ふだんは若干の社交性がある私でも、こういうときは極度の「人嫌い」になります。

頼むからそっとあっちに行って。見ないで。話しかけないで。

何名かはアイコンタクトで通じました。

何名かは軽い舌打ち(本当にごめんなさい・汗)で通じました。

そして何名かはリードを持たない方の手のシッシポーズ(超ごめんなさい責めないでお願い必死だったの)で通じました。

でも、中には大声で

 

「なにやってるんですかー?」

「あ猫ちゃんだ! かっわいいーー!」

「捕まえるんですか? 捕まえてどうするんですか? 飼うんですか?」

 

などの詰問攻めをしてくる方がいて、警察官の尋問にあっているようで心苦しかったです。

逆に舌打ちしてくる方も^^;

可能な限り説明させてもらいましたが、正直、この場所で保護するのは至難だと感じました。

 

茶トラは近寄ったり離れたり

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黄色い葉っぱの向こう側は死の大道路です。追い詰めて車道に飛び出されたら一生後悔してもしきれません。極度の緊張と足の痛みと寒さで疲れを感じました。

時刻は夜6時半に。

不適切な表現ですが、猫の保護は私にとってギャンブルに似ています。あと30分、あと1時間、あと30分……そうして終わりが見えなくなるのです。

2時間半粘ったのですが、この作戦では厳しいと悟った私はいったん家に戻ることに。

病院は6時までだったので、足の診察は諦めました。

車を飛ばして自宅に帰り、厚着し捕獲箱片手に再度現場へ

消えているか心配でしたが、茶トラはまだ植え込みの中に佇んでいました。

ぽつん。

忘れ物のように。

ケージでの派手な捕獲劇は周囲の注目を集めましたが、独りになった小さな猫は誰にも見てもらえませんでした。

人々が足早に歩き去る中、茶トラだけがじっと変わらぬ場所にいたのです。

その姿が切なくてたまらず、私は小声で言いました。

 

「迎えに来たよ。一緒に帰ろう」

 

捕獲箱をセットし、今度は車内から見守ります。

私が近くにいると警戒しちゃうから。

そのうちコンビニ前には若者がたまりだし、地面に座って奇声を発し出しました。

人のこと言えないけど、邪魔だし、うざかったです。

帰らなければならない夜8時半をまわっても、茶トラは箱には入りませんでした。

諦められなかった私は、コンビニに入って正社員を捕まえ、協力を仰ぐことにしたのです。

お願いしつくしたら、事情のわかる方が捕獲箱の設置を許してくれました。

なんでも、茶トラはお店の裏側にもよく行ったりするそうでお店も困惑していたようです。

正社員数名が常にいるとのことでしたので、捕獲箱の設置方法を伝えました。

寒い中、真剣に聞いてくれてうれしかったです。美しく聡明そうな方でした。

私が帰ったあとも、お店の裏側に設置してくれることを約束してくれたのです。

犬猫のことでは自分以外の誰かを信じることがむずかしい私でも、信用できそうな方でした。

「箱に入ったらすぐ連絡します。深夜でも構いませんか?」

「もちろんです。お願いします」

そう約束を交わしやっとコンビニを出て帰宅したら、リルが布団をめちゃくちゃに^^;

そしてその晩から風邪をひいてしまい、踏んだり蹴ったりです。

次の日もその次の日も体調が悪い上、会社を休めず現場に行けませんでしたが、コンビニには何度か電話を入れ店長さんにもごあいさつさせてもらいました。正社員の女性同様、店長さんも責任感のあるやさしい方で安心しました。

木曜日深夜2時半、風邪薬と安定剤を飲みウトウトしていたら、ついにかかってきたのです。

 

「猫が捕まりました」

 

あああ。

どうもありがとう。

 

母の力を借りて迎えに行き、703号室の洗面所に入れました。

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いらっしゃい。ずっとこうなればいいなあと願っていたよ。

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あなたを捕まえようと躍起だったあの日の夜、私はマンションの下で五円玉を拾ったんだよ。

一度通り過ぎたけど、落ちているのが五円玉だと気づいて踵を返したの。

なんかすべて偶然かもしれないけれど、そうとも言い切れない気がする。

 

今はまだドキドキするね。

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でもすぐにわかるよ。

あなたがいた場所は、あなたには似合わない。

過酷なサバイバルの中を生きるのではなく、私のおせっかいだけどあなたにはただ緩やかな家猫になってもらいたい。

 

「希望に生きる」

その手伝いを私がさせてもらうね。

 

ようこそ我が家へ♪

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書きながら幸せを噛み締めています。

皆さま長い文章読んでくださってありがとう。

 

LOVE!

 

 

 

 

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夢が叶いました。保護できました。

POSTCARDをお送りしています。

お振込みいただいた方には随時お送りしています。

昨日までのご注文分はすべてお振込みいただきました。なのですべて発送済みです。

もし届いていない方がいらっしゃったら絶対ご連絡ください。

実は本日1件未到着のお知らせを受けました。

私の手元の伝票には11月18日発送済みと書かれています。追跡したところ、すでに投函済みになっていますが、おそらく、配達員が部屋番号を間違えてしまったのでしょう。

現在確認中ですが、よくあるんですよ^^;

うちにも602号室の方や12階の方の郵便物が入っていたことがありました、何度も。もちろん私はお返ししましたが、相手方が気づかずにそのまま受け取ってしまう場合もあります。

本日の1件は明朝、宅急便かゆうパックで送りなおします。

ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。

 

今日は文章ばかりになって申し訳ないのですが、体調がまだすぐれず、仕事も忙しいのでかわいい子ちゃんたちの写真は次の機会にさせてくださいね。

 

でも重大なご報告がひと~つ!

なんとやりました!

保護したかった猫がいると書きましたね。

薄着で粘りに粘ったせいで風邪をひいてしまったのですが、その猫は今703号室にいます。

無事に保護できました!!

ああ神さまありがとう。

世の中のあらゆるものに感謝します。

近所の猫ではありません。

うちから車で20~30分の場所で偶然見つけてしまったのです。

よく生きてこられたなあと感心するほど危険な場所でした。

あれではいつ轢かれてもまったく不思議じゃない……どころか、むしろ生きているのが不思議なほど交通量の多い場所だったのです。

一歩まちがえば車道に飛び出す危険性があるので追い詰める形の保護もできなかったです。

ひたすら頭を悩ませました。苦しかった。

あの子が轢かれてめちゃくちゃになって死んでいく姿が脳裏をよぎってはかき消しよぎってはかき消す2日間でした。

寒さに震えて風邪をひいても私には帰る家がある。

でもあの子には暖をとれる家がない。

薄い毛皮を一枚まとって素足でごはんをむさぼる姿を見ていたら、無性に悲しくなりました。

そしてその子への憐れみは私の原動力になりました。

連れて帰りたい……

願いが叶った今、私は幸せです。

茶トラくん、ようこそ703号室へ♪

大歓迎でお待ちしていました。

 

LOVE!

 

 

 

 

 

 

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