カメラの中のきみたち

皆さまこんばんは。

 

まずは溜めていたご報告を!

 

卒業猫シナ&モンの姉妹ナツ&メグのお届けはとうに済みましたが、ひと言ブログでおめでとうが書きたくて^^ お見合い&お届けはマイ太郎さんと一緒に行きました。

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姫待遇の素敵なお家にため息。脱走防止対策も万全の責任感のあるご夫婦でした。

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※ くわしくはこちらこちらをご覧ください。(ナツメグの写真はマイ太郎さんより)

 

ナツ&メグおめでとう♪ 末永く幸せにね。

 

ついでと言ってはなんですが、シナ&モンの近況写真を!

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困った顔でいたずらしてるモンをツイッターに載せたところ、たくさんの方が「お気に入り」に入れてくれました。笑える。ちなみにシナ兄はこういうことをしないそうです。モンちゃん……。

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※ 卒業生の近況はツイッターに随時流しています。

 

 

それからゴエモンさんのママよりお米のプレゼントが届きました。(写真あつこさん)

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あつこさん(ねこだるまさん)お米とお米に合うかずかずをありがとうございました。妹の分まですみません。妹にはすでに渡してあります。いつも保護猫たちのために奔走していらっしゃるあつこさん。どうかお体を大切にしてください。

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「心の調子が悪そうだな。だいじょうぶか?」

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「お母さん中年にもなればあちこちガタくるよね」

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まあね。頭がグルグルしちゃう。

 

 

「そういうときは寝るのがいちばん」

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と、気持ちよさそうに寝ているあまぱんをキャリーにつめこんで行ってきました。

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ごめんね。通院ばかりさせて。

 

 

肺炎治療中のあまぱん。口内炎もひどいのですが、ステロイドがつかえないのでこまめにインターフェロンの注射に通っています。 肺炎は前より落ち着いてきた模様。次の診察時に再度検査を行う予定です。軽く11歳は超えているあまぱん。若いときとはちがい病気がなかなか完治しません。けれどいつまでも元気でいてもらいたいと願うのが親心です。

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あまぱんは703号室の大切な「あま兄」役でもあるんだから、いてくれないと困るのです。

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うちに来てから絶えず笑わせてくれたあまぱん。

数えきれないほどの癒しを与えてくれたあまぱん。

あまぱんと出会えたからこそ、私は先代かつくんへの未練を整理することができたのです。

今、これを書いているときもあまぱんは私のひざの上にいます。かわいいですね。

 

 

あまぱんの通院時に病院でべべのごはんを買いました。

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今回はzdを。だいたいzdか低分子プロテインをまわしています。zdが飽きてきたら低分子。低分子をのこすようになったらzd……。フード系はネットで買うほうがだんぜんお得ですが、ちょうどきれてしまって。注文した分が届くまでのつなぎです。

 

フードに飽きたからってお菓子(低アレルゲントリーツ)ばっか食べるのダメだからねべべ!

 

 

「じぶんは何年も同じものばかり食べれるのかね?」

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まあ、お母さんには無理だね(汗)。

 

皆さまのお子は長期間飽きずに療法食を食べてくれますか? なんかいい方法ないかな?

 

 

最後に、カメラの中からSALAの未掲載写真が出てきました。

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いなくなったのが不思議でたまりません。

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SALAの前の家を通るときは一瞬SALAの姿を期待してしまうのです。

 

いるはずもないのにね。

 

この世のどこを探してもSALAがいないのが淋しい。グチグチとすみません。わかってます。

 

わかってるんですけど、SALAに会いたい。

 

書いているうちに暗くなってきました。次は明るい話題を更新するようにします。

 

(いただいた物資も含め)SALAに買ったフードやおやつ類をまとめ、今週中に保護活動をしている方に送ろうと思います。ほかの保護犬に使ってもらえれば、物資が活きますものね!

 

LOVE!

 

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

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足立区・荒川区・文京区を中心に活動するペットシッターです。

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50mの冒険

「昨日だったか おとといだったか うちの前によお 犬がいたんだよ。

娘(60代)と相談して 保健所に電話したら 今の保健所は昔と変わったねえ……知らない犬が家の前にいるのに すぐに引き取りに来やしないのよ!

先に警察に連絡しろって。警察ったってねえ……

保健所の仕事だろ?

保健所にまた電話する前に この辺で犬を飼ってる人に(この件を)任せようとAさん(仮)のところに行ったのよ。ほらあそこたしか犬を飼っていただろ? Aさんならなんかわかるかもしれないからよ。

そうしたら Aさんが “ああうちの犬がいない” って言ったんだよ。

で 見に来てもらったら なんとAさんちの犬だって言うじゃないの!

ところがその犬 立てやしないのよ。どうやってうちまで来たんだろうね?

立てないから Aさんが布にのせて連れて帰ったんだよ。病気だろうね。

立てないから」

 

 

母の店で食事をしていたら長話を仕掛けられました。

話し手は、連日母の店に来る80代のご老人(女性)です。

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非常に話好きの方で、60代の娘さんと近所で二人暮らしをしています。

 

私を見ると、(不幸な感じの)犬だ猫だと話が止まりません。

だいたい私は、3分に一度真顔で軽く相槌をうつ程度のコミュニケーションが精いっぱいです。

 

けれどその話は聞き捨てられませんでした。

 

“犬”がSALAだからです。

 

「へー」

 

ひと言だけ返しながら、私は2つのことを考えていました。

 

まず、前に会ったときは食欲不振程度に見えたSALAが、すでに立てないほどの病魔に冒されていたことがショックでした。

 

そして、ほんのちょっとボタンを掛けちがえていたら大変な惨事に発展したかもしれないこと。もしあのまま保健所にごり押しの通報をくり返していたら、SALAはどうなっていたでしょう? 立つこともままならないSALAが、センター送りになってしまったかもしれないのです。

 

人知れずガス室で命が潰えていたとしてもおかしくなかったんだなあ、と。

 

立てなくなったSALAを鎖で繋ぐのは忍びないと、鎖を外していた前の飼い主さん。

 

もう歩くこともできないから繋ぐ意味もなかったのです。それにSALAの居場所には簡易式の扉が設置されていました。扉を閉め忘れた前の飼い主さんの隙をつきSALAは自力で歩き出したのですね。命を賭したSALAの大冒険。いったいどこに向かっていたのでしょう?

 

SALAはうちを知らないはずですので、私に会いに来ようとしたなどとは言いません。

そう思いたいのが人間のウエットな心情ですが、ほんとうのことはSALAにしかわからないです。

 

しかしSALAが逃げ出し、ご老人母子さんの自宅前で力果てたからこそ、私はSALAの病気に気づきました。母の店でご老人から“犬”の話を聞かなければ、あのあとも私はしばらく事情を知らないままだったでしょう。

 

皆さまにお話しするほどのことでもないですが、私はどうしてもまともに歩けなかったSALAが約50mの距離を移動したのが不思議でなりませんでした。

ただの散歩とはちがう目的があったはずです。

目的がなんだったのか気にはなりますが、なにはともあれそこから最終章がはじまりました。

 

今日書いていることは過去のこの記事に繋がっていくのです。

 

⇒ 「I LOVE MY FRIEND

 

 

胸のあたりでモヤモヤしうまくまとめられませんが、「縁」ってすごいと思いませんか?

 

 

はじめて病院へ連れて行った日のSALA

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まな板の上の鯉状態?

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お見舞いに来たよ!

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暑いね。調子はどう? ヨーグルトを食べたって聞いたよ^^

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犬用ミルクとマット2枚をプレゼント。ついでに30分一緒にお昼寝しました。

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蚊の容赦ない吸血に両腕がやばい状態に。私の真っ赤な両腕を不憫がって前の飼い主さんがキンカーンを塗ってくれました。

 

「あららアンちゃんどうしてそんなところで寝るのかねえ?」

「ああすみません」

 

 

受け取ってもらえなかったマットは自宅へ持ち帰りました。SALAと家族になれたあと、シャンプーのときに活躍させましたよ♪  SALA、鼻かゆいの?

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はじめはこうしてお水を飲ませていましたが

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しまいにはご存じ哺乳瓶スタイルに!

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大切だなあ。

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体調が悪い中、たくさん食べてくれたよね。

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元保護猫“いせやん”と

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大部屋雑魚寝

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よくお風呂に入れてくれたチチと

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入院もがんばったねえ。

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703卒業犬てん、卒業猫ごましおの面倒を見てくださった美しい看護師さんと

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見つめ合うSALAと私♪

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掃除の合間もおりこうでした。

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ちょっとお疲れ顔?

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一緒に暮らして短かったけれど、つい先日まで撫で放題だったかわいい頭が小さな骨壺にすっぽりとおさまってしまいました。

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撫でたい。気持ちのやり場がない。

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書いてて無性にSALAに会いたいんですけど。

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相変わらずSALAのことばかり考えています。

 

でも、この辺でブログ上ではケジメをつけないといけませんね。

 

またいつか、SALAの話をさせてください。

 

何度もおつき合いくださり、ありがとうございました。

 

LOVE  SALA

 

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美しいままで

午前中あまPの通院。熱が下がり、体重が150g増えました。

 

しばらくは1日置きに通院し、インターフェロンの注射をつづけていきます。

 

あまP、キャリー内で洗濯ネットを破りスカートを履いているようなスタイルで出てきました。

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中でそれだけ暴れるなんて、よほど外出が怖いんですね。

 

 

さあ、姫を乗せて天国へ向かいますよ。

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とは書いてみたものの、私は「火葬」が苦手です。

 

ぜんぶ燃やしてしまう。どんなに熱かろうねえ。

 

台湾のお葬式は日本とはちがいます。火葬時に身内が故人に泣きながらこう叫ぶのです。

 

「熱い! 熱いよ! 逃げて! 逃げて! あああああ」

 

うちの台湾のおじが52歳の若さでガンで他界したときも、親族一同は「逃げて逃げて!!」と絶叫しながら火葬しました。火葬は必要不可欠ですが、不本意なんだと思います。

 

 

SALAの美しい姿をおさめたくて写真は数枚撮りましたが、基本私はゆっくりいろんな話をしながら静かに見送りたいほうです。今どきのお涙ちょうだい的なペット霊園よりも、しっとりと放置してくれるお寺にお願いしています。長年お世話になっているお寺です。

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どんなに忙しくても、絶対にじぶんが一緒に行けるときじゃないと気が済みません。

 

なのでSALAが旅立ってから5日近く経ってしまいました。

 

命日を聞かれ答えると、お寺の方は驚いた表情を浮かべながら言いました。

 

 

「ええ? この季節ですから、だいぶ経ちましたね……なのにこんなに状態がいいとは」

 

 

伺うとやはり相当傷む場合が多いそう。夏は遺体にウジがわいていることもあるんだとか。

 

 

当たり前です! 私は「SALAのままの姿」にこだわってお世話してきたのですから。

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だって女の子だもんね。かわいくしないと。私が行儀悪くてごめんなさい。添い寝中です。

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お寺の愛猫がSALAの供養に来てくれました。

 

 

いえ。あるいはSALAが抱えている「チーズの束」につられたのかもしれません。

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そろそろ出発だ。いよいよチチともお別れです。

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焼香の際、涙を堪えきれませんでした。まあ堪える必要もないですけどね。

 

 

前の飼い主さんには亡骸を見せたので、今日はお呼びしませんでした。

 

「一任する」

 

そう言われていたのです。

 

前の飼い主さんが14年以上SALAを飼っていたのに、最後だけ私のわがままでこんなに愛らしい犬を独占することに罪悪感をおぼえましたが、私は元来わがままな女ですので仕方ありません。SALAの骨壷は「田辺サラ」と書いていただくことにしました。贅沢ですね。

 

 

SALA行ってらっしゃい。冷たい思いをさせたり熱い思いをさせたりいろいろごめん。

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やさしそうな仏さまのご尊顔

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SALAを待つ間、おてんばの頃のSALAを思い出していました。

 

 

帰る私を鎖が伸びきる距離まで見送り、振り返ると笑顔でしっぽを振りつづけていたシーン

 

 

SALAの笑った顔が忘れられません。

 

 

「SALA!」

 

「わおーーーん」

 

 

 

散歩途中のどの道で出会っても、朝でも夜でも、私たちは抱き合いました。

 

 

ほんとうに会話をしていたのです。

 

 

先ほどiPhoneを見ていたら、私の家族になる数日前の動画が出てきました。

 

 

暑い日だったね。底意地の悪い病魔のせいですごく痛くて体がだるかったよね。

 

 

何回も再生していたらSALAが横目で私になにかを訴えている気もしてきました。

 

 

なにを言おうとしていたのでしょうね。

 

 

最後にもう一度だけSALAのお話をしたら、通常のブログに戻します。

 

くどくてごめんなさい。嫌な方はスルーしてくださいね。

 

 

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あたたかいドライアイス

小宮さんがドライアイスがいいというのです。

 

そうはいっても、中型犬一頭を冷やすドライアイスをどこで入手しましょう?

 

保冷剤と市販のロック用アイスでしのいでいたのですが、我が家の冷凍庫の調子が悪くなり、替えで用意しなくてはならない分が氷の塊になりません。

 

火葬まで日があるので困りました。

 

遺体を安置するために、一部屋を真冬の気温並みに下げていますが心配です。

 

お姫さまが傷んでくるのではないか。

 

 

小宮さんのアドバイスどおり、私は一蹴される覚悟で近所の葬儀屋さんに向かいました。

 

「あの……犬が亡くなって……冷やすためにドライアイスを分けていただけませんか?

火葬まで日があるので、もつか心配で……もちろん、お金をお支払いします」

 

 

おそるおそるお願いしてみると、快いお返事が返ってきました。

 

 

「え? ああ。近所の方ですか? いいっすよ。犬は何キロ? 種類は?」

 

「雑種です。中型の……」

 

「うーん。じゃあドライアイス10キロあれば24時間~36時間はもつかな? 用意しますね」

 

「あの、いくらお支払いすれば?」

 

「いいっすよ。お金いらないっす。自分も犬を飼っているので」

 

「ではせめてお名前をお聞かせ願えますか?」

 

「え? ぼく? 名乗るほどの者ではありません。いいっすよ。また必要なら来てください。スタッフに話しておきます。お金は要りません」

 

会話を交わしながら慣れた手つきでドライアイスを置きやすいサイズに砕き、ひとつひとつ丁寧に専用の紙で包んで渡してくれた葬儀屋さんの男性。

 

仕事を抜け出しSALAにお花を届けてくれたマイ太郎さんと葬儀屋さんの男性

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マイ太郎さんが来たとき、私はちょうど葬儀屋さんに行こうとしていたのでつき合ってもらったのです。SALAが傷むんじゃないか気が気じゃなくて家でじっとしていられませんでした。

 

男性はドライアイスを運ぶパックまで貸してくださいました。見ず知らずの私たちに。

 

先ほどパックを返しに行ったところ、ほかの男性が対応してくれたのですが、どうしても思いを伝えたくなり、開口一番にこう言いました。

 

「先ほどの方のご親切に感謝しています。私が死んだらここで密葬をしますね」

 

対応してくださった男性は困ったような笑顔を浮かべながら「はい」と答えてくれました。

 

ありがたい。ほんとうにありがたい。

 

こういうの、心に沁みるのです。

 

 

おかげでお姫さまが美しいまま旅立てます。なにかお礼をしなくてはいけませんね。

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グリーンのお花(里親ぴんぽんさん)、紅いお花(マイ太郎さん)、ピンクのお花(みいさん&MIHOさん)、オレンジのお花(メグさまご一家)、ピンクの小さな花束(emi-go)。

 

キレイですね。ありがとうございました。

 

お姫さまいい香りがしますか?

 

 

やんちゃの頃の写真をiPhoneで撮ってみました。

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まだ1歳に満たないSALAとべべがSALAんちの前で戯れています。これ、ナナを家族に迎えるまで毎日つづいていた風習でした。私がべべを連れてSALAんちに通っていたのです。

 

SALAはいつもひとまわり小さいべべの下敷き役になってくれました。べべと遊ぶときは、体を縮ませ敵意をもっていないアピールをべべに伝えてから「ヨーイ! ドン!」するのです。

 

やさしくて、あかるくて、素直な犬。

 

たくさんほしがるわけではなく、わがままをいうわけでもなく、与えられた環境や物理の中で精いっぱいに楽しい時間を謳歌する。見習うべきところが多いし尊敬に値します。

 

うちのお姫さま

 

合掌

 

さようなら、SALA

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でもまた未練たらしく思い出話をさせてくださいね。SALAと科学では説明できない深い縁で結ばれていたことを確信したできごとがあったので、それは皆さまにお話したいのです。

 

 

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SALAが逝きました

ブログでのご報告が遅くなりましたが、SALAが逝きました。

 

朝一でemi-goから訃報を聞かされた私は、呆然ののち、激しい心臓の痛みに襲われました。

 

覚悟していたとはいえ、あまりにも唐突です。

 

仕事を早く切り上げSALAを迎えに行ってきました。

今、SALAは首に赤いバンダナを巻き、ピンクの小さな花束を両手に抱えています。

 

生前は皆さまにたいへんお世話になりました。

SALAを気にかけていただき、ありがとうございました。

この場でお礼をさせていただく失礼をお許しください。

 

まだ家族になって1か月。あれもこれもやりたかったのにと自己満足根性が剥き出しです。

 

失ってみて改めて痛感したのですが、“友だち”としても、ラストステージをともに過ごした“家族”としても、SALAの存在は、自分の想像をはるかに超える大きさでした。

 

だから悲しいです。思考がまとまりません。

 

けれど、SALAが拷問のような痛みからようやく解放されたことには、素直にほっとしています。

 

今日病院でSALAの亡骸を抱きました。

当たり前ですけど、どこを触っても、SALAは悲鳴をあげませんでした。

 

 

まるで昔のSALAです。

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おてんばだった頃がなつかしい。

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駿馬のごとく駆け抜けたSALAの終末期を、私はもう少し噛み砕いてから消化しようと思います。まずは火葬まで、奇跡のように美しいビジュアルを堪能します。

 

 

亡くなる2日前にiPhoneで自撮りした最後の2ショット

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もと飼い主さんが会いに来てくれたあとに、「現在の家族」とも撮ってもらいました。

 

 

クンクン (みいさん撮)

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パイを頬張るSALA

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ほんのり甘くておいしいよねえ。

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大好きです。

 

こんなすばらしい犬に出会えて、ほんとうに幸せの一語でした。

 

 

SALAへ

 

よくがんばったね。

 

どうもありがとう。

 

 

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